今回は『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の気になる点などをあれこれ書いてみようかなと思っています。思った以上に『シャン・チー/テン・リングスの伝説』には気になる部分が多いです。まず伝説の武具?テン・リングス。10個の腕輪でどこかの墓か火口からウェンウーが持ち出したとされ装着すると力はもちろん永遠の命をも与えられるどう考えてもヤバい代物です。その他クロスオーバー要素など既に公式からで分かった裏話も含めて考えてみたいと思います。
Icon | Marvel Studios’ Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings|Marvel Entertainment|YouTube|
テン・リングスというアイテム
シュー・ウェンウーが率いる結社の名前であり彼が装着している腕輪から来ている名称です。元々原典のコミックスではテン・リングスとはアイアンマンの宿敵であるマンダリンが使う10個の指輪をテン・リングスといいそれぞれ超常の力を発揮するものでした。元はエイリアンの墜落した宇宙船からマンダリンが見つけたものだったそうです。そのマンダリンの名称は『アイアンマン3』でトレヴァー・スラッタリーがAIMのアルドリッチ・キリアンに仕立てあげられた偽のテン・リングスの首領として名乗った名前でした。そういう原典コミックスの要素をミックスされたテン・リングスですがシャン・チーがクンフーを使って戦う相手の武器として指輪だとアクションが映えないってことで腕輪になったそうです。(パンフレット記載)Webの記事などではそれこそ感想で触れた映画『カンフーハッスル』に出てきた達人の一人が使う洪家鐵線拳(洪家拳の一つで劇中では達人が鉄環を腕にまとい防御と攻撃に使っています)を元にしたとあります。ある年代の人ならジャッキー・チェンの『ドランクモンキー酔拳』での特訓シーンで腕輪をつけ頭に湯呑だったかな、を乗せて足腰と体幹の訓練をするシーンを覚えている人がいるかもしれません。あの時はパワーリスト(重りの入ったリストバンド)的なものかと思っていましたがそれとともに攻守に使う武具にも使った『カンフーハッスル』からの孫引きというのも面白いですよね。(実際の鐵線拳ってどうなんでしょうね?ここらへんは武道系のブログの方が詳しい記事があるかも)
そんな10個の腕輪はブーメランのように飛ばす事も、ヌンチャクのように振り回したり鞭のようにも使えたり『Zガンダム』に出てきた誘導兵器ファンネルのような攻撃(所謂ファンネル攻撃)も出来るとんでもない武器です。またシャン・チーの母リーとシャン・チーも同じくその力を集中させかめはめ波(ディスティン・ダニエル・クレットン監督は実際にドラゴンボールのかめはめ波と説明したとか。これもパンフレット情報です。)のように打ち出す事も可能というまさにオールマイティな武器ですがそれとともに装着者の精神をも侵すということがイン・ナン(シャン・チーの叔母)から語られています。過去に魔物を封じた穴を解き放つため装着者がやってきてその度に撃退したとか。魔物が取り憑いて封印を解かせるにあたり取り憑いた人物の愛した人間の姿や声を使うってのはラノベや漫画でも定番ですがエクソシスト系のホラー映画でも定番で死んだはずの妻や祖母、父、子の声でドアを開けさせようとしますよね。あれは結局中からでは開けられなくて外から物理的に破壊しないとって事なんでしょうけど魔物とも通信?するデバイスだとすると発信機でもあり装着者の護身手段でもあるいわば強殖装甲ガイバーみたいなものかなと思ったんですがどうでしょう。ますます謎が深まってきました。
ドラゴン|龍と竜
原典コミックスではテン・リングスを持ってきたエイリアンはフィン・ファン・フーンという竜型の異星人の同族とされておりシャン・チーが湖底で竜と出会うシーンが予告編や公式クリップであったためこのフィン・ファン・フーンが登場するのでは?と言われていましたが特段そういう話も無く封印から漏れ出てきたソウル・イーターと魔物(作中では魔物としか言及されなかった)と戦いました。どちらかといえば『ネバーエンディング・ストーリー』のファルコン(名前はファルコンですが竜)っぽさがあります(笑)つまり悪い竜ではなく神聖な龍。そしてちゃんと東洋の則に則ったスタイルなので悪いやつじゃないなと。対する魔物はどうみても悪もん以外の何者でもないそれこそ西洋の竜のようないやそこに悪魔の造詣も加わっている感じです。
魔物とマルチバース
先立つこと配信された『WHAT IF!…』第4話でドクター・ストレンジの回で愛する者を喪ったストレンジが魔法の力でクリスティーンを救おうとして禁忌の魔法、多次元にいる魔物を召喚しその力を得ていく様が描かれました。このタイミングで魔物つながりということでTwitterのタイムラインでも言及していた方がちらほらと。とは言えドマルムゥみたいなダークディメンションの魔神のような存在もいるのだから別次元からやってくる危険な存在がいてもそれはおかしくないだろうと。そう考えるとテン・リングスも実は別次元の装置、器具でありビーコンを発信しているのであればそれは多元宇宙(マルチバース)の別次元ではないのだろうかと思いました。一つ目のポストクレジットではバナー(何故かスマートハルクから元のブルースに戻っている。)とキャプテン・マーベルがホログラフィック通信でカーマタージのウォンとともにテン・リングスの解析をしていましたがチタウリやクリーのテクノロジーではなく年代もそうとうに古いものということしか分かりませんでした。そう考えると今後『ブレイド』のような吸血鬼なども別次元からの侵略者として捉えればMCU的の魔物、怪物の類はそちらからやってくる者としてもいるとなると思うんですよね。宇宙からそして多元宇宙からMCUの敵は一方向だけではないという事にもなりそうです。そしてテン・リングスはそれを繋ぐ重要なキーアイテムになりそうな気がします。
※エントリの推敲中にあの魔物の名前が明かされたとwebニュースでしりました。コミックスではストレンジと敵対しているヴィラン、ドウェラー・イン・ダークネス(Dweller in Darkness)ということだそうです。ますますター・ローはその入口含めマルチバースとの結界な気がします。
ソース|Dweller-in-Darkness From Wikipedia, the free encyclopedia(英文)
テン・リングスという組織
二つ目のポストクレジットではシャーリーンが組織を解体とシャン・チーは言っていたのに何故かバリバリの組織として健在かつシャーリーンが首領の椅子に座ってジョン・ジョンとともにレイザー・フィストがその横に。そして戦闘員らしき女性たちの訓練シーンからカメラが引いていくと組織は新しく生まれ変わりつつあるという風にとれました。つまり解体どころか彼女の「王国」を建設しているようにも見えます。
テン・リングスはウェンウーがそれを装着し無敵の強さを誇っていたからこその組織ではありますが中東でトニーを捕らえた組織のように世界中に混乱と恐怖をまき散らし裏側から操作していた秘密結社です。シャーリーンがその2代目につくという見方がまあ定石でしょう。とは言え何故解体すると言ったのか?それは社会に溶け込んでいる兄シャン・チーのような者ではない、一般社会に居場所の無い者だちの居場所を作り出した感じではないかと思うんですよね。思えばマカオのゴールデン・ダガーもそういう感じがします。見世物ではあるんですがウォンとアボミネーション(エミール・ブロンスキー)も一戦終ったら帰ってましたからね。陽の当たる場所では生きづらい者たちやはぐれた者の居場所として彼女は自分の居場所を作ったんじゃないかなと考えています。実際砦の壁にはストリートアートが描かれていますし今まではマカオを拠点にしていたけどゴールデン・ダガーをこちらへ移すような感じもありました。
アボミネーションとウォン
そうそうアボミネーションとウォンがゴールデン・ダガーで戦っていましたよね。どういう事でそうなってんの?アボミネーションはSHIELD崩壊後脱走したの?とかその後政府が監視を引き継いでいたけどブリップによるデシメーションで監視が緩み逃走したのかなとか。それよりなにより戦っている時にウォンがアボミネーションの本体というか彼の名前エミールと呼んでいた事で一体2人の間で何があったのか?これだけでショートストーリー作ってディズニープラスで配信してくれと思いましたよ(笑)アボミネーションは何故魔術師ウォンと繋がりをもったのか?っていう話を(笑)、アボミネーションはディズニープラス配信ドラマ『シーハルク』で再登場が決定していますからそこで語られるのかな?(このドラマは30分のコメディだそうです。そこも気になる部分)
それとともにウォンがポストクレジットにも登場しシャン・チーとケイティをアベンジャーズへと誘った事でウォンはフェイズ4のコールソン的立場になるんじゃないかという話が出てきました。それは面白いなと思ったんですがアベンジャーズ4でウォンにフラグが立つような事だけはちょっと回避してほしいですね😅いいキャラなんで他のメンバーとの橋渡し役として今後もMCUで活躍して欲しいです。というよりSHIELD復活できなのかとかMAoSメンバー合流して欲しいんですけどね…。とちょっと脱線してしまいました。
他にも小ネタはありますがおおきなところはこんなところかなと。とにかくテン・リングスが発信しているビーコン(信号)が一番気になる部分だし『シャン・チー2』(これは作って欲しい、てかトリロジーとして3作目までいくでしょ?)なのかMCU次作で回収してくるのか?そしてMCUクロスオーバー要素としてケイティとルイス(『アントマン』に登場したスコットの泥棒仲間、『アントマン&ワスプ』ではセキュリティコンサルタント)の共演はして欲しいなとか。そしてシャン・チー自身もさらなる深掘りが出来る魅力的なキャラクターなので今後の活躍とともに続編は是非ともってところでしょうかね。まだまだ怒涛のM.C.Uラッシュが続きますがこの作品は改めてフェイズ4のスタートアップになったと思います。
※MARVEL マーベル レジェンドシリーズ 映画シャン・チー/テン・リングスの伝説 シャン・チー 6インチ アクションフィギュア F0247 正規品 ビルド・ア・フィギュア・パーツ付き/Amazon
※S.H.フィギュアーツ シャン・チー (シャン・チー/テン・リングスの伝説) 約150mm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア/BANDAI SPIRITS/Amazon
※ムービー・マスターピース シャン・チー/テン・リングスの伝説 ウェンウー 1/6スケールフィギュア 青/ホットトイズ/Amazon
※シャン・チー/テン・リングスの伝説 4K UHD MovieNEX [4K ULTRA HD+3D+ブルーレイ+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]/Amazon
0 件のコメント:
コメントを投稿
お読みいただきありがとうございました。ご意見、ご感想などございましたら、コメントをよろしくお願いいたします。【なおコメント出来る方をGoogleアカウントをお持ちの方に現在限定させて頂いております。】