「過去からの復讐」|『ホークアイ』第5話ファーストインプレッション|感想/考察【ネタバレ注意】-Web-tonbori堂アネックス

「過去からの復讐」|『ホークアイ』第5話ファーストインプレッション|感想/考察【ネタバレ注意】

2021年12月21日火曜日

drama MARVEL

X f B! P L

 ということで大詰めになってきた『ホークアイ』第5話。かなりの重要トピックスが飛び出して思わず声が出ちゃいましたよ(笑)。それだけではなくケイトに接触してきたエレーナやアバンタイトルでのエレーナのブリップとアフターブリップの顛末。ある意味『エンドゲーム』エピローグであり『ブラック・ウィドウ』のエピローグでもある展開まで内包してきたかと。そして最後のサプラーイズ(ロキ風に)も含めるとこれあと1話で終わるんですかと。シーズン2を望む声も大きいですけどその辺りも含めて第5話の気になるところ行ってみましょう。

※観た前提で書いておりますので【ネタバレ】とさせていただきます。ご注意ください。


The Boss | Marvel Studios' Hawkeye | Disney+ | Marvel Entertainment | @YouTubeより 


エレーナの理由

 アバンタイトルでエレーナの映画『ブラック・ウィドウ』後の彼女の動向が描かれていました。各地に潜伏しているブラック・ウィドウたちを洗脳解除しているのですが今回の相手、アンナは洗脳が解けており、個人で暗殺者として裕福な生活をしていた様子。そこで洗面所に向かったところでチリとなってしまってバナーのブリップでまた戻ってきた様子が描かれていました。戻ってきた時、一番最初に思ったのはナターシャと連絡を取る事。多分ナターシャとはインフィニティウォー前まで連絡を取り合っていたのではと思われます。(ナターシャはお尋ね者でしたけどね。)でサノスのブリップ後当然エレーナの所在確認はしたかと思うんですが消滅していたことを知った。だからこそソウル・ストーンの入手であの行動に出たんだと思います。でもそう思うと切ないしクリント余計に辛い展開に。どこまでクリントに過去と対峙させるのかと。


 そんなエレーナはケイトのアパートに現れ荷物を取りに来たケイトと話し合います。なんという緊迫感に満ちた女子会。エレーナは『ブラック・ウィドウ』のあの調子からさらにテンション高めですがプロとしてのプライドは高い感じが言葉の端々から伺えます。演じるフローレンス・ピューの演技もまたいいんですよ。顔の表情が豊かで凄く訴えかけてくる。歳は変ら無さそうなんだけど踏んできた修羅場の数は違うのよ感が。とは言え自信過剰な甘やかされた子ども感を醸しているヘイリー・スタインフェルドもいいんですけれどね。ここでは完全に引いた感じでの受け芝居もとても良かった。この2人だけで延々とやってくれてもいいぐらいです。NYの名所は何処?というエレーナはエンパイアステートビルや「新しい自由の女神」とかを上げましたけど『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のトレーラーに出てきたキャップの盾をもったアレですよね?って盛り上がりもありましたがなんといってもケイトが何故クリントを庇うのか?そこからのナターシャへの想い。なんだろう、エンドゲームを観ているから余計に切ない。これ三方良しな話に…になるには喪ったものが大きすぎるしクリント自身の過去もそこに覆いかぶさっている。でもバッキーは乗り越えられた(もちろん道は平坦ではないし贖罪は終わらないけれど前に向くことは出来た)のでクリントにもそういう結末が待っていると思いたいですね…。

キングピン

 ケイトはケイトでむちゃくちゃ辛い立場になったことが分かりました。5話のラスト、エレーナからのメッセージには依頼人はエレノア・ビショップであり、ある人物と会っている画像が。そこにはクリントが一番危惧していた最大の要因。NYの暗黒街を支配している男、キングピンが写っていたのです。このシーン、正直声が出ましたね(笑)いやマジですか!と。そりゃコミックスファンならマヤ=エコーが出てきて「おじさん」ならそれはキングピンことウィルソン・フィスクでしょってのは分かりますが、ネットフリックスのドラマシリーズは一種別世界(一応MCUの世界の話ではありますが)での出来事ですし「権利」が戻ったという事はリキャストも有り得た話ですから。


ただその前にマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギの発言でデアデビルのキャストは再びチャーリー・コックス(ネットフリックスマーベルシリーズでデアデビル/マット・マードックを演じた俳優)にという発言はあったので、これはキングピンもネットフリックスで彼を演じたヴィンセント・ドノフリオが再演するのではと確かに思いました。でも20thFOXでのX-MENシリーズでクイックシルバーを演じたエヴァン・ピータースの一件もあるのでここは慎重にという事とマーベル内部の問題もありドラマを担当したマーベル・テレヴィジョンとマーベル・スタジオでは行き来が殆ど無かった事もありリキャストという噂も根強くあったので出てくるまでは確信が持てませんでした。


しかし彼がそのままネットフリックスのマーベルシリーズのフィスクのままかどうかは分かりません。続くディズニープラスのマーベルドラマシリーズ『エコー』でデアデビルが登場しソフトリブート(キャラクターはそのままで設定が一部変るなどネットフリックスのドラマシリーズをそのまま引き継がない)するという噂も聞こえているからです。それでもウィルソン・フィスクをヴィンセント・ドノフリオが演じるというだけでもこの話は凄い事です。他のキャラクターもってなりますからね。思えばABCのマーベルドラマシリーズ『エージェント・カーター』に出てきたエドウィン・ジャービスを彼を演じたジェームズ・ダーシーがエンドゲームでもハワードの執事としてのジャービス演じた事もありました。何時でも観ているファンの事を考えているとはファイギの発言ですが…。(その割にはエヴァン・ピータースの一件はどうなってんのよって話もありましけどね)とは言えこれは最初の一歩ですから今後どう展開するのかは第6話次第かと思います。

ローラ・バートン

 ロレックスはローラの持ち物でほぼ間違いないかと思います。痕跡は消したのにというローラの問いに追いかけてくると返したクリントの話からでも間違いないかと。だとすれば何故ローラの時計がアベンジャーズ本部にあったのかというのはアベンジャーズ本部にクリントが形見として持ち込んだとしか。あのサノスの総攻撃で瓦礫のしたに埋まったために放置していたようですが掘り返している連中がいるってのが、『スパイダーマン:ホーム・カミング』を思い出しますね。チタウリが残した遺物を回収して売りさばいていたトゥームスのような輩か、それこそSHIELDからその後のそういった被害からの処理復興を担当していた半民半官のダメージコントロール局からの横流し品か?ここらも今後の展開に絡んできそうですがこの時計からクリントやローラに辿る品物であることは間違いなさそうです。


となればやっぱりローラは元工作員か分析官ということになるのではないでしょうか。それなりに功績もあげていて裏社会からはマークされている人物という事でしょう。でもよくよく考えるとエンドゲームで司法取引を受け入れて脚にGPSの追跡装置(アントマン/スコットも付けてましたね)を付けてたから監視してたFBIから漏れるんじゃないの?とかそもそもそういう状況でロス長官も知ってるだろうし知ってる人間多過ぎ問題が出てくるんですがそこはまあ置いときます(ヲイ

エレノア・ビショップ

 やっぱりあんたが黒幕か!でも知ってた!なエレノア。さすがサノスおばさん(演じるヴェラ・ファーミガさんが以前『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に主人公マーク・ラッセル博士の妻で娘のマディソンとともに中国でモスラの研究をしていたエマ・ラッセル博士を演じていましたがテロリスト集団に拉致されたかと思いきや実は協力者であり怪獣を使って地球を浄化しようと目論んでいた事からついた一部でしか通じないネットスラングです。)って話なんですが何故クリントを暗殺しようとしてキングピンやヴァルとコンタクトをとっていたのか?(ヴァルにはキングピンから話を付けたのかもしれません)キングピンはクリントが動かなければアベンジャーズはもう殆どいないとしてもネットワークとしてのワカンダやファルコン、その他宇宙的な勢力もあるので歯向かう事が無ければ放置だったと思うんですが(歯向かって来たらその時は完膚なきまで叩き潰す)エレノアが殺そうとするならそれは繋いでおいても追求の手が伸びてきても殺そうとしたのはエレノアでこちらは知らぬ存ぜぬって感じだと思うんですよ。じゃなければローニン放置の方針でマヤは独断で動いていたってのが繋がらない。(もちろんローニン=ホークアイとは知らなかった線は十分あり得そうではあるんですが)


 それとエレノアがクリントを殺す理由がいまいちピンと来てなかったんですが5話を観てなんとなくなんですがもしかしてそうではないかという推理が浮かびました。ケイトは父を亡くして落ち込んでいたけれど私がお母さんも守るとばかりに弓に精を出し格闘技を習いとしていきました。一方、エレノアはケイトを護る事が一番となり全てはそれに沿っている。そしてケイトの性格を熟知している。なのでこの先ホークアイのような事、真似事でも始めかねない。それは自分の裏の顔にも気が付くかもしれないし何より命の危険がある。ハルクやキャプテン・マーベルのような超人ならばともかく戦闘能力の高い一般人は命を落とすことはある。実際アイアンマンやナターシャ・ロマノフは命を落した。なので娘が崇拝しているヒーロー、ホークアイが死ねば考えも変わるのではないかという些か短絡な理由ではないかと推察しているのですが…。どうにも娘にはめちゃくちゃ甘いんですよねエレノア。なのでどうにもならないところに来た時どうするのか。最終の第6話はそこも気になるところです。それにジャックがこのままじゃ出オチおじさんになってしまうので剣の上手い人ってところでもうひと捻り欲しいところなんですが。

最終回

予告編で「なんてクリスマスだ」って言ってる辺りむちゃくちゃダイ・ハード感が出ているんですがエレーナ、マヤ&ジャージ・マフィア、エレノアとジャックにキングピン。めちゃくちゃ盛りだくさんすぎてどう決着付けるのか?それとも一部は『エコー』に持ち越しなのか?シーズン2を願っているファンの声は?という辺りでしょうか。でもワンダヴィジョンもこれどう決着するのってのがホワイト・ヴィジョンは全力でどっか行きましたってなりましたからね。ロキは完全これオチないってシーズン2でしたから。そう思うと『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は次回きっちりオチを付けてくれたんであのスタイルで終わってくれるといいんですが…。それでも年末にこんなにワクワクさせてくれるシリーズが来るとは『ホークアイ』今のところディズニープラスのマーベル・スタジオのMCUドラマでは一番盛り上がっていると思います。ランキングは付けないというか付けたくないtonbori堂ですが、『ロキ』の最終回前より盛り上がっています(笑)『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はこれ以上のサプラーイズは無いなーって思ってたら最終回でちょっとしたサプラーイズがありましたけどね。今回はむちゃくちゃどうなるのか上手いオチを待っています。

 ということで最終回後は早めに感想エントリを上げてから考察系エントリを後であげようかと思います。ということで何卒よしなに<(_ _)>

過去の|感想/考察についてはこちら↓

  1. ダイ・ハードなX'mas|『ホークアイ』第1話&第2話ファーストインプレッシ|感想/考察【ネタバレ注意】(リンク)
  2. あぶない2人|『ホークアイ』第3話ファーストインプレッション|感想/考察【ネタバレ】(リンク)
  3. 激突!|『ホークアイ』第4話ファーストインプレッション|感想/考察【ネタバレ】(リンク)

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