最強の騎士、剣聖|ファイブスター物語【ネタバレ】

騎士の頂点、剣聖

今月号にいきなり先月号のカモン殿の正体があっさり明かされ、(にしてもどういう確執がフィルモア王家との間にあったのかも不明なんですけれど、多分聖宮ラーン絡みなんでしょう。)彼がコーラス王朝、メロディ家のカモン・ピアノ・メロディという事が明かされたまではいいですが、その正体は実は亡くなったとされるハリコン・ネーデルノイドということまでが明かされました。

ハリコンは在位期間が短い剣聖としてしられていますが、そもそも剣聖ってなんでしょう。基本的に剣聖というのは剣の奥義を極めた達人、同じく剣の道を志す者たちから尊敬をあつめる存在で、自ら名乗るものではなくそう呼ばれるものですが、ジョーカー星団の剣聖はちょっとちがいます。今回はそんなところを書いてみました。




最強、無敵、故に

最近「剣聖」というと、いろんな人が剣聖なんで、剣聖そんなに多いのかとなりますが、基本「剣聖」は一時代に一人がF.S.Sのルール。しかしそれ以上に強い人もいたりとかで、これまた一体どういう感じなのかも分かりにくくなっています。

なのでジョーカー星団の剣聖とはどういうものなのかはデコースの台詞が分かりやすいかも。

「ボケェ、剣聖が出たら即後退。死ぬぞ。 ファイブスター物語第11巻P123よりデコースの台詞。

つまり並みの騎士どころか名のある強さ、いわゆる天位持ちの騎士でも歯が立たない。というより強さの次元が違うのが剣聖です。一時代に一人とも言われ、超帝国の騎士であったナッカンドラ・スバースからの純血の騎士の血筋に、この時代の(星団歴)人間ではないカイエン。彼らはその強さを持って剣聖の銘を受けていました。

もっとも超帝国の『純血の騎士』剣聖設定が出てきたところから、そもそも星団歴の騎士たちの血はナ・イ・ンのAD世紀より薄まっているという話になっていて、その超帝国時代にも騎士の頂点として剣聖が作られ(文字通り作られた)ナ・イ・ンのヘリオス剣聖騎士団というのが設定され、全員が純血の騎士で剣聖という超絶な集団が産まれました。

超帝国の剣聖たち

画像はAmazonより|『DESIGNS5リッターピクト』|永野護 著|KADOKAWA刊

超帝国時代の剣聖とはあまた作られた(そう全てはナインによって作られたのです)騎士の中でも最高傑作というべき人の姿をした「破壊兵器」であり、効率よく殺戮するために作られた人なわけです。なんとも非人道的な生物兵器というべき存在です。ヘリオス剣聖騎士団で知られているのは「七剣(セブンソード)」と呼ばれる、アマンダ・プロミネンス・、ミキータ・オージェ、コロッサス・バング、デュオ・クルマルス、ララファ・ジュノ―ン、キーラ・ネプチューン、フラーマ・アトールの7人、そのリーダーとしてアサラム・スキーンズがいます。

この七剣は現在のジョーカー星団純血の騎士スバースの血統でもあるオルカオン・ハリスの娘、マドラ・モイライ(別名ピッキング・ハリス)の中にアマンダ・プロミネンスが。そしてガマッシャーン共和国のシュバイサー・ドラグーンことナオ・レイスル・リンド―の中にデュオ・クルマルスが。そして恋ダウド・バーナーの中にミキータ・オージェがいるとされています。

その中でもナオと恋ダウドは星団歴の騎士の力(いわくトホホな)しか出せないということですが、超帝国の時代には素手でゴティックメードを破壊できる力をもっていたとも言われています。

ゴティックメード(GTM)は星団歴の兵器の中でも最強にして並ぶ兵器は無いと言われています。そのためGTMにはGTMを充てるのが通常の戦術です。当然エアバレル(空中戦車)などの武装もGTMと同等ではありますが、GTMを包囲し予測射撃をしても当たらない、かすりもしない。それがGTMなのです。それを素手とは強さのインフレどころの騒ぎじゃありません(苦笑)つまり超帝国の剣聖とは桁外れに強いという事でもあります。

実は本編中でもトラフィックスのエピソード、スバースの登場回でカラミティのスパチュラー国が消滅したエピソードでマシンメサイア・イェンシー(GTMシュッツエン)でカッツェー皇帝艦隊を紙切れのようにズタボロにしていました。多分あれでも肩慣らし程度なのでしょう。

剣聖ダグラス・カイエン

ヘリオス剣聖騎士団のリーダーであるスキーンズは、ヤーン・ダッカス王女(旧名称バッシュ)と結ばれダッカスはカイエンとなる胚を身籠りますが、ジョーカーではその子を産むことができずセントリー(旧設定のドラゴン)へと託しました。つまりカイエンは超帝国の薄まっていない「純血の騎士」ということになります。

ダッカスは全てのグリント・ツゥインゲン(旧名称ダイバーフォース)の力(ボルテッツ、スコーパー、グレイン、オペラ)をもっているとされています。

その血を受け継いだカイエンはグリント・ツゥインゲン(ダイバー)の力をもってしか出来ない騎士(剣聖)剣技、ミラー(次元反転分離攻撃、いわゆる高速移動による残像分身ではなく、本当に分身を分けて攻撃することが出来るスキル。)を使う事が出来きます。さりとて彼をデューブル(旧名称バイア)という人はいません。剣聖だからこその技と認識されているようです。彼自身、スバースの血筋であるディモス・ハイアラキを師に、そして借りの母胎としてクーンを知らずとして母そして恋人として見たことが後に彼をバランシェ邸での狼藉からメル・リンスとの戦い、そしてそれはアウクソーの勘当につながるのですが…超絶な剣技をみせつけていました。

そして騎士は超帝国皇帝にオペラ(旧名称ハイブレン)でコントロールされてしまう弱点をもっています。そのためボスヤスフォートに倒されその生涯を閉じましたが彼の足跡はあちこちに残っており今後も折につけ顔を出すのではないでしょうか。

そんな剣聖よりも「物語」上強い騎士

ツラック隊エピソード中にアウクソーがバランシェから勘当された事にメル・リンスにぶっとばされたカイエンのエピソードが絡んでいる事も明らかにされた件、そのメル・リンスは天照家グリント・ツゥインゲンギルドである典星舎最強のボルテッツとされていますが、実際にはデューブル(旧名称バイア)騎士とボルテッツ両方の力を持つものでその数は少ないとされています。ティンなど少数の騎士がそうだと言われていますが、それ以上にリンスは天照家最強の殺戮マシーンとしてしられています。

メル・リンスその強さは剣聖クラス(とは言えカイエンがどこまで本気だったのかが不明なんだけども)に近いという事も明らかになっちゃっていますが元々天照の分身、エイリアスというか神が作り出したいわば幻のようなもの。ボスヤスフォートがデコース、ビューティー・ペールを引き連れフロートテンプルを襲ったときも出現していましたが言わば番外です。

ですがそれとは別に剣聖と同格と目されている人物がいます。もしくはそれ以上の騎士かもしれません。それは誰かと言えばA.K.Dのバビロン王国の国王にして暗黒騎士(スターレス・ファイター)、そしてミラージュ騎士団のリーダー、ファルク・U・ログナーです。剣聖剣技であるGTMをも砕くマキシマム・バスター・タイフォーンを放てるという事から純血の騎士なみの戦闘力をもっているのは明らか。

カイエンが亡くなった時にフィルモア老人クラブのレーダー8やクープ、シャープス、ド・ラなどがログナーの名をだして、とるまいとは言ってはいましたが、その強さは知れ渡っているという描写がありました。


そしてドウターチップにより肉体が滅んでも次なる身体にその精神が受け継がれていく、モナーク・セイクレッドより遣わされた戦士。それがログナーです。

他にアイシャ・コ―ダンテやこいつことリリ・ブラウ・フィルモアも特定人物を護る時など急激に強くなる場合もありますけれど、作者の設定上の最強騎士はログナーというのは固定されています。(ちなみに星団で最強なのは今はまだミースの胎内にいるマキシ)

実際DESIGNS5リッターピクトではヘリオス剣聖騎士団に剣客という扱いでナ・イ・ンと同道していたとか。ジョーカー星団に侵入してくるサタンと太古の昔より戦い続けている戦士。それがモナーク・セイクレッドより送り込まれた男、それがログナーなのです。


慧茄

レーダー8の前のフィルモア皇帝、フィルモア4の妃であるスバースからの超帝国の血統であり、ダイ・グの祖母でもあります。通称おばあちゃま。親戚筋には詩女であるボルサやオルカオン・ハリス、言ってしまえばミッション・ルースも遠縁。バキン・ラカン帝国の聖帝ランダの娘として産まれ、兄であるラシャの娘であるボルサとともに聖宮ラーンを盛り立てていたところをフィルモア4に見初められたとか。

慧茄の血統は濃い血統でありますが、それだけにファイブスター物語のもう一方の軸である超帝国の血統の一人として、そしてフィルモア王家の人間として物語に関わっています。

物語登場時は既に高齢ながらマドラに剣聖位を渡すまで再度、剣聖位を預かっている(あくまで預かっている状態です)形になっています。とはいえ自らGTMラミアスを駆り魔導大戦に参戦しているのはフィルモア王家の事もありますが、それ以上に慧茄の詩女ボルサと聖宮ラーンへの思い入れとも言えるでしょう。

ミス・マドラ(マドラ・モイライ)

薔薇の剣聖とよばれる彼女はアドラーの剣豪、オルカオン・ハリスの娘として生を受けたものの、その力は完全に番外としてほとんどの人は知る由もない人物でした。聖帝ミマス預かりとなったもののジュノーの内戦などで大殺戮を繰り返し、聖宮ラーンにて詩女ボルサの力で人格を2つに分けられました。

その別人格がピッキング・ハリスです。AP騎士団、スキーン隊の支隊長まで務めた後ミラージュ騎士グリーンレフト左翼大隊に。その時のコードネームはスパークとしてこれまた破天荒な限りをつくしていましたが、殺戮マシーンではないマドラの善なる部分というのだから驚きです。

ですが超帝国剣聖の項で述べたように彼女の本当の正体は超帝国の剣聖アマンダ・プロミネンスの転生。魔導大戦において覚醒することになりラキシスの守護者となるのですが、何故かデコースと結ばれ?ベルベット・ワイズメルという剣聖を産むことになっています。超帝国の血統を伝える人物でもあるということです。どんなエピソードが用意されているのか気になる人物です。

謎の剣聖ハリコン

で、ハリコンです。コーラスの(これはまたコーラスのエントリを別に立てたいと思います。なにせ謎が深まったものですから)メロディ家のハリコン・メロディ・コーラスから
剣聖を受けネーデルノイドに改名。アルセニック・バランスの光のタイ・フォンをめとったというくらいしか最初、情報がありませんでした。

そもそもアルルの登場とともにメロディ家というものがありますという話が出てきて、その上、そこには剣聖がというなんともびっくり設定。そもそもファイブスター物語はおとぎ話。神様も出てくるし、悪魔も出てくる。音速のスピードで戦う戦士がいる世界ですから、別に不思議は無い話なんですが、コーラスは3王家(バランカ、マイスナー、コーラスの3王家でコーラス王朝を成している)。そこに突如降ってわいたように現れた剣聖の家系メロディ家。

しかもアルル登場時点で、メロディ家は不祥事で取り潰しになったというのもまた?な話でしたがフンフトとコーラスの王子というのが、死んだはずのハリコンでカモン・ピアノはハリコンだったという設定にはやられたなと言うしかありません。

これに関してはコーラスの謎を考えるエントリでも再度言及してみたいものですが、現状ではハリコンって旧設定のエンゲージ、現在のゴティックメードHL1(ハイレオン)のSR1アハメスを駆り、いったい何と戦ったのか?そして剣聖としてエピソードが本編ではまったく語られておらず、ただアルセニック・バランスのタイ・フォンをめとった時にアルセニックからスバースがもっていた懐園剣を渡された事が分かっています。

ララファの精神をその体内に宿した人物であると事は間違いないんですが正直謎すぎて、具体的に彼の負った役割というものが分かりにくい感じではあります。ダメ男なカイエンでさえも死んでからなお、その強さや人外であるかのようなエピソードが語られ、慧茄もその力を見せつけているのにくらべ意図的に隠されている剣聖。それがハリコンではないかと思います。

まあデューク・ビザンチンやヘリデ・サヤステなどの剣聖の号を持つ騎士もそれほど語られている訳ではないですがハリコンはコーラスの関係者なだけに今後の物語に深くかかわっておらずとも(これは作者である永野護(クリス)がハリコンとカリギュラの戦いはメインの話ではないとDESIGNSで語っています)その影響はある人物。

そして懐園剣の持ち主としてそれを受け継いでいく人物たちへの事もあるため気になる人物として今後もチェックしたいと思います。

剣聖の系譜は続く

今回はファイブスター物語でのざくっと剣聖とは?ってことと、ハリコンについて書いてみました。tonbori堂は年代的に剣聖というと戦国時代初期に活躍した剣豪、塚原卜伝とかを思い出すんですがファイブスター物語ではデイモス・ハイアラキがそんな感じだと思っていました。

それはCHARACTERSのミラージュでのイラストは高齢の人物としてイラストが描かれていたからなんですが…実際本編に出てきたらカッコいいロックスターのようなおっさんでした(笑)つくづく想像の斜め上を行くのが好きなクリスらしい話なんですが、その後剣聖と言えばカイエンか慧茄(実際剣聖らしいことをやってるのこの2人だけなんで)が代名詞になったように思います。

現在剣聖として本編でその力を見せたのはカイエン、慧茄、そしてハイアラキ、スバースの4人くらいでしょうか。ビザンチンは剣をもっている画こそありますが、MHやGTMを駆ってるシーンとかはありませんし、ヘリデ・サヤステも同様です。もっともスバースも星団歴で剣聖としての腕をというのはありませんし、カイエンだけが異常に多いのかもしれません。

剣聖の系譜はその後もハリコンの系譜はアルルが、スバースの系譜はハリス家、ルース家(コーラスにマロリーが入った事によりまた合わさった事になります)、サヤステ家などがあり今後も連綿と続いていく事でしょう。その中でも一般の騎士から出てきた剣聖、サヤステ家は今後物語に絡んできそうです。

そして今後マドラが覚醒してプロミネンスとなったときに剣聖として立つことは間違いないでしょうし、そしてマキシにその号が渡される時も近いはず。それらのエピソードが待ち遠しいものです。


追記:20180712 太字になってる部分を追記しています。

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