「ジークボゥの妻となるのは誰なのか？」｜ファイブスター物語/FSS考察｜【ネタバレ注意】

 　それが誰になのかは今の時点（2020.10月）では明確になっていません。ではなぜこういうエントリを書くことにしたのか？以前15巻絡みで「ジークボゥ」や「ワスチャ」がこのブログのアクセス解析の検索キーワードに入ってくるようになったんですが、その他、度々「ジークボゥ 妻」「ジークボゥ　結婚相手」「ワスチャ　結婚相手」で表示される事がありました。もっともジークについて書いたエントリでもそこまで突っ込んで書いていないので、tonbori堂も「はて誰だろうか？」と気になったわけです。でそのままにしておいてずっとそ考えていました。で月刊ニュータイプ2020年7月号でのDESIGNS（デザインズ）でヨーンとちゃあ（ワスチャ・コーダンテ）のキャラシートを見て連想的にジークを思い出したわけです。実のところ、え？そうなるのと。で、今のエピソードがもうエピローグになるって訳で、ということはマグダルのエピソードに入るのでその前に1本のエントリとしてちょっとまとめないと思いまとめてみました。

ファイブスター物語/FSS第13巻/永野護 著/KADOKAWA刊/©EDIT ジークボゥ初登場話掲載単行本

ジークボゥの妻になるのは誰？

F.S.S. DESIGNS 3 KALAMITY GODDERS:BOTH｜永野護 著｜(c)EDIT｜KADOKAWA刊（リンクはAmazon）

※現状フィルモア帝国についてはこのDESIGNS３と４覇者の贈り物が詳しい。

　これはちゃあ（ワスチャ）じゃないかとtonbori堂は思っていました。なのであの緊急事態宣言下での連載休止中に掲載されたファイブスター物語/F.S.S｜DESIGNSでのヨーンとワスチャのキャラシートで、ええっ？そうなの？ジークボゥの妻になるのはちゃあじゃないのとなったんですよね。いやそれについては確たる根拠がある訳ではないです。もしかすると全く的外れかもしれませんが、ジークがちゃあを慕っているというところぐらいの薄いものです。そして本当にそうなった場合、今後の展開で考えると縁戚になってるフィルモア帝国にAKDは大侵攻の際、すんなり攻め入るのかと問われれば、それは年表でそうなってるんだしそうなんでしょうと言うしかありません。

　なんせジョーカーの人たち長生きだし、ただ天照が星団に大侵攻を仕掛けるのはそれまでの陣取りゲームなどとはちょっと違う事が示唆されています。そのため天照家とフィルモア王家（ボルガ・レーダー、ブラウ・フィルモア、バルバロッサの三色の血）と姻戚関係結んでいてもあまり関係が無さそうかなとも思うのです。それにだってほら天照は神様だし（ヲイヲイ）ちなみにこういう戦略的な姻戚関係というのは欧州の中世のみならず世界中で行われ、日本でも戦国時代にはよく行われていたことは知られています。姻戚関係というのは体のいい人質とも言えますが、互いに協力体制を築くというのもあります。

　フィルモアはカラミティ・ゴーダーズが星として寿命が近くボォスへの移住を考えているという状況が『魔導大戦　マジェスティック・スタンド』にて明かされ、ダイ・グと詩女フンフトの婚儀もそれを円滑に進めるためのものです。そこでリブート7巻に書かれたジークはあっと驚く人を妻と迎えるという一文で、誰なんだ？と思ったとき、やはりフィルモアの皇帝とA.K.Dの王女の婚儀ってみんなが、あっとと驚くよねっていう事に結果思いついた訳なんですが、当然それはコーラスの王女でもあっ！？となるし、詩女様でもそうなりますよね。なので今回ジークボゥの妻となるかもしれない人物を整理してみました。

ワスチャ・コーダンテ

　という事でジークの妻候補としてtonbori堂が思う中での筆頭はちゃあことワスチャ・コーダンテ・メル・ダージリン・天照です。何と言ってもちゃあはジークが懸想している想い人（ただそれは単純なものではなく彼の見る夢の声の主とだぶるというもの）。とは言え障害は多く前途は多難だと思います。なによりジークはその気でもちゃあが全然それを考えてない。どっちかというとパイセンことヨーンを懸想している節があります。ただしそれは幼い恋心っぽいので今後どうころぶかは分かりません。あと狙っているのはジークだけでなくメヨーヨ朝廷のクラーケンベールも狙ってるしなあ(笑)

　ジークの真名はサイレン。レーダーとフィルモア、そしてバルバロッサの三色の血を持つ本来ならばフィルモアの王位継承権1位。後のレーダー9世です。（これは彼が真名ではなく、レーダー家の籍に入って9世としてフィルモア最後の皇帝になった事を示唆しています。サイレンの名を使わなかったのはフィルモア最後のカーテンであり帝国の最後の手段だからでしょう。）

　ちゃあもメル・ダージリン・天照として実質上の皇位継承権第一位（実際には継承権はもう少し下の方だけども）として簡単にA.K.Dのしがらみを離脱できる立場でもなく、性格も相まってこれまたすんなりといく気がしません。しかもコーダンテ家はA.K.Dでも中核をなす家柄。ただ後にコーダンテの名を持つ者がミラージュにいることを考えると、ちゃあが誰かと結婚、ないしは結ばれる（籍を入れる必要はない）のではないかという事を考えると…これはちゃあ…恐ろしい子（ヲイ）ただ今のところジークとちゃあが一緒になるというのは物語の進行的には？ってなりそうだとは思います。しかもCOVID-19感染拡大による緊急事態宣言中のDESIGNSでのヨーンとちゃあを見ると、ああそっちもあるか…とか（両想いになる）。先にも書きましたがちゃあはヨーンの事を思ってカステポーに来たんですからね。あっ三角関係！（ヲイ）三角関係といえばマクロスですが(笑)どうなんでしょう。ただ現状ではあっと驚く範疇には（家柄的に）入っていると思います。

クリスティン・ビィ

　『花の詩女 ゴティックメード』をご覧になられた方はもうご存知でしょう。エンディング後のカーテンコールで聖都に降下したシワルベ（ダランス）から降り立ったと思われる2人の人物。既にクリス（永野護）から一人はクリスティン、そしてもう一人はレーダー9＝ジークボゥと明言されています。そして２人で花の道をエストと町を連れて歩くところが映ります。これをもってジークとクリスティンが結ばれるというのはまあ乱暴かつ本編を読んでいると…無いな、それは無いと思うんですが、フィルモアの民のため、夫婦となるという選択肢も全くない訳ではないです。ダイ・グの想いとフィルモアの血を繋いでいく2人の決断として…そして読者の裏をかく、そして斜め上をいくクリスの事、とりあえずこの説も保留として留め置きたいと思います。

マグダル

　時の詩女ことマグダルです。ないない、絶対に無いとも…完全には言い切れないのですよ。何故ならフィルモア皇帝と詩女の縁は『花の詩女 ゴティックメード』を観ている人ならご存知の通りです。そしてマグダルは詩女として聖都ラーンでこれから先も星団を見守っていく事になるんですが、ボォス、アトール聖導王朝がフィルモアの人たちを受け入れるためにマグダルと婚儀を結ぶというのはダイ・グとフンフトの例からいってもあり得ない話ではないと思います。

　しかもちゃあとヨーンが成立すると、ジークとマグダルの可能性はぐんと上がるのですよ。それはフンフトがダイ・グとの婚儀を取り交わすと同じ意味合いで。実際『花の詩女 ゴティックメード』のカーテンコールを考えてみてください。レーダー9はダランスで大船団を率いて聖宮ラーンへ降り立ちました。2020.7月号でのDESIGNSでのヨーンとちゃあのコスチュームは詩女と亡国のフィルモア皇帝とアトール聖導王朝の詩女と婚儀をかわす婚礼に出席するためのものであったとすれば…。tonbori堂の本命はちゃあですが大本命はマグダルかもしれません。

セイレイ・コーラス

　ジュノーのコーラスにとってはハグーダの裏にいたフィルモアは敵です。と、言っても亡国になったフィルモアの人たちを見捨てることがセイレイに出来るのかといえば…。でもこれもちょっと無理筋かな。今のところ接点有りそうでなさそうですもの。それにフィルモアに対してはボォス大気圏外でのすれ違いでえらい剣幕でした。あの時はセイレイ、バスターランチャーぶっ放せと言っていましたが…。

　ですが全然無いとは言えないのがファイブスター物語の凄い所。なんせ天照の大侵攻後はやがてカラミティの崩壊、そして最後はコーラスの滅亡もあるわけです。でもその血は残っていく。レーダー・ケンタウリの血も残っていった訳ですからセイレイと婚姻を結べば少なくともフィルモアの命脈はラーン（ミノグシア）の庇護下の部分とコーラス（ジュノー）で血が残る訳です。真田家と同じく父と弟は豊臣に、兄は徳川にというアレですね。もっともそれならということにもなっちゃいますが。ただカモンとフンフトの一件ではフィルモアも出し抜かれたみたいな話があってコーラスとフィルモア、そしてラーンの間では一筋縄ではいかない事情はあると推察されます。

アルル・フォルティシモ

　実はあるとすればこっちではないかと。フィルモアの血とコーラスの血はやがて交わる。それは全然無い話ではないと思うんです。フル・フラジャイルの時代でも両家の血は残っています。アルルは今のところ流浪の身の上だしラーンとは実は深い所で（詩女、懐園剣、剣聖）関係がある。セイレイよりは脈はあるかもしれませんが…？でもやっぱり無いかな…。でも彼女もまだまだ苦難の道を歩みそうだし秘密が多そうなのですよね。ララファの事もあるし。コーラス側には今はいませんが彼女がどのような道を辿るのかはかなり重要かもしれません。

マロリー・ハイアラキ

　…マロリーはほらイエンテの嫁だから…いやイエンテが早逝して（コラッ）ってのは…無いですね…なんか無さそうな気がするけど…一応流れで（コラッ）でもマロリーだったらみんな、いやそれは斜め上すぎますってーってなると思います。でも超帝国の血統でもあるんだよなあ、マロリー。マイスナーはコーラス直系ではないけど超帝国の血がまたここで入ってくるという事を考えるとジュノーは本当に未来のジョーカーのゆりかごになっていくのかもとちょっと思うところがあります。

ママドア・ユーゾッタ

　さらに無いとは思うんですが、『act4スプラウト・ソング』に登場しているので（ヲイヲイ）でも猫被ってるユーゾッタ。案外したたかだし、ひょっとするとひょっとして…いややっぱりないな(^^;それでもバキン・ラカンとフィルモアは案外近いというのは（血統として）既に解説されている通りだし、そもそも横にエルラドがあったわけで…でも接点なさそうですよね(^^;でも何があるか分からないのがファイブスター物語なので候補に入れておきたいところです。

ナトリウム・シング・桜子

　ヨーンにぞっこんな彼女がっていうのは、あったらみんなびっくりするだろうなと（それだけかー！コラ―！）でもヨーンってファティマの魔性が抜けて妻を娶るのかな…その場合は桜子と一緒になってほしいなあってあるので（ちゃあには悪いけど）これは本当に無いとは思いますが、絶対にないと言えないのがファイブスター物語です（ヲイヲイ）でも20207月号のDESIGNSでのちゃあとヨーンのあのコスチュームみちゃうと…桜子…幸せになってほしいんですけれどね…。ある意味もっと凄いお方に目を付けられてるからなあ…😅

　というよりヨーンは桜子と一緒になって欲しいというのが実はtonbori堂の願いであったりもしますが、それは個人的な想いだけなので…。ともかく今後はA.K.Dでバビロン国王のメディカルチェックをディッパ博士から引き継ぐという事もあるので出番は多くなるのかな…とは思っていますが、さてどうなるのやら。ガーランドという人種は一種狂気を持つのでいい人に見えるモラードでも禁忌を犯しミースはマキシを胎内に。桜子もそういう片りんを見せる事があるのかな…とも少し考えていますと、これは余談ですが。

最後に

　他にも誰かいそうな気もしますが…ほらフィルモアのゴスな人とか、クバルカンのあの人とか、いやラーン支隊やツラック隊支隊長だってチャンスがないわけでは（ヲイヲイ）ってなるのでホント読めない感じですが、いやまさかのちゃあのお姉さま？（ほらデルタ・ベルンのいかず後家の異名があるし(^^;）でもちゃあとジークは何とはなしに「近い」気がしているんですよね。それはDESIGNSのヨーンとちゃあを見てもなおそう感じているんですが…。

　でも誰かを迎えるっていうのはフィルモア＝サイレンの道ではなく「血」を遺すという部分につながっていくのかなあっていうのもあるのかと思ったりもするのですね。それがファイブスター物語に通底する神と人との戦いの歴史を紡ぐことになるんではないかなとうっすら考えたりしていますが、さてこの先どうなるかは魔導大戦の終わりと共にマグダルだけが答えを知っているのかもしれません。もっともクリス（永野護）は読者の予想を覆すことにある意味、命を賭けてのぞむところがありますので全部外してくるかもしれません(笑)それもまたファイブスター物語らしいんですけれどね(笑)

※カラミティの血脈についてはDESIGNS４なのですが３を読むとなるほどという点が多いのでこちらもおすすめです。

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※DESIGNS４は花の詩女ゴティックメードを観た後で読むと理解が進みますし２羽の小鳥の事も理解が深まります。