『2つの道』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2022年8月号/第6話時の詩女アクト5-1緋色の雫|感想/考察【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『2つの道』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2022年8月号/第6話時の詩女アクト5-1緋色の雫|感想/考察【ネタバレ注意!】

2022年7月9日土曜日

FSS manga ROBOT

X f B! P L

 さて昨日は月刊ニュータイプの発売日ではありましたが安倍元首相が銃撃され死亡するという事件が発生し、一時的にニュースを浴びるようにチェック、そこからガセ、デマや必要以上に死者を賛美ないしは蔑むという流れが出来上がって来たのでサブスク動画配信サービスで映画などを観て頭をリセットしていました。なので今頃のインプレッションとなったのですが、クリス(永野護)もこのところの時勢に思うところがあるのかそれにそった台詞を入れている気がします。もちろんシナリオとしては既に「出来上がっている」ものですがクリス自身がシナリオライターであり漫画を描くという演出家(監督)でもあるのでそれに沿った事は当然になんですがこのエピソードがこの時点に重なったのはシンクロニシティ(共時性)ではないかと思うのです。ということで今月号の気になるところ行ってみたいと思います。

月刊ニュータイプ2022年8月号/KADOKAWA刊
月刊ニュータイプ2022年8月号/KADOKAWA刊


※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2022年8月号掲載/連載分の「F.S.S/ファイブスター物語」の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌

先月号の感想はこちら。(リンク先は2022年7月号の感想です)

扉はミス・マドラ

 扉はミス・マドラことマドラ・モイライです。ミラージュのエースナンバー、GTMにのることはもう無いがとありますがハスハント解放戦の前に駄々をこねるマキシのシーンでMHファントムが在りました。現在はGTMラミアスなんですが…まあこれに関してはまた後で。超帝國剣聖ということで星団暦に誕生した超帝國剣聖ではなく超帝國時代の剣聖が転生した…ややこしいですがプロミネンスの意識を持つ番外剣聖という事も合わせて記述されていますが17巻ではほぼ主役?はさておきこのキャラシートは新規。DESIGNS7に掲載されるのかな?まだ発売日などは告知無しですがつい先ごろ2つのツイートで星団民(Twitterに集うFSSファン)がざわつきました。当然tonbori堂もです(笑)

その1のダバ・マイロードとクワサン・オリビーはマイアニメの表紙の原画?とtonbori堂はツイートしました。で、こちらをお蔵だしします(笑)↓ちなみにその2のエルガイムの1枚はアニメックのピンナップでこれ結構物議というか富野監督がブチ切れしたやつじゃなかったかな?もっとも星団民はモニターの映像が17巻のスリーブではないかと色めき立ってたようですが(笑)その2にはZガンダムの小説版カバーの原画などもありこれは原画展やって欲しくなりますよね。NT35周年アニメクロニクルのFSS原画展を庵野秀明展のように永野護展として再構築して出来れば巡回していただければこのご時世非常に嬉しいのですが…。

マイアニメ昭和59年(1984年)9月号/表紙イラスト永野護/秋田書店刊
マイアニメ昭和59年(1984年)9月号/表紙イラスト永野護/秋田書店刊


先月号のお詫び

 それと出てましたね、先月号の3年前について「こっそりお詫び」と😅やはりこれは専任校正AFが必要な気がしてきましたよ(笑)

戦場を俯瞰する

 今回はフィルモア帝国元老院の謀(はかりごと)が提示されました。元々この企みは言及はされていましたがバジル王の手配りやフンフトとの婚儀の話もあってなかなか進んで無かったのがダイ・グの症状が進んだことにより一気に話が進んでしまったようです。元々アドー達はナカカラの地をフィルモアのものにするにはある程度の犠牲を払い、そしてフィルモアがナカカラを領土とする大義名分が必要と考えていたのでバジルの面子も潰さず(バジルは基本的に現場の差配はアドーに任せてはいても最初はダイ・グを始末してまでもとは思っていなかったはず。それよりはクリスティンを危険視しながらも茄里がクリスティンと接触してしまった事でまた色々と困った事になっていると推察できます。なにせ茄里が一番のジョーカーなのだから。詩女ナカカラもそう考えるとなかなかえげつない事をしてますよね😅しかしダイ・グの病状が進んだこの状況下ではナカカラのためにその命を捧げるか、撤退して本国の大戦力をもってしてナカカラを占領するという究極の選択を突きつけた訳です。それは絶対に先の選択を取るという事が分っていての。もう病身のダイ・グにはそれしか価値がないとでも言うべき感じに。


 そしてフィルモア側の騎士や兵士の損害も全ては元老がナカカラの地を得るためだけの出来レースとなっているのはまさに謀略の極みではあるのですが「錦の御旗」とする大義名分だけは確保せねばならないというのは極めて人間的なものかもしれません。天照にはそういう部分は人は何故かそういうものにこだわるのだが何故だかは分からないというでしょう。ある程度はそれに合わしていく事はあっても魔導大戦後、アドラーの火の粉がどう彼を大侵攻に動かすのか。それまで人の愚かさとそれを動かす発火点としてのバッハトマとボスヤスフォートの最後には注目したいと思います。

黒豹と銀騎士

 バッハトマのジィッドとアーリーは後詰で今回の案件にはジィッドはきな臭いものを感じている様子。彼が背徳者と呼ばれる事も考え合わせると彼がトリックスターとして枢軸とミノグシア連合両陣営を引っ搔き回す事がもう1度あるやもしれませんが相変わらずニナリスを足蹴にしてるようで…どっちにしてもデムザンバラを上手く操っていたのはニナリスとおかげというのが分からないと…最終的にはって思うんですが。どっちにしてもデコースほどの格はないなってのはあります(ものはよく考えるとは思いますがそれは敏いだけだとも

2つの道、2人の騎士

 ダイ・グは元老院から2つの道を突きつけられたけれど戦場でも2つの道を違えたそしてそれぞれの信条に従い立つ者たちがいました。一人はフィルモア帝国ノイエシルチスもえぎ騎士団団長ナイアス・ブリュンヒルデ、もう一人はクバルカン法国神官長ノンナ・ストラウス。それぞれの立場が互いをその場所に導き、それが故に相反する感情を持って互いをライバル視する。しがらみやそんなものに縛られながらも自分たちの想いだけは貫こうと出来るのかというのも気になるポイントです。ノンナは汚れ仕事を仕切り中央銀行を支配するストラウス家としての総領としてミューズに傷一つ付けず徳のある騎士であり法王でいて欲しいという願い。翻ってノンナは騎士としての生き方、それは縛られない自由な生き方であったはずですがすっかり元老の教えが沁みついた自分を揶揄しているところは少し痛々しいと感じます。カイエンに吹き飛ばされた時のようにもう少し力を抜いた方がいいのかもしれませんがフィルモアの元老というのはそれほどの力があるという事なのかもしれないですね。ナイアスとノンナの行く道もまた修羅の道ですがこの2人がここでピックアップされたという事はまだ2人の役割があるという事だと思います。(ハスハント解放戦でも名前出てましたしね。)

ブーレイ・オデオンとラミアス・Isi~ステンノ

 新型GTMが登場しましたがオデオンは中身なんでしょうね(棒読み)実は中身はサイレンでござるみたいな設定はまだ生きているんでしょうか。でもDESIGNS3読むとオデオンはブーレイ・スプートニク対応なので中身はフェードラなんだそうです。でフェードラはアル・タイ/グラーマスなんだとか。もっともフレームはツバンツヒ姐さんで設計はマウザーなんで新規とまでは言わなくともアル・タイベースの型式不明GTM、識別子オデオンって感じなんでしょうね。


 そしてハロ・ガロに続く新型ドージョージ型GTMラミアス。ステンノはナイアスに与えられたGTMで4騎ありエリュアレがいわゆるハロ・ガロとしてナオに。ステンノはナイアスで慧茄とマドラがメデューサということで最初の話に戻るんですがハスハント解放戦の時ミス・マドラはMHファントム(対応GTMラミアス)を傍に置いていた(騎乗はしてないので降りた状態でしたが)のですが説明テキストを読むとマドラがミラージュに行ったのでフィルモアへ返却されブラウマ・イク(赤グループリーダーかつノイエシルチス総団長)の乗騎になったとか。でもハスハント解放戦のMHファントムのベイル(盾)にミラージュの血の十字架が打ちこまれていたんですよね。(単行本11巻)しかも肩部にはナイトマスターの紋章があったし(これについては設定変更ではないけれど天位持ちならば付けているとの事ではありますが)マドラが今後GTMに乗らない(対人相手では)のは決定っぽいんですけれどでも突っ立ってるだけ(攻撃は全部躱せる)のGTMっていうので騎乗無いのかどうかが気になってしまいました(細かい事ですけれどね)ステンノのキャラシートも次来るかな?楽しみです。

最後に

 中央銀行についての役割などなどはまた別に書いてみようかなと思っておりますが「ジョーカーの宇宙海賊」の話にみたいに言ったままでそのままになったりとか(一応下書きはあるんですが😅)、戦争についての話にもなるので上手くまとまるかどうか。でも国債についてや今のウクライナ侵攻でのウクライナへの各国の協力やロシアが何故?やシリア、トルコからミャンマー、NATO、BRICsまで話が留まらないかもしれないです。でもまさかクリスも書いている時はこれほどシンクロしてくるとは思っていなかったと思います。ということで次はちょっとファイブスター物語だけどファイブスター物語ではないエントリになるかも、何卒よしなに。

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