10年目の詩女様の都行き/『花の詩女 ゴティックメード』リバイバル上映-Web-tonbori堂アネックス

10年目の詩女様の都行き/『花の詩女 ゴティックメード』リバイバル上映

2022年11月3日木曜日

anime FSS movie

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 まさか10年目の周年記念にリバイバル上映ということで全国50ヶ所以上のTOHOシネマズ他映画館で再上映になるとは思っても見ませんでした。今年はKADOKAWA的にも色々ありましたし😓もっともそれは偉い人の話で『ファイブスター物語/F.S.S』には何の関係もありませんし、無事上映されてなによりだなと思います。そして今回はパンフレットも再発売のみならず10周年記念としての仕様として新規に追加ページが。ということで初日11月1日映画サービスデーに行ってきました。出来れば梅田のドルビーアトモスで堪能したいところでしたが火曜日は仕事の都合で時間がもしかするギリギリになるかもしれないので仕事場から近いなんばへ。ドルビーアトモスではないものの音響、画質ともに良かったと思います。ということで10年目の所感を色々書いてみたいと思います。しばしお付き合いのほどを。

2022年増補版『花の詩女 ゴティックメード/BOTH451』パンフレット/KADOKAWA刊
2022年増補版『花の詩女 ゴティックメード/BOTH451』パンフレット/KADOKAWA刊


10年目の詩女様と殿下

 今回のスクリーンはTOHOシネマズなんばの7番スクリーン、5.5m×13.2m、音響はデジタル5.1chという通常スクリーンで通常の音響。とりたてて小さくもなく音響も一般的なシステムでした。でも昨日のリバイバルは久しぶりのスクリーンとしてはセンターに席を取った事も相まって没入感が半端なかったですね…。丁度詩女様を最後に観たのは去年の12月、ドリパスでの復活上映、9.1chでの再上映でした。世の中まだCOVID-19パンデミックでそれは今もなお進行中ではありましたがチャンスは逃したくないなと思っていたところの再上映ですがそれからドリパスリクエストで上映候補に入ってからの音沙汰が無く、10周年だし何かドリパスで記念上映、全国ツアーが夏ごろにあるかもと思っていたらそれもなく気が付けば9月で何かあるかなと思っていたら…まさかの10周年リバイバル上映の発表がなされた訳です。ドリパスでの一回こっきりではなく特別興行とは言え普通に10日間の上映が全国各地のTOHOシネマズを中心としたシネコン、映画館での上映はあまり例を見ないもので例えばマーベルの『ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー』上映前に『ブラックパンサー』と『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』の再上映があったんですがこれはごく限られたシネコンのみでした。それ以外でも周年でここまでの興行を打ったという話はあまり覚えがありません。


 そんな『花の詩女 ゴティックメード』をなんとしても今回は11月1日に観たかったというのは実は最初の公開時11月7日に鑑賞したというのも大きかったかもしれません。本当はすぐにもでも駆けつけたかったけどドタバタしてたので公開から7日後の11/7、一週間が過ぎる寸前でした。そこから結局4回鑑賞(当時2週目からの週替わりトランプカードプレゼントがあったのです)でコンプリートするために通いました。(当時すでにもっとおかわりしていた猛者が知ったのは後の事です。)ちなみにイオンシネマで遅れて上映があった時にも鑑賞に行ったりしていますがBlu-rayなどのメディアは出ませんとなってから何とか再上映の気運が高まらないかと思った時に出会ったのがドリパスでした。元は別の作品で知っていたサービスで『王立宇宙軍オネアミスの翼』(これも今4Kリマスター版がリバイバル上映されています。)のサウンドリニューアル版の再上映で知ったんですがこのサービスがちょうど『花の詩女 ゴティックメード』の再上映を望むファンの声とぴったりマッチして自分が参加しているのは関西のみですが関西でやっているのは最大限漏らさず参加していました。またドリパスリクエストを通じて多くの星団民(ファン)との交流が出来たのもこの時期でした。そんな10年を思うとやはりこのアニメ映画『花の詩女 ゴティックメード』は特別な作品になったと思います。

音響と画質

 『花の詩女 ゴティックメード』を語る時よく言われるのが音が凄いということです。スカイウォーカーサウンドでミックスダウンされた音響はGTMのその特徴的な起動音やGTMの発するハーモイドノイズのみならず生活音(風の音、衣擦れの音、足音、諸々の音)そして今回10年目の打ち明け話としての声優さんの声質とのマッチングも語られています。カイゼリンの起動音やMk2、Mk3リッタージェットの爆音やボルドックスの動く音も凄いんですけれど、そういった響く重低音にメリハリのついた高音いわゆるドンシャリ音よりも「中低音の豊かさ」に気を付けたとの事。これは以前の時の扉で音響制作の秘話にも通じる話でだからこそ声優さんの声質にも気を遣っていたというツイートが永野護公式アカウントよりされていました。今回の鑑賞はドルビーアトモスの9.1chではありませんがだからこそよりプアな音だと突出して聴こえてくるものがあるのですが(音響がダウングレードするとある音が浮かび上がるように聴こえる事ありませんか?)ヴォリュームはともかく非常にバランスが取れているなと今更ながらに思っていたのでやっぱりそうだったかと。今もアデムさんの杖のコーンって音の後のアデムさんの「濁りなき都行きを」で良し悪しを判定しているんですがそれ間違いじゃなかったなと。


 画質についてはしばしば4Kだからとよく言われる話ですがコンポジットは12Kあり含めて凄い事になっているのでBlu-ray、4KUHDでは出来ませんと言われています。が、多分やろうと思えば出来るんですよ。でもやらない。正直円盤にした方が制作費を回収できるけれど敢えて「映画」は映画館で観るものであるという事を貫いていてそのわがままをよくKADOKAWAが受け入れてくれているなと。それは一重にその分は連載や単行本、デザイン集でという事なんでしょうけどだからこそファンも再上映に足しげく通う。もちろん出て欲しいよっていうファンがいらっしゃることも分かった上で今回もスクリーンで観て思ったんですがやっぱり家のモニターがいくら50型以上4K対応有機ELや(ウチは23型と32型ですけどね)4Kプロジェクターだとしてもシネコンの環境に勝るもの無しだと思うのです。家のメリットってトイレで中座しやすいこととボリボリ音を鳴らしても怒られないぐらいしか正直思い当たりません(ヲイ。で今回は画質、発色も悪くなかったしかなり良かったと思います。昨日なんか合格点ってつぶやいたけど…よくよく考えるとかなり解像度高かった感じしますね。というのはバージセーラーのハーモイドエンジンのジョイント部がやたらとはっきり見えた事。そしてボルドックスのビーム射撃の砂塵からカイゼリンの頭部がふっと見えるシーン。これ今までそこまでン?って気になるシーンではなかったんですが昨日はパンっと目に飛び込んできたのです。基本的にアプコン等はされていないとすると上映機器の入れ替えなどで(TOHOシネマズなんばは去年改装していますがその際に上映機器のアップデートなどがあったかもしれません。機器はそのままでもOSなどの)解像度が上がった可能性はあります。出来れば今度は梅田で再度確認してみたいと思っているのですが…。

10周年、その先へ

 今回は『花の詩女 ゴティックメード』10周年について思うところと今回鑑賞した時の所感をざっと書いてみましたが、そもそもがデザイナーと語る永野護、今回の音響ツイートでもラブ役大谷育江さんに直立の役でなくてごめんねと次はという話をしていますけど…次?次があるのか?(ちなみに直立といっても人間ではないって…まさかレディ・〇〇〇〇ー?か)ってなりますよね。『花の詩女 ゴティックメード』は星団暦2899の変奏曲でありながらもオリジナルという説を実は持っているんですが…先に映像化されている『ファイブスター物語』をGTMでリメイクとか大侵攻をやるとか色々予想されている星団民も多い中、いやこれ本当に何かあるかも…。それが来月号(あるなら今月号で発表されてるでしょうけど多分連載の柱に次号重大発表…まあデザインズの発売日決定界も知れないですが)であったら…。なんか凄い事になりそうなんですが…やっぱり見果てぬ夢としては連載開始時のグラードvsカーレルのダッカスとZ.A.Pの一騎打ちを観てみたい気がします。夢かもしれないけど10年前にはそうなるとは思っていなかったし、その10年前にはゴティックメードがファイブスター物語とは思っていなかったし何があるかは分かりません。まだまだクリス(永野護)楽しませてくれると思います。過度には期待せずに期待したいと思います(笑)

※『花の詩女 ゴティックメード』ワールドガイド、パンフレットを除けば現状解説本はこれのみです。絵コンテ集とかはどうなったのでしょうか…。それと劇場で増補版再発売されたパンフレットが先行販売されていますが売り切れの際は上映終了後にKADOKAWAのカドカワストアにて販売されることがアナウンスされております。マメにチェックしてみてください。慌ててフリマアプリやオークションなどで高額で落札されませぬよう。

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