『最後の扉』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2024年1月号/第6話時の詩女「エンペラーズ・ハイランダー」アクト5-3|感想/考察【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『最後の扉』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2024年1月号/第6話時の詩女「エンペラーズ・ハイランダー」アクト5-3|感想/考察【ネタバレ注意!】

2023年12月10日日曜日

FSS manga

X f B! P L

 円卓の騎士がクリスを伴い元老院へ乗り込む今回、円卓の騎士の1人は茄里でした。彼女が元老院議長になったというのは既に連載扉で明かされている事ですが、事が成った後ではなくこのタイミングで元老院へという超越権行為。実のところアドーの言う事は立憲君主制では全ては法の元、議会が政治を動かすのは我々の世界でも英国がそうですよね。それ以前には王の専制政治が行われていたのではありますが。それも「王」の独裁による暴走をさせないためですが、「会議は踊る」または一握りの為政者による形を変えた専制で国の方向が迷走したときに、それらを飛び越え越権し糺すためのシステムとして円卓の騎士というものがあるとリッターピクト辺りでは説明されていたように思われます。とまあ枕の部分でつい書きすぎましたけど今回はイベント発表なども多くともかく気になったところいってみましょうか。

月刊ニュータイプ2024年1月号/KADOKAWA刊/後ろはZ.A.Pラバーマット(これも再販あるようです。)
月刊ニュータイプ2024年1月号/KADOKAWA刊/後ろはZ.A.Pラバーマット(これも再販あるようです。)

※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2024年1月号掲載/連載分の「F.S.S/ファイブスター物語」の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌

※先月号の感想はこちら。(リンク先は2023年12月号の感想です)

DESIGNS7 ASH DECORATION

 扉は2P見開きでツゥアラトゥストラ・アプター・ブリンガー、アンクルクレーンなし仕様で、この出で立ちでダッカスと戦った?妄想させるに十分な立ちポーズのキャラクターシート。そして『DESIGNS7灰の勲章』告知が入っています。発売日は来年の3月8日金曜日、これは月刊ニュータイプの発売日と同じタイミングとなるので発売日当日はお祭り騒ぎになりそうですね。内容は「あれ」が掲載されるとの事。そうツインタワーの「あれ」です。200m越えのその巨体がGTMとなっての初の全体像掲載ですからこれは色々盛り上がりそうですよね。それ以外にも新規、未公開併せて130点、掲載キャラクターは250点という内容はDESIGNS4以来のB4の判型に相応しいボリュームかと思います。実はそれだけではなく大きなイベント告知が扉前の広告ページに(本来の連載なら扉のページにあたる)入っていました。

DESIGNS 永野護デザイン展

 その前にX(Twitter)永野護公式アカウントで思わせぶりな動画予告(ツァトラとLEDが黒字背景に配置され、2騎体の共演にはもしや展覧会かと思った星団民もいたようです。ちなみにtonbori堂は大穴、新作『ファイブスター物語』アニメーション、アドラー2988、またはジュノー2989ではないか!とか思いましたが違いました。)があって発売日の前に告知された『DESIGNS 永野護デザイン展』は埼玉東所沢のところざわサクラタウンのEJアニメミュージアムで2024年2月10日~2024年3月24日で開催と告知されました。『ファイブスター物語/F.S.S』のみならずデザイナーデビュー作でもある『重戦機エルガイム』やMSデザインを手がけた『機動戦士Zガンダム』、そして商業デビュー前の作品もという事ですが…『銀河漂流バイファム』に触れられていませんけどパペットファイターとかもあるんですよね?というのは現地で確かめないと分からないですね。それにボークスなどの各メーカーの開発中のGTMキットの先行お披露目などもあるそうで、いや正直行けるかどうか分からない(主に懐事情で(^^;)けれど、関西にも巡回来ないかなーとか色々思ってしまいますがともかく星団民には溜まらないイベントになりそうです。ということでそろそろ本編の話をば、いきましょうか。

円卓の騎士

 アドー王の言によると円卓の騎士の召還というのは元老院の中でも限られた者が皇帝に上奏(お伺い)を立て、ブラウ・フィルモア、ボルカ・レーダー、バルバロッサの3大王家の承認と元老院の4分の3の賛成が必要とあります。えっ?ちょっと待てい!そもそも円卓の騎士ってのは帝国のラストカーテンの事で円卓の騎士である「サクリファイス」ニーゼルのみが召還を許されているって話じゃないんですか?あ、璃里・ブラウ・ニーゼルも元老院の人でしたっけ…。にしても元老院が高を括ってたのは3大王家の承認と元老院の4分の3(過半数を越える数)なぞ取れるわけがないというのが大きい事がこの台詞から分かります。つまり横槍を入れようとしてもそれを否認する事が出来ると。ただこれまでのエルダー・オブ・ジャッジメント「円卓の騎士」の説明を読むと完全なる越権機関であり、帝国の危急存亡の時には全てを飛び越える事が出来るとあります。これは15巻でワイプが語った帝国の最後のカーテン、完全専制君主制への移行システムなので表向きは元老院の目を欺く意味合いもあり帝国の最終意思決定機関としてあったという事であると思います。


 ただいくら元老院を飛び越しても帝国が分裂という形にでもなれば他国に付け込まれたり色々問題が発生しフィルモア自体が瓦解する事もあり得ます。だからこそ、そのラストカーテンの奥の扉は全ての帝国の民が納得出来る人物ではないといけません。だからこそその重すぎる名を捨てた少年がダイ・グの想いに応えて再び名を取る決心をした訳なんですが、その重すぎる名前とは、やっぱりサイレンなんですかね?違うとも言われてたけど、トリハロン殿下が後に統合帝国の初代皇帝サイレン・ザ・グレート・フィルモア1となった時にその名は恐れ多い名前となった訳なので。トリハロン殿下はなんといっても太陽王国とドナウ帝国をまとめ堅牢なシステムを構築したその人ですから。元老院も危険性は感じていて三色の皇子が現れ宣言すればフィルモア帝国を率いる事もあり得ると考え亡き者にしようとしたのでしょう。その目論見はフェイツ公国経由(というかバランシェ)からA.K.Dのお膝元で学校に通うという事になった訳ですが。


 もっともこの期に及んでもアドーやティルバーは彼我の優位を疑っていないようですが(璃里や茄里が何を言おうが「堅牢な」帝国のシステムは揺るがないと考えているからなんですがさすがにトリハロン殿下のガットブロウと指輪のセットが出てくれば全てひっくり返されるし、来月号(新年2月号)では璃里だけではなく揃い踏みで姿を現しそうです(ちなみにメガ盛りアタマで中身バレバレな璃里と茄里以外のメンバーは誰なんでしょうね。ヒトーサイとかいそうな気もするけど、あとはイク様かな?(ノイエシルチスの中には居ませんでしたし。)イク様が実は円卓の騎士ですという話、もしや赤グループの赤の1番(テスタロッツア)は自動的にではないけどそういう責を担うって話ならラルゴが存命なら…なんてIFも想像してしまいますが…さて。それとブラウ王家の双頭竜騎士団長、メリー・マーカスは円卓の騎士かなと思ってましたけど尽き従っていましたね。確認できるのは10人だけど、ただ茄里は後ろに控えていたので11名かもしれません。うち一人はコイツさんこと璃里・ブラウ・フィルモア、別命サクリファイス・ニーゼルとしてもいや本当に誰なんだろうと気になるメンバーです。なんとなくクバルカンの人が入ってる気がするんですけどね。

ファイブスター物語 オンラインくじ

 多分これをアップするのが12月10日の夜になると思うので残すところあと2日ほど、12日の午前中でお終いなので下手すると1日半なんですが、もうお引きになられたでしょうか。まだの方はお急ぎ下さい。


 それとガレージキットメーカーで破烈の人形などを発表して話題のアワートレジャーがとうとう本丸ツァトラ、Z.A.Pが登場、原型はあのMHマイスター、谷明氏が手がけるというニュースも発表、連載ページの前のページに記事が掲載されています。海洋堂を離れフリーになられ満を持してのファイブスター物語ガレージキットに復帰、そして最強のGTMを手がけるという話はモデラー諸氏にとっては大きなニュースだったと思います。それとOctoberBeastとのコラボ商品が掲載されていますがまさかの日傘は永野護本人の要望だったとか(笑)それに併せて一部復活してる商品もあるので詳しくはサイトでチェックしてみてください。12月15日から予約開始だそうです。

リンク:ファイブスター物語 オンラインくじ | くじ引き堂 (販売終了しました)

リンク:カドカワストア | KADOKAWA公式オンラインショップ 

来月号は?

 円卓の騎士のメンバーが明かされるのか?そこが気になっているのですがあの場にジークがいるのかも気になるところですね。ということは三色の皇子と皇女が揃っており、その母もいるという帝国そのものがそこにいるという状況。そこに誰かがテレポートでもして蹂躙したらフィルモア全滅ですよ、いやそうはならないだろうし、警戒態勢もめちゃくちゃ厳しくなってるとは思いますが。それだけに姿を現すであろう彼は何を語るのか?そしてダイ・グは最後に何を遺すのか?刮目です。

※リンク:Amazon.co.jp: F.S.S. DESIGNS 7 ASH DECORATION : 永野 護: 本:Amazonでも予約始まっています。

※リンク:ニュータイプ 2024年1月号 |本 | 通販 | Amazon

※DESIGNS 永野護デザイン展の公式ページです。
DESIGNS 永野護デザイン展 | ところざわサクラタウン

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代表作「ファイブスター物語」やテレビアニメのメカニックデザイン、キャラクターデザインなど唯一無二の世界を創造するデザイナー・永野護の初の大型展覧会「DESIGNS 永野護デザイン展」を開催します。

ファイブスター物語/F.S.S第17巻絶賛発売中

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永野護著/KADOKAWA刊月刊ニュータイプ連載『ファイブスター物語/F.S.S』第17巻絶賛発売中(リンクはAmazon)

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