『あの子の事』・バランシェ・ファティマ/『ファイブスター物語/F.S.S』考察/備忘録【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『あの子の事』・バランシェ・ファティマ/『ファイブスター物語/F.S.S』考察/備忘録【ネタバレ注意!】

2023年4月8日土曜日

FSS manga

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 バランシェ・ファティマは超ド級や別格ファティマが何人かいるんですが、今回は前回までの星間ネットワークジャックにおけるバランシェ/バランス・ファティマ・リレーにおいてアマテラスが言ったこの世にいない4人のバランシェ/バランス・ファティマについて、今月号で明らかになった事を併せて考察してみたいと思います。

単行本第17巻のカバーの2人のファティマ/KADOKAWA刊/©EDIT 永野護
単行本第17巻のカバーの2人のファティマ/KADOKAWA刊/©EDIT 永野護


 月刊ニュータイプの2023.4月号においてエピローグ的に語られたスタント遊星に不定期に出現する太陽系バスター(超)の第6惑星にいるファティマと謎の生命体との会話で彼女が登場していなかったバランシェ・ファティマ、BF-24(f)ドラアンデアスティルーテということが分かったんですが、不定期に出現する太陽系バスターはどうもこの世にあるものではなく、どうやらヒュートランから令令謝への「あの子」というのはドラアンデアスティルーテを指しているという事が分かったのですがその会話内容がこれまた情報量が多くて、頭をひねる事態になりました。ということでバランシェ/バランス系統ファティマの件のこの『緋色の雫』で分かった事のまとめを書いてみたいと思います。しばしお付き合いを。

4人のバランシェ/バランス・ファティマ

 星団ネットワークジャックのバランシェ/バランス・ファティマによる星間リレーの最後ラキシスとアマテラスによる最後の仕上げでアマテラスが言った「この世にいない4人のバランス家のファティマ」というのが誰なのか?2人は月刊ニュータイプ2023年3月号の連載扉『がんばれエストちゃん』でクリス(永野護)が語ったインタシティとフォーカスライトで言うことが明言されました。そしてバランシェの延命用スペアボディはそれにカウントされないという事で残り2人は誰だったのか?tonbori堂の予想ではその時点では登場していないドラアンデアスティルーテと休眠中のクローソーかもしれない?またはごめんなさい3人でしたという大ポカオチかと思っていましたがドラアンデアスティルーテは存命ながらも既に「この世界」にはいないラインを越えたあちら側のような世界に居り、そしてもう一人はまさかの令令謝ではないかという示唆が。まず謎の生命体とドラアンデスティルーテの会話で令令謝が既にこの世にいないという事が示され令令謝の娘であるFネーム・ファティマ零零が「今も星団にいる」という驚愕の事実が語られました。しかし最初にドラアンデスティルーテがバランシェ・ファティマたちによる星団リレーの件を令令謝から受け取ったという事と矛盾が生じてきます。それについてはザ・インタシティのように残留思念のようなものが残っており、零零がそれを引き継いでいる…ちょっと苦しいかもしれませんがそんなことを思いました。


 零零がこの星団暦にいるのは先先(マータ・マータ)のザ・ウィル・スペンサードによってこの時間軸にやってきたんでしょう。それについては単行本第16巻のスリーブノートにそれらしき記述があります。そこでまた矛盾が生じてきます。Fネーム・ファティマはアマテラスがザ・ウィルで惑星フォーチュンに連れていったファティマから生まれたという記述。数式生命体がどのようにして誕生するのかはさっぱり想像出来ないんですがそれにしても「アマテラスが惑星フォーチュンに連れていったファティマ」から生まれているのなら令令謝はフォーチュンに行って零零が産まれたのは無いのか?ってなるのはもうこれ、『アベンジャーズ:エンドゲーム』なみに時間泥棒作戦でもしないと無理でしょって話になるんですがそこでザ・ウィル・スペンサードがって話になってくるんでしょうか。実際ヴィクトリーもアスタローテ改めレディ・スペクターも星団暦3000年代来ちゃってますからね。この辺りは本編ではスタント遊星攻防戦の話になるかと思われるので、はっきりしてくるのはアドラー侵攻の後の話になるかと思います。

ドラアンデアスティルーテとトワイス・カテリ

 ドラアンデアスティルーテのマスターはトワイス・カテリというのはDESIGNS2のバランシェ・ファティマ全プロフィールにて記述があったんですが、最新ではカテリ枢機卿はクバルカンの「人形使い(ロボーター・プーラー)」として静のマスターとなりスタント遊星攻防戦に参加とあります。その際、静に敬語で話すというトワイス・カテリは明らかに扉のプロフィールと関係者のテキストからドラアンデアスティルーテと話しているあの異形の者なんでしょうけど、一体あの異形の者は何者なのか?肩に入った破烈の人形の「踊る人形」マークとシルバーナイトのマーク。青印と呼ばれるブルーパネル、緑台グリーンシールド、灰群グレーポジションというものの上位に存在するドラアンデアスティルーテ、雪弁ホワイトテンパラーという存在は惑星ジャグジャリグリ・トウオに存在する何かしらの生命体なのか?以前にスタント遊星自体がモイキュードの船という話も出ていましたが、炎の女皇帝ナ・イ・ンが星(シング)とともに向かい、システム・カリギュラの本拠地が置かれ、ヴィーキュルたちが侵攻してきた謎多き星のさらに謎多き不定出現太陽系バスターの惑星にいるドラアンデアスティルーテはフローレス・ファティマでBF-24(f)のナンバーとともにセンチュリーの2つ名を持ち、スピリッターという別名とともにGjaGoruXL(クージャ・テンパラー)という名前もあります。このクージャ・テンパラーもホワイトテンパラーに関係しているのか?という疑問もあるけれどドラアンデアスティルーテと喋っている異形が何らかの形でトワイスの姿を借り星団にやってくるのであれば(扉のキャラシートと説明テキストからはそうとしか思えない。)そこにドラアンデアスティルーテの意思も働いているのかという部分が気になりますね。


 トワイス・カテリ本人は詩女ナージュク・カテリの調査の時に行方不明にという事ですがその時にまだファティマでなくシンファイアが制御しており破烈の人形のシンファイアには奇妙な制御記録が残っていたとか。つまり一度、破烈の人形はカテリとともに何らかの形で戦ったと思われるんですが、その時に彼女は命を落としたのか?それとも実はあの異形はカテリ本人が何かと融合したのか?そしてドラアンデアスティルーテは何故かカイエンと超ド級ファティマが詩女ジキジティによる2度目の調査の時に座標の事を口にしてバランシェが詩女に預けたという経緯も気になります。ドラアンデアスティルーテに、どんな事をバランシェがしていたのか?いやそうでなくても何かドラアンデアスティルーテには最初の経緯の因子が必要のはずでその辺りも気になるところです。それもまずはトラフィックス4の終了後に描かれるであろうスタント遊星攻防戦のエピソードで明らかになるとは思うんですが。まだまだ秘密を明かしておいて謎を残すFSSのエピローグという感じでしたね

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