ともかくネタバレな感想を書いてもそれは野暮天だなとは思うんですよ。なんせまだ2日かしか経ってないうちから書き出しているので(多分アップするのは9日なんでもしかするともう結構な人が鑑賞しているかもしれませんが。なので何時もならネタバレしつつな感想を書いて感想文タイトルも引っ掛けていくスタイルなんですが今回はそこも野暮天だなと思うので。ただ気になるアレはまた来週ぐらいにアップすると思うんですが取り敢えず観た!感想をそれこそファーストインプレッションで書きたいと思います。まあちょっとしたあらすじは沿えますけど。あと【ややバレ】にしたのは勘のいい人ならやっぱり「ははーん、なるほどね」ってなる人がいると思うのでなのでネタバレが気になる人は読まない方が吉かと思います(苦笑)実際ポイントを語っているのでネタバレな感じがありますし。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』予告3|1月7日(金)全国の映画館で公開!#全ての運命が集結する ──|YouTube/ソニー・ピクチャーズ 映画Chより
イントロダクション/あらすじ
ミステリオを倒しMJとの空中散歩を楽しんでいたピーター。しかし突如としてインターネットニュースサイトの「デイリー・ビューグル」のアンカー、ジョナ・J・ジェイムソンがミステリオから入手したという録画映像を公開しミステリオを殺したのはスパイダーマンでありドローンを使ってテロを起こしたのはスパイダーマンの仕業と断言。しかも正体までも明かされてしまったピーター。愛するMJやメイおばさん、親友のネッドにまで影響が及んでしまうに至り、彼は共にサノスと戦ったドクター・ストレンジを尋ね状況の打開のために魔術で何か出来ないかと頼むのだが、そのことが元で時空に大きな影響が。そしてそれはかつて予想だにしていない災厄を呼び込むことになってしまった。果たしてピーターはこの危機を乗り越える事が出来るのだろうか?
ノー・ウェイ・ホーム
スパイダーマン:ホーム3部作(という括りでいいんでしょうか?)の完結編となる今作ですが、このホームが付くMCUスパイダーマン3部作は最初から3部作を想定して作ってなかったそうなんです(パンフレットの監督インタビューより)高校時代のピーターを描けば1年からだと2年、3年って行けるかなっていうふわっとした感じだったそうなんですね。でも結果高校時代のピーターが色々な経験を経てやがて大人になるというそういう滋味深い、しかも過去の別ユニバース?とも言うべき『スパイダーマン』映画のヴィラン(悪役)がやってくるという言わば『アベンジャーズ』じゃないけどオールスター感のある映画じゃないですか。そこにこの3年次の大事な時期を持ってくるとは、やっぱりぼんやりではあっても青写真はあったんじゃないかって思うぐらい綺麗にサークルが閉じた感じがありましたね。
マーベル・スタジオのプロデューサーであるケヴィン・ファイギは次のスパイダーマンも話し合いしているとは言ってるけどこれは上手く収まったなってラストシーンを観て凄く感じましたが、それは大人になるためのちょっと苦い、だけど「大いなる力には大いなる責任が伴う」ノブレス・オブリージュにも近いこの考えはコミックス『スパイダーマン』のコアであり過去作でも繰り返されてきた話ですけれど、これは呪いに近いものがあるなって思っていたところもあるし、今もちょっと思っていますが、それでもなおスパイダーマンというヒーローはその責務を負っているが故にマスク・ド・ヒーローとして依って立っている。だからこの結末はこれで良かったのだと、そして新しい『スパイダーマン』は次のステージへと自らの足で踏み出したのだと思えるラストだとやっぱり切なくなる人がいるから、いや安心してくれピーターの旅はまだ終わっていないよというメッセージではないかと思っています。
M.C.Uシリーズ作品としてまたSSU作品として、そして
正直MCUシリーズとしてもソニーの展開するシリーズSSUとしても今後どうなって行くかはさっぱりと分かりません。ただピーターは攻殻機動隊の少佐みたいにマトリックスの裂け目の向こうへ行ってしまった訳ではなくMCUユニバース(なんかマーベルもバースが多いのでアース数字で分けているとか)のニューヨークにいます。そう彼は何時だって「親愛なる隣人」なのですから。それは製作陣の結末への描写からも伺えます。もっともまたアベンジャーズのような作品にさっくり登場するのかどうかは今後の作品次第ではあると思いますが本作、かなりアニメーション作品『スパイダーバース』をリスペクトしている感じがするんですよね。これ以上はネタバレになるから詳しく言いませんけど今制作されている『スパイダーバース』の続編PART1と2になる長編で東映スパイダーマン(レオパルドン)が登場するかもと言われていますが、トムホピーター、登場するかもしれません。M.C.Uもマルチバース展開に本腰を入れだしているのは今作とディズニープラスの『LOKI』や『WHAT IF…?』からも明らかです。なので『スパイダーバース』はソニーの作品だけど出る余地は十分にあるんじゃないかなと。というか出して下さい<(_ _)>お願いしますって気持ちです。
スパイダーマンシリーズ最新作として
サム・ライミ監督トビー・マグワイアの『スパイダーマン』シリーズは全部観ていたんですがアメイジングスパイダーマンの2部作はスクリーンで観ていなくて正直エレクトロやリザードに対する思い入れは薄いもののやっぱりドック・オクやグリーン・ゴブリンが出てくると問答無用に気持ちが上がりますね。またTVでアメイジングスパイダーマンは一応履修済だったんでエレクトロやリザードに関してもだいたい掴んでいたのも良かったと思う反面、それらを知らない人たちにはどう映るのかなと。ただストレンジが行った秘術(ここは予告編で言及されていたのでバレにならないとは思いますが)に関して起こった現象の説明がなされていたので全く分からないという話にはなってなかったとは思います。反対にこれでライミ版スパイダーマン3部作やアメイジングスパイダーマンを観る人が出てくるとシリーズの変遷やらなんやら追えて楽しいかもしれません。思えばライミ版から20年以上の月日が流れたと思うとその頃既にアメコミヒーロー映画好きではあったけどよくライミ監督の『スパイダーマン』観に行ったと思います。多分ライミ監督じゃなかったら観てなかったかも。何せ前年の『ハリーポッターと賢者の石』は観てないんですから(劇場で。ハリポシリーズはTVで全部観た人です。ファンタビもです。)でもここからM.C.Uの沼でもスパイダーマンの沼でもどちらでもお好きな方をという実はスパイダーマン沼への入り口になる映画かもしれません。それぐらい圧倒的な『スパイダーマン』の映画でした。
ただ気になっている問題点もあって敵役でも殺すんじゃなくて救う。各ユニバースからやってきた敵役はあちらのユニバースでは戦って命を落とした事を知ったMCUピーターは救う事をキュア(治療)って言葉を使うんですよ。1回しか観てないから聴き間違いもあるかもしれませんが確かに治すって事は間違いではないんだけれどX-MEN(映画)でもミュータントのミュータント能力を消す薬をキュアって言ってたような。そしてヴィランのする事というかそれを病気、病人というのもまた?ってなった事も事実です。綺麗にそしてピーターの物語「大いなる力には大いなる責任が伴う」はしっかりと描けていたけどそこが少し引っかかりました。(ただ帰すのではなくっていうその部分が根幹なのでそこが違っていれば満点だったかもしれません)そうなると前述の『スパイダーバース』がまた際立つんですよね。やってきたのはヴィランではなく別のバースのスパイダーマンたちで長時間は存在できないというタイムリミットとそれを起こしたヴィランはピーターが死にマイルズがスパイダーマンとして産まれたバースでそれを引き起こしたという事。だから「帰す」というシンプルな行為とユニバースを無理やり繋げるという行為を止めさせるという目的が合致する。そういう意味でもMCUピーターはマイルズの世界に登場してほしいなと思っているのです。
追記1:アヴィ・アラッドについて
書き忘れていたけれど最後のスタッフロールで「アヴィ・アラド(アヴィ・アラッド)」への謝辞がありそこは感激しました。アラドは前マーベル・スタジオの社長を務めマーベル作品の実写化に功績を残した人です。初期M.C.U作品でもプロデューサーを務めています。現在もヴェノムシリーズやスパイダーバースやこの作品でも製作に関わっている彼への謝辞はやっぱり感激していまうところで多分一番感激したポイントだったと思います。
@tonboriさんの伏せ字ツイート | fusetter(ふせったー) <その時の伏せ字ツイート
追記2:「治療」について
ひっかかりポイントのキュアの部分を詳しく書いておくと、人の中にある善性を信じるのはいいんだけど、治療するっていうのは傲慢ではないかと。ならばヴィランとなるのは病気のようなもので治せば済むのか?という考えが浮かんでしまうのです。よく観ればそうではなく、メイおばさんは救いの手を差し伸べる慈愛に近い考えだろうとは思うんだけどトムホピーターのやらかしな感じで(トニーの遺したメカを使う)ので余計にそう思えたところはあります。ですがドック・オクは『スパイダーマン2』でもトビーピーターは救おうとしていましたから(アームの修理がチップでというのも色々感慨深い)翻訳の問題なのかそれともという話です。
※【完全ネタバレ】の間をおいての感想と考察です。若干変わったところと気になったところもありますのでお読みいただければ幸いです
※MCUスパイダーマン第1作『スパイダーマン:ホーム・カミング』/Amazonプライムビデオ
※MCUスパイダーマン第2作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』/Amazonプライムビデオ
※ソニーピクチャーズのスパイダーマンシリーズ。それぞれのヴィラン(悪役)の成り立ちを観ると今作の理解がより深まるかと思います。
- 『スパイダーマン』|『スパイダーマン2』|『スパイダーマン3』(リンクは全てAmazonプライムビデオ)(サム・ライミ監督)
- 『アメイジングスパイダーマン』|『アメイジングスパイダーマン2』(リンクは全てAmazonプライムビデオ)(マーク・ウェブ監督)
※『スパイダーマン:スパイダーバース』(字幕版)/Amazonプライムビデオ/
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