「諸人こぞりて」|『ホークアイ』(第6話)シーズンフィナーレを迎えて【ネタバレ注意】-Web-tonbori堂アネックス

「諸人こぞりて」|『ホークアイ』(第6話)シーズンフィナーレを迎えて【ネタバレ注意】

2021年12月23日木曜日

drama MARVEL

X f B! P L

 終わってしまいましたね『ホークアイ』、全6話。もっと10話ぐらいでやってくれても良いんやでと思ったんですがともかくオチに関しては良かったと思います。ただ短いなりにええっ?って思ったところもあるんですがそれらも含めてちょっと書いてみたいと思います。取りあえず通しで観た後で直ぐに書いているもんでちょっと確認とかはしていないのでその辺りはよしなに。

※観た前提で書いておりますので【ネタバレ】とさせていただきます。ご注意ください。


Episode 6 Now Streaming | Marvel's Hawkeye | Disney+|YouTube|Marvel Entertainment

決着はイブの夜に

 エレーナのメールに添付されていたのは画像ではなく動画でした。かなり衝撃の事実が判明しました。キングピンとエレノアの会談場面で、そこには夫がキングピンに借りを作り彼の死後、エレノアがキングピンの命令でいろいろ便宜を図っていた事や、アーマンドはそれを見抜き彼女に警告していた事で危険視したキングピンがアーマンドの排除を命令しエレノアがそれを実行した事。エレノアはケイトがそれに気が付き始めたので手を引きたいとキングピンに伝えた事が映し出されていました。キングピンは当然そんな事を許すタマではありません。おまけに手塩にかけたマヤまであの日の襲撃を仕込んだのが自分だとバレてしまいカジに双方ともにケリを付けるように命じます。


 いやあキングピンでましたね。エレノアはMr.フィスクって言ってましたし、ヴィンセント・ドノフリオが出てくるだけで場に緊張感が走りますがマヤとの会見シーンではアロハシャツ。何故?と思いますがちょっと怖さが中和されてしまったかなとも思いますがこの物語は『ホークアイ』であってネトフリ『デアデビル』じゃないですからね。あのノリだと子どもが泣きだしてしまうかもしれません(^^;なんせ怒りに任せて〇〇〇〇〇てしまう人だから(自主規制)ちなみにクリントは「最も懸念していた」とか途轍もないヤバい人みたいな話をしていましたけど『ホークアイ』ではその10分の一、いや100分の一です。真のヤバさはまずはネトフリ『デアデビル』観てください。


 そこでクリントはケイトと共に戦う腹を決めました。敵は母の口を封じようとするキングピンとカジ、配下のジャージ・マフィアたちです。トリック・アローが山ほど必要ということでスターク印からピム・テックまで他にもいろいろなトリック・アローを作ったけれど中身が分るようにしておいてと言ってたケイトはテープライターで名前を打ちこんでるのちょっと面白かったですね。ああいう戦闘前準備ってめちゃくちゃ盛り上がるんだけどクリントは通常営業なんだけど、バイトのケイトが間違えないようにしなくちゃとラベルつくってる感があって最高でした。


 一気に決着を付けるためにビショップ警備のパーティ会場に出かける2人。フォーマルな恰好は予告編でもありましたがなるほどここでかと。そして会場には援軍にLARP'sのグリルス他のメンツが。職業は消防士や警官なのだけどやっぱりクリントのようなヒーローから頼まれるとやっぱり助けますよね。(ケイトが頼んだかも?)それに一応本職だし。いい人たちですよね。またNYの舞台の話の時には出てきて欲しいと思います。そこからはカジが会場を狙撃しようと見張っているとクリントを見つけ狙撃しますが気付かれ失敗そこからクライマックスの大乱闘になっていきます。エレーナも会場に潜入してクリントを狙いますがケイトが邪魔をしてなかなか近づけません。しかしそれぞれの決着の時が近づいてきました。

エレノアの動機

 やっぱり過保護お母さんだったという事だったかなと思います。最後にキングピン本人に襲われるんですが自動車でキングピンを跳ね飛ばすぐらいに(ヲイヲイ。お金持ちで無くなったらどうするのと問いかけてしましたが…なんか朝ドラ『カムカムエヴリバディ』をちょっと思い出す台詞。いやケイトはお母さんの2人なら安アパートでも楽しかったと思うんですよね…そう思うとなんかこう、切ない。しかもイブの日に逮捕ってケイトもそんな事はしたくなかったはず。にしてもケイトパパ、キングピンに金をってそれ絶対に利用するためやんかと。100%それしかない気がするけど人のいい人っぽいので楽天的に捉えていたのかな…。でもキングピンはローニンについては放置せよっていう感じだったようだしアベンジャーズの一人が嗅ぎまわってるのは五月蠅いとは思っていたけど一足飛びに暗殺指令は出していなかったようだしこれはエレノアの過保護のなせる技でヴァルへ依頼したのはキングピンではなくエレノアだろうなと。

ローラの時計

 これについては事が片付いてからしっかりとローラに渡していましたがケース裏ぶたにはSHIELDのマークがありました。元SHIELDのエージェントなのは間違いないかと。まあ一般人と結婚って考えにくいけどだからといってモッキンバードかどうかはまた別だとは思います。MCUでのモッキンバードの扱いが『エージェント・オブ・シールド』とどうなっているのかはファンのはしくれとしては気になるところですけれど。ナンバーは19でコミックスでのモッキンバードのナンバーだし、じゃあボビー・モールスは?っていうね。

トリック・アロー

 ヤバいのを山ほどって本当に多種多様なトリック・アローを用意していましたね。個人的に気に入ったのは矢のシャフト部分が回転して麻酔ダーツを飛ばすやつとか凄いですよね。あれ毒なら…って(ヲイヲイ。まあ元々クリントってSHIELDの戦闘要員だしナターシャとも最初の出会いは暗殺任務だったわけですけれど。他にもスタークとかピムテックとか最高すぎるんですが小さくされてフクロウに持っていかれたBroはどうなっちゃったんだろう(笑)しかし戻し方はスコットに聞かなくちゃって大きくする方は貰ってなかったんかーい!(って超巨大にする方は使っちゃってましたね😅)

『ブラック・ウィドウ』エピローグ

 エレーナ参戦で一気にこの作品のクリントの過去の清算というか過去の決着もクローズアップされる事になってきたんですがまさかあの口笛が出てくるとは。ホテルの前のスケートリンクで襲い掛かるジャージ・マフィアたちを制圧した後、母の元に急ぐケイトを先に行かせ自分はエレーナと決着を付けるべく残ったクリント。そこでアレですもん。いやグッと来ましたよ。あそこだけでもう満点付けてもいい。安易にハグしなかったのも良かった。まだ時が必要かもしれないけれどエレーナはナターシャの遺志を受け継いでほしいし、そのための布石としてすごく効いてくるシーンだったと思います。

PS:エレーナは依頼を完遂出来なかったので追手がかかるかもしれませんがウィドウたちのネットワークが出来てそうだし(メリーナが構築してたりして)そう易々とはと思うけど完全に合流するにはまだ一山ありそうな気がします。

マヤの決着

 一方マヤも事の真相に気が付きました。スケートリンクの戦いに乱入しカジと対峙します。カジもマヤも双方大事に思っているのに飛び立てないカジはマヤに襲い掛かるところはマヤの父ウィリアムは娘にはこんなヤクザな商売ではなく外の世界へ飛び立って欲しいと願っていた事にカジはずっと知っていてもしかすると足を洗わせようとまでしていたのかもしれません。そういえばカジ、矢を受け止めていましたね。戦闘力も高そうなんだけど…でもあれで絶命してしまったのかな…。カジはクラウンというヴィランが元になっているとの事なのですが。そしてケイトのコインスラップで特大の危険トリック・アローの爆発を受けたものの現場から逃走したキングピンを待ち受けていたのはマヤでした。そして銃を構えたマヤ、響く銃声。死んだという人もいるけれどそうでしょうか…。多分その真相は彼女の物語『エコー』で語られると思うんですよ。あとあの爆発で死なないキングピンがあっさりと死ぬわけないと妙な安心感が(ヲイ。

ソーズマン(素人)

 えーっとジャック…出オチやったんかーい。でもエレノアと話をしようとか言ってたし…でも剣を装備してたのはただ、これを使うみたいな話をしたりとか…ただの剣好きおじさん(それなりに強い)んだけどデュケイン家の人だしそれなりになんかあるのかな…。でもエレノアに近づいたのは遺産目当てなので割とゲス野郎だとは思います(ヲイヲイ。

『ホークアイ』の物語

 終わってみるとこれは『ホークアイ』の話だったなと改めて。いや実はキングピンが安いギャングの親玉感にしか見えなかったのはマイナスポイントだなあってちょっと思ったんですよ。肉弾戦最強でケイトを追い詰めていましたし、それなりに暴発しそうなヤバい空気は醸していましたけれどね。でもこれはネトフリ『デアデビル』観てるせいだと思います。それとキングピンがメインヴィランっぽく出てきているけど基本はクリントが如何にして過去に折り合いをつけて前を向くのかというお話と次世代のヒーローであるケイトがホークアイになっていく成長譚なのですよね。だから「親」との決別が描かれる。それは『エンドゲーム』後の物語としてもそうで、全ての舞台背景がそっちを向いている。なのでキングピンというヴィランの凄みはこれで終わりだと思っていないんですよ。確かにキングピン出オチかよっていう人もいるかもしれませんがこれは顔見せだよと。だからケイトにとってはこれは「親離れ」の物語でありケイトとエレノアの物語であったのでこれで良かったのだと思っています。

 まあこの後キングピンは死んでますとか監督は言ったら怒髪天ですけれど(ヲイヲイ。実はそこは懸念しているところでもありまして、『ホークアイ』はドラマシリーズでも一番低調だったんだとか。『エコー』とか最初に決め打ちしちゃっているけど『ホークアイ』シーズン2も作れそうな引きにしているけどケイトは他の作品に合流とかあり得そうではあるんですよね。それにキングピンのあのオチはやっぱり一部ではどうなのよって声も見かけました。実際ネトフリマーベルはかなりファンが多いし…。まあそこらへんは今後登場するであろうデアデビルの登場がどうなるかで決まるかと。)


 それとともにおまけがミュージカル/ロジャースの「Save The City」フルサイズ動画でしたね。ポストクレジットとしてのエピローグのヒキは無かったけどマーベル・スタジオからのクリスマスプレゼントってことらしいです。サウンドトラックとしてはYouTubeで公開されていたんですがこれはクリスマスらしいプレゼントではないかと。とは言えネトフリマーベル勢やMCUはポストクレジット勢は、ないのーってなってると思いますがこれ基本は「ホリデースペシャル」に近いものとして企画されたんだと思います。ただそこにクリントの過去の話とかが入り込んできたりフェイズ4のアフターブリップがあるのとでトーンの接し方がちょっと難しい事になったかなと。それでも『ホークアイ』を観てまだまだクリントは語るべき物語とケイトやエレーナに伝えるべき事が多い気がしますね。今後の活躍を期待したいと思うし、当然キングピンはアレで終わりじゃないっすよね、ね?(念押し)ということでまた2周目か3周目でまた気になるところやるつもりです。ということでまたよしなに。

PS.あ、そうだスパイダーマンNWH関連バレは、ああああ!ってなるのは無かったです、ええ。だから安心して観てもいいと思います。多分(笑)

※エンドゲームの時のクリントのフィギュアです。|【ムービー・マスターピース】『アベンジャーズ/エンドゲーム』1/6スケールフィギュア ホークアイ|Amazon

※タイトルバックのインスパイア元のコミックスです。|Hawkeye Vol. 1: My Life As A Weapon (Hawkeye Series)|Amazon

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