前回に引き続き、キャラクターごとに今後の展開や気になるところをちょっと整理してみようかなと思います。書いているうちに多くなったので2回に分けました。今回はフラッグスマッシャーズのリーダーであるカーリー、『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』のヴィランであるジモ、2代目キャップとして登場したウォーカー、歴史の影に隠されてしまった悲劇のヒーローであるイザイア、そして急に現れたヴァルについてあれこれと気になる部分や今後の展開を予想したりしています。全員が新しいキャップ=サムと今後も絡んでいくのか別作品にも関わるのか?謎だらけではありますがお付き合いのほどをよろしくお願いいたします。
カーリー・モーゲンソー
フラッグスマッシャーズのリーダーである彼女、原典コミックスではフラッグスマッシャーというヴィランは男性でしたが『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では複数形のテロリストとしてそのリーダー、女性として設定されています。原典コミックスでは狂信的な愛国者であり外交官であった父が暴動に巻き込まれ死んだことから国やナショナリズムを排除するためにテロリストとなった人物ですがマーベル・スタジオは映像化のさいにそのままではなくちょっとずらしてキャラクターをリボーンさせる事があります。最近では『アントマン&ワスプ』のゴーストも男性から女性に変更したことがありました。今回は複数形にしたこととそのリーダーとしたこと。そして超人血清で力を持つものとしたのは上手いと思いましたね。虐げられた者たちが逆襲するために力を持つというのは理解しやすいと思いますし今のこの世界の状況にもマッチします。
結局、世界に超人は要らないと考えるジモの意を受けた彼の執事によってフラッグスマッシャーズは護送車ごと吹き飛ばされましたが、その前に警護の兵士が「世界はひとつ、人はひとつ」というフラッグスマッシャーズの合言葉を言いました。これは何を意味するのか?爆弾を仕掛けた事を悟られないように安心させるためか。それともカーリーたちのシンパは奥深くまで居て何かのきっかけがあればまた立ち上がるかもしれないという事なのか。それとカーリーはあの車に載せられていませんでした。シャロンに撃たれてほぼ瀕死の状態でしたけど救急車で運ばれていたようだし…もしかすると今後復活する事があるかも…。(可能性としては薄いですが。)
ヘルムート・ジモ
今作のトリックスター。原典コミックスの紫のマスクも出てきたし、かなり美味しいところを持って行ったと思われる彼ですが、ソコヴィアの貴族でバロン(男爵)の称号を持っている事が明かされ原典コミックスのバロン・ジモに寄せてきました。元々特殊部隊の隊長という設定も有り戦術の専門家であり心理戦に長けた人物ではありましたが、サムとバッキーを翻弄し結局目的はきっちり達成しているあたり超厳重収容施設であるラフトに放り込まれていても今後も油断のならない男の筆頭です(笑)彼の行動原理ははっきりしていて超人的な力を持つヒーローは要らないというシンプルなもので、強き力を持つ者は結局その力に振り回されて彼らの行動は世界を破壊するだけという考えで、超人血清を作れるネイゲルを問答無用で射殺するしカーリーの持っていた血清も踏み潰すし常に行動が首尾一貫しています。なので状況がまたヒーローを必要とすれば彼もまたヒーローが産み出す悲劇を阻止するために動き出すと思われます。
一部ではロス長官が自らのチーム、サンダーボルツを結成するのでは?(ロス長官はレッドハルクになるという話も)という噂がありそこにジモが原典コミックスでヴィランを集めたヒーローチーム、サンダーボルツを作るというネタがあるので2つをミックスする大胆なリボーンがあるかも?と思っているのですがどうでしょうか。まだまだ彼の去就に目が離せません。
ジョン・ウォーカーa.k.aU.Sエージェント
なんつうか大丈夫なのかジョン?っていう感じで、いや5話の闇落ちとかレマーの死を家族に伝えた時に嘘をついたりとか…根っこは悪い人間じゃないだけに心配です。なにせ超人血清はその人の本質を暴きだすものですから。ブロンスキーは力に暴走しアボミネーションになったし、ソ連KGBに入り込んでいたヒドラがハワード・スタークから奪った血清を投与された兵士たちは暴走したりとかとにかく危険な代物であることは間違いありません。ウォーカーは今後どの勢力にいるかでサムたちと敵対したり、味方になったりとやや暴走しがちなワイルカードのようなキャラクターになるのではないかと思います。あ、当然ロス長官の部下ポジションってのもありますよね。
イザイア・ブラッドレー
キャップの裏に隠れていたイザイアも超人兵士の一人として歴史に刻まれる事になりました。今後彼が物語に関わってくるかは分かりませんが原典コミックスで彼の後を継ぐヒーローとしてパトリオットを名乗る事になりイーライ・ブラッドレーがいました。彼がイザイアの力を受け継ぐのかどうかは今後の展開次第ですけれど色々なストーリーアークの種が仕込まれているという話もあるので今回はサムとバッキーのストーリーアークが語られたけれどイザイアとイーライの、シャロンやジモ。それ以外にも細かい部分でしこまれているかもしれません。
もしかするとイザイアの現役時代の話(ウィンター・ソルジャーの腕をもぎ取った)なんてのが回想シーンで出てきたら激熱なんですが…その後のイザイアの身に起こった事を思うと…うーん。でもそれはサムが今回継承した(黒人としてキャプテン・アメリカを背負っていく)ということで決着ついているのでやっぱり孫のイーライがイザイアやサムを見てどう成長していくのかがって事になるのかな。
ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ
長い!長すぎますよ名前、ヴァルと呼んでねとか言ってましたけどね。出で立ちがヴィランすぎるし原典コミックスではマダム・ヒドラだし、ニック・フューリーの恋人とも言われたり敵味方か分からないという点ではシャロン以上です。シャロンはもう闇社会の住人として日の当たるところに帰還してもそこに軸足がある感じですけどヴァルはなんというか峰不二子的な部分もあるよねって感じで。ほんとうに感じだけは峰不二子感がある人物です。
数多くの人があなたに注目していると超人血清を打ったウォーカーに接触し、フラッグスマッシャーズ逮捕後にはウォーカーの権利を回復させあらたにUSエージェントとして立たせるという芸当は上層部にコネがないと出来ません。彼女もまたヒドラの首の一つなのか?それともSHIELDを継ぐ者なのか?ただしSHIELDとなるとフューリーの事だけでなく米ABCのドラマ『エージェント・オブ・シールド』は?って話になります。少なくともシーズン4までは同じ世界線に存在したと思われているし…ねぇ?ってなります。もちろん大人の事情は漏れ伝わってきていますがコールソンの事とか『エージェント・オブ・シールド』のメンバーもいいキャラクターなんでそこのところがね…。
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GRC(Global Repatriation Council)、世界再定住評議会というデシメーション(サノスのブリップによって引き起こされた生命の大量消失)によって消えた人々がアベンジャーズの活躍によって戻ってきた後の混乱を収めるために国境を再定義し世界に安定を取り戻すべく設置された国際組織なんですが、国連安保理のようなもので各国の代表からなっており、難民の引き取りなどに対処しているという事で、今後国連に変わって度々M.C.Uに出てきそうです。あれ程の異変の傷がすぐに癒えるわけもなく、各国代表が考えようと言ったもののその間隙を縫って暗躍する者も多いでしょうから。それにマドリプールはX-MENのウルヴァリンなどにも縁の深い国家なので今後も何かと登場しそうとM.C.Uファンからは噂されています。確かにあの街は『ブラックラグーン』のロアナプラ、戦前の租界があった上海、そしてタックスヘイブンなどそういう便利な舞台になりそうですし原典コミックスのようにヴィランだけじゃなくヒーローの隠れ家にもなりそうです。
ワカンダについてはバッキーとのつながりがあっての描写でしたが、キャップ仕様のフライトスーツもバッキーからのお願いで製作された事を考えると今後も登場する可能性は多いにあって今回はドーラ・ミラージュのアヨが登場しましたが隊長であるオコエも登場する可能性もあるかもしれませんね。それは『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』にも新キャップやバッキーが助っ人や次作へのヒキとしてポストクレジットで登場もあり得るという話です。(『ブラックパンサー』でもポストクレジットでいきなりバッキー=ホワイトウルフとしてカメオしましたし。)
当然シャロンのパワーブローカーも健在ですからその辺りも今後の注目点ですね。今のところ『ミズ・マーベル』でのカマラのインヒューマン設定がどうなるのかってのでパワーブローカーが絡んでくる可能性があるのではと思っています。その場合残念ながら『エージェント・オブ・シールド』の設定はない事になっちゃいますけれど。でもドラマの設定を活かしてくれればテレビジョンのM.C.Uの再集結もありえるかも。そこも含めて『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は今後のM.C.Uの動きにとって大事な作品になったと思います。
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