「ファティマとエトラムル」|ファイブスター物語/FSS第6話時の詩女アクト4『スプラウト・ソング』月刊NT2018.10月号連載分:感想|【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

「ファティマとエトラムル」|ファイブスター物語/FSS第6話時の詩女アクト4『スプラウト・ソング』月刊NT2018.10月号連載分:感想|【ネタバレ注意!】

2018年9月10日月曜日

FSS manga

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【月刊ニュータイプ2018年10月号『ファイブスター物語/FSS』の内容についてネタバレしています。】

 今月号も何かと情報量が多い回でしたが、とうとう戦闘が始まってしまったようで、ユーゾッタはそれなりに戦闘をこなしてはいても、格下相手では学びも何もない感じで来ている事が分かってしまった回のように思われました。それはオーロラも気が付いていたようでちょっと難しい顔をしていましたからね。常に相手が格下だとは限らない。それが戦場です。

月刊ニュータイプ連載ファイブスター物語/ロゴはイメージです
月刊ニュータイプ連載ファイブスター物語/ロゴはイメージです



 謎の御隠居様、今回も正体は明かされずですがローテ騎士団の副団長バレフィラが付き添っているという事は元はルーン騎士でそうとう高位であるからサヤステ家の人という巷間で交わされている噂はほぼ間違いないのかと思いますがまだはっきりとは。そしてエトラムルとファティマに関しても重要なポイントが散りばめられたエピソードになっています、ということで気になった点をいってみましょうか。

フローレスとエトラムル

 表紙はフローレス・ファティマの解説でした。クリアランスの説明自体は以前とは変わっていないようですが(ファティマの能力を指すパワーゲージではなく品格などを表す)とはいえフローレスがつけられるのには意味があると、初期には付けられているのはエストなど数体ということだった(『TWIN TOWER』より)のですが、今回は「セントリー」と同義であると示されました。(ちなみにクリアランスというのはそもそもはダイヤモンドなど宝石のクラリティに由来というのは以前に書かれていたと思います。)

ソース|4C (ダイヤモンド) - Wikipedia

ベルダの父

 そこでベルダの由来が本編で明かされるわけで…エーロッテン・ニトロゲンとガリュー・エトラムルは同一人物…ってマジっすか!と。エーロッテン・ニトロゲンの活動時期ははっきりしていませんがこの時点では既に故人のようです。そしてエトラムルの活動時期もこれまたはっきりしていないんだけども、この話は読者ではなくジョーカー星団では知られている話なのか?多分、多分ですがtonbori堂が思うに、これは知られていない話なのではないかと思います。で、一体どこでどういう感じで輪波理論のビリジアン博士と知己を得る事になったのか。古い友人と言ってましたけど。


 ビリジアンもかなりの長命なんでしょうけど(カリギュラだし重合人間かもしれません。ただ騎士ではなさそうなので頭脳労働専門な感じがありますが。)いったい何時に知り合ったのかは気になります。シン・ファイア設定が出来たことにより、エトラムルはいわば先祖返りなところもある訳だし。(まったく違うものではありますがどちらも相性を見るという感じではない気がします。)ちなみにニトロゲン作のファティマにはウラッツエンの兄で通称親父様ことダックナード・ボァ・ジィのネロスもですが…ネロスもフローレス?まあそうとは言われてないので違うと思うんですけど、となればネロスも相当なものなんでしょうね。


 それとビリジアン博士ってファティマ・ガーランドでもあるしヘリオス鋼をつかった繊維、流体繊維なども開発しファティマの服飾に相当に貢献のあった人というのはDESIGNSなどで語られていましたが、他にも知己がいるのでしょうか?そこも気になるところです。

ティンの死を越えて

 ですがやはりベルダ、ティンがあのような最後を遂げた際にはいろいろあったようです。パルテノもシャフトがボスヤスフォートの電撃で死亡したり(喰らったときの描写がギャグ漫画の電撃だったのでこちらもまさか死んだとは最初読んだときは思ってなかった事を思い出します。)壊れそうになりました。ファティマは戦闘兵器ですがメンタルは硝子のように繊細で、特にパルテノは不安定な部分もありましたが、そのためAFスライダーやガーランドがメンテナンスを定期的に行わなければならないのですが、特にマスターと突然別れたAFはその衝撃はかなり大きいというのは想像に難くありません。


 そのためエーロッテン・ニロトゲン博士の友人でもあったビリジアン博士を頼ったという事でしょう。ですがメヨーヨのアナンダの最後のようにAFの脳には膨大な戦闘データやGTMのデータが蓄積されています。そのためそのデータを抽出しようとする不埒ものもいるかもしれないという事で普通なら謎の(ビリジアン博士の立ち位置がどれだけ他の人に認知されているのかがイマイチ不明なんですが)カリギュラ関係者にというのは異例中の異例。それでも天照は人工生命体である彼女らの願いには寛容であるというのは…正直バランシェ・ファティマだけかなと思っていましたが全てのファティマ(人口生命体)にそれはという感じなんでしょうね。カリギュラがおいたをしようとすればなんとすれば典星舎もいるし、天照本人もカリギュラも既に何人も「消して」るわけだし…けっこうそこは雑な気がします(コラッ!

エトラムルとファティマの埋められない差

 ベルダが語ったニトロゲンが残した言葉「絶対に埋められない大きな溝。』それは基本的部分の演算性能だけではなく、情緒安定や相性の部分なのでしょうか?感情の無いエトラムルが感情のあるAFに後れを取る…。戦闘マシーンにそういう感情がいるのかどうかってのは時々戦闘系のアニメやロボットモノ、SFでも話題になるんですけれど…。感情ではない他の事を指しているかもしれないし、気になる部分です。


 それにロンド・ヘアラインは何かありそうなんですよね…。なにせバランシェが作ったエトラムルですから。なにか持っていそうな気がします。それも来月以降徐々に分かりって行くのかな?しかしエトラムルでも通常のAFとヘッドライナーの組み合わせのGTMをボコれるのはデコースがサイレンを屠った事で証明されています。ただそれはデコ―スのような超絶騎士など限られた事例で全部に当てはまるわけでもないのかなという気がします。ただ自らエトラムルを使うようなデコ―スのような騎士はかなり出来ちゃう人が多そうな気もしますが…。


 ちなみにデコースがエストを娶ったことでダッカスがフルで戦えているのもまた事実。この辺りの差は埋められるものではないのかもしれませんがGTMもファティマの数も少なくなっていくジョーカー星団ではエトラムルの需要は無くならない…そういう事になっていくのでしょうね。先月でもエトラムルについて書きましたけど、ここに来て大侵攻前後に関わる種が蒔かれている気がします。

エイブ・ロゥとクバルカン

 なるほど中納言でもあるメレトレをちゃん付けなのはいわゆる幼馴染という事なのですね(笑)ここに来て面白設定を振って来るなと思いましたが、ヨーンがフィルモアの女王陛下と一緒にいるということで天照の裁可を仰がなくてはならない状況でマエッセンに振られたらしい事が語られています。しかし笏型のあれは通信端末(タッチパネルディスプレイ)だったようで、さすが典星舎持ち物にこだわりますね(笑)


 あと、クバルカンの御隠居様がマエッセンがクバルカンのローテ騎士団にゆかりがあるとか、しかも前団長であるオドリという人物が悲しむとか…まさかマエッセンの母御ですか?別段デルタ・ベルンの人間がフィルモアに言っても珍しい話ではないので。もっとも男爵という爵位もあるんだけどという事もひっかかりますが…。

マルコンナ隊

 マルコンナ隊支隊長ゾンタ・クルーエルってちょっとスカ閣下と顔が似ている。親戚筋?としばし邪推しました。なんか俗物感に既視感が(笑)とは言え現有戦力減っているので、外人部隊(ラカン騎士団は義勇軍という扱いだと思われるので)をあてるというのは戦略的には正しいし、そういう部分もちょっとスカ様みあるんですけどね…。という事でスバース隊参戦は無いけどナカカラに駐留を認められたアルルが絡んでくるかどうかもこの先の展開では気になる部分です。

ユーゾッタとホウザイロ

 ユーゾッタまだまだひよっこです。ナゲッツです。目を付けておかないと何をしでかすか分からんというアレです。しかも同年代のクリスティンが大活躍中で中原のエースとして名を轟かしている訳ですからね。焦りもあるでしょう。そりゃミマス様も心配するというものです。慧茄様に頼むわけにもいかず(慧茄様は慧茄様で忙しいですからね)といいつつもさすがバキン・ラカンの前帝、顔が広すぎますよね。クバルカンの元ルーン騎士にお目付け頼むとは。そして来月はデモールとホウザイロとの戦い?刮目したいですね。


 それとあの混乱時でいっぱいいっぱいのユーゾッタに対し冷静なオーロラ。町とクリスティンを思い出します。町とオーロラ、バランシェ・ファティマというだけではないですが、2人を対比してしまいますね。クリスティンは実戦で叩きあげられていきましたが、彼女はそうなれるのか?そしてオーロラ、ハーモノイドエンジンのノイズから輸出用とよく見破ったなというのも重要ですよね。どんなに偽装していても彼女らの分析力ではどんどん手の内暴かれるという。だからこそのファティマなんでしょうが。

ホウザイロ

 いわゆる、クルマルス・ヴァイオラですが、これをケーニヒは駆ってたのかと。このスタイルかどうかは不明ですけど、青騎士も登場しているから脳内再生できる要素は揃いました(笑)もっともJ型はまだその姿を現してはいませんが…。ここらも回想で描かれるのかな?全体のイラストはよって感じで、それは『DESIGNS6クロスジャマー』にはいるのでしょうか?


act4「スプラウト・ソング」

 Stage表記が先月号から消えました。意味があるのかないのか?「スプラウト・ソング」という話の本編でありStageとして分けられているものではないという意味なのか?その辺りも先月から気になっています。ここまでずっとStage表記ありましたからね。と気になる点を挙げてきましたが、来月号はデモールvsホウザイロ、戦闘時間も短いデモールは一撃必殺をかけてくるのか、対するホウザイロは?今から待ちきれません。

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