『宇宙（そら）の民』/ファイブスター物語/FSS/第6話時の詩女/アクト4-4「カーマントーの灯火」 月刊NT2021.3月号連載分：感想/考察【ネタバレ注意！】

　さて2月ですが月刊ニュータイプ/NT3月号（笑）です。今月号のファイブスター物語/FSS第6時の詩女「カーマントーの灯火」ですが、予告されていたZ.A.Pの扉ではなくいきなり魔太子殿下がいきなりかまして来ました（笑）えーっと一部で『44分間の奇蹟』の起こる星団暦の年が違うのは何かあるのでは？と深読みされていましたが「作者のポカ」であるという事が殿下から明言（あくまでも騙してやったぞという体ですが）😅そしてZ.A.Pは次ページ見開きで掲載。いや確かに扉では収まらないですよねー、これは。元々DESIGNS（デザインズ）4でも見開きいっぱいだしこれは次のDESIGNS（デザインズ）、めちゃくちゃ楽しみです。他にも情報がてんこ盛りでしたのでいつも通り【ネタバレ】を交えつつ整理していきたいと思います。

月刊ニュータイプ　2021年3月号（リンクはAmazon）/KADOKAWA刊

灰の勲章/Ash Decoration

　ルシファ・センタイマ魔太子殿下の説明をまずは整理してみたいと思います。

• 「44分間の奇蹟」3070年は間違い、3075年。（殿下は騙してやったと言ってますが）

• Z.A.Pの素体はDESIGNS（デザインズ）7で大公開。

• DESIGNS7でZ.A.Pの分解図も入る。

• MGPのカラーはニュータイプ（NT）の付録になる予定。

• DESIGNS7ではZ.A.Pのカラーも公開される。

こんなところでしょうか。そしてDESIGNS7の名前も明かされました。その名も「灰の勲章」『デザインズ7・灰の勲章～ミラージュ騎士団 Designs7=Ash Decoration=Kamp Ritter MIRAGE』まさにすべてを灰塵とかすスーパーロボットにふさわしい副題かと。そして予告されていたミラージュについて大々的にフィーチャーされたものになるようです。メンバーの新規デザインも入ってくるようでZ.A.Pの解説テキストの下の予告文ではかなり熱い内容になりそうです。Z.A.Pの各部の詳細は元より全装備、搭乗騎士、搭乗AFも網羅する現時点でのミラージュ騎士団大全的な内容になるかと思われます。嬉しいのはそれ以外のミラージュGTMも掲載されるとのこと。でもグリッド、ハイファしか書いてないけれどファルトリムも載るんですよねー。だけどJ型は体力次第なんだとか。いやそれはトイズ時代のツインタワーを考えると無理しないでーって感じなんですが、クリス（永野護）やる気あるようですんで半分期待して待ちたいと思います。

スーパーロボット、ツァラトゥストラ・アプターブリンガー（Z.A.P）

　見開きでドーンの線画。赤で引かれた部分が気になります。透明装甲かな？まだDESIGNS４と突き合わせないので変更点などはチェックしきれていませんが、パッセンジャー・セル（MGPの頭部に搭載された小型艇）搭載されているとか追加オプションでレッド・ミラージュ時代に設定されながらも最終的にボツになった宇宙空間航行用ルナ・ユニットがルナとして復活、後頭部に拡がるベンダーウィグとの交換ユニットになるそうです。これはDESIGNS7案件になるようですね。またヘビート・ビラルケマというJ型のサポートユニットが搭載ということかルージュ・ミラージュの設定もZ.A.Pに統合ってことかなと。この辺りもう一度DESIGNS6で再確認案件ですね。

　そして『星団最強のロボット』についても再度説明がありましたが、これは未だに質問があるんでしょうね。Z.A.Pは星団で倒されたことが無い。そしてMGPを除くミラージュGTMでも瞬殺するということが明記されています。ということはつまり『ファイブスター物語/F.S.S』第1巻でのあの戦いは今はダッカスvsZ.A.Pの訳ですが瞬殺されていないという点は変っていないとすれば星団最強の座は今もって揺るぎないけれど揺るぎそうな瞬間が実はあったという事実に改めて黒騎士ダッカスの凄みというか強さを改めて感じる訳です。ですがこのロボットがレッドに代わり設定され詳しい設定が公開されたという事は今のエピソードも含めて今後のエピソードは3159への行進曲という感じが強まりましたね。

地獄の一丁目アンビラン鉱山地区

　本編はカーマントー星のアンビラン鉱山地区に戻りマグダルの状況を描写していきますが、今この星を仕切っているのはミノグシアではなく魔導大戦後はドーマ連合（ツラック隊の時にもウモスのベルミのそばにドーマの人物と思わる者がいましたよね。）が押さえているようで枢軸側の資源供給基地となっている感じですね。

どうにも感じの悪い悪役騎士も出てきたりしていましたが、やっぱり難民出身騎士っているんだなと。そして人身売買の温床描写とか。そしてやはりホルレはミノグシア出身者というのが分かりました。マグダル＝アンジュの事は難民登録せず自分の持ち駒としている様子。怖ろしい（いやホルレの末路が…😅『安寿と厨子王』をそのままなぞるとは思えないんですがやっぱりね…。そして班長さんが…まさかの。

アイル・フェルノア

　確かラーン支隊がその名を持つ事になるアイル・フェルノア。その名が付けられているという事は…😪いや気が早すぎますけど…。でもアンジュ＝マグダルにとってアイルは心強い味方になってくれることは間違いないでしょう。でも力を持っていると目を付けられるとヤバいってのは少年兵の話とかそういうのを思い出してしまいますね。というかそこまで網羅するかと。でも騎士は兵器でもあるからそうなってくるのも当然なんですが。

SPK隊とイオタ騎士団

　宇宙の民を代表する2大騎士団ですがSPK隊は宇宙をテリトリーとしながらもミノグシアの矜持を踏みにじられている気持ちを持っているんだなと今回ハル支隊長とヘアードとのやりとりで感じました。それはガマッシャーンのナオの台詞にも通じてくるなと。ただマグダルが表に出てくるとなるとまた一つ潮目が変わるかもしれないし、なんとなればミノグシアではなくカーマントー、そして宇宙を生活の場に変えていくかもしれない。『重戦機エルガイム』で資源衛星のパラータ・スターでのエピソードがそうでした。とは言えミノグシアの民による反抗組織もあるしカーマントー、火種はあちこちにありそうです。

SPK隊の上になるドーマ連合も今まではテキスト上での勢力だったのでやっと姿を現した感じですが、バッハトマとは違った何か搔きまわしてきそうな予感がします。基本的にはカーマントーの各国の出先機関が徒党を組んだ感じがしますが艦隊を装備し強圧的にカーマントーにやってきた難民を抑圧している圧制者としての一面しか見えてきません。カーマントーは星団列強の資源採掘の最前線でもあるのでここもペールがしかけた（まだ登場していないアドラーのダスニカなどの列国のような）のかもと邪推しているんですが…さて？

　そしてアティアの鬼姫ことイマラの登場でイオタも本格的に参戦のようです。イマラは天照の命をうけているようなんですが参戦しないというのが表向きの立場であるA.K.D（天照）。普通に情緒だけでの話ではなくそろそろバッハトマの及ぼす影響が看過できないポイントにきたのか。それとも現状ではマグダルを救出しミノグシアのもめ事はミノグシアでという事なのか？ただ今後のエピソードは全て大侵攻につながりそうなのでここもチェックポイントかなと思っています。ちなみにジャコーは既に彗王丸ブリンガーB3を駆っているようで、イマラがイオタの指揮権を自分に戻す（さすが鬼姫😅）としても、それ（B3）をとるのは可哀想だからとエフィーのMk2を持ってきた様子。まさかのMk2参戦決定ということで救出戦は後半の山場でしょうがGTMも賑やかになりそうです。あと一コマですがひさびさのクーン、ヴィンティン、そして錫華御前のカリオペーに三条のダイモンまで（2人は初登場？だったかな？）、豪華な一コマでした。

三条香

　で、三条さん、実は重大な役割があるそうで。（DESIGNS３より）何なんでしょうね。ものすごく気になるんですが今回久々の登場でより物語に関わっていきそうです。そして三条さん自身は宇宙の民出身なんです。その辺りもクローズアップされてくるのか。そういえばアーリィはワックス・トラックスに向かいましたが三条さんのイオタ入りにはスパンタウゼンの存在が大きいとかまだスパンタウゼンも本筋に絡んで欲しいものですが。なんかハル支隊長とは現役時代はバチバチやりあってたんじゃないかなって思うんですよね。そこら辺も外伝で見たい気もします。

来月は連載開始35周年

　あれ？そうだっけ？今年は2021年。昨年ニュータイプ本誌が35周年ということで今年の頭まで記念展をやってましたけど…ファイブスター物語/FSSはちょうど1年後に始まったんで、ああそこまで来たかと(笑)それでも特集ではないそうですが（特集は『ゆるキャン△』シーズン２、そういえば「水曜どうでしょう」のヒゲとうれしーが声優デビューしたそうですね(笑)）単行本が出るタイミングでくるかな？今年はまだまだ先行き不透明ではありますがCOVID-19が収まるとともにDESIGNS7も出るといいですよね。

追記・プリンはマイヅルプリンっていうらしいです。クリス（永野護）の故郷のおみやのようで。見た目にも美味しいそうなんでいつか食したいですね。（公式サイトからネット販売しているようです。）

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