『胎動の予感』/ファイブスター物語/FSS/第6話時の詩女/アクト4-4「カーマントーの灯火」月刊NT2021.4月号連載分：感想/考察【ネタバレ注意！】

さて2月から早くも暦は3月。そして月刊ニュータイプ（NT）4月号の発売日となりました。本当に2月は直ぐに過ぎ去るものですが3月も去ると言われるぐらい早いもの。そして『ファイブスター物語/FSS』も今回は色々胎動しているかのようなエピソードでした。という事でいつものように気になる部分を【ネタバレ】しつつ、ピックアップしていきたいと思います。

月刊ニュータイプ2021年4月号（リンクはAmazon）/KADOKAWA刊

※という事で毎度のことながら連載内容に触れておりますのでニュータイプ（NT）4月号のファイブスター物語/FSS【ネタバレ注意！】です。出来ればNT本誌でのF.S.S連載を読んでからお読みください。何卒よしなに😌

※先月号の感想/考察はこちら

リンドウ

扉はニュー（ダイアモンド・ニュートラル）が製作したAF（ファティマ）竜胆（リンドウ）とメヨーヨ朝廷のアシュラ・テンプル騎士団のデカダンスーツ（おまけ？のメヨーヨのエストデカダンの分は確か既出だった気がします。）のキャラシート線画が掲載。リンドウのマスターはコーネラ帝国の騎士、ナロック・ミシエール。本編でも顔出ししています。という事は彼のキャラシートもあるってことで…。FSSでは出番のある人は何かしらあるしもしかすると、え？この人がってのもあるので油断できません（笑）ということでこの名前もメモメモ（笑）

リンドウのアシリア・セパレートはコーネラのエレクトロナイツのGTMスーツの意匠に合わせてニューがデザインとのことですがカチューシャのようなヘッドキャパシタから伸びたアンテナはデモールとお揃い。これもニューが合わせたという話です。見た目は電車のパンダグラフっぽくなってますけどデモールを見るとああなるほどってなるデザインですね。

コーネラは先の一件（デモールのテストで破烈の人形vs黒騎士ダッカスが起こったアレ）でエトラムルだけではなくAF搭載型デモールを急きょ仕立てと思われそれに合わせてAFを大量に導入したようですね。冒頭ではナロックとリンドウの操るデモール・22（ツヴァイツヴァイ）にホウライが。これはAF搭載型に仕立てた22の耐久テストを兼ねたメヨーヨとの演習でした。

GTMホウライ

GTMホウライ、本編登場はこれが初出では？ニューと錫華御前もメヨーヨ朝廷にガットブロウの納品のついでにこの演習の視察に。そして久々の大帝クラーケンベール、おひげ無しで胸元にあるブローチ状のもの、まさかのネギキューピー（笑）ペンダントにしてるとは、ちゃあへのプロポーズ真剣なのか？そうなのか？って感じなんですが。コーネラ側のバルター博士にビリジアン博士の姿もありますがニューとは直接絡んでいませんでしたね。とは言えコーネラとメヨーヨ朝廷、そしてイズモ・アストロシティの市長に星団最高の10本線のニューというある意味プチ星団列強会議みたいなところもあり、魔導大戦ではこのような非公式会談があちこちであったのかなとも思います。（ベラに在中しているアイシャとナルミの事もそうだし。）

ホウライ、しかし迫力のあるGTMです。アシュラ・テンプルと同じ匂いを感じさせつつもこれはGTMと主張するゴツイ、ツインスイング。いやこれまた本格的な戦闘シーンを見たくなるGTMです。クライマー・パイドルのプロトタイプ・ホウライも気になります。あのドラゴン・トゥース、アイドラ・フライヤーを利用した可動アームを持つ兵器になってると思うんですが…出るのかなあ。当然姫神金剛もですが。

あ、そういえば扉、アシュラ・テンプル騎士団になってましたけどDESIGNS５リッターピクト準拠で言えばア・シュ・ラ・テンプル騎士団なんですが…それはまあ良いでしょう(いいのか？)

AF（ファティマ）

以前のデモールのテスト戦時にビリジアンがAF（ファティマ）の定数が揃うまではという話がありましたが国家割り当てもあるようで。星団法でこの辺りはコントロールされているようです。でも近隣国にその数を譲るとかもあるようです。今回のメヨーヨ朝廷とコーネラの事もそうですし、メヨーヨ朝廷としては借りを作りその上耐久テストにホウライを出すというのはコーネラのデモールの実力を計るという意味合いもあったはず。

味方にしろ敵にしろデモールの実力を知っておくのは悪い事ではありません。味方の時にはその戦力を知っていれば適切な支援を求める事が出来るし、敵に回ればその時はその弱点を付くことも出来る。そういう駆け引きは当然あるとしてもメヨーヨの大帝クラーケンベールは細かい事も大きく鷹揚にそしてやるときは烈火の如く。まさに風林火山な人物ですから興味があって向うから助力を求められれば手も貸しそのGTMが高性能であれば自国へ導入も辞さない事でしょう。

ニューにしても設計者として組み上がったものは見ていたとしてもやはり実働しているところは得るものが多かった様子ですし。でもA.K.Dに納品した２騎ってやっぱり小っちゃい総司令が駆り倒すアレなんでしょうか。それともう1騎はその後に登場する未だその道を知らない剣聖の…なんでしょうかね。天照も準備抜かりないなあ(^^;こちらもそのうちお披露目されるのかな…？

しかしAF（ファティマ）も戦略物資なんだなと改めて感じました。人間扱いされていないけれど人であるという凄い部分を国家同士の非公式会談の場でさらっと書いてしまうのもまたファイブスター物語/F.S.Sだなと。あ、そういえばバルタ―博士ドレス姿でしたね。いつマウザー教授来てもスタンバイOKってことなのかな（笑）いやそっちが水にあっているのか。でも一回り大きな視野を得ることが出来たようで今後のデモールの開発もメヨーヨとの協働で色々周辺国の動きも注視したいところです。

シバレース

今月号では久しぶりシバレースという単語を思い出しました。マキシの欲望はとどまることを知らず、そして超帝国の狂える騎士の血、狂戦士が目覚めてしまった。それはアウクソーではもう止められない領域。止めれるとすれば同じく超帝国剣聖のみ。という事でマキシの師となるミス・マドラが登場です。まあアウクソーがベルクトと連絡とって映像回してる時点で登場は確定していたんですが天照（アマテラス）陛下の命令という事だそうで。元々制御不能の超帝国剣聖をどうするのといえばやっぱり天照のところで面倒見るしかないですよね。実際カイエンも世話になってたし（苦笑）ただこの駄々っ子をマドラはどう躾けるのか？剣聖同士ですからね。とんでもないことになりそうだけど、MBT（マキシマム・バスター・タイフォーン）を打ち合うとか？でもその前にそれ以上にヤバイものがさらっと登場していました。

デルタベルン

ミースが製作したファティマ、やがてコーラス６の元に行く事になる彼女がここで登場です。しかしフォーカスライトがアウクソーの脳内にある「基礎特性領域」という部分に隙間があってそこにフォーカスライトがいるって…。何がなんやらですが脳内の演算などをさせたりベースフォーマットになる部分に意図的に隙間を作ってフォーカスライトの部分を入れてるって…二重人格とかシーク・プログラムどころの話では無いしやっぱりガーランドってある部分、ネジが飛んでいる人たちだなと…(^^;まあこれ天照の提案でもあるらしいんですけどね。先々の事までは考えていないだろうけど（まだ全能神では無いわけですし）にしても凄い事をさらっとやりますよね。

それでもアウクソーはアウクソーとして残しフォーカスライトを抜き出してデルタベルンへ移すというのも凄いですけど、確かデルタベルンにはアウクソーの要素もって読んだ記憶があるし大きな二つのヘッドキャパシタといいまだまだ色々ありそうです。でも彼女が本格的に活躍するのは実は本編終わってからの話なんで、未来のシーンが挿入される時もちらりと出てましたが、その活躍を目にする事は出来ないかも…。でも見たいですけどね。そしてフォーカスライトがマスターファティマであったため全てのGTMに無条件で命令できるチートコマンドがあるとは。そこも今後のミースとアウクソーがバッハトマ城に囚われる原因になるのか？とかも少し邪推していますが…。

付録

予告されていたマグナパレス（MGP）の彩色ポスターです。リバーシブルで裏はゆるキャンですが人によってはこっちが裏…な訳ないか…でも折り面ではゆるキャン表でした（コラッ！）ですが全星団民は広げて一度観て欲しいですね。まごう事なき黄金の電気騎士。ナイト・オブ・ゴールド（NOG）でした。

35周年と来月号

先月はマグダル関連でしたが今月はマキシ、並行しつつ各地での動きも差し込みながら状況を描いていくようですね。多分来月はマドラとマキシから物語が動くと思いますがデプレの近況もそろそろ欲しいかなと。そして今月で35周年ですが特集も無しで、来月も特になく…どうなってんのというのはあるんですが編集部便りというか奥付ページのスタッフルームの編集長のコメントには注目は16巻、続報などはもう少しお待ちくださいとの事で16巻の発売日予定が決まった頃に特集来るかなという感じでしょうか。今しばらく待ちたいと思います。

20210415追記：タイトルを変更しています。（内容はそのままです。）

※月刊ニュータイプ2021年4月号/Amazon