いやそう来ましたか!という「カーマントーの灯火」の終り方で続き新章アクト5-1「緋色の雫」が始まりました。これはツラック隊への引きがあった第13巻に近い終わり方?かなと。全然予想外れましたけど「カーマントーの灯火」のフィナーレはログナー(エンデ・ワルツ)とイエッタ、桜子が幕を引くという事になりました。でも思い返せばちゃあと桜子とヒュートランで締めた12巻の〆を思えばこれはありだし、また色々とそうなのかと思うところもありました。そしてキャラシートはあるものの本編に未だ登場しないアルセニック(バランシェ母)についてもまだまだ気になることだらけですがそれは次にという終わり方というのはクリス(永野護)が予告していた事なのでまあそうなのかと。それに実は殆どの事は予告されていた通りの事なんですよね、という事で今月号の気になるところ行ってみましょうか。
月刊ニュータイプ2022年5月号/KADOKAWA刊/F.S.Sのロゴが赤いです。 |
※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2022年5月号掲載/連載分の「F.S.S/ファイブスター物語」の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌
因果は巡る/カーマントーの灯火エンディング
桜子がログナーのケミカルメンテナンス担当になるという事が既に明かされていた話で先に予告されていたってのはマグダルの艱難辛苦やミノグシアの分断はDESIGNSで予告されていた通りなんですよ。それでもなおやはり何故?そうなるのか、結果は示されていてもその過程や登場人物の描写が無ければ年表はただの年表なんですよね。「天正10年、織田信長は本能寺の変で落命する」って分かっていても大河ドラマや映画、果てはライトノベルからSF時代劇まで人々が想像力逞しく描いている事に通じるものがあります。
そこまでの意図があったかどうかは分からないけれど年表は何でも有りのおとぎ話を描くにあたっての枷だったという事が初期のインタビューで語られています。それを思うとそういう事情が一番出ているのかこの「カーマントーの灯火」なんですよね。DESIGNSやその他で予告されていた事を肉付けしあるいは省いた物語を淡々と続けていく。これは去年のファイブスター物語特集の時に語っていた事でしたがまさかの全ての謎はアマテラスにというところに『ファイブスター物語/F.S.S』の主人公はアマテラスとラキシスへつながっていくのだなというある種の再度の作者の表明でもあるのかなとも思いました。まあ何回も表明してるんですけどね(笑)そういう因果が少しづつだけれどアマテラスの元へ集まっていく。とんでもない神様がいても人は生きてゆくんだよ。でもやっぱりどこかに神様がいてそれをじっと見ているのかもねというある種の死生観めいたものまでを感じてしまった「カーマントーの灯火」のラストでした。
ナトリウム・シング・桜子
そう言えば桜子、姓名が前にあるんですよね。ナトリウム・フンフトの娘で彼女から付けられた名前はシング。超帝國所縁の名前を持ちながらもそれをミドルネームとして桜子として活動している訳ですが、桜子もフンフトが名付けたのでしょうか…それとも母親と別れてから桜子を名乗っているのか。2人が何故一緒に暮らしていないのか。ガーランドの力を発現したからなのか?そこは気になりますが…語られる事があるんでしょうか。
またハリコンの血が入っているという事でコーラスの血受け継いだ桜子がガーランドとしての妄執として追い求めるようになったのが超帝國よりもさらに以前の時代、そしてモナーク・セイクレッドの秘密へとつながる道というのはバランシェ、その母アルセニックらと同じ道であり、ナ・イ・ンの追い求めたものであったのであればやはりそれは因果なのかなと感じましたね。あとコーラス王家の初代ディス・クェン・ラとララファは同一人物?コーラス王家となる一族に特殊な因子を見つけその血を遺したという解釈になりますが…炎の女皇帝ナ・イ・ンはヤーン・ダッカスを通じて詩女というシステムの遺した上でバックアップとしてララファにも使命を遺した。そしてもう一人スバースの遺しバランス=バランシェへを通じてという事になります。そして今、魔導大戦時に召還され星団に戻った炎の女皇帝はその永き旅の終焉にやはりアマテラスに出会う事になるのです。(それは既に一度指し示されています。)桜子もやはり詩女でありコーラス(剣聖)の血を同時に受け継いだ上でのガーランドというなんとも業の深い人生を送っていますが、その上で浮遊城なのも彼女も目撃者となるからかもしれないですね。
ログナーとイエッタ
これはもう扉に在る通りというか世界の秘密を抱えていようが結局はのぞきしてますからね(ヲイヲイ。あと「一生オレが守ってやる」ってのは…いやまあ何というかそうなのかな?にしても「見た目は子供、頭脳は大人」いや「たった一つのドウターチップでこの世の理を見抜く、見た目は子供、中身はカラミティ・ゴーダーズ王、その名はファルク・ユーゲントリッヒ・ログナー!」って感じでよろしくお願いいたします。って話ですね(違。
ナカカラ最終防衛ライン
来月からは本格的に新章アクト5-1「緋色の雫」が始まります。特集などで1「ナカカラ攻防戦(防衛戦)」と言われていたフィルモア、ナカカラのAP、ディスターブ隊が守っているナカカラですが侵攻を受けているのはフィルモアの本陣。この攻防戦でフィルモアの立ち位置も大きく変わりそうです。当然アドーたちの仕掛けがどう動くのかは分かりませんがそれがきっかけとなってフィルモアはナカカラの割譲という本来の目的を果たすのかどうかを含めミノグシア連合側につくきっかけが出来るはず。そして悲しいけれど「緋色」と「雫」の意味するところはやはりそうなのか…という気持ちです。そして最後のページにはホルダ19型ナキメーカが登場。頭部の形状は変ってきていますね。以前のネプチューンを彷彿させるような頭部のフィンは左右にまるでホーン(角)のように伸びアーマーは肩部、腰部ともに新調されてはいますがツインスイングの形状はホルダ19と同じ。これはあのメロウラで間違いないでしょう。来月号は本格的にGTM戦が見られそうですね。大戦の最初期にで本格的にぶつかる前に撤退したメヨーヨがまず侵攻を開始しているのでホウライやアグニムがユーレイと戦う闘いも見れるのか?そこも期待したいところです。という事でまたもや来月号が待ちきれない!感じですが奥付、編集後記にあたるfrom STAFF ROOMで来月号でF.S.Sの「アレ」が発表だそうです。DESIGNS7?発売日かな?楽しみです。
※月刊ニュータイプ2022年5月号(Amazon)
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