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DESIGNS永野護デザイン展大阪会場入り口の立て看板(ここは撮影可です。但し入り口に入ったらFSS関連まで撮影禁止エリアです。) |
という事でかなり遅まきながらDESIGNS永野護デザイン展大阪会場のファーストインプレッションをアップしたいと思います。残念ながら初日に音速突撃することは叶いませんでしたが開催3日目の19日に観覧してきました。勝手知ったるグランフロント大阪イベントラボですのでJR大阪駅からすっとは行けましたが、初見の人だと南館を通じて北館へというのは少しまごつくかもしれませんが基本的に1本道ですのでもし不案内だなと感じたらこちらのエントリをどうぞ。

DESIGNS永野護デザイン展in大阪2025ガイドメモ
遂に大阪にDESIGNS永野護デザイン展が。ということでイベントラボってどこにあるの?とか近くのスポットとかついでに日本橋への生き方などなどを雑にガイドしております。
エントリに動画を貼ってあります(グランフロント大阪公式)夜の映像ではありますが公式の道順ガイドを元に南館への連絡通路(2F)からそのまま真っ直ぐ北館へというのが最短だと思います。
今回で4回目の観覧となる「DESIGNS永野護デザイン展」ですが今回は初お目見えになる4点のイラスト原画も加わり、グッズも大阪会場限定品や大阪会場から販売のものもあり、巡回展らしくなったなという印象です。とは言え思うところもあったりとそう言った雑感をまとめておきたいと思います。
会場/イベントラボ
延べ面積ではEJアニメミュージアムと同じ広さなんですが容積は多分EJアニメミュージアムの方があると思います。それはイベントラボが地下1階にあるからなんですが、とは言え若干手狭になったテレピアホールとは違いEJアニメミュージアムの展示を展示出来た上で、4点の新規展示もあったのは良かったと思います。順路的にもEJを踏襲しつつでしたがEJのような導線のまずさはなくほぼ順路通りに見やすかったとは思いますが、やはりガンダム関連やエルガイム関連ではどうしても人の流れが滞留してしまっていましたね。それだけエルガイム(今年40周年の記念イヤーでもありますし)やガンダムの人気が高いというのもありますが。それと撮影可エリアが広がり角川書店の別冊テレビジョン/エルガイム2などに掲載されたプレ・ファイブスター物語とでもいうイラスト原画群が撮影可となっていたのはポイントが高いと思います。
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クローソー/永野護86’カレンダーに掲載されたイラスト原画/DESIGNS永野護デザイン展大阪より |
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マイアニメ85’4月号掲載エルガイムより「B・テンプル」/既にミラージュの血の十字架が。 |
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3159/角川書店別冊テレビジョン/エルガイム2より原画/フレームランチャーを構えるBテンプル。LEDミラージュからZ.A.Pまでのイメージはこれが原点。 |
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デモン・ダ・インプレッション/永野護86’カレンダー表紙原画/長い年月を経てまさか本編に登場するとは。だから『ファイブスター物語/F.S.S』は目が離せないんですよね。 |
館内照明、ライティングに関しては美術館ライクなものではなく、さりとてギャラリーのような間接ピンスポットというものでもなくEJアニメミュージアムから変わらずといったところでした。この辺りは難しいところではありますがアニメ原画展や漫画関係の原画展でも多くはこのような感じなのである程度は想定内ではありました。光源的には表紙スリーブ原画エリアさえうまくしてくれればなあとは何時も思うのですが。ここは福岡会場ではどうなるのかは気になるところです。それとFCCのコーナーではなくバイファムからエルガイムのコーナーでフォガットのフール・フォー・ザ・シティ(アルバムがリピートされていたようです)が結構な音量で流れていました。そこはどうなのと思いましたけど(苦笑)やはりFCCのコーナーでかけるでしょって話なんですが…うーん。
あ、今回もFCCのコーナーはそのままでした。ここは今年40周年なんだし何か初出あればとは思っていますが…。そうそう月刊ニュータイプ公式noteアカウントから去年FSS連載扉で掲載された表紙カバーの解説が再掲されましたが、さらに要約してキャプションとして有ればというのは思いましたが、もっともくどくど説明しないのがくりす(永野護)流なのかもと思うのでこれはこれで有りかなという理解です。
note|「ファイブスター物語」第18巻刊行決定! 永野護カバーイラスト解説(第1~6巻)|月刊ニュータイプ / Newtype Magazine
新規原画4点/初期カラーイラスト×2、オーラバトラー、エルガイム
今回初お目見えとなったのは、初期カラーイラストは2点、日本サンライズ(現サンライズ)での面接時にスケッチブックに描いてたカラーイラストを提出した2点がサンライズで発見されての展示となりました。1点は「ファイア・ウィッチ」これはエルガイムやファイブスター物語でもそのモチーフのイラスト度々出ていてまさに原点的なイラストでしたね。今回の目玉としてじっくり拝見してきました。中国の桂林のようなそそり立つ岩山のような背景は永野作品ではよく見られますし、その岩陰に何かが飛んでいるかのような設定を示す矢印に竜のようなシルエットなどじっくり見ると色々発見があります。また訪れて再度じっくりと見たいと思っています。
もう一点の無題のカラーイラストは白い石灰岩のような崖の上に立つ騎士とユニコーンのような装甲を纏った人馬とシルエットの騎士?という、これもまた永野作品で度々使われるモチーフ。崖も鋭角でまるでゴティックメードやモーターヘッドのホーン(角)のように見えます。元々は『デス・アンカー』と同じく日本グラフィック展に出品した同じモチーフのイラストで日本サンライズから面談時に提出を求められた時に「ファイア・ウィッチ」とともに提出したのだとか。こちらも初期永野護デザインラインが詰まっていて興味深いものがあります。
続いてはオーラバトラー、このデザインがやがてモーターヘッド・ファントム(現在はゴティックメード、ハロ・ガロ)のデザインに流用されたのは永野作品を追っかけている星団民ならご存知の方もいらっしゃるかと思いますがその現物が登場したのは驚きです。しかもグリーンで盾は白に黒の十字。いや眼福ですね。横に立つ搭乗者と思しき女性は、9巻に登場する未来のジュノーのパナロッテの元になったとか。帽子がクバルカンっぽさもありここでもモチーフが幾つか見て取れました。背後にゴールデンゲートブリッジのような吊り橋があり、いやもしかして瀬戸大橋かベイブリッジか?オーラバトラーが開かれて地上で戦闘が繰り広げられるようなところが想定されていたのか、オーラバトラーの立っているところも割れた道路というのでこれが動いていたところは見たかったですね。
最後はエルガイムの85年に日本サンライズカレンダーに使用された原画です。こちら多分当時見かけた気がするけどこのカレンダーは未入手のためどうだったか記憶が定かではありません。エルガイムのバインダーがMk2のバインダーと対になっている構図でMHやGTMが騎士のように対称に立つポーズはそれこそファイブスター物語でもよく出てきます。その前にいる4人の主要キャラクターもそれぞれの性格をよく表す立ちポーズで永野護自身が雑誌にイラスト原画を寄稿する際によくみた感じのする懐かしい1枚です。エルガイムも40年も経ったのかと驚きますがそのロボットのコンセプトやファッションは今も通用するものがあると思います。
ガレージキット
ニュータイプ2月号の特集ページでも触れられていた谷明さん原型のアワートレジャーのハイファやボークスのフォクスライヒバイテなど、ガレージキットも毎回ではありますが迫力があります。複雑な永野デザインですが立体化された時の迫力や、造形には毎度新たな発見がありこのコーナーだけでも満足感がありますね。しかもボークス大阪SRではファイブスター物語シリーズ展が開催中、はしごして見るのも良いかと。DESIGNS永野護デザイン展ではほぼGTMメインですがボークス大阪SRではMHもしっかり展示されているそうです。(今回はまだ足を運べていないのでTwitter(X)調べです)前回の時とラインナップは大きく変わらないとは思いますが新作のフォクスライヒバイテや破烈の人形も並んでいるかと思われます。今回のtonbori堂のお気に入りはボークスさんのHSGK1/72ゲート・シオンMk2スピード・ブリンガーです。赤いカラーのスピード・ブリンガーはZ.A.Pのルナアインハイトに随伴騎としてDESIGNS7で描かれた暗赤色のスピード・ブリンガー5号騎からの生産騎(正式にはスピード・ブリンガーMk2)です。そう言えば後継騎としてウーラソニックの開発云々という一文があったのでそちらもそのうち登場しないかなあとか、これは余談です(;^ω^)
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ボークスのフォクスライヒバイテ |
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谷明さん原型のアワートレジャーのハイファ |
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ボークスのスピード・ブリンガーMk2 |
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今回はファイブスター物語/F.S.S表紙、それぞれアップで撮影しました。それと出口のデトネーター・ブリンガーはDB1と2の揃い踏みです。 |
カフェラボ/コラボメニュー&グッズ売り場
カプチーノにラテアートでファティマを描くコラボメニューがカフェラボで提供されています。全部で7種類、リブートの表紙に描かれたファティマが描かれたカプチーノのラテアートは機械で描かれたものですがかなり綺麗に描かれており飲むのがもったいない気もしますが(笑)飲んでナンボのカプチーノをしっかりと味わいながら頂きました(笑)おまけで貰えるステッカーは全8種、ランダムですが上手く行けば頼んだラテアートと同じファティマのステッカーが引けるかも?tonbori堂は残念ながら合いませんでしたけど(苦笑)
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カフェラボのカプチーノのラテアートはクローソー、ステッカーが静でした。 |
グッズ売り場については多分これまでの会場で一番手狭で棚レイアウトがぎっちりでしたがセンターにある棚と壁側にそって配置された棚で見にくいこともなく、狭いながらもちゃんとしており、混雑状況によりますが不満点はそれほど有りませんでした。グッズの在庫状況も混雑には注意したいところですが先週に行った時はグッズもしっかり確保されており、その後公式から特に売り切れ情報は来ていないので大丈夫かと思います。EJアニメミュージアム、でのグッズ他、ロックミュージアムショップ、ダ・ヴィンチストアのグッズもテレピアホールでの時と同じく販売されていますので買い逃した方はこの機会に。そして今回はアクリルキーホルダー、スマロイドチェキ、メタリッククリアファイル(MGPとシュペルター)、バスタオル、コーチジャケット、木製ポストカードは新たに5種追加にファブリックポスターとビッグアクリルスタンドにGTMダス・ゴースト&チャンダナ、グリッド・ブリンガー&アレクトー、MHプロミネンス&チャンダナ、クロス・ミラージュ&アレクトーが加わりました。そしてピンバッジ。全4種で破烈の人形マーク、黒騎士の紋章、ミラージュの花の黒十字、ドナウ帝国皇帝紋の4種類です。tonbori堂は黒騎士の紋章を買い求めました。けっこうピンズは人気があるので今度観覧に行った時に在庫チェックしたいと思います。
追記:公式から売り切れ情報が来ていました。こちらで完売のグッズのポスト(投稿)が上がっています。
X(Twitter)| 永野護デザイン展_大阪会場公式(@nagano_ex_osaka)さん / X
現状では黒騎士紋のピンバッジが売り切れだとか。買っといて正解でした。
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ピンズとピクチャーチケット(クローソー) |
全体の印象/DESIGNS大阪会場
新規の原画が入ったのは良い事だと思います。また会場のロケーションも良く周りのホスピタリティも高いし、内部も地下にあるけれどそれなりの空間が確保されており、EJアニメミュージアムと同じ点数が展示されたのは良かったと思います。また近くに食事も喫茶も多いしというのはあるのですが、コラボメニューがカプチーノのラテアートだけというのは寂しいかなと。なんにも無いよりは全然いいんですが。それと展示の方も原画キャプションは前のままだし、そこはもう少しひと工夫が欲しかったかなとは思いました。それとチケット半券代わりのキャラクター毎のピクチャーチケット、今回はサイズが小さくなっているのはどうしてなのかは分からないけれど栞にちょうどいいサイズだなという事で悪くはないと思っていますが、コレクターズとしてはどうなのかなとは感じました。
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DESIGNS永野護デザイン展ピクチャーチケット/左が大阪会場のもの |
それでもこれだけの原画をじっくりと拝める機会はそうそうないのでファイブスター物語ファンやエルガイムのファン、関連作品のファンならば眼福な時間が過ごせるので、所沢は遠いよとか名古屋に足を運び時間無かったよとい関西圏の永野護作品のファンは是非一度は足を運んで欲しいと思います。ともかくtonbori堂はあと2回はいく予定です。そのうち1回2/2の永野護トークイベントです。初の生永野護なので今から楽しみです( *´艸`)
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