『カーマントーの詩女』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2022年4月号/第6話時の詩女|感想/考察【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『カーマントーの詩女』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2022年4月号/第6話時の詩女|感想/考察【ネタバレ注意!】

2022年3月10日木曜日

FSS manga ROBOT

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 今月号の月刊ニュータイプ連載『ファイブスター物語/F.S.S』第6話「時の詩女」アクト4-4「カーマントーの灯火」も大詰め…ながらも今回はその前段となるべき部分が描かれています。思えば「カーマントーの灯火」はそのストーリーの殆どがミノグシア解放戦へ指し示す灯火のようなエピソードの連続体であったなと今回改めて思いました。そしてとうとう帝国の3悪人(ヲイヲイ)が最終段階へ進むという場面も。どのような展開が待ち受けているのか?この「カーマントーの灯火」の後は直ぐにアクト5「ナカカラ防衛戦」が入るとの事でそれも含めて今月号の気になるところ行ってみましょうか…。

月刊ニュータイプ 2022年4月号/KADOKAWA刊
月刊ニュータイプ 2022年4月号/KADOKAWA刊
※今月号のニュータイプ、見た通り「鬼滅の刃」が表紙でアニメ3誌合同企画としてアニメージュ、アニメディアもすべて「鬼滅の刃」が表紙なのです。なので3誌買い求めるファンで売り切れしている本屋さんあるかもしれません。


※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2022年4月号掲載/連載分のF.S.S/ファイブスター物語の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌

※先月の感想はこちら(リンク先は2022年3月号の感想です)

素子姫~モトコではなくパーティクル・プリンセス

 扉は「白のイエッタ」ではなく、またの名をパーティクル・プリンセス、素子姫~ヴィス・モナークのキャラシート、新規のシートですね、それと解説です。イエッタの中に素子姫のデータが遺伝子レベルで隠されているのかと思ったらイエッタ本体がアルセニックから(これモナークってことはログナーからなんでしょうね。)託されたデータをバランシェの手によりイエッタとして構築したという事でよろしいでしょうか。いや書いてても訳が分かりません(コラッ)ですがアルセニックがログナーからモナークの情報を託されたというのはモナークを目指してタイフォンを産み出したからなのか。それともログナーの接触を受けての事なのか。アルセニックの今わの際に彼女にモナークの事を伝えたという事は素子姫の事は伏せてなのかなと想像しているのですが。


 でも「モトコ」ではなくまんまの「そし」なんですね。いやなんとなくボットバルトが「モトコひめー」っていう夢を見たものですから(笑)ちなみに攻殻機動隊の少佐の名前が草薙「素子」なのも素子(そし)というミーニングが含まれていると思われます。にしてもイエッタがまさかのモナークの制御システムってのは…意外ではあったけど腑に落ちます。何せ終生ログナーと連れ添うことになると明言されているキャラクターであった訳ですし。カイエン、アウクソーは人の手による神への挑戦の一つの形ではあったのですがそれもイエッタという人外でありながら「ヒト」の意思なるものを再構築したことが大きな要因になっているのかもしれないなという気もします。


 それともう一つきになるのはヴィスの綴り。いわゆるバイスなんですがViceっていうのはマイアミ・バイスでお馴染みのバイス・スクワッド、風紀取締班、意味としてはあまりよろしくない意味です。とは言えジョーカー星団は地球とは違いますのでここでバイスといえばディス・バイス・コーラス…うーんまあここでコーラスまでつなげるのはちょっと先走りかもしれませんが超帝國絡みもあり素子姫今後どのような立ち回りをみせるのかきになるところです。しかし星団暦2020年に「宇宙の摂理から外れる事象」というのが「その宇宙を作った神様が人の世に産まれる」というのが桃太郎が川からどんぶらこと流れてきたよりインパクトのある出来事であったとは。モナークは「記録する者、ウォッチャー」であり守護者はログナーであるからそこまでは予見出来なかったのかなと思うとますます先がきになるところであります。

カーマントーの灯火

 一方、マグダルはますます詩女としての力を発揮しているというか、的確な現状分析で意気高揚で今にも蜂起しそうなカーマントーの鉱山労働者を鎮めました。にしてもフィルモアというカラミティの超大国元首の健康状況が漏れ伝わるってのどうかという話にしても、案外そんなもんかもなという気がしないでもありません。何せ次なる皇帝はフィルモア帝国の盤石なるシステムの上にあるので実際にはあまり公務に出ないとかそういう類で彼が所謂不治の病であるということは伏せられているはず。それよりはクバルカン、ノンナがギーレルと密約をかわしナオス国を属国とか筒抜けやないかーい(ヲイヲイ)もっとも密約ってのは表面上そうではないけど総合的に密約交わしてますよね?っていうものかもしれませんが、今の世情だと本当に何が本当で何が嘘なのか?アンジュ、いやマグダルはそれさえを見えない身で見通しているのかと思わせる口ぶりでした。


 おかげで鉱山労働者の皆さんコロッとなっちゃって「カーマントーの詩女」と持ち上げていますがそこはしっかり立ち聞きしているホルレさん、さっそくドーマへご注進かと思いきや「詩女」に過剰に反応。前から気になってたんですけどちょくちょく詩女に反応のしてたこの人、やっぱり元神官か何か?いやそれならスコーパーの力があるはずだし。騎士という訳でもないし。でも急に騎士っぽいところみせたりとかね、(ファイブスター物語/F.S.Sあるある)ともかくラーンの関係者かそれとも?ともかく詩女様絡みでなにかあった人には間違いなく、ノイスのように都落ちしてきた感じなのは間違いありません。詩女様も見捨てたような宇宙の果てにやってきたということを自分で言ってる訳ですから。それにしてもあれほどの慌てようというか恐怖というか。いったい過去に何があったのか?ただの山椒大夫の役回りではない気もしていましたが今後の展開…と言ってもこのエピソードは残すところあと1話。カーマントーの解放というのはact5「ナカカラ防衛戦」続く「トラフィックス4」「エンペラーズ・ハイランダー」そしてヨーンの締めとなる「トラフィックス・ターミナル」これらは全て3069の物語としてDESIGNS4にある「ジョーカー星団人類と地球人の年齢対比」(P.130)においての各キャラクター年齢年表にてルミナス学園組、フィルモア帝国組、そしてアイシャにとって3069は非常に重要な年になる事が分かっています。この3069はつまり「終わりの始まり」ではないのかという事です。

星団暦3069

3075年に「時の詩女」マグダルがミノグシアを解放し魔導大戦終結の6年前となる3069年は実に多くのイベントが起こるのですがそれらは「年表」には記載されていません。我々がモナーク・セイクレッドの目撃者となるそれらの出来事は各地で同時多発的に発生し3075の魔導大戦終結につながっていくのは既に予告されているとは言え今はスプリングをキリキリと巻いている状態。ここからナカカラ防衛戦、そしてヨーンのトラフィックス、クリスティンのエンペラーズ・ハイランダーへというのは多分それぞれは短いエピソードでありながらも一つのクライマックスになると思うんですよね。これまでのネタがどのように回収されていくのか?実際、ええっ?ってなったところもそのためのネタ振りだったのかとなるやもしれない訳でまったく来月号の「カーマントーの灯火」もスッと終わるでしょうけど油断が出来ない気がします。

ナキメーカ・カイゼリンと重装GTMアルカナ・オーデル

 最後に扉で触れられていた名前の出たGTMについて、ナキメーカ・カイゼリンはもう1騎のカイゼリン?クリスティンが駆るということはメロウラの別名では無いかと予想されている方もいらっしゃるようです。確かにメロウラはホルダ17ディー・カイゼリンの2番騎として建造されているしクリスティンが駆るんだからということでほぼメロウラなんでしょうが何故ナキメーカになったのか?スクリーマーという名称がホルダ系で浮いているから(ホルダ31はユーレイですし)ナキ(泣き)メーカとな?いや単純に語感だけで言ってますけど(笑)カラーリングはアイスグリーンの半透明色ということですがメロウラだとしたらラベンダー色から変更されたということになります。またアイスグリーンといえばモーターヘッド時代の本国サイレンのカラーリングです。ここに来てまたカラーリングが戻ってきたかというのは感慨深いものがあります。


 重装GTMに関しては完全にアルカナ・サイレンに対応するホルダ型なんでしょうけどオーデルってのは太陽王国側のホルダ9型ライルンレー・オーデルをベースにした重装型なのかってのが気になります。型番だけでいってもカイゼリンよりも前のGTMですが基本フレーム(ライオン)とツインスイングを考えると何をもって重装なのか。フライヤーユニットや放熱板、アイドラフライヤーがアーマーのようになってるとか?アルカナ・サイレンがまさに重装って感じだったのでどのような姿になるのか楽しみですね。

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