何でもありのファイブスター物語/FSSをおとぼけ主人公カップルとは別にそのおとぎ話を体現している狂言回しにして現時点でのジョーカー星団最強コンビがポーターとスペクターです。もっともその能力はジョーカー星団の人々に向かって使われる事は無く最強GTM、ツゥアラトゥストラ・アプター・ブリンガーに搭乗してもズッコケるし(これ描かれるんだろうか?)普段は普通にA.K.D宮廷道化師とその従者なんですが。その正体は「神様」です。今回は「今のところ」大活躍のポーターちゃんとそのマスター、スペクター(ジョーカー)について分かっている事を整理しつつ解説みたいなのを書いてみようかと思います。そして現在進行中の本編内容考察していますのでネタバレ注意!なのでまだ月刊ニュータイプ2020.3月号での連載未読の方やファイブスター物語/FSSは単行本派の方はご注意ください。
スイレーのキャラクター画稿が掲載されたトイズプレス刊/CHARACTERS7/©EDIT/永野護 表紙はクライン。(当時はドラゴンクライン) |
※くどいようですが現在連載中ファイブスター物語/F.S.Sの第6話『時の詩女』「ショウメ争奪戦/大君主バフォメートのまなざし」の内容に関わってきます。ですので【ネタバレ】とさせていただきます。何卒ご了承ください。
ポーター=スイレイ
初っ端からなんなんですがモラードの手によるファティマ、ポーターは一度死んで蘇りまました。ジョーカー(神)の力で蘇った彼女の正体はスイレイ、昔は別名ウォータードラゴンとよばれ、ARCH(アーク)の名をもっていました。ウォータードラゴンの設定はセントリーがまだドラゴン・ネイチャーの頃の設定だから現状ではスイレイ(スイレー)またはアーク、2019年7月号で天照が彼女をスイレイ(A・R・C・H)と呼んだことからこれが現在の正式名称と思っていいとは思いますが、DESIGNS6のクロスジャマーの新旧名称対応表には「ディメンション・イグゼスティング・セントリー&スイレィ」になっててイが小文字になってます(^^;ウォータードラゴンは外れちゃったのかな、モーターヘッド、シュペルターのハイアラキ時代の名称がウォータードラゴンだった事もあって耳馴染のある名前だったんですがロボットはモーターヘッドからゴティックメードになって、シュペルターはデムザンバラという名前になって、しかも元の名前は今のところ出ていないはず…単行本14巻のホワイト・モルフォ?かもしれませんけども。2020.2月号ではアーク・オブ・ユニバース・スイレイとなったのでウォータードラゴンは完全に外れたと思った方がよさそうです。
ファイブスター物語/FSSクロニクル/表紙ハイアラキのMHウォータードラゴン /トイズプレス刊/©EDIT/永野護 |
彼女(ポーター)は最初からスイレイだったわけではなくジョーカーがこのジョーカー宇宙の全能神なのに天照のスイッチを入れに来た時に自らの役割を知り(天照のプログラム?)その上でもう一つのシステム(ラキシス)を見つけその顛末を見届ける観察者として星団での活動を手助けする者として戦場で死にかけていた、いや殆ど死んでいた彼女を蘇生させしもべとしました。ちなみにファイブスター物語/FSSリブート第4巻ではアークと同等と書かれ、別の存在としてのラキシス・ガードとされていましたが、結局同一存在となりました。これはストーリーの進行上、ポーターとスイレイは同格なので呼び出して云々っていうシークエンスよりもう同一存在でいいじゃないとなった(存在が近しいのならもう一緒でいいのではという事もあったのか?)んではないかと考察しています。
最初CHARACTERSの『DRAGON KLEIN』でエトラムルファティマのような手足の無いタツノオトシゴのような形状にLEDミラージュのようなホーンが付き、浮遊したマントのようなものを纏った形状でしたが、現在ではそのイメージを踏襲してさらに月刊ニュータイプ2019年3月号にひさしぶりに登場、セントリーの卵?とでも言えるクライン(前はドラゴンクラインと呼ばれていましたけどやっぱりセントリークラインになったのかな?)ライブ、カラット、ブリッツ、パルサー、マグナを従えた扉絵が出ています。そのブリッツから命の水を受けてると思しき人物はフンフト様と…これは重合人間化したモラード?(襟にシグナルボーダーが5本あるのでほぼ間違いないと思われるのですが)が描かれていました。先月号(2020年3月号)の感想で援軍予想でハリコンって口走ったのは実はこの事があったからでブリッツと関りあるんで懐園剣2本でぶちかましという。そんなんありなの?という方には「ファイブスター物語/FSSはお伽話ですから」という事で何卒お察しのほどを(笑)
ですがウォータードラゴンと言われなくなっても姿はよりドラゴンっぽくなりましたスイレイさんはその力はセントリー・ライブを呼び出してノヴァ・フレームを放つことが出来るほどです。光の剣聖様でも凄い画だったでしょうが、これはこれで凄い(笑)ただしこれも彼女にとってはちょいちょいな感じなのでしょうが。しかし状況はそれ以上の高位のものが出張ってくる事になってしまったのが3月号での状況です。そこでラキシスは天照大御神の名前までを出している事から少なくともそれに近い存在かそのもの(神様は無慈悲ですから状況をコントロールするためにそれをしている場合も)でスペクターが来てもどうにかなるかは微妙ですが、魑魅魍魎どもの相手ならばスペクター=ジョーカーの出番です。
スペクター=ジョーカー
スペクターは当初からミラージュ騎士団では特異なポジション「宮殿道化師」として設定されていました。設定集としてはCHARACTERS4「FATIMA」に線画と解説があります。かいつまでいうと「単なるオマケ」「何か凄いエピソードがある?いやありません」という事でした。大侵攻でLEDミラージュ(現在ゴティックメードツゥアラトゥストラ・アプター・ブリンガー)でずっこけることも(当時は星団暦3149に設定、現在は3159)記載されています。とは言えいわゆる「誰かを倒す」「GTMで華々しく」などはなくてもこのキャラクターが重要なのは連載を読んでいる方々はもうご存知のはず。
CHARACTERS4「FATIMA」/スペクター、ポーターのキャラシートが掲載/トイズプレス刊/©EDIT/永野護/ |
星団暦2025に天照の母、ミコトさまの寿命を著しく縮めた一件。天照のスイッチが入った時にそれを入れに現れ登場したのがジョーカー、星団の全てを統べる神。しかし彼がその時に現れたのは仕組まれたシステムだから。しかしもう一つのシステムが「人」の手により産まれようとしていました。そのため彼はこの時空に留まり監視者となる事になったのです。傍観者であり監察者でもあるジョーカーは普段は天照の近くにいるために宮殿道化師というポジションを得ました。これなら何をしていなくても誰からも咎めることなく天照の傍に居れるしミラージュであれば必要とあらば(まあ実際には必要ないと言えば無いんですけど)種々の特権をも行使出来るわけですから。彼は自らをこの世に関りを持たず幽霊精霊のように俯瞰するのみと言っていますがけっこう気ままにやってる感ありますけれどね、スペクター=ジョーカー(笑)
そういえばカステポーでのシーブルとの戦闘のあとヴィーキュルは(神)、アークは(仏)と振られており、男女と同じように対になったものとして天照が発言していましたが、その頃起きていた封印が解けた一件は「オーバーロード」や「如来」のように「進化の袋小路」に入った連中とスペクターが言っています。そう今第6話インサートエピソードで展開している前半部でのサタネス「ゴリリダルリハ」たちはそれを突破するために侵攻してきたのを分かっているという事です。とは言えスペクターは傍観者なのでジョーカー宇宙で力を振るう事はありません。ただ天照の(こちらの天照ではなくビヨンド・クラスター全能神の天照、ってややこしい)しいたレールから外れる場合には最低限の干渉はやっているようですが。
今のラキシスは基本的には浮遊城の姫。だからバッハトマのブラック・スリーの襲撃時に突っ込んできたボスヤスフォートを天照がやった時のように次元回廊で吹っ飛ばすと色々予定が狂うので彼女を一時隠しました。今回は予想外の件で天照(今の)がいけない、行ってはいけない領域なのでスペクターとポーターを差し向ける事になったんですがそれもサタネスとか面倒くさいらしいのでポーター(スイレイ)に丸投げしたようですが、さらに上位が出張ってきたご様子。でもそれがラキシスのいう宇宙を創造した全能神であればスペクター=ジョーカーは手を出さない事も考えられます…。いや一応今月号の展開を打破するならスペクター=ジョーカーでないと無理だけど作者が「本当に何もない」と断言しておりますので、ここはやっぱりもう一人の剣聖様かなあ…。それとも懐園剣が真の姿を…(DESIGNSやリブートで触れられていたもう一人の最強ラキシス・ガード)
不可知戦域にて
横道に逸れたついでに、突如産み出された、全能神クラスによる3次元空間の異世界惑星空間。(ちなみにtonbori堂はニュータイプ3月号のFSSの気になるエントリで『戦闘妖精・雪風』に出てくる空間になぞらえ不可知戦域と便宜上呼んでいますが来月で正式名称でると良いのですが)ラキシスはその本体となって魑魅魍魎どもと対峙していますがこれ相当にピンチですよね。本当にスペクターは何者でもないので何もないんですが一応ポーターは最強のラキシス・ガードとしての役割がありますのでこの状況の解説役が残っていると思います。でもスペクターもツッコミ役で「何も無い」にしても顔を出して欲しいもんですよね(笑)そうなればなんとなく役者が揃った感あるので(笑)(※リンク先は当該エントリへのリンクです。)
※今回のソース元であるファイブスター物語/F.S.Sリブート第4巻。(リンク先はAmazonです)
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