『流転の詩女』/ファイブスター物語/FSS/月刊ニュータイプ2021.8月号第6話時の詩女/アクト4-4「カーマントーの灯火」感想/考察【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『流転の詩女』/ファイブスター物語/FSS/月刊ニュータイプ2021.8月号第6話時の詩女/アクト4-4「カーマントーの灯火」感想/考察【ネタバレ注意!】

2021年7月10日土曜日

FSS manga ROBOT

X f B! P L

 やはり急に出てきてあれ誰?となったのかDESIGNS(デザインズ)2の抜粋でピア将軍とビームス大統領が掲載されましたね。そして本編ではアンジュことマグダルが覚醒しつつあるようです。眼が無くともそれは詩女として資質にはまったく関係ないがごとく自然とそういう輪ができるような。今のところは労働者たちのいいガス抜きになっているということで鬼のホルレ監察官も大目に見ているようですが今後どうなるか?ということで今月号の気になるところいってみましょうか。

※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2021年8月号掲載/連載分のF.S.S/ファイブスター物語の連載内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌

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※先月号の感想はこちら


扉/DESIGNS(デザインズ)2:アドラー

 先月号と比べるとそこまでうぉっとなる情報は…ないと言えば無いんですけどやはりここにきて神聖ダスニカが出てくるとはっていう話とともに現在はまだダスニカとディ・ヨーグンだけですがトランはダスニカの手に落ちると見た方がよさそうです。というのも神聖ダスニカの後にアダマスの文字が。アドラーのトラン連邦のある大陸の名前はアダマス…。正直トランのS.P.Iも手練れがいるとしても分が悪い。何故ルースは死んだのか?其の辺りあまりいい予感はしません。そしてその最期の言葉でアマテラスは大侵攻を決意するのですからよけいに気になります。


 しかし旧超帝国の遺跡関係は再度DESIGNSをひっくり返してチェックしておきたいところですね。アーハトとかダッカスなどの名称が既に2007年に提示されていたことが判明。もっともミラージュについても花の黒十字や今後に関わる名前や設定がちょこちょこかきこまれていたんですよね。なのでこのところ毎月読んだ後にDESIGNSは言うに及ばずリブートまでひっくり返し単行本のスリーブノートまで読み返すという事になっています。まさに五つの星の歴史を再構築という感がありますね。

流転の詩女アンジュ

 本編、今回はカーマントーでのマグダルの話ですが何故かマグダルの周りには人が集まるようでもしや詩女の能力覚醒か?と思ったんですがそもそも詩女の能力というのは多くの人々の声に耳を傾けて助言を与える(直接的な指示ではなく)というものです。ムグミカから既に次代の詩女として宣託を受けているのでラーンの神官が何を言おうと既にマグダルは詩女であり今回のような同じように連れてこられた難民の労働者の子どもから大人までその声に耳を傾け助言を与えるというのは至極自然な事なのかもしれないなと思いました。ただそれで悪目立ちするとホルレ監察官から目を付けられて厄介な事にならんかなとも思いましたが鉱区の連中が大人しいのはアンジュに愚痴を言ってストレス発散しているという流れでしめしめと思われている様子です。ホルレとすれば鉱区に反抗の目があると作業のサボタージュやストライキで自分のクビも危うくなるので、大人しいならそれに越したことはないと思われていると思います。ただこれ以上アンジュに必要以上に注目が集まれば…。


 それとともにセクト集会でドーマ―連合についての説明がありましたね。カーマントーのヘリオス鋼の鉱山を押さえている企業体で、そのバックにはウモスとロッゾがついているという話で以前のベラ戦役での話でもウモスのベラミとドーマ―の人間らしき者が言葉を交わしていたことから2国の意を受けたという事が分かります。そしてイズモとイオタ、星団の動きと現状を的確に言い当てたアンジュに結局はミノグシアの民と「詩女」が動くことが重要という話に少し耳が痛いアンジュ(マグダル)、この話は彼女が時の詩女として活躍するために必要な試練なのではないかという気もします。


ノイス・グリオノフ

 「セクト」のノイ議長、こう書くと安保闘争のって感じがしますが鉱区の労働者のまとめ役みたいなものでカジマとともに労働者とドーマ―への窓口みたいな事をしているのでしょう。(その言い分が通ることは少なそうですが)そのノイ議長あっさり身バレをアンジュに話してしまいます😲アイルを騎士を見抜く眼力、技師とかいってるのにその後でガーランドって…。でも若きガーランドはミノグシアに生まれたがためにバーガ・ハリという星団3大GTMの前に出番を奪われバッハトマに手を貸してしまったことを悔いているようです。


 これがコーネラのヴァルターのように他国に生まれていたら彼の道は変わっていたかもしれませんがミノグシアの民として後悔を抱え懺悔するかのように苦界に身を落とす…まるで時代劇のような名のある武士が一度の過ちで国を捨て浪々の身となる…そういう感じですね。ファイブスター物語ではこういう時代劇のような状況が度々出てきます。アウクソーとカイエンの別れ(まあこれはクラシックなものだから洋の東西を問わずですけど)やルンとパイソンの決着の付け方。これは幼い永野護少年が時代劇をよく観ていたんじゃないか?と永野護少年より少しだけ年下であるtonbori堂は思う訳ですが…どうでしょう(笑)


 ノイスはバッハトマではマウザーとともにドロリー(これ新しく名前出てきたけどアゥエケンの事ですよね。ベイジ侵攻戦の時にダッカスの両翼についてたMH、GTM名はDESIGNS6の対比表では不明になってたけど、ちなみにそのコマの背後にあるのはGTMカーバーゲンでした。ドロリーどんなのか見てみたいですねえ。)そして後にラーン支隊のGTMになる「アトラ」の名前が出てきました。アイル・フェルノア、そしてノイス・グリオノフとアトラという後のラーン支隊に重要な名前が揃ったとんでもない回でそして最後の頁の最後のコマにセントリーが遊弋し「カーマントーの詩女様だね…」いや本当にファイブスター物語は毎回気が抜けないしコマの隅々に何がいるか分かりませんよね。来月はどんな展開が待っているのか?そろそろアデムさんことヘアードの動向も知りたいところです。

月刊ニュータイプ2021.8月号

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