『3人の想い』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2023年9月号/第6話時の詩女「TRAFFICS4」アクト5-2|感想/考察【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『3人の想い』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2023年9月号/第6話時の詩女「TRAFFICS4」アクト5-2|感想/考察【ネタバレ注意!】

2023年8月11日金曜日

FSS manga

X f B! P L

 月刊ニュータイプ今月号(2023年9月号)はアーリィから始まりジークのアップで終わりました。3人のヨーンへの想いが滲む回となりましたが、ヨーンの完全復活のきっかけよりも先に扉の事から考えるとアイシャの引退(ヨーンの入団と入れ替わりにアイシャは退団する)のきっかけとジークがレーダー9となるきっかけまでが描かれるのかなとなんとなく感じました。それとともにちゃあもこの事で何かが変わるかもしれません。DESIGNS1でのちゃあのキャラクターシートはどう見てもヤンキー入ってますからね。何かのきっかけでタフなワスチャへと変貌を遂げるのではないか?(もちろん素は何時ものちゃあでしょうけど)と密かに思っているのですが…。それと扉についてはジーク=レーダー9についての解説が。『エンペラーズ・ハイランダー』への布石なんでしょうけどここでも気になる文言がありますね。ということで今月号の感想/考察『3人の想い』はアーリィ、ちゃあ、ジークの事を指しているんですが、それとは別にアイシャ、カイダ、「地潜り」のハンザキにも対応してたりします。では今月号の気になるところ行ってみましょうか。

月刊ニュータイプ2023.09月号/KADOKAWA刊
月刊ニュータイプ2023.09月号/KADOKAWA刊


毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2023年9月号掲載/連載分の「F.S.S/ファイブスター物語」の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌
先月号の感想はこちら。(リンク先は2023年8月号の感想です)

扉/漆黒の皇帝

 ラノベとかに出てきそうな二つ名ですがブラックプリンスがブラックエンペラーとなるというのはごく自然な話にも思えます。しかし帝国の古きかつ堅牢なシステムを根底から覆し恐怖政治を敷くとは、これまでのジークの言動や行動とは真逆ではとも思えなくともありません。だけど、この回でのアイシャとの邂逅がもしかすると何らかの形で影響し、そしてダイ・グの意思を継ぐためには生半可なやり方では寿命が尽きようとするカラミティからの脱出が出来ない。そういう判断なのかもと思えます。そのために悪名を被るといったところを決意する。そのきっかけはこのヨーンの事ではないのかという事です。


 そういえば秦の始皇帝は敵対するものを容赦なく根絶やしにする暴虐の王と描かれていますが一方では大を活かすには小を切り捨てる。そういう大局にたって物事が判断できる大器を持つという描写もされることがあります。まあ物事の見方をある方向から見ると違った見え方がする事があります。やがてフィルモアはクリスティン・ビィの事を指すと言われるハイランダーとブラックエンペラーどうなるのかはまだはっきりしませんが少なくとも魔導大戦の終わりと、『花の詩女 ゴティックメード』のラストシーンがそろそろ本編と繋がってくる日も近そうだという事なんでしょうね。


 他にも気になる事が書いてありますね。漆黒の皇帝は元老院のさらに上、枢密院(円卓の騎士)を設立とあります。アルカナナイトよりも上位ってありますけど誰がメンバーになるのかも気になるところですがアルカナナイトのあの方とかあの方?それはアルカナナイトではないのか?とか、いやまだ決まっていないんでなんとも言えませんけどね。それと旗騎にマッハ・シャルトマがいるのも…カリギュラ絡みなんでしょうね。ツバンツヒ姐さんやマウザー教授のラインではないと思うんですが…古い契約みたいなフィルモア帝国との約定があったりとか(笑)それと安珍、清姫はドージョージではないのか?という問題が出てきていますがドージョージ型は新型ではあるけれどフィルモア帝国のGTMとしてホルダ型の型式ナンバーを取得しました(自動車みたいですね)みたいな?(笑)でもここまで来てまだホルダ25は何かは分からないようです。このまま忘れた頃に出てくるんだろうか…。それとも見落としてた?それよりも皇帝騎がダッカスとは…これについては思うところあるけど…、いやエストを仮のファティマとしてというのも知ってるけど…、これは…。でもまあ繰り返しになりますが『花の詩女 ゴティックメード』のカーテンコールの最後にネタを出しているんでね…。つまりそういう事ですよと…。

灰の勲章/DESIGNS7&18巻

 扉の解説の下にDESIGNS7の予定がありまして(予定は未定という言葉もありますが)年内発売を目指しているとか。15~17、さらには来年発売予定の18巻までを網羅しつつもダスニカ、ヨーグン関係、ゾ・ルゴウカ関係はアドラー侵攻に関わると見えて掲載は無いそうですが…ゾ・ルゴウカってモイキュード・スペラクターって太剛神モイキュードなんですか!いやさらっとバラしてるけどモイキュードってのはまさに天照と別の宇宙を作った神様らしく…まさかの超帝國とヴィーキュルが変に繋がってきて、これどうするんすか!ってちょっとなってますけど…これもアドラー侵攻まで放置で最終的にはスタント遊星攻防戦に全部つながってきそうなんですよね。なかなか適当じゃないのと思いつつ、そことそこ繋げてますか!って感じです。

3人の想い

 しかし完全にヨーン、廃人ですね。もっともここからどんな復活劇を用意しているのか見当付きませんけど、それに生涯パルスエットだけを娶った騎士としては仮のファティマとしてバシク(ザ・ブライド)でデコースを撃破しても…結局無任所なミラージュとして大侵攻とかスタント遊星攻防戦、カラミティ侵攻にも加わらない可能性もあるなとか…。分からんですけど。ただ「叩き上げの騎士」と紹介されながら実は叩き上げなんだけどミラージュとしては活躍しないという展開は永野護という人ならやりそうだなと思ったり…思わなかったり。ともかくここからの復活劇が想像出来ないのでそこは気になるところです。

アーリィの想い

 アーリィ、見られちゃったから(ヲイ)という出だしだったけど一途にヨーンを想っているのは本当で、それ故に巴さんを殺し抜け忍となったというのは余りにも切ない。それでも平文でメールを出し続けているというのが健気です。そして「地潜り」の抜け忍狩りに追い詰められて万事休すなところにステートバルロ・カイダ登場。この人急にアサシン組織の頭目設定が出てきて(元々忍者的な所謂、間者、乱波設定はあったと思いますけど、DESIGNS1ではA,K.D騎士団ゴーズの出身ってあるんですよね…、それはどうなったんだよって思いますけど)アンザ首長連合(追記:2021年1月号にてボォスのカラッカ・アンザ首長国のアサッシンと記述アリ)はどこかは分からないけれどイラカは確かカラミティのはず…?(追記:DESIGNS2の星団各惑星世界地図のイースタン・ショルティ大陸にイラカ民族連邦という国名アリ、但しアンザ首長国はボォスに存在するのでそこが良く分からないのですが)。そういう事では設定のブレ度はちと高いかもしれません。でもこの人ブラック・スリーの襲撃時には割とさっくりやられていたはずですけど、F2フォクスライヒバルテの援護でヴァルバラガットブロウをカッコ良く使ってたし何故か強者オーラ出したりしてましたからね。とカイダ話が多くなりましたがアーリィ、これがミラージュ入りってことで洗脳はどうなったのかっていうのは…この後の話なのかな?(可哀想な子扱いから考えると色々な意味で、それにカイダの台詞から完全に天照が面白がってるのが(;^ω^))そして急に出てきたガス・ガルのパライア、しかも賛法院というのは…これは「地潜り」自体が国家の運営によるものって事のようですね。お館様と呼ばれているハンザキ、巴さんを亞矢子という事は…近しい人のようで、やはり巴さんは「地潜り」の上忍クラスの人だったのかと。

ちゃあの想い

 これまた切ない…。しかもアイシャ様知らなかったのですか!いやそんなもんかもしれません。放任とまでは言わないけれど家を出てそれなりに目を配っていても友人関係を細かくチェックはしていないしそもそもヨーンも訳あり学生だし…にしてもそんな奇縁でこの再会はきつい。そしてメンタル弱い、ちゃあは…なんかこれはちゃあが復活のトリガーになるというのは今のところ無いのか…ってなりますね…。それよりもアイシャ様の方も地味にボディブロー喰らった感じになってます…

ジークの想い

 とは言えジークがそこでアイシャ様を詰めてもなあってのは思うんですよ。ジークと対峙しているアイシャ様はさすがに切り替えてきてるけど、ガキの言い分だよ、それは…っていうのは物語追ってるからこそなんだけど…部外者のジークは言いようにA.K.Dに使われてるバインツェル先輩としか見えてない訳で。もっともエストの魔性から抜けきれないヨーンは遅かれ早かれそうなる運命、アイシャ様が介入していたからこそある程度生き延びていたとも思えるのですが…。でもジークにとってはパルスエットが命を落としたというのも大きかったのかもしれないですね…。

来月号

 ジークとアイシャ様がどんな言葉を交わすのか。実はこの年(星団暦3069)はDESIGNS4によるとアイシャ様引退、ミラージュ退団というイベントがあるのです。いや最近はタイムテーブルの細かい修正が多いからどうなるかは分からないけど流石にこれは守ってくるかなと思ってるんですが、となればですよ、ジークとの会話がその引き金になるのではとも思う訳です。そして反対にジークはフィルモア帝国を、ダイ・グの想いを引き受ける遠因をここで受けるのか?とも思っているのですが…さて今から来月号が楽しみです。


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