公開初日(2019.06.28)に早速観てきました。そういうことはほぼこの3年、M.C.Uの作品だけでした。基本的に混んでいるのは苦手な人なので何時もは落ち着いた頃に観に行くということをしていますが、M.C.Uの作品群だけは何故か公開日に観ています。はっきりそうなったのは『アベンジャーズ』からだったと思います。
そしてこの『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でフェイズ3までを含めた『インフィニティ・サーガ』の完結となる訳です。これを世界最速で観れるというならそれは観ないとってなりますよね。クリティカルネタバレは避けますが(公開間もないので)取りあえず幾つかはバレちゃうかもしれないのでそこは一応【ネタバレ】ということで。でも俺はネタバレが知りたいという人には、全然ネタバレしてないっていうのには…すみません😌という事で何卒よしなに。
ちなみに『アベンジャーズ:エンドゲーム』のネタバレもございますのでご注意ください。
※アベンジャーズ:エンドゲームのネタバレしてます。
あらすじ
サノスとの戦いで半分に削り取られた命は戻ってきた。しかし犠牲も大きかった。アイアンマン、トニー・スタークはその戦いで命を落した。ピーター・パーカーはサノスのスナップで惑星タイタンで灰と化したがトニーたちのおかげで戻ってこられた。そして相変わらずNYの親愛なる隣人として活動しつつ失われた5年間を埋めるべく最後の夏休み、科学クラブの欧州サマーツアーでMJに告白しようと計画していた。
しかし到着したイタリアのベネツィアで水中から突如化け物が出現、空飛ぶ謎のヒーロー、ミステリオ(謎の男)と協力してこれを撃退する。突然の出来事に困惑するピーターの前に元SHIELD長官ニック・フューリーが現れ、手を貸してほしいと頼みに来る。そこでミステリオことクエンティン・ベックを紹介される。サノスの事変で地球に異次元の穴が開き彼はそこからやってきたのだという。敵の名は「エレメンタルズ」地、水、風、火の四大元素のクリーチャーでベックの世界を滅ぼしこの世界へやってきたのだという。
折角の夏休みをフューリーに支配されてしまいそうなピーターは、強大で手に余りそうなヴィラン退治に手を貸すことをしぶるが結局次に化け物が出現するプラハへとフューリーに誘導され結局手を貸す事になる。道中、トニーの遺品としてフューリーから手渡された超高性能サポートAI、「イーディス」の機能を暴走させたりもしたが無事プラハに到着。友人たちと引率の先生を巻き込まないようにオペラハウスへ招待させたが抜け出すピーターをみてMJが後を追いベティとネッドも開催されてるカーニバルへと。
広場で監視していると火のエレメンタルズが出現しあっという間に広場は修羅場となってしまう。観覧車にのっていたネッドとベティを守りながら戦うピーターとミステリオだったが、ますます勢力を増す火のエレメンタルズにフルパワーでミステリオが突入。辛くも撃退する。4体のエレメンタルズを撃退したもののまだ世界は不安定で危険に満ちている。
ピーターはフューリーにトニーに託された使命を考え自らの意思でどうするかを決めろと迫られる。しかしベックは自らの思うままに選択をすることを諭されベックの助言に従いこのまま旅を続けることにするが、実は脅威はまだ去っていなかった。ピーターの知らないところで陰謀が進んでいたのだ。果たしてピーターはその脅威を打ち破る事ができるのか?MJとの仲は?無事に旅行を終えることができるのか?トニーの遺志を継ぐことを決心できるのか?ピーターの危険な夏休みもクライマックスを迎える!
ピーターの夏休み
これまでの『スパイダーマン』というとティーンエージャーよりも少し上でさえない大学生だったり、インターンとしても冴えないナード(オタク)って感じだったのがM.C.Uのスパイダーマンはオタク気質はあるものの、学校生活を満喫している普通の少年を打ち出しました。原典コミックでも数多くの作品のある中で映画ではどうしても悩む(正体を隠す、ベンおじさんの死やヴィランとの関り)事が強調されてたわけですが前作『ホーム・カミング』ではあっさりとそれを乗り越えスパイダーマンとして活動しているやんちゃ坊主という実写では新しいスパイダーマンを提示しました。
スパイダーマンは元々よく喋るキャラクターなのですがライミ版のトビー・マグワイアでは本当にほぼ全編悩みっぱなしな感じで、いやそれはそれで面白かったしオリジン(スパイダーマン誕生話)としてもよく出来た作品群でした。でもそうじゃない、例えばアニメで馴染のある(ディズニーXDなどで放映されてるアメイジング・スパイダーマンとか)スパイダーマンはもっとおしゃべりで子どもらしいというその部分を補完してきたように思います。だから今回の『ファー・フロム・ホーム』でもトニーやスティーブのいない世界になっているけれど、相変わらずのピーターは最近気になってきたMJ(彼女もパッチンで消えてた)に対してどう告白しようかと悩み、フューリーからの着信も無視する始末。折角の夏休みを満喫しようとしているのに、結局ヒーローの宿命からは逃れられないのかフューリー、ミステリオとエレメンタルズの戦いに巻き込まれていく事になるのです。
当然、正体が学校の友人たちにバレては一大事。だから唯一正体を知ってる友人「椅子の男」ネッドに協力してもらいますが彼は彼で今回クラスメートのベティと急接近。そしてMJにはパッチンで消えなかった5年を過ごした下級生ブラッドが登場し彼女に接近。気が気でないピーターという風に青春モノとしての要素もがっつり含まれてその部分もお腹いっぱいなのに加えて正義のヒーローとして覚悟を決めろというフューリーのプレッシャーなど今回もいろいろな試練がピーターに迫ります。
エンドゲーム/アフター5YEAR
このどれもがちゃんとピーターの成長につながるように配置されてて、その上で『エンドゲーム』で5年が経過した世界もしっかりと描きつつもうトニー・スタークがいない世界もちゃんと描いているというのには本当に恐れ入りました。しかもいないからこそのトニーの影響がとてつもなく大きい事もちゃんと描いて見せているという部分も素晴らしい。これはトニーの遺したものは本当に大きくて良くも悪くも彼は退場しても今後もM.C.Uに大きな影響を遺し続ける、それは新アイアンマンが出てきても(アイアンハート?)そうなるんだろうなと思わせてくれます。もういないヒーローの正負の遺産や影響とそれが今のキャラクターに干渉し、彼らもまたそれで成長し、またメタな世界観を提示してきたのもこの『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の凄いところでした。
目に見えるものだけが真実ではない
今回の作品の大きな特徴の一つで、例えばベティが動画ニュースで今現在の事を手短に語るシーン。つまり消えていた人たちとそうでない人たちには5年間のラグがあるという事。またその動画がいわゆるフェイクニュースっぽいのもそうだし、幾つかの嘘がこの作品には仕掛けられています。その事はこの作品の根幹のもう一つのテーマでもあり次への布石な気がします。エンドゲーム後のM.C.U世界とピーターの成長と、青春物語まで描ききったてんこ盛りのエンドゲーム後にまさかの、もっともそうは感じさせないけれど気が付くと要素がぎゅうぎゅうに詰め込まれてちゃんとはまっている。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』はそういう作品でした。
ピーター・パーカーakaスパイダーマン
ですがこの話はここだけでは終わりません。それは最後の最後まで観れば分かるんですが、実はマーベル・スタジオとソニーとのスパイダーマン作品の契約は2作品と巷間では語られていたことも。しかしマーベル・スタジオの社長でありプロデューサーのケヴィン・ファイギなどはこのスパイダーマンは3部作となるとあちこちで話しているのです。そしてそれはラストでのあるシーンで確信ともってそうなります。ただ本当にマーベルとの契約が切れたらこの後が…色々と残念なことになるやもしれないので、ソニーには餅は餅屋に任せろよといいたいのですが果たして3作目はどうなるのか?はやくフェイズ4のロードマップの発表が待ち遠しいし、まだまだこの先どのようなストーリーをもってくるのか?神のごとき超人『エターナルズ』やアジア系ヒーロー『シャン・チー』などの情報はちらほらと入ってくるのですがまったく状況が掴めません。
またポストクレジットもストーリー的にもテーマ的にもその上この先の展開も?となるシーンが。本当にフェイズ4は新しい地平を切り開くことになりそうな気がします。(今年のサンディエゴで行われるコミコンにはマーベル・スタジオが参加しパネルディスカッションがあるそうなのでそこで発表かと?言われています。)スパイダーマンシリーズでいえばヴェノムの登場はあり得るのか?(一応2作目の企画が始動しておりカーネイジが登場する流れ?/ポストクレジットシーン/な感じですが)とかまさかのスパイダーバース参戦とか、この先もM.C.Uとスパイダーマンの動きには目が離せないですね。
※前作ホーム・カミング、ヴィランにマイケル・キートンを迎えたこの作品も外せません。
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