『対決/承前』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2023年5月号/第6話時の詩女「TRAFFICS4」アクト5-2終わりの始まり|感想/考察【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『対決/承前』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2023年5月号/第6話時の詩女「TRAFFICS4」アクト5-2終わりの始まり|感想/考察【ネタバレ注意!】

2023年4月10日月曜日

FSS manga

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 ということで2023年5月号の『ファイブスター物語/F.S.S』連載からヨーンの物語、そしてエストとデコースの物語の決着が描かれる事になる「トラフィックス4」が始まりました。長い年月がかかりましたがとうとうここまでやってきたかと。最初にヨーンはミラージュ騎士としてのキャラシートが先行して発表され、「叩き上げの騎士」であるとだけが発表されていました。F.S.S/DESIGNS1において1987年には既に彼の物語は「ほぼ」完成しているとあります。そこから36年、多少の変更はあれどパルスエットを自らのファティマと認め真の騎士となるというストーリーはここに一つの決着を見る事になると思うと感慨深いものがあります。それとともにアーリィの話も出てきましたが、扉にもいろいろ今後の予定についてのテキストがあり気になるところが目白押しです。では今月号の気になるところ、いってみましょうか。

月刊ニュータイプ2023年5月号/KADOKAWA刊
月刊ニュータイプ2023年5月号/KADOKAWA刊


※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2023年5月号掲載/連載分の「F.S.S/ファイブスター物語」の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌

先月号の感想はこちら。(リンク先は2023年4月号の感想です)

扉/がんばれエストちゃん&終わりの始まり

 扉は「がんばれエストちゃん」と今後のスケジュールというか各アクトのタイトルとざっくりな展開が記されています。簡単なんだけど裏にある事を思うと情報量が途端に増してしまうというクリス(永野護)節が展開されておりともかく「がんばれエストちゃん」からいってみましょう。

「がんばれエストちゃん」

 謎の人(ドラアンデアスティルーテ)にエストちゃんがインタビューという体でして、これ新潟国際アニメーション映画祭前に出稿されていると思うんですけど…まさか後に出稿?いやどれぐらいのスケジュールでの出稿、下版(最終の印刷OK版へ最終版下/データを回す作業)なのかは分かりませんけど少なくとも半月前と考えると色々ギリギリな気がしまして(ちなみに雑誌名物お盆進行とか年末進行は機械が止まるので諸々前倒しで行う事を言います。)と、当の作者は疲れて眠ってるんですが、ドラアンデアスティルーテの背後霊(便宜上)、名称は「スピリッター」で間違いないようで、いや昨日アップしたドラアンデアスティルーテのエントリでは「異形」とか書いてたのは「スピリッター」がドラアンデアスティルーテと同じ囲みだったので異世界での異名かもというのを排除出来なかったので改めて名称発表あるまでそれで行こうかなと思っていたのです。で、スピリッターさん、なんでもでっかいケータイという事なんですが…いやそれ通信機じゃないでしょと(^^;どうみたって護衛する何かですやんかと。なので背後霊というよりは守護霊的な?みたいな(笑)どちらにしてもクージャ・テンパラーというのも、ドラアンデアスティルーテがホワイトテンパラーとしての対になる名称なのかもしれませんね。


 でエストちゃん、気になる事をまた仰る。今いないうちの4人のうち「3人」はわかりましたケドって、それは令令謝ではないのかとか、零零の事なのか?とか、ここまではぐらかすという事は実はまだ何かあるのかと。令令謝はナオ(七剣、ディオ・クルマルス)の事もあるのでスタント遊星攻防戦絡みはまだまだこれからという気がします。ということで次はトラフィックス4の説明についていってみましょう。

「終わりの始まり」

 あまりにもベタなアクトサブタイトルが今回のエピソードに付けられているんですが、今回からのヨーンとデコースの決着が本格的な第6話「時の詩女」のエピソードの終わりの始まりなんだろうなという事なんだろうなと思います。実際、この「トラフィックス4 終わりの始まり」の後にダイ・グとクリスティンのエピソード、緋色の雫(後半)エンペラーズ・ハイランダー、トラフィックス・ターミナル(ヨーンとデコースの対決後半)、44分間の奇蹟、時の詩女(とわのうため)、マジェスティック・スタンド、第6話エピローグ時の詩女・花の詩女~難民都市ホーダウンとなり、新章第7話「アドラー3100 フル・フラジャイル~3159プロローグ」へと続くそうです。そして今までのキャラで退場するものもいれば少年少女だった者たちが成長し次の章を引っ張っていくと予告されています。少し悲しさもあるけれど、ニューカマー(というか登場してるけど)たちがどんな物語を紡ぐのか?という期待もあります。それに第8話までアイシャ様が皆勤するという事ですし(笑)でもそれ以上に3159なんですよね。アドラーへの侵攻。このエピソードがとうとう始まってしまうのかと。やがてはスタント遊星攻防戦、カラミティ侵攻、そして崩壊へと続くわけです。そして最後のジュノー侵攻まで書ききるつもりでは?第1巻での黒騎士グラードとカーレル・クリサリスとの戦い、当時はLEDミラージュと黒騎士ブラック・グラード(バッシュ)でしたが再度、ツゥアラトゥストラ・アプターブリンガーとダッカスの戦いで幕を閉じる…のかとも。少しセンチメンタルな気分にもなってしまいました。でも何時かは終わるのであれば最後まで物語は楽しみたい…まだ終わってないし、終わる気配もないですけれど予感だけは薄っすら漂い始めたかなとは思ってしまいました。

ヨーンvsデコース

 本編ではアイシャやスパンタウゼンはデコースとヨーンの対決を回避させています。何故なら、既に騎士としてはカステポー最強となったヨーンでも「剣」を持たぬヨーンではデコースには勝てないからです。対剣聖とは違った意味なんですが、確かにフィルモアの奥義「無手」を使ったとしても剣を持たぬヨーンでは射程がデコースまで届かない。その差を埋めるには剣を取るしかない。だが汚い騎士の剣などとるものかというヨーン。それは単純にバーシャに魔性に囚われているだけであり、その目を覚まさせるのはパルスエットなんだろうなとは思うんですが…。


 今回戦況が落ち着いたところでの巴のお膳立てによる言わば座興的なのも意外でした。アーリィ、A.K.Dで洗脳とかいう話も前にあったけどヨーンがミラージュ入りしたらマインドセットはもうヨーン好き好きになってるからもしかしてそういう事?と思いつつその前に巴にヤキ入れられるんじゃないのと(^^;にしてもですよ、巴の言わばこれやらかしたになってしまうって事になるんじゃないかと…。だってその後の年表の諸々考えるとこの対決、結果は明々白々なんですから。それでもこの対決の行方は真の意味ではヨーンの騎士としての開眼な訳ですから、黒騎士としてどういう振る舞いを見せるのか?悪党らしくカッコ良く、いや良くない?、どちらにしてもデコースらしい黒騎士を目に焼き付けていきたいと思います。

アーリィ・ブラスト

 黒豹騎士団のアーリィの出自、ヨーグンの奴隷民の事も今回触れられたんですがガス・ガル連邦が特殊っていうのはそういえばどこかに書いてたなと思って本棚を調べると「ジョーカー太陽星団学校案内」SCHOOL DESIGNSにガス・ガル連邦パライア高校の話があって犯罪者でもガス・ガル連邦パライアの国籍を取れば不問に処し国家が守ると書いていました。

ある意味カステポーと同じく逃亡先として機能しているけれど裏も色々という事でした。でもアーリィも一歩間違えればダスニカの改造騎士になっていたのかと…。その後ガス・ガル連邦の忍者組織に所属ってありますが巴が面白い奴がいると目を付けたのかな?この辺りはちょっと思った事があったのでまた別にまとめます。

ミス宇宙軍

 名前が長いのでミス宇宙軍、バビロン王国情報部所属で基本ログナーの直属じゃなかったんでしたっけと思いつつ、そういえばノー№ミラージュ設定もあったなと思い出し、典星舎ってのは???典星舎ってのはブリッツェンバイターの魔導ギルドであり情報部的な役割を果たすにしても??ってなってるんですが(苦笑)いや虹姫を出したかっただけじゃないのかーと少しツッコんでしまいました(笑)

来月号

 予告されているように、このエピソード「終わりの始まり」では決着はまだ付かないと思うんですがデコース、エストとヨーンは何と言葉を交わすのか?そしてその時パルスエットはどうするのか?来月号が早くも待ちきれないですが、デコース、エストとヨーンとパルスエットだけでこの話終わるのか?とも少し思っており今後の展開を今は固唾を飲んで見守りたいと思います。

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