とうとう17巻発売まで一か月、いや2月は28日までだから若干普通の一か月より短いですよ。KADOKAWAのカドカワストアではNewtype Anime Market SPパックということで特装版を販売、アクリルスタンドフィギュアのツァトラにクリアファイル、ポストカード、缶バッジ、そしてOctober Beast特製ロックグラス(BLACK mark Ver.かWHITE mark Ver.のどちらかを選択、ミラージュの黒十字にファンタスマゴリアのマークがBLACK mark Ver.、天照家家紋マークがWHITE mark Ver.だそうです。)価格は5500円。キャラクターグッズ込みと思えばお安い?それとも高い?どちらにしても販売予定数に達すると販売終了だそうです。ご注文はお早めに。
月刊ニュータイプ2023年3月号/KADOKAWA刊 |
ということで今月号はお待たせしましたという感じでダイ・グ陛下のお言葉が発せられました。もっともそれで、ハイ、そうですかとなるか、それともというのは来月号に持ち越しですが大詰め感が出てきましたね。そして幼い想いはずっと昔、交わされた約束にも繋がっていくそんな感慨があります。ということで今月号の気なるところに行ってみましょうか。
※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2023年3月号掲載/連載分の「F.S.S/ファイブスター物語」の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌
※先月号の感想はこちら。(リンク先は2023年2月号の感想です)
がんばれエストちゃん
扉はお知らせがある時に出てくるエストちゃんの「がんばれエストちゃん」7コマ漫画です。そしてDESIGNS(デザインズ)7についてのエストちゃんの質問にいきなり「デザインズ8」の話をして膝蹴り喰らってるクリス(永野護)、そしてバランス家のもういない4人についてはフォーカスライト、インタシティはいないと明言してからの2人は誤魔化し入りました?もしかしてこの後のエピソードがこのエピソードのエピローグで何かある?のかな?それにしてもデザインズ8構想ということはデザインズ7はデカブツ(クリス曰くバケモノばっかで描くのいやだとの事だそうです。確かにJ型やZ.A.P、M.G.Pはディティールが鬼ですからね。)そして最後にデザインズは「7」が先との事でそこらへんはまた発表があるでしょう(苦笑)しかしエストの後ろにいる表紙にも登場しているファティマはいったいどなた?なんでしょうか。Fネームファティマなのかそれとも今後登場のファティマなのか謎が深まりました。
皇帝の覚悟
ダイ・グ陛下のお言葉ざっくりいうとナカカラに武力を以って攻め入る者(国家、集団)は何人たりともそれを排除するという、それはシャデルファーでクリスティンや茄里、アラン・リーたちに語って聞かせた事でありそうだろうなと予想はしていました。ですがそれは己が命を以ってでないと動かせないものであるとも知っていたからこそダイ・グは元老院の陰謀をも利用して耳目を集める事にしたのかなと推察しています。そしてその言葉は時を超え『花の詩女 ゴティックメード』へのカーマインへの不戦の誓いにもつながっていく事に。今更ながらに去年の再ロードショーが思い出される展開となりました。詩女ベリンとトリハロン殿下、お互いにいるだけで血が流れてしまう。ならばそれを減らす努力を。子どものような想いは言わば「裏」が無い純粋な想いです。
そしてディスターブ隊のラドンウェイ伯爵、深謀遠慮な人物でしたけど人の想いにはどうも疎かった、いやその想いはよく言えば純粋、悪く言えば幼い。それはダイ・グ自身も言っていたし、『花の詩女 ゴティックメード』でもトリハロンがベリンに皇帝になって戦を減らしてくださいと言った時に「そんな子どもみたいなことを言うなよ」と言っていましたよね。だから「裏」がない。バシルやアドー、ティルバーのように「裏」ばっかりの人たちと渡り合うならラドンウェイが動かなかった判断は正しいんだけれど、「裏」のないダイ・グの言葉で自らの浅はかさを恥じ入りディスターブ隊を動かしたのです。
そしてその言葉は元老院付きのもえぎ騎士団をも動かしました。彼らが北部のアルカナ騎士率いるグループを抑えに回っていたのは相手が同じノイエシルチスの騎士ならば手加減なしでの戦いもでき得ても自ら君主である皇帝を相手にするとなればまた話が別になってくるという事なのかもしれません。根っからのフィルモアの人間ではないゼレのブーレイがそこに充てられているというのもそういう事からでしょうし終わった後にナイアスが知っても事後の事がダイ・グ陛下の御声で全てがひっくり返ってしまった。ただ最後の一刺し、カリギュラの者が潜んでいる可能性も完全に排除できないのでまだ何かあるかもしれませんが。それよりは力を振り絞ったダイ・グ陛下とチャンダナが心配ですね…。
元老院の陰謀
事、ここに至ってはナカカラの占領に関しては「それ知ってた」ってなるんですけれど一応、ナイアスの言葉で説明が成されていましたね。それと共に以前にミヤザに対してダイ・グの喝破したクリスティンと自分を人身御供に大義名分を(皇帝とハイランダーが倒された事によるナカカラ侵攻からのフィルモアの撤退からの再占領)得るのはバシルのクリスティン排除もあっての事ではないだろうかと思います。クリスティンを排除は裏ばかりのバシルの中では唯一の本気での考えで魔女とまで言ってたのはあながち冗談ではなく、今回の計画でもダイ・グの寿命はもう長くはないので、まずはクリスティン一人が矢面に立つと考えておりいくら一騎当千のハイランダーとは言え疲れ矢尽き、刀折れ、その時に陛下は騎士としての花道を取ると踏んでいたのではないかと思います。しかし星団法無視の通信ジャックをするとまでは思っていなかったようで、ダイ・グの言葉により元老院も皇帝の勅命を無碍にする事は難しくなったというところでしょうか。
気になったところ
- ダイ・グのドアップのところで画面に映ったお顔だと思うんですけど右下のキャプション何語なんでしょうか?ジョーカー星団ははるか遠い宇宙の話で人種も何かも地球上のものに置き替えられたという体なんですがアストラギウス銀河のアルファベット的なものが急に出てきて???ってなってるんですがこれは何なんでしょう。キリル文字?ハングルではないしルーン文字っぽくないけどフォントで変えられるし?うーん謎です。
- 久しぶりのブラウマ・イク様、ガラ―とともにこれは急行中のフィルモア艦隊の中でしょうか。出番この後あるといいんですけれど…。
- 璃里も驚いておりますが、バシルは「…く…!」と臍を噛み、アドーは何を言ってるのだこの小僧という顔をしていましたね。(ここは銀英伝のように孺子とあてたいところではありますが)
- メリンダ・クルップさんが帝国老人クラブとともにモブとして登場。本編初登場のはずなのに…今後の登場はあるのかな?😓
- この見開き58P59Pにあるカットが重なっているシーンはアニメで分割でカットバックすると映えると思いますがそれぞれの想いや気持ちがよく分かるし富野アニメの系譜も感じるシーンとなっていました。特にフンフト様のお背中が…。そしてちゃあの隣で腕を震わせているのはブラックプリンスでしょうか…かれはダイ・グの言葉を聞いて何を思うのか。人々の想いが交錯していくこれぞ『ファイブスター物語/F.S.S』というシーンでしたね。
というところでしょうか。来月号は恒例の17巻新刊に併せての巻頭特集。表紙はガーメントスタイルのファティマ、ティータ?あれ違ったかな、ともかくA.K.D、Z.A.Pのファティマが表紙?いやまだ分からんですけれど。どう決着を付けるのか。戦争は「どう終わらせるのか」それが一番難しいのです。幾多の戦いが描かれましたが今回の戦いの帰着点、楽しみにしています。
※月刊ニュータイプ2023年3月号(Amazon)
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