-Beginning-のBlu-rayがでるらしいですね、『機動戦士GandamGQuuuuuuX』。放送から1年以上がすぎて、Xやなんやであれこれ言ってましたけど、もう最近ではあまりポストすることも減りました。もっとも時々トピックスがあったりしてタイムラインにイラストやら思い出がながれてくることもあるので都度都度、反応はしていましたが。
今年は『閃光のハサウェイ』第2作『キルケーの魔女』が公開され、正直今頃GQuuuuuuXでもないだろとも思われそうですけど、まあとりあえずこの機に1年経ったからこその感想というか考察というか諸々を書き留めてみたいと思います。
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1年戦争≠ジオン独立戦争
鶴巻和哉監督はサンライズの小形尚弘エグゼクティブプロデューサーからオファーを受けた際、オルタナティブガンダム(宇宙世紀以外のガンダム、『機動武闘伝Gガンダム』や『新機動戦記ガンダムW』など)ではなく宇宙世紀かなと思ったそうです。確かにガンダムといえばユニバーサル・センチュリー、UCという宇宙世紀の話は人気がある一方で初代、そして続編Z、ZZ、そしてF90、Vガンダムという作品群がありそのどれもが富野由悠季監督のよってつむがれたもの。もちろん別のラインもあります。人気の高い0083やCGのMS IGLOOなどなど。ですが正史とも呼べる先の作品群には影響を及ぼさない作品となっていました(整合性とか細かいところでの意見はありますが)。
ですがGQuuuuuuXは第1話『ガンダム大地に立つ!!』でシャアがサイド7に降り立っていたというifから始まり、シャアがガンダムを強奪しのちの戦いの様相ががらりと変わっていくという大胆な歴史改変をやってのけた。これは脚本担当の庵野秀明の力にもよる所が大きいと監督もインタビュー記事で語っていたように思いますが、この1話と物語が本格的に始動する2話に3話以降の回想シーンを加えて劇場で公開された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は1stガンダムをよく知る層には大きなインパクトを与え話題を作る事に成功しています。そしてオルタナティブガンダムではない宇宙世紀ものなのにifを描く事で全く新しい物語を始める事にも成功しています。
これは最初に観た時(『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』)ポンと膝を打ちました。その後のマチュとニャアンの展開は明らかにまた違った展開ですので、本当の物語はここから始まるのだなというのも面白かったし、そこに導師?又は立ち塞がる壁としてシャリア・ブルと物語の冒頭に姿を消した赤い彗星とシュウジとの関係がキーになるんだなと思ったのですが、そこは当たっていたり少し斜め上だったり(笑)女性が主人公というのも特に気にならないし(そこはオルタナティブガンダム系『水星の魔女』が先を行きましたど)、クランバトルというのはボトムズで言うバトリングっぽくて、そういう流れで話が進むのかと思いきや、後半はやはりジオンの引力が強いのか、シャアは壁になると言うよりは勝手にコソコソしていてそこは少し残念ポイントでしたかね。やはり赤い彗星は主人公の壁となり、でも実際はいろいろ拗らせた面倒な人ポジションで絡んで欲しかったけど、そこは緑の髭マンことシャリアが全部持って行った感がありました(笑)
木星帰りの男
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』で一番脚光を浴びたのは1stでは1話限りのゲストキャラでニュータイプ専用モビルアーマー「ブラウ・ブロ」でガンダムを苦しめながらも倒されてしまったシャリア・ブルです。実はシャリアは朝日ソノラマから出た小説版ではシャアと肩を並べるほど存在感のあるキャラで、木製帰りという出自やその言動から1stからその印象は大きく違うキャラクターで『GQuuuuuuX』のシャリアは明らかにこの小説版の影響が大きいキャラクターです。ただそこは鶴巻監督版ガンダム、小説版のようにシャアの懐刀だけではなく、彼がいなくなった後、思うところを秘め、強奪されたGQuuuuuuXをマチュの好きにさせながらもウォッチし続け自らの描いた、いや視たビジョンを従って行動する人物として描写されています。そういうキャラクターであるからこそ髭マン(ヒゲマン)や緑の人などとして人気を博したのかなと思います。tonbori堂も実はGQuuuuuuXではお気に入りのキャラクターです。
木星で地獄を見た男は極限の体験を経てニュータイプとして覚醒しました。(あの描写だとどうしてもそう見えます。)ただそれはマチュのように押し込められた自我が宇宙に出ることによって解放された感じではなく、生死の境を彷徨い虚無に近づいたからこそ得た暗い悟りみたいなものに感じるんですよね。
鶴巻監督がどうしてシャリアをそういうふうに造形したのかは分からないけれど、TV版ではたった1話だけのゲストでしかなかった彼を主人公を単純に導く導師ではなく、高みから眺めながらも時には能動的に動く、まさに中年の星みたいな造形になってたなと思います。いわば三国志の孔明みたいな軍師でありつつも、戦場で采配も振るう丞相みたいな(笑)
マチュとニャアン
個人的にはGQuuuuuuXってちょっとバランスの悪い話だなと思っているのは基本的にシャリアの存在が大きくて、好きなキャラだからそれもひっくるめて嫌いにはなれないのではあるものの、これって基本的にはマチュの物語なんですよね。そこに異物というかアンバランスの要素(シュウジ)が入ってきて非日常へ飛び出すという筋立てはものすごく鶴巻監督&脚本の榎戸さんらしい世界観だなと思っています。そしてそこにマチュと対比するような立ち位置のニャアンというキャラが絡んでシスターフッド感も盛り上げつつなんだけども、そこで裏で立ち回るヒゲマンって感じでそっちに引っ張られてしまったかなって思っています。ただ物語としては基本はそうだし、着地も最後はそこに持って行ったかなとは思っています。それにこの2人結果的にいいコンビになったかなというのも示せたし物語の着地をスタートラインに持って行ったのも今思えば良かったように思いますね。
外伝でもなくオルタナティブガンダムでもなく
それとGQuuuuuuXが残したのでもう一つ大きなものは、いわゆる1年戦争、UCものというストーリーいわばカノンとなっている富野監督の機動戦士ガンダムや続編Zガンダム、ZZガンダム、逆襲のシャア、ガンダムF91、そのUCタイムラインにそった外伝(イグルーや0080ポケットの中の戦争、0083スターダストメモリー)やUCのような正史の隙間を埋める作品に富野監督の小説をアニメ化した『閃光のハサウェイ』などがあります。他方、オルタナティブガンダムもGガンダムからWガンダム、SEEDやOO、最近は水星の魔女まで続いていますが、そこに現れたGQuuuuuuX。これは面白い試みだとは思いますが一方でどこまで跳べるか?という事も試される道ではあるかなと思います。
IFは確かに考える話で確かにゲームでも『ギレンの野望』でジオンの勝ちパターンを演出するというのはありますけれど、ストーリーとして面白いものを提供できるかどうかという部分でユニバーサルセンチュリーをこう料理するというのは遠慮がちにしていてはやはり難しいと思います。ビギニングが話題になったのは基本プロットを作った庵野監督がリミッターを外して「好きにした」結果だと思います。庵野監督は鶴巻監督や榎戸さんたちに度々遠慮しないでやればいいと語っていたとか。その舞台をかっちり拡げたのはビギニングで提示されたものがファーストガンダムの完コピからの変奏曲でそれは見事だったからにほかなりません。GQuuuuuuXは一種の奇手ではありますが、堂々たる風格をまとえたのはヱヴァンゲリオンからシン・エヴァンゲリオンを経て大作の風格というのをカラーというスタジオが纏ってきたからかもなと今はそう思っています。そういう意味でも稀有なガンダムでした。
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