『零れ落ちていくもの』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2022年9月号/第6話時の詩女アクト5-1緋色の雫|感想/考察【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『零れ落ちていくもの』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2022年9月号/第6話時の詩女アクト5-1緋色の雫|感想/考察【ネタバレ注意!】

2022年8月10日水曜日

FSS manga ROBOT

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 さてニュータイプ今月号(2022年9月号)の連載ではガマッシャーンの事情も明かされたり、戦況は相変わらず押し込まれ分散されているようです。そして今回の『緋色の雫』は年内で終わるとの示唆があったんですが…本当に終わる?のかクリス(永野護)(笑)って気もするんですがどうでしょう。それでも17巻の作業もしつつなので無理はせずに(まだCOVID-19も拡がりを見せておりますし)来月の物語がどう展開するのか?ダイ・グはどうするのか?クリスティンはブーレイ相手にどう戦うのか?きになるところが一杯です。ということで今月号の気になるところ行ってみましょうか。

月刊ニュータイプ2022年9月号/KADOKAWA刊
月刊ニュータイプ2022年9月号/KADOKAWA刊


※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2022年9月号掲載/連載分の「F.S.S/ファイブスター物語」の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌

先月号の感想はこちら。(リンク先は2022年8月号の感想です)/クバルカンのノンナが語ったおカネの話についてのエントリはこちら

バーガ・ハリ ダンダグラーダ/扉

 扉のトピックは2つ。まずはダンダグラーダについて。背部のキャラシートでこれはモデラーやtonbori堂のようなメカファンにはたまらん画ではないでしょうか。とくに大きく翼のようなフライヤーは背部に背負ったランドブースター(懐かしい響き)のようなものを含めて「輻射フライヤー」と呼ばれるもので宇宙空間での排熱システムであり推進システムを兼ねたもので頭部のセンサー類と独自のコクピットシステム以外は普通のバーガ・ハリであるとの事です。元々GTMは完成された兵器システム(搭乗者を含めた)なので宇宙空間でも活動出来るはずなんですが、さらに宇宙に特化したシステムとしてのコクピットに換装し背部の排熱システム兼推進用の輻射フライヤーをアイドラフライヤーの代わりにビルドインしたものであるという事のようです。3基の輻射フライヤーの真ん中のランドブースターめいたものを見ると、同じく大きなランドブースター(輻射フライヤー)を背負ったリッタージェットMk2、Mk3も宇宙用(扉ではMk2しか言及ありませんでしたがマーク2は宇宙用と)なんだなと。それを悟ってイマラはツバンツヒ姐さんと六子さんと五つ子さんのを持ち出したとすれば装備を見れば分かってしまうという事なんでしょう。もともとカリギュラの行動範囲とそれぞれの単独行動も多そうかつ、スタント遊星への行き来を考えると宇宙空間での装備は必要。この辺りは17巻でダンダグラーダの詳しい説明があるらしいとの事…Mk2とかにも触れられるのかな?

今後の連載についても…

 先にも書いたんですが要約すると『緋色の雫』は多分年内に終了。クライマックス(ということはニュータイプ2023年1月号かな?)かなりびっくりな展開になるとか。まあ毎回ビックリですけれど(笑)

 そしてお待ちかねの第17巻は表紙以外の作業終了とのこと(!)でもこの表紙の出来上がりが、なんというか絵の具様の気分次第だそうで。まあ本邦は高温多湿でございますのでちゃんと乾いてからでOK!(笑)なんですがクライマックス前後にはまた告知あるのではないでしょうか。

 そしてDESIGNS7灰の勲章は…残念なニュースなんですが現在進行はストップだとか。まあブーレイの新型やそれを駆るドリュー・ゼレとそのファティマ・ヨーキ、ヨーキは既にキャラシートは出てますけど他にも何か出てきそうな勢いですのでここはちょっと待ちなのかもしれませんね…いやそりゃ一刻も早く見たい気ではあるんですが…。だけどここからあと4か月でまた登場キャラの増量って…18巻のスリーブノートもこりゃまた分厚くなりそうです。

ガマッシャーンの事情

 まずはガマッシャーンの事情が描写されました。確かに枢軸(バッハトマを中心とする連合軍)の一部ではありますが先のベラの戦いでも後詰だったけれどこれはナオの計略だったことは明らかになっていました。今回も国内では主戦論が盛り上がっているようですがナオと他の2党首ともにそんな気は無く、ナオはこの戦は最終的にバッハトマの負けを睨んでおり終わりが見えた時に一気にボォスのハツーダン大陸を制覇するというなかなかの策士ぶり。しかもその時にまだボスヤスフォートが生きているなら自ら息の根を止めるとも。ナオもボスヤスフォートの目的が混乱を求めるだけの人物と見抜いており危険視しており超帝國剣聖であっても転化した今ならボスヤスフォートを倒す事は出来ると踏んでいるようです。でもまさか他の2党首もナオの正体しってるとは…。どないなっとるねん?でもまあバッハトマに従ってるふりをして最終的にはそれを平らげる野望を令令謝には腹黒と言われておりますがまさかヒュートランのマスターをさらに腹黒とは…いやそうかも…うーむ。でも終結に絡んでくるという君の演算は正しいと思うぞ(笑)またダイ・グの想いが初代皇帝サイレンと詩女ラーンが交わした約束を継いでいるのならガマッシャーンもフィルモアを受け入れるとの事。そして超帝國東部ハツーダンから回収ってまさかあの…。昔の友人ってのは分かります。でもこれで7人揃っちゃうのかしら?

戦場で…

 戦場では確実にティルバーの思惑通りに盤上が進んでおりブーレイが投入されました。これで確実にクリスティンのいる本陣を叩き、ダイ・グを戦場に引きずりだすお膳立てが整いつつあります。そこで投入されるのは「大国」の意を受けた国籍、所属全てが不明な傭兵騎士団虹のブーレイ。かつてブルーノも所属していたこの騎士団、現在はナイアスの指揮下にありますがクリスティンの本陣を襲撃しているのは別働隊のようです。その中には見慣れぬGTMが。ブーレイに新型GTMロウカン(漢字で琅玕)。しかし事情を良く知らぬケーニヒに(彼はシルチスを飛び出した後ハイドパイパー傭兵騎士団にいたんだけどその頃に噂を聞いていなかったのかな?)にパラーシャが説明するかたちで各GTMを紹介したのはいいんですが、以前にフィルモアが戦ったのはトラフィックスの時にナイアスがヨーンを連れまわしてた頃の話だとすると確かMHブーレイ・ボストークで対比表ではラムアド。そしてオデオンはブーレイ・スプートニクとされていたはず。でもパラーシャの説明では以前に交戦したのはオデオンであり、何故かロウカンがMHブーレイ・スプートニクであった虹のブーレイの騎体とされています。ちょっと混乱しますね。とはいえオデオン、ラムアドともにパンター・フレームの汎用GTMでロウカンはライオン・フレームの堅牢で大型のフレームを持つ指揮駆逐型という設定としてブーレイの指揮騎という設定が加えられたと考える方がよいのではないかと思われます。この辺りは灰の勲章には入るのかな?でも扉でこのエピソードだけでDESIGNS1冊分と言わしめているので…これはまたのGTM&新キャラ&設定のみで名前だけの方大集合祭りになる?かも?

零れ落ちていくもの

 ナオは詩女様に対してミノグシアの民以外はのような意味合いで零れ落ちてガマッシャーンとハツーダンの民を捉えているようですが実際のところミノグシアの民に対しても詩女様は道を指し示すだけであり、実際に力を持ってどうこうというのはなかったはずです。ただ記憶の継承システムという事で詩女というものを遺したナ・イ・ンは人が人らしく生きていけるようにという事でこのシステムを遺したはず。でもどうしたって全員を救い上げる事などは出来ないから詩女は話を聞き、民のためになる事を成し道を指し示す道標にとして在り続ける存在を選んだはず。そしてそれは多分星系のシステムが崩れるまでに軟着陸が出来るはずだったと思うんですね。でもバッハトマ、ボスヤスフォートの出現によりそれは潰えたと見るべきなのかなと思っています。


 連載初期の頃はラキシスはカラミティの爆発に巻き込まれ宇宙の果てに飛ばされる事を知っていたのでカラミティはA.K.Dの侵攻、バスターランチャーで砕かれると思っていました。実際星としては古くなっていたカラミティにバスターランチャーが止めを刺したかのような。でもその前に既にフィルモアなどある程度のカラミティの列強はその事実を知りそのためにかつて植民星であったカーマイン、今のボォスへの移動を考えているという事。それは先に住んでいた人たちを「押しのけても」という事になります。それは多数のミノグシアの民の事は斟酌しているとは言い難い。そうなれば零れ落ちていく人々はさらに多くなる。だからこそ初代皇帝サイレンことトリハロン殿下と詩女ラーンことベリンの約束と詩女の予言が効いてくる。だから超帝國剣聖でもあるナオを思うところがあるかなと思ったのですが…。


 来月号ではブーレイとの戦闘が本格化しそうですがブルーノが通信をクリスティンに直接入れているのが気になります。ブーレイ・ロウカンの朱を駆るのは元氷(アイス)グループの指揮官ドリュー・ゼレ。氷グループはアラン・リーが率いていたのでは?その前の?とかになりますが暗殺専門の氷グループの元指揮官であればやはり手練れという事でしょうね。クリスティンを攻めればダイ・グも動かざるを得ないと思っている様子なんだろうなというのはミヤザを見ていれば分かります。その時は近づいているそんな予感がしますが来月号どんな展開が待ち受けているのか?楽しみです。

月刊ニュータイプ2022年9月号(リンク先はAmazon)

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