今回のタイトルにつけた『Sweet16』は佐野元春のアルバムタイトルです。アルバム名と同じ曲名もあるんですがこれもまた名曲です。良ければ少し聴いて欲しいと思います。それで、このタイトルにしたのはアルバムジャケットがチェリーパイだからなのです。ダークではないですが、今回の展開でハッとしたんです。そんな何気ない一言とか、それに紐づけられた人との繋がりで人はどれだけ救われているか。そんな普通の事を思い出したのはここ数日の世間の騒がしさで若干ささくれた心がリンクしていたのかもしれません。自分自身も食べ物だけではなく音楽でもそれほどの事では無くても心が救われた経験があるので反射的に元春の『Sweet16』を思い出したのです。ですがちゃあのダーク・チェリーパイがジークの復活のきっかけになるとは『プロムナード』からの伏線も全てがクリス(永野護)の思惑通り…ってことでよろしいでしょうか。そしてそれ以外にも星団史の大きな出来事の発端がありました。そんな今月号の気になるところいってみましょうか。
月刊ニュータイプ2023年10月号/KADOKAWA刊 |
※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2023年9月号掲載/連載分の「F.S.S/ファイブスター物語」の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌
※先月号の感想はこちら。(リンク先は2023年9月号の感想です)
ファティマ・バルタン
扉はファティマ・バルタン。パートナーはクバルカンの騎士イゾルデ・サヤステ、本編ではバルタンは登場していませんがイゾルデはちゃあとジーク、そしてクラーケンベールとの邂逅シーンで登場しています。トリハロン殿下とともにシワルベに乗艦していたハイランダー・ルドルフから受け継いだ長剣ガット・ブロウ・ラングンを背負った騎士が彼女です。バルタンは古くからサヤステ家に仕えているということですが、現在のロボータープーラー(人形使い)のミューズの前任であり騎士顧問であるアルテン・サヤステのパートナーは静でした。これはバルタンがサヤステ家で産まれた騎士の中で相性が良い事が多く長く同家預かりの状態でいたのかもという事かもしれません。当然Mk4だけではなくMk3も駆った事があるのでは?と推察されますが、その戦闘経験記録の蓄積はかなりのものになっていると思われます。(エストの解説やハレーの脱走の時のハルペル=ジ・インタシティでも分かるようにGTMの戦闘では経験がものを言う局面が多いのです。)それだけに初登場が待ち遠しいけれど、登場時には「非常に重要な役目」を持って飛来するとの事。戦闘は…もしかしてしない?なんてことは…。ともあれこれで『トラフィックス・ターミナル』のエピソードでMk4リッタージェット登場確定です。
アイシャとジーク
アイシャとちゃあの関係がジークによって浮き彫りになってしまうとは思いもよらなかったけど実は過保護ではなく、その役目はアマテラスがしていたという事ですかね。なってたって大叔父だもんなあ。アイシャは感情の激しい人だけど全てはアマテラスに向いており、万事がそれで妹との距離感が上手く取れなかったんだろうなと推察されます。でも普通だったらネグレクトされたりとかハラスメントでとか色々面倒な事がありそうだけど、そういう事でヨーンとちゃあが学友であることも知らなかったし、アイシャはアイシャなりに色々心を砕いていたんだけれどもという事なんだけど、結局そのやり方は上手くなかったという事に落ち着くと思うんですよ。だからこそジークはちゃあはアイシャを、アイシャはアマテラスをという事に気が付いたのかと。そのジークも気が高ぶってぶつけた幼い怒りをまさかの戸惑いと悔恨で全てを悟る。これが王の器ってことなんでしょうか。しかしアマテラスと璃里、単行本で確認したんだけど…核心部分は…なんですよー(笑)いやまあ前後から推察してもいいけれど、彼女が実質A.K.Dの中心人物であるというのは間違いなくて、だからこそ、ユーパンドラへの切り替わりや星団侵攻などでのちゃあの立ち位置はどうなるのかというのが気になるところです。いやユーパンドラの頃は3900年頃だから完全に代替わりしてますか。でも星団侵攻時はもろにその目で見ることになる訳ですからね。魔導大戦が終ってもまだまだちゃあの出番はあると思います。そうそうメナー、プロムの夜にはいなかったけど、カステポーの時にはいたからジークの正体、薄々勘づいているっぽいですよね。もっとも彼女はちゃあ御付だから何かを言うとかはしないと思うけど。
そのジークも、ダイ・グのここでは悲しいけれどほぼ遺志と言ってもいいでしょう。ボォスへのフィルモアの移住を進めるために腹を括ったようです。三色の娘、アラン・リーとともに帝国へ。そして古き盟約を発動するというのは円卓の騎士を召喚し帝国超越権機関を以てして全てを集中させる事を決めたという事です。という事はデコースがジークにGTMなり剣なりで倒された後、どうやってエストを引き取り彼女をパートナーにして黒騎士ダッカスを駆る事になるのか?その辺りも少々気になりますね。そしてアイシャはミラージュ騎士団を退くというのはDESIGN4に掲載されていたとおり。となればジークの出陣は3100年アドラー動乱。つまりダスニカとヨーグンの件に絡んでフィルモアに組み入れたバキン・ラカンをという状況なのかな。まだまだ魔導大戦終っていませんが終わりは確実に近づいている感じがしますね。
ヨーンとちゃあとダーク・チェリーパイ
これはもう『プロムナード』でヨーンが夏の時期はこれだよなーって言ってましたよね。正直食べ物で突然復活の兆しがあるのかというと、これはこれでと思います。それだけあのルミナス学園での事はヨーンにとっても得難い体験だったはずで、桜子との事も含めてちゃあとの過ごした経験はとっても大事だったという事だと思うのです。ヒュートランの事も含めてなんですがちゃあという今後の『ファイブスター物語/F.S.S』にとっての天照家最重要人物を描くにあたりストレートに描くのではなくわざとああいった本筋とは違いますよという体での展開で周到に伏線が張られていたという事は『プロムナード』のような当たり前の要素がやっぱり人にとっては大事であるという事なんではないでしょうか。もっともその時にはまだヨーンは気が付いていなかった。だから卒業と同時にカステポーへと旅立った訳なんですが。しかしあの時ナイアスとノンナは一体何しに来てたんでしょうね。と別の事も気になります(笑)
しかしちゃあの重要度はもしかすると(クラーケンベール大帝/メヨーヨ朝廷との協定だけじゃなくフィルモアやその他知らずにどんどん周囲との縁を繋げていくところ)『ファイブスター物語/F.S.S』の今後の行く末をも握っていると言われても『プロムナード』の頃には正直ピン?とこなかったけれど、ここに来て璃理と同じ事を思うとは…。それだけにジークの結婚のお相手もなんですが、ちゃあのお相手も誰になるのか。tonbori堂は以前にジークとちゃあは結婚するのではないかと予想しましたがここ最近の物語を読んでもしかするとそれはないかも、他の方の言う通りの展開が待っているかもなと思い出してきましたけどこの流れからのヨーンは好きだけど、そしてヨーンもちゃあを大事に思う両想いが成立したけれどやっぱり一緒になれないという流れからのジークいやさレーダー9登場!というウルトラQがあるかもしれないと思い直しました。なんかねぎうどんキューピーを見てゴーストがそう囁いたのです(ヲイヲイ)いや外れるかもしれませんけどね。これで一筋の光が射したヨーンが完全復活出来るか?アイシャの進退は?来月号も待ち遠しいですね。
※佐野元春『SWEET16』、名盤です。残念ながらSpotifyではフルコンプでは聴けませんが1曲を覗いた状態でも名盤です。(出来ればその1曲も聴いて欲しいけれど)SpotifyのリンクとAmazonPrimemusicのリンクを貼っておきます。
佐野元春/SWEET16(後ろでチラ見しているのはあのCDです。) |
Spotify/
AmazonMusic/SWEET16/佐野元春
※SWEET16は30周年記念盤も出てますけど(限定生産なのでお高いです)通常盤でも十二分に名盤です。(リンクはAmazon)
※月刊ニュータイプ2023年10月号(リンクはAmazon)
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