という事でネタバレ全開の感想と言うか、芯の部分はネタバレ無し感想で言った事ではあるんですが、その他諸々とFOXがディズニーに買収されたことによる今後のマーベル・シネマティック・ユニバースに関する事に含めてこちらは考察にもなりますけれどちょっと書き残しておこうかなと。映画に関しては来年の『キャプテン・アメリカ/ブレイブ・ニューワールド』まで無くて(ディズニープラスでは『アガサ・オール・アロング』が9月にありますけど)それとはまた別にミュータント関係の話になってくるけども結果キャップやその他のキャラクターにも絡んでくる事になるかもしれません(アベンジャーズもあるし)という事で気になるところをあらすじ含めてざっくりと書いてみます。
デッドプール、世界(自分の)を守るためウルヴァリンと共闘する/STORY
ウェイド・ウィルソンは世界を救ったついでに死ぬはずのヴァネッサを時間軸を遡って助けた。ヴァネッサとの静かな生活を求めたウェイドだったが何か大きなことを成してと懇願されるも何をすればいいのか分からないウェイドは結局ヴァネッサと別れヒーロー活動もやめて自動車のセールスマンをしていた。サプライズのバースデイパーティに懐かしの顔が揃ったが、ドアのノックに出てみると時間変異体取締局(TVA)のハンターが待ち受けTVAに連行される。彼の類まれなる力を見込んだエージェント・パラドックスが彼をスカウトするというのだ。それはウェイドの世界がアンカーという世界を構成する重要な人物が死んでウェイドたちのアース100005は消滅してしまうからだと聞かされる。ウェイドの力を惜しむパラドックスがTVAのエージェントとして働かないかとスカウトしたのだが、彼はそのアンカー、ウルヴァリンことローガンが死んだことで世界が消滅するならマルチバースの別のウルヴァリンを連れてくればいいじゃないかとタイムパッドを奪ってローガンを探す旅に出る。まずは死んだローガンの墓を暴いたがヒーリングファクターは完全に失われ死んでいるローガンは諦め別の時間軸のローガンに探して殆どのローガンは話も聞こうともしなかったが、酒場飲んだくれているローガンならいけそうだと連れ出すウェイド。しかしまたもやTVAに囚われる。そしてパラドックスが世界は消滅するが1000年をかけてじっくりと消えていくのをタイムリッパ―という加速装置ですぐにでも消す計画を明かされる。それを止めようとするが虚無空間へ落とされるウェイドとローガン。2人はデッドプール&ウルヴァリンとして世界を救えるのか?相性は最悪な2人の世界を救う珍道中が始まる!
デッドプール、マーベルユニバースを旅する
これ多くの人が言ってますけどFOXのX-MEN系マーベル映画ネタはいっぱい放り込まれているし、その他にも『ファンタスティック・フォー』ネタも放り込まれているんですが、それ以外のマーベル系作品からも客演を呼んでいてこれはもうスパイダーマン以外の(もっともそれも弄ってますけど)マーベル作品への感傷を盛り込んできているなという部分があります。しかし盛大なお弔いは得てすると湿っぽくなるものだけれど、ここではネタとしてどんどん笑っていこうというスタイル。もちろん色々あってこの客演のメンツになったんだろうけど、初手から『デッドプール&ウルヴァリン』というタイトルロールから『LOGAN/ローガン』のあの素晴らしいラストシーンをおちょくるような出だしに度肝を抜かれます。やるなら半端な事はしない徹底的にやるというデップースタイル、今作も健在ですけどいやあこれどうなんでしょうね(笑)いや結局不謹慎にも笑っちゃいましたけど(;^ω^)でも『LOGAN』に触れるなら中途半端にやること自体がそれこそ『LOGAN』をコケにすることになる。なら振り切ってしまえというのは分かるけども、やっぱりどうなんだろうなと実は初見時、このシーンで笑いながらも大丈夫か?となったのは本当です。
アンカー?
とは言えアンカー(アンカー・ビーイング、今回初めて出てきたキーワードっぽいマクガフィン)という存在がいなくなったんなら代わりのウルヴァリンを別のバースから連れてきたらいいじゃない!(これもまた別の意味で色々問題あるけど『WHAT IF...?』的にいいのか?みたいになってます)という単細胞な考えであちこちの世界(アース)のウルヴァリンに当たるデップーですが、もともとアウトローなウルヴァリンがそう簡単に話を聞くはずもないんですよね。でもそこをしないと話が続かない。もっともそこで酒場で黄昏ている『LOGAN』のローガンほど年老いてなく、さりとて若い頃のギラついてた感もなく、色々あった感を滲ませてるローガンを見つける辺りは若干あざとさを感じましたが『LOGAN』で死んだはずのローガンを蘇らせるよりはマシだったかなと思います。(タイムトラベルで死ぬ前とかのローガンを連れてきてもそれはそれでパラドックス(笑)にはまりますからね。TVAのエージェントがパラドックスというのもそこに引っ掛けてる?のかな)
もちろん別アース(バース)のウルヴァリンをつれてくるのも問題ありだろうけどここは別の時空の観察者ウォッチャーの意見を聞きたいところです(苦笑)『WHAT IF…!?』シーズン2では滅んでしまったバースのナターシャをナターシャを失った世界にという事があったので(苦笑)まああんたは人の事言えないだろとなりそうですけど。
キャストとカメオとサプライズ
『デッドプール』の世界はX-MENの世界での話です。当然デッドプールはウルヴァリンの事は知ってるんですが、もろもろの大人の事情やなんやらでX-MENメンバーのカメオこそありつつも基本的にX-MENで絡むのはコロッサスとネガソニック、それと2からのユキオぐらいでした。それが今回はタイトルロールなもんでガッツリ共演です。その分他のみんなが背景になってしまったのが残念なんですけれど、やっぱりヴァネッサという存在はデッドプールを動かすダイナモになっててそこはブれてないなと思いました。ヴァネッサ役モリーナ・バッカリンは発表の後キャストで決まっていなくてもしかするとという話も出てたからもし出なかったらどうなっていたんだろうかと思います。でももう一人の大きな役割を担ったウィーゼルが出ていません。演じた中の人の問題やライアン・レイノルズとの確執も伝えられ結局彼は出演しませんでした。そこは引っかかりのあるところです。あんだけ絡んでたしそれが突然出ないのやっぱり不自然じゃないかとかね。もちろんケーブル(ジョシュ・ブローリン)とドミノ(ザジー・ビーツ)が出ていないのも残念。多分尺が割けないのと上手い絡みが思いつかなかったからかもしれないけれど(これは『デッドプール3』ではないので)やっぱり残念だし、それこそカメオ的にさらりと出てくれば盛り上がったかもとは思っています。
その分、FOX時代の映画からその人かというのと外部ではありますがもう一人強力な助っ人が参戦しててそこは正直燃えました。まずは出オチ要員にクリス・エヴァンスを配してキャップのフッテージをTVAのモニターで流しておいての「フレイム・オン」は笑いましたね。まさのF4ジョニー・ストームとは。そしてジェニファー・ガーナ―の『エレクトラ』は噂があったんでそれほどではなかったしX-23ローラも直前予告編バレしていたんだけど『ブレイド』のウェズリー・スナイプスは過去の経緯やもろもろあって無いだろうと思い込んでいたのでビックリ仰天なサプライズで思わず声が出ました(笑)そしてチャニング・テイタムの『ガンビット』これも正直出オチではあったけど出すんだと(笑)似合ってないという人もネットで散見するし確かに、tonbori堂のイメージにあるガンビット(ディズニープラスのX-MEN97のガンビットがだいたいそうです。あの頃ちょくちょく観てたので。)ではないなあとか。いやもう少し若い頃のスリムなテイタムだったらば…。いやまあでもこれは頓挫した計画を成仏させてあげたよい話ではなかったかなとは思います。敵の本拠地への殴り込みはやっぱり問答無用に盛り上がりますからね。でも同じく噂にあったチャールズ(パトリック・スチュワートまたはジェームズ・マカヴォイ)とマグニートー(イアン・マッケランまたはミヒャエル・ファスベンダー)も登場しませんでした。これはデップーが連れてきたウルヴァリンのバックグラウンドの事もあるし今回のヴィランの事もあるからかもしれません。
今回のヴィランはカサンドラ・ノヴァ。プロフェッサーXチャールズ・エグゼビアの双子の妹として生まれるはずが邪悪な心を持ちチャールズをへその緒で絞め殺そうとして返り討ちにあってしまい(胎児の頃に)生まれてこなかったはずなのに強力な力を持ちやがて肉体を得てプロフェッサーXの前に立ちはだかるというキャラクターです。そのためチャールズ出てくると話はややこしくなるし、プロフェッサーの力を阻めるヘルメットを着用するマグニートー出るとワンサイドゲームになりかねないので今回は出番がなかった?のかな。演じたのはエマ・コリン。若い方ですけど堂々とした悪役っぷりはタランティーノの『イングロリアス・バスターズ』のランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)にインスピレーションを受けているんだとか。いや彼女の存在が作品を面白くしています。
『デッドプール&ウルヴァリン』悪役カサンドラ・ノヴァ誕生の裏側 役づくりに影響を与えた3人の名キャラクター|シネマトゥデイ
おまけデップー軍団
これこそザ・出オチ軍団でしかなく、なんというかまあ足止めには最適解なんだけどもどうすんのこれというのをいささか、デウスエクスマキナ的解決していたのはうーんってなりましたね。いやレディ・デッドプールはいいしキッズ・デッドプールも面白いしガンマンとか禅僧とかもろもろベビーまで。なんかかなり内トラとかそういう感じらしいです(苦笑)まあMCUへのお祭り感としてなんだろうかなと思っています。
その他色々キャストに関してのネタバレはこちらの記事にありました。今回のネタバレもそのこからソース元としております。
【完全ネタバレ】『デッドプール&ウルヴァリン』徹底解説 驚きのカメオ出演&サプライズ、もっと楽しくなるトリビア集|シネマトゥデイ
マルチバース・サーガの終焉へのラッパ
割と絶賛という感じではあるけれどお話としてはNWH的でありつつ、やっぱり雑な感じが色々あるのはケーブルのタイムマシンはTVAのタイムバッドよろしく時間軸移動(マルチバース移動)出来んの?とか(ケーブルが今作出てないのでよく分からないまま)、『LOGAN』に対して死体蹴りやるのはどうよ?という話(これはやるならやり切れなのか中途半端なのかとかどっちにも取れるので難しい。tonbori堂はやり切ったなと思いつつTVAのハンターを皆殺しにするのは1作目のエイジャックス部下とはちょっと違う感じもあるし判断に困るところでしたがパラドックスの部下という事は世界の「安楽死」をさせようとする一派なんだろうなという事でバランスをとったかなという感じで納得させています。
ラストも和気あいあいでヴァネッサとよりを戻しそう?な流れで大団円っぽさを演出で観たときは上手く決着つけたなと思ったけど案外上手く収まっていない?のかもとは、ハンターB-15はなんやかんやあるけどピーターに免じてという話というのもまた(;^ω^)そういう匂わしを感じちゃいました。
いやピーターって普通の人なんじゃないの?ええ?ドーピーンダーでなく?でも「ピーター」だしな!ってなったのは秘密です(笑)という荒っぽさはあるけれど、どのバースのローガンも芯の部分では同じなのだなという部分が感じられたのでネタバレ無し感想で書いた通り作品としてはおおむね満足しているんだけども、いろいろ滑ってる部分とかはあったかなあという部分ですかね。あと『ロキ』のTVA絡めるんならロキも絡ませて欲しいもんだけど、まあそれはもっと難しいかは思いました。どういう話にしたらいいのか全く浮かばないですから(苦笑)とは言えTVAは元FOXのバース、アース100005とアース616(神聖時間軸のアース)はつながりが出来たと思っていいんでしょうね。ただし100005のX-MENがそのまま616と合流ということではなく後に計画されているアベンジャーズ/ドゥームズデイ(征服者カーンに代わりDr・ドゥームがメインヴィランに、それをロバート・ダウニーJrが演じることが2024サンディエゴコミコンにて発表されました。)とシークレット・ウォーズにてインカ―ジョンだかんんだかで統一されたMCUに再びなる?のか。とりあえずはまだまだ興味の尽きないマーベル・シネマティック・ユニバースを注視したいと思います。
※原典マーベル・コミックスでもデップーとウルヴァリンのジョイント作品出てますがこちらは『デッドプールVSウルヴァリン』。まあこっちの方がらしいですよね(笑)/ブクログ/Amazon
デッドプール VS. ウルヴァリン※ブクログ/Amazonより
なんといってもまずはこれから俺ちゃん伝説が始まったという事で。
デッドプール ブルーレイコレクション (2枚組) [Blu-ray]
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