『小さな剣聖』/ファイブスター物語/FSS/月刊ニュータイプ2021.11月号/第6話時の詩女/アクト4-4「カーマントーの灯火」感想/考察【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

『小さな剣聖』/ファイブスター物語/FSS/月刊ニュータイプ2021.11月号/第6話時の詩女/アクト4-4「カーマントーの灯火」感想/考察【ネタバレ注意!】

2021年10月8日金曜日

FSS manga ROBOT

X f B! P L

 第16巻と同時発売ということで今月は『ファイブスター物語(ストーリーズ)/FSS』祭り!な月となりましたが詩女様の都行きがなさそう(映画『ファイブスター物語』の上映は角川映画祭やドリパス復活上映であるようですが)なのでちょっとだけうーんとなっているtonbori堂です(ヲイ)とはいえこれはじっくり読んで『ファイブスター物語/FSS』を鑑賞した時ディスティニー・ミラージュを帝騎マグナパレスに、バッシュ・ザ・ブラックナイトをダッカスに脳内変換せよということなのかなとか(笑)とまあそれを置いといて今月は16巻発売記念という事もあり表紙はツァラトゥストラ・グローサー・デトネーター、旧名ヤクトミラージュ、これはオレンジライトと思われる騎体です。そのポーズからしてもヤクト・ミラージュよりもさらに異形になりそうですがとうとうその姿が星団民にもお披露目となりました。という事で今月号の気になるところいってみましょう。

月刊ニュータイプ(NT)2021年11月号/ファイブスター物語第16巻
月刊ニュータイプ(NT)2021年11月号/ファイブスター物語第16巻/KADOKAWA刊


※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2021年11月号掲載/連載分のファイブスター物語/F.S.Sの内容と併せF.S.S巻頭特集&16巻に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌

※先月の感想はこちら(リンク先は先月号の感想です)

コミックス第16巻同時発売巻頭特集&More

 まずは表紙裏(専門用語で表2という部分いわゆる裏表紙です)の広告スペースはボークスさんのGTMガレージキット、今夏のイベントでお披露目されていた『HL1SR3c』の広告は言っていましたね。お値段は59400円、ダッカスよりも少々お高くなっています。12月5日のホビーラウンド25で先行販売になるとか。星団民モデラーの諸氏は手ぐすね引いて待っている事でしょう。ちなみに対応する見開きにはオージェ・アルスキュルの再販もありまだまだモーターヘッドも熱いです。特集ページでも最後にガレキの特集がありボークス以外のメーカー、アワートレジャーさんから『破烈の人形リッタージェットMk3』が爆誕。価格は未定ですがダッカス、バーガ・ハリBSコブラ、HL1のお値段を考えると8万~6万辺りではないかと思うのですが…。

マジェスティック・スタンド/永野護インタビュー

 今回の特集はライトな視点と永野護インタビューから第16巻の内容を紐解くとなっていましたがそういえばホビージャパンでもクリス(永野護)のインタビューが掲載されていたようですがまだ購入できていないのですよね…(^^;とはいえ今月号のインタビュー記事は必読モノです。内容は是非とも月刊ニュータイプ本誌をお買い求めてお読み頂きたいのですが、そこでカレンが俗に言う「第4の壁」を突破しているキャラクターであるという事が分かりましたね。(それは神々全員が分かっているというのはマジェスティック・スタンド開幕時にマキシが言ってましたけど)ただその「第4の壁」というものはアメコミなどで言うところの「第4の壁」ではなく物語(ストーリーズ)の語り部であるという事にもつながっているというなかなかにメタな話で、思えば『ファイブスター物語(ストーリーズ)/F.S.S』がそういうメタ視点を何時も持っていたなと思うのです。主人公は神様で、しかもその神様を見守る幽霊がいて、その世界を作ったのも主人公でやがて離れ離れになるけれど最後にはフォーチュンで再会する。それをマクロからミクロまで描いているのが16巻の内容だったんだなとまあtonbori堂は解釈しています。また今後の展開についても『カーマントーの灯火』後については物語が「もの凄い勢いで(原文ママ引用)」進むとされています。『カーマントーの灯火』は提示するだけのエピソードとなり伏線回収とかはされず後のストーリーへと、それは第18巻になりことが示唆されました。ただもうそこまでは怒涛のスピード展開になりそうなのでこのペースだとかなり凄い事になりそうですよね。まさに「終結へのカウントダウン」(特集の柱にありました)。ここで第11巻の冒頭シーンの囲み(物語上での時間軸では未来のシーン)残りが2つということなので再度確認するのも良いかもしれませんね。

推しキャラ特集

 月刊ニュータイプの新人編集者さんが推しキャラをというこれはなかなか興味深い特集ページも。選ばれたのは5人。それぞれの推し理由も興味深くこれは面白いですよね。星団民アンケート調査でも推しというか人気キャラベスト10とかありますけど、大体入ってるのと被りつつもそこ推しですかみたいな感じで。アンケートでも推し理由を熱く語る星団民は多いと思いますけどファイブスター物語歴3か月ってのも面白いのでこれは歴代新人編集者さんで引き継いで行ってほしい企画ですね(笑)とは言えはまるかはまらないかはあなた次第ってのはありますけれど。

扉/ツァラトゥストラ・グローサー・デトネーター

 扉はJ型駆逐戦闘兵器の彩色前キャラシートで騎体詳細が掲載。目を引くのは正式名称。J型は2騎というのはヤクトの頃から変わらず。そしてイェンホウ、リョクタイも正式名称として組み込まれグローサー・デトネーターJG1が(炎砲/イェンホウ)とグローサー・デトネーターJG2が(翠帯/リョクタイ)との事。制御調整担当ファティマは6人。ここは確かヤクトもそうだったように記憶しています。(ちゃんとエストの名前もありました。またザ・フォーカスライト、ザ・S.S.L、ザ・ニーブの4ファティマのうち3人も関わってるとの事)そして副碗もショルダーアームとして装備されているとしていますが特集ページでは「もっと異様な形」とはクリスの弁。DESIGNS(デザインズ)7に掲載も決定みたいのようです。そこで全容が明らかになる?のかな。表紙でも「異様なバランスの四肢を持ち」とあるのでGTMの四肢のバランスを越えた手長、足長?な上にバスターランチャーレンジブレーカーを2門背負った(チェインカートリッジシステム込みの)はるかにモーターヘッドのツインタワーを越えたGTMツインタワーとなるかと。

オレンジライト≠JG1グリーンレフト≠JG2

 時々忘れてしまうんですけどGTMは半透明のヘリオス装甲がスペクトル変化するので基本的に色を変更することが出来るんですよね。原理的には真っ白なダッカスもありなので、俺は今日から白騎士になるっていう流れがあったらそれはそれで面白いかもなと今書いてるうちに思ったんですが(笑)それは緑ととともに白はコーラスのカラーなところがあるので無いかな…とまあそれは置いといてJ型はバスター砲を展開時(この展開時ってのも気になるんですよね)JG1は赤色化、JG2は翡翠色に発光するとか。これでちょっと思い出したんですがヤクト・ミラージュって確かドラゴン(現在はセントリーなのでそこはどうなったかは分からないですが)がイメージにあったとか。そこで式神オフェロスが思い出されたんですが、もしやあのお姿がJ型駆逐戦闘兵器のイメージに重なる…どうなんでしょう。そこはDESIGNS7待ちという事で。

本編/マキシ、次元回廊を喰らう

 ペールさん、やっぱり予備ボディを持ってましたか。しかも双方向通信かなんかで並列処理してるっぽい感じです。ただマキシ速過ぎて処理速度が追っつかなかった感じで哀れやられてしまいました。いくらなんでも魔導士が剣聖に挑むのはオペラでぶちかますとしてもコンマ以下ナノ秒の世界の戦いなのに勝つつもりでいたのかについては「幼体」だから油断したとか…超帝国騎士もファティマみたいに育成されていたんでしょうか?確かナ・イ・ンから産まれたってあるけれどそこらへんどういう風に産まれたかは想像でしか無い訳で。(エイリアン・クイーンのようなイメージなのか、『プロメテウス』のエイリアンの母体を作り出した種族のようなのか…どちらも『エイリアン』絡みで済みませんが)実際マキシはファティマの血をも引いているので星団暦に産まれた超帝国騎士で剣聖であっても初見でしかないので油断したんでしょうね。


 でペールを瞬殺してもシバレースの血は収まりません。暴走しかかったマキシは剣をとっているので、マドラは手加減出来ないと考えます。ここでもやはり「騎士」というのは素手でもスーパーパワーを持つ人間なんだけど「剣」(ガットブロウ)を取るという事は騎士としての力をフルで使うという事に同義なんだなという意味が見て取れます。たびたびヨーンが剣を取る時が騎士になる時っていう話が出ますけど(特集でもあるし16巻でも冒頭にアイシャのシーンとヨーンのシーンがあるので特に思い出させる感じになりました。)騎士というのは「剣」を使える事と同義でありその剣を持つ騎士相手は死合う事であるという話でもあるのだなと。(ここはドラクーン卿の最後からもそういう事が読み取れます)特にマドラは普通の騎士とはもう手合わせする事は無いし単純にマキシのストッパーとしてついているだけなんだけどそのマドラをして本気にならざるを得ないってのはマキシの剣聖の力はほぼ星団暦の頂点と考えてもいいでしょう。そこでその前に描かれたデプレとの立ち合いがまた大きな意味を持ってくるんですよね。剣無しであれば剣聖級の力を持つマキシにデプレは(彼もまた剣聖クラスに等しい力を持っていてもその力は僅かにマキシに劣る)経験と修練の差でいなすことができる。剣聖の力を改めて感じたシークエンスでした。


 暴走を止められるか否かの瞬間、アマテラス登場で何時もの次元回廊(セブンス・フォール)、オペラはルビとして大脳侵入に振られていましたがそれよりも強力な次元を介して異世界へと繋ぐアマテラスの業はラキシスも使っちゃうんですがそれよりもマニウ様ってアマテラスのお友達(異世界の)だそうで、ジョーカー来た時のあの出現したミコトさまを嬲った怪物もそうだったなとつい思い出しました。まあこのマニウとラキシスガードのマニウ様が同じ時間軸なのかどうかは不明ですけど(笑)どちらにしても一つ「剣聖」というワードが浮上してきましたね。マキシはミースを護るのは自分というマインドセットがあったけれどそれは父カイエンに関係しており、異母兄弟であるデプレと遭い使命を悟るが基本的な部分は変わらず暴走の危険性はある。そしてトリガーとして「剣聖」というワードがというところでしょうか。いずれにせよ剣聖をも黙らすセブンス・フォールのなんと強力な事か(笑)ラキシスから喰らったシャフトは一発で忠犬になってましたし(ズームはブーたれてましたけども)

ビューティ・ペールの謎

 これは前回の連載感想エントリの後に超帝國の謎ってことで別エントリを立てたんですが、魔導兵器としての実験アンドロイドであり母体を含む予備体からなり天照家初代の収容の光(ミコト)様、これはナ・イ・ンがドウターを渡したミコト様の事ですよね?が超帝國のそういった者たちを征伐してきたことが語られ歴代の天照家の女帝も掃討していたとか。その中で辛うじて?制御出来たのがズームというのも(あれで制御?しているとは)とんでもない話だけどズームって時を止める事が出来るってのも超帝國由来だとするとナ・イ・ンますますとんでもないなって気もします。そしてエフィーからその力は超帝國総帝の力を得ようとした者たちがいた事が明かされそれは総帝に反旗を翻そうとした者がいた?という話なのでしょうか。そしてますますその背景が気になるビューティ・ペールとボスヤスフォートの話は魔導大戦終結まで持ち越されそうですが(巻頭インタビューによればですよ)

マキシ、ミラージュ入団

 ということで伏線だけではなかったけれどマキシのミラージュ入団は事実上これによって成されたと見るべきでしょうか。我に忠誠をという事をアマテラスが言ったんですからまあそういうことですよね。とは言え制御出来ないきかんぼうな小さな剣聖様ですが。しかし今月号のお話はなかなかに情報量が多くて咀嚼が大変ですが(巻頭特集もあったし)これと16巻も含め暫くはじっくりとまたいろいろ考えたいことが増えました。来月はどういう展開が待っているのか?楽しみですね。


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