「男の戦い」というとエヴァンゲリオンの第拾九拾話(あっちは戦いが旧文字の戰となってましたが)ですが、エゴイストな2人の男の戦いという点でこういう感想持つに至りました。デコースも面白いから軍の指揮も執るし、面白ければそれなりに人付き合いも出来るんですけどやっぱり根っこは面白い事だけをやる。だからエストのメンテナンスが必要なら優しくもするけどフィルモアの騎士のようにそれは道具として使いこなすだけの事で魔性に囚われる以前にに多分面倒だからという理由でエトラムルを使っていたと思うんですがそれが有用と分かればエストのご機嫌も取るんですよね。一方ヨーンはもっとこじれてて最初はバーシャ(エスト)を追っかけ周りを振り廻しているけれど結局は自分より強い男へ勝ちたいという欲望に突き動かされているという図式。今更ながらに騎士とはなんと業の深いものだと思いますが、いやヨーンは子どもの頃にバーシャと出会った事でこうなったというのも否めないかなと感じます。そんな2人の激突の決着は如何に?という今月号(月刊ニュータイプ2025年3月号)。18巻の発売日発表もあり来月号はさらに盛り上がりそうです。という事で今月号の気になるところいってみましょうか。
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月刊ニュータイプ2025年3月号/KADOKAWA刊/表紙は「ベルサイユのばら」 |
F.S.Sとは関係ないけど「ベルサイユのばら」がニュータイプの表紙を飾るとはいったい今は何年ですか?となりますよね。いやなんというかジークアクスの事もあるし色々ありますよね(笑)
Amazon.co.jp: ニュータイプ 2025年3月号 : 本
扉~マウザー教授のGTM特別講義~装甲のれきし
今月号の扉はマウザー教授による装甲のお話。戦車の装甲素材に使われる鉄の話から加工の歴史を紐解き(ほぼ第2次世界大戦時の戦車の話、くりす(永野護)の得意分野でもあります。)最後のコマでヘリオス鋼の生成成形加工(そんな言葉は聞いた事がないけれど、まさに生成というしかない感じです。)を解説。そういえばスパッド(光剣)スパイド(実剣)から騎士の携帯兵器がガットブロウに統一された時に、え?じゃあ錫華御前の刀匠設定どうなるのと思ってましたけどヘリオス鋼の鍛え方とかこのタネから剣に生成する後なのかタネになんかを加えるのか、ひと手間あるっぽいですよね。そういう部分も気になってしまう今回のマウザー教授の講義でした(笑)
また組み立てに関しては戦車や銃と同じくボルトやネジを使わないというのは(ピンをつかうというのも)なんかモデルガンマニアとしては急に納得してしまう話でリコイルを吸収するためのダンパーやツインスイングのスライドレールなどなど瞬発力と一瞬で止める制動性能をつくるためには良さそうです。エンジニアではないのでこれが最適解かどうかは別としてもそういう事かと腑に落ちる説明でした。
ちなみに黒板には「騎士科 GTM講義 装甲(パンツァー)のれきし かった~い鉄だけじゃなーい と おいしいぜんざいの作り方~イェイ」ですがぜんざいの作り方はありませんでした。ただベルタがとらやのぜんざいを持ってましたけどね(笑)ちなみに大阪では法善寺横丁の夫婦善哉のぜんざいが有名です(余談)
本編「激突!!!ダッカスvsモルフォ」
見開きでダッカスと対峙するモルフォ。いやこういう戦いは久しぶりの気がします。前回は何時だっけ?それにガッツリ戦うってのは実はあまりないし、なんかそれだけにこの戦いは騎士同士の戦いかつGTMの戦いとしても再開後、ダッカス最大の見せ場じゃないかと思ったり。もちろん再開後の最初にドンと登場して話題をさらったダッカス。黒騎士は『ファイブスター物語/F.S.S』のもう一方の主役騎ですからやっぱり燃えますよね。
バックライド・リジット・フライヤーを展開して放電バリバリなモルフォはまさに蝶のごとくなGTMなんですがこの状態だとまるで翅を拡げんとする何かのように見えますね。多分オージェのラウンドバインダー(肩を包むバインダー/盾)のイメージが強いのでそこからもう一段進化させるためのこのフライヤーなんだと思いますが結果として永野護モチーフもまた活きてきてるなと、それは今回のDESIGNS永野護デザイン展大阪会場で再度色々見て改めて思いました。というかレディ・スペクターことアスタローテにも通じるものが(彼女はそれこそ昆虫っぽい外観を有していますから)あります。
そのモルフォとダッカス、初手は善戦しているかのように見えますが見分しているログナーによれば遊ばれているとの事。デコース自身も色々やりたいとの事で破烈の人形戦でも横槍入って不完全燃焼だったのかもしれません。パワーはモルフォが勝っているようですがモルフォの剣はダッカスに届いていない様子。そしてグレースは2人の戦いを師匠と弟子と見抜くあたり(立会人イゾルデも野良の騎士とは思えぬ騎士たる者のお手本のような動き、そして強く重い剣と。これはずっと物語のヨーンの各エピソードでブラフォードや彼の太刀筋を見た者が言ってたりするんですよね。既にバーシャがヨーンに騎士の基本を叩き込んでいる証左でもある。そしてそれを仕上げたのがある意味デコースだったりする訳でますます業の深い因縁を持つ2人の戦いは一体どうやって決着つくのか。このままでは多分ヨーンに勝ち目はないんですがどういう突破口を用意しているのか?来月号で決着つくのかそれとも再来月まで引っ張るのか?気になるところです。
エストとパルセット
ファイブスター物語/F.S.S第18巻表紙カバー発表
先月号のDESIGNS永野護デザイン展大阪会場と同じく表紙裏にあたる裏表紙裏の表3部分(ページ的には169ページ)に掲載。チャンダナがフィーチャーされていたのは先月号でそうなんだろうなと思った星団民も多い事だと思いますが黒い蝶が舞っていたり、何かのフレキシブルな関節を持つ、GTMの一部分に乗っている姿です。実際のイラストは是非月刊ニュータイプ今月号の本誌にてお確かめください。そうなんですよね、18巻はダイ・グ陛下のラストスタンドなんですよね。これもまた心して読まねばなと思っております。
DESIGNS永野護デザイン展大阪会場閉幕
このエントリアップがどうやら2月11日に変わる直前になりそうなんですが2月11日閉幕です。色々楽しませていただきましたし生永野護氏と川村万梨阿さんと井上伸一郎氏のお三方を拝見出来たのはところざわサクラタウンから1年越しで良かったなと思いました。トークイベントの内容はオフレコなんですが大阪会場の総評は閉幕後にまた吟味の上アップしたいと思います。でもこんな好条件の会場で開催出来たの関係者の皆様ありがとうございましたと心よりお礼申し上げます。ということで最終日も行って目に焼き付けて来たいと思っています。
ブクログ/Amazon(サムネイルは何故かダッカス。いや今月号の内容的にはですよねーって感じですけどね(笑))
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