『承前/ヨーンとミラージュ』/ファイブスター物語/FSS/ ニュータイプ2024年6月号/「トラフィックス~ターミナル」終着駅/プロローグ:プラットホーム|感想/考察【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『承前/ヨーンとミラージュ』/ファイブスター物語/FSS/ ニュータイプ2024年6月号/「トラフィックス~ターミナル」終着駅/プロローグ:プラットホーム|感想/考察【ネタバレ注意!】

2024年5月11日土曜日

FSS manga ROBOT

X f B! P L

 トラフィックス最終章が今月号からスタートしました。今月号は扉が無いという事でしたが、物語の新章が始まる時は扉が無く、見開きで物語がスタートするパターンが多く、今回もそれに相応しい始まり方でありヨーンの長い旅路の果ての終着駅へという一抹の寂しさも感じるスタートとなりました。それと見開きタイトルページは、この構図、そこに戻ってきたか!となりました。詳しくは別に描きますが『永野護デザイン展』で同じその本に掲載されていた原画を見たところなので、本当に長きに渡る、あるエピソードの一つが閉じようとしているのだなとも感じます。今回のエピソードはほぼ物語は動いていませんがその分時間の経過を感じる話にもなっているし「手合い」という単語が久しぶりに出てきたように思いますし、何より手合い自身が物語では模擬戦ではアルカナ・サイレンとルビコンがカステポーで手合いした以前にヤーボがA・トールで相手をぶっ倒した以来ではないかと。あれはコロッセオみたいな場所でしたが。という事で今月号の気になるところいってみましょうか。

月刊ニュータイプ2024年6月号/KADOKAWA刊

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Kalamity3205

 今月号の新章開幕を告げるタイトルページは見開きになっていたんですが、この構図どこかで?と思って角川書店別冊テレビジョン/エルガイム2の巻頭の「ファイブスター物語」のイラストページを手繰るとありました。「Kalamity3205」カラミティで出撃前に各種調整を受けている「ガスト・テンプル」(MHテロル・ミラージュ/GTMハイファ・ブリンガーに相当する騎体)その前にいる人物はジョーン・バインシェル(綴りはJohn Weinzierl、ヨーンはJhon Weinzel)とあります。『ファイブスター物語』が世に出た最初の画稿でもある別冊テレビジョン/エルガイム2の一連のこのイラストはこれまでにも形を変えて本編に出てきましたがとうとうここまで来たかと感慨深くなりますね。この後クロロフィル・ヘイズがボォスで擱座するの画も出てくるのかな?(mizun3595)いやそれはまだずっと先の話ですが(未来の画がワンカットで登場するのはFSSあるあるではありますが)しかし長き旅路の終着駅の始まりとしては相応しいスタートだったように思います。ちなみにトイズプレスから出ていた「MAMORU NAGANO COLLECTION」にも同じ絵が掲載されているんですけれど、角川書店のエルガイム2とは画が反転しています。タイトルがつけられており「FROST GIANT」さしずめ霧氷の巨人でしょうか。お手元にあるならばご確認してみてください。

ザテレビジョン別冊テレビジョン/エルガイム2/角川書店
ザテレビジョン別冊テレビジョン/エルガイム2/角川書店

MAMORU NAGANO COLLECTION/トイズプレス刊/永野護
MAMORU NAGANO COLLECTION/トイズプレス刊/永野護


ミラージュ騎士団

 ヨーンはデコースとの対決前にモルフォを乗りこなせるように特訓中でミラージュGTMを手足の如く扱えるようになるまではモルフォに乗る事相ならぬとのアマテラスのお達しのようです。ということでブライド(バスクチュアル/バシク)とともにミラージュ騎士たちの洗礼を受けているところから始まりました。ハイファの前にはグリットでルン、レオパルトと手合いをしたようです。ハイファではウラッツェンの駆るグリットにボコられているヨーンですが、その天稟の才はバシクも舌を巻くほど、カステポーで素手とは言え相当数の場数を踏んでいるからなんでしょうが、着実にモルフォを駆るに足る蓄積を積んでいってる模様です。しかし素直に特訓を受けるヨーン、ええ子やなとか思ってしまうけれど(笑)対するウラッツエンはやっぱりブラック・スリーの襲撃時のリィの死をまだ少し引きずっているようです。とは言えヨーンの強さも認めているようですが。それとウラッツェン、ウラッツって短くして呼ばれているようで、これは初出?前にもそう呼ばれていましたっけ?まだ全巻確認していないんで分からないんですけどなんかルンがウラッツ君とか言ってるのが妙に微笑ましいですね。そして久々のハインドはホルダでヨーンと手合いするとか気合い十分なんですけど手合いシーンはカットでした(泣)このホルダはマウザーの献上品でラキシス「姫」様に献上されたとの事。A.K.Dも他国のGTMは所持しているもののガチの主力騎(輸出用とはいえ本国仕様にチューンされたマウザー仕様)はありがたいようです。彼のマーク2(『花の詩女』の時に騎乗してたやつかな?)とデモールなど計12騎なので今後のA.K.DのGTM開発ラインナップに関わるかもしれません。そう言えばデモールのテストの時のボルドックス・カンポデルテンシェロは持ってこなかったのかな?



 フロートテンプルの後部(パトラクシェ・モニュメント/コーラス陛下とミコト様が会談してたあの島の突端を前とすると)にはドームプラントが接続されているんですが、今回の手合いではそのうちの一つが使用されており、フロートテンプルと同じく浮遊させた小島を利用しているので天然の地面で地表と同じ条件下で手合い、演習が出来るんだとか。なんだか見た時は『マクロス7』のシティ7やそれに付随するプラント船を思い出しました(笑)ちなみに以前の手合い/模擬戦でヤーボが使ったスパイドは刃止めのようなアタッチメントがついていたものでしたけどガットブロウ模擬剣は剣が蛇腹になっている感じでしなっているように描写されています。本体を傷つけず力を受け流すような構造でGTM用の竹刀なのかもしれません。


 そしてその後は生身のお稽古、剣技のお時間で、ブラフォードからはデコースにやられた時の再現というなかなか厳しい手合いを。剣が1本でもヨーンの背後を軽々と取るブラフォード、伸浸剣(ロングスライド・スタンス)という技で間合いを狂わせるというのはフィルモアの無手にも通じるけれど、デコースは2刀流で、かつ剣が重いというアクロバティックな剣技七音剣(ストラトブレード)を繰り出すのでその間合いを計るのは難しいという事でしょう。覚醒していないとはいえマドラに傷を付けるほどですからね(;^ω^)。カーリー、彼女はいきなりのブレイクダウン・タイフォーン、剣聖剣技を出してきました。彼女はコーラス王朝メロディ家の元家臣なので当然と言えば当然なんですけど、実際にはこの大技が見せ技で裏を突くというのはまるで一流同士の戦いで誘いの技(フェイント)で本技に繋げるというのが改めて明記されましたね。(バーシャの剣技解説でも同様な説明があったはず)今回解説役のディッパ博士、ヨーンの嫌がる裏を突くという部分、割と真っ向勝負なヨーンに対して騎士の戦いはそれだけではないという事を示しているかのように思います。しかしヨーンも大概強い騎士なのにどうしてこうも赤子の手をひねるようにというのは東の君が「誰ぞ追者を付けておくか」から目を付けていたという事で全部見られているというA.K.Dの放し飼い作戦か!と慄然しました(ヲイヲイ)それとともにディッパ博士はエストの脅威に気が付いた?のかな。

桜子とちゃあ

 そんでログナーになんというか脅迫というか監視というかなつかれたというか、桜子もしっかりミラージュの黒十字を付けてご登場です。ちなみにちゃあは復活したヨーンにはまだ会っていないとの事。そして多分読者も、ああそう言えば!という話でちゃあが親王(コ―ダンテ家親王)であるという事を、ヨーンはまだ知らないという事を解説してくれました(笑)確かにヨーンにとってはまだルミナス学園のご学友でしかないですよね。でもジークといいちゃあといい桜子といい、ヤバい人ゴロゴロなルミナス学園、改めてヤバいですね。とは言えそのあたりの話もヨーンの物語の決着はちゃあとの物語も一つの決着を見るはずです。ある程度の予想はしていますがその辺りまだ断定はしておらず匂わしているのでまだ斜め上の展開があるかもしれずまだ予断を許しませんけどちゃあがA.K.Dの親王であることを知ってもヨーンは驚いても多分、ちゃあはちゃあだと(まだアイシャの妹ってのは知らないだろうけど知った時そっちの方がビビりそう。)言いそうですけれどね。

DESIGNS永野護デザイン展in名古屋

 DESIGNSin名古屋(巡回展)もただいま絶賛開催中な訳ですがそれなりにお客様が入っているようでまずは何よりです。土日はやはり混み合うようですが関西から遠征するには勤め人には土日が良いので来週に見てきます。またレポートは別に上げる予定です。今回は本展見てるのでどんな構成かを主にチェックしたいと思っています。それとともに星団民のタマモCフリークさんが開催されるF.S.S研究会に参加してくる予定です。そちらも楽しみです。

 ちなみにin名古屋のデザイン展はサクラタウンでのデザイン展より少し規模が縮小されているとの事なんですが撮影可の表紙原画は全て来ているようなのでこのチャンスをお見逃しなく、お近くの星団民の皆さまは是非お運び頂きたいなと思います。ちなみにグッズも一部売り切れながらも在庫はまだまだあるようなのでそちらも是非ともといったところでしょうか。今月号も宣伝は表3ページにとどまっていますが今月26日までなので未だお越しでない星団民の方は是非とも一度は表紙原画を目にしてほしいと思います。もちろんそれ以外にも永野護デザインを浴びるこの機会、是非とも浴びて欲しいですね。

DESIGNS永野護デザイン展in名古屋|テレピアホール - アニメの聖地へ!!

※先月号の感想/考察です。

『フィルモアの終わりの始まり』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2024年5月号/第6話時の詩女「エンペラーズ・ハイランダー」アクト5-3|感想/考察【ネタバレ注意!】

『フィルモアの終わりの始まり』/ファイブスター物語/FSS/ 月刊ニュータイプ2024年5月号/第6話時の詩女「エンペラーズ・ハイランダー」アクト5-3|感想/考察【ネタバレ注意!】

月刊ニュータイプ2024年5月号連載『ファイブスター物語/F.S.S』の感想と考察です。今月号はダイ・グとクリスの別れと共にレーダー9の即位そしてクリスのハイランダー就任とこれでフィルモア帝国も終わりの始まりという事始まった回でもありました。

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