今回のファイブスター物語/FSS連載回は前半ツラック隊と後半のCHARACTERSに掲載されている中から超帝國剣聖とあの人関係で少し。前エントリでも「はぃぃ?」ってなりましたが、それと『XROSS JAMMER』でも少し触れられている7剣聖について少し整理してみたいと思います。
F.S.S.DESIGNS 6 XROSS JAMMER/永野護 著|KADOKAWA刊/©EDIT |
|F.S.S.DESIGNS 6 XROSS JAMMER/永野護著/KADOKAWA刊/Amazon
ファイブスター物語/F.S.Sに登場する剣聖のエントリは以前に書きましたが、さらに分からない部分が浮上してきたり?な部分が出てきたので『DESIGNS5リッターピクト』や他のテキストも絡めつつちょっと整理していきたいなと思います。
超帝國ヘリオス剣聖騎士団
ナ・イ・ンが全ての騎士の母であるというのは知られている話ではありますが、ジョーカーの人の因子にはナ・イ・ンの血が薄まって入っている訳です。で直に産み出された騎士、総帝は純血の血を引く分身のようなもの。剣聖はその中でも破壊力、殲滅力が桁違いに引き上げられた者たちとされています。
ただ力としては超帝國総帝の方が強いんだそうで。それは制御するものはさらなる力で制御する。そういう事のようです。もっともオペラ(旧名称ハイブレン)を使えばコントロールできるようですが、非人間的な扱いをされる剣聖シバレースたちはつねに不安定な状態におかれていました。任務のない時は凍結保存され任務のある時だけ覚醒させられるまさに兵器のような扱い。彼らはゴティックメードを素手で屠ることができるスーパーヒューマン。確かに使う側にとっては頼もしい反面、恐ろしいものです。その力が敵に向いている間はいいけれど、もしこちら側に向かってきたら…。
それはスバースのエピソードで語られていたことですが、スパチュラー国を滅ぼしたときにやってきたナ・イ・ンと彼らも同じく星団に戻っていましたがその時にヘリオス剣聖星団もいたと思われます。しかしその時は光子結晶体に意識を映しており既に人ではない形になっていました。カッツエー艦隊をぼろきれのように蹂躙したその力は形を変えても健在でした。そんな彼らがどうして今、現在の星団に戻ってきたのか?今星団にいる超帝國剣聖は、魔導大戦のさなか、覚醒途中のアルゴン・プロミネンス(マドラ・モイライ/スパーク)以外に3人もいることが明らかになりました。デュオ・クルマルス/ナオ・レイスル・リンドー/シュバイサー・ドラグーンとミキータ・オージェ/恋(レン)ダウド・バーナー。そしてララファ・ジュノーン。ただし彼女だけは未だ形成されている途上でその前はハリコン・ネーデルノイドとして知られている剣聖として転生していたとナオから語られています。
ララファ・ジュノーン
以前は男性とされていたように思うんですが、DESIGNS6XROSS JAMMERで女性と明言されちゃいました。来月号の扉でどうなるかはまだ分かりませんが(笑)。そのララファ、やっぱり名前にジュノーンってあるのは惑星ジュノー(コーラス王朝がある星)に深いかかわりがあると考える方が自然ではないかなと考えています。これはDESIGNSに書いてあった事なんですがコーラスの血統には騎士(ヘッドライナー)とマイト(当時、現在はガーランド)の才能を持つ者が生まれてくるという話。これは案外忘れがちではあるんですがサードはMHベルリンを改良した新型モーターヘッド、ジュノーンを開発していました。モーターヘッド(現在はGMT)をつくれるのはマイト(現在GTMガーランド)の力を持った者のみ。そんな変わった血筋をバランシェはこう評したことがあるという風に文章ではかかれていました。
「超帝國の皇帝クラスの者がいる」/DESIGNS2:ADDLER:JUNOより/バランシェの台詞
ジュノーンの設定はその後モーターヘッド/エンゲイジの設定が出てきて、その後ゴティックメードの設定となった時にHL1へとなりましたが、サードが自ら改良を加えた新規GTMとして、またそれのエンジンにはハグーダ戦の時に参戦したソープの手によってツァラトゥストラ(旧LEDミラージュ)のエンジンが搭載されたという話の変更は無しのようです。そしてジュノーンから名前がエンドレス(終わらない)という名前が付けられたのも象徴的で、もしやコーラスの直系の祖はララファ?という疑いも。もっとも超帝國の血統がそのまま血を遺すのは至難の業というのはカイエン、そしてマキシのエピソードではっきりしていますが、実はスバースの例を考えれば…全くないという話でもありません。もっとも『XROSS JAMMER』では強い血を持つコーラスに惹かれてジュノーにとありますが、なぜ?惹かれたという事にはあまり触れられていません。
ここは超帝國の皇帝(総帝)とララファの血というのがどうでしょう?突飛すぎるでしょうか…。ただ2人の血がそのままってことは先にも上げた事やスキーンズとダッカス(当時はヤーン・バッシュ)の子(胚)はヤーンでは出産は難しかったなどまた問題が生じてくるんですよね、でもグリント・ツゥインゲンの力を行使すれば不可能はないかもしれない。となればボォスの詩女の力が?例えばスバースの純血の血を遺せたのはグリント・ツゥインゲンのスコーパーの力が作用したという事が考えられます。またマグダルとデプレのように胎児自らが力を生まれるまで全力封印していたという事も…。じゃあダッカスだっていけるやんとなりいやもうここ矛盾だらけになってきます(^^;
とは言えコーラス王朝の祖にララファの影があるのはもう疑う余地はなくアルルはそれを呪いとまで言ってるのはこれは重い話であり、詩女様と会う事で(その詩女がフンフトなのか継承したマグダルになるのかは分かりませんが)解消されるのか。懐園剣をマキシに渡した時がそうなのか?コーラスは神様のおとぎ話の中でも、もう一方の人類(人側)の主人公であるので語られて欲しいと思います。
ディオ・クルマルス
またの名をナオ・リンド―・レイスル。別名シュバイサー・ドラグーン。ロードス・ドラグーン公の孫。ガマッシャーン共和国のレイスル3党首の一人でありながら黒騎士ロードス公の孫と言うハイスペックなれど騎士の力はそれに見合ってないという…。ただし彼には秘密がありました超帝國剣聖セブンソードの一人、ディオ・クルマルスだったのです(笑)いや笑いごとじゃないですね。この時代に転生してきた剣聖。何か意味があるのではと彼は考えていますが、現状では彼の力は最弱であると語られています。
ハロ・ガロでアイシャやブラフォード、キュキィの剣を止めたので、いやいや実はっていうことじゃないのっていう感じも確かにありますが、実際に力は最弱なんでしょうね。ただ剣聖の記憶と令令謝のサポートで互角には戦える…そんなところではないでしょうか。恐るべきはバランシェ・ファティマってことではあるんですが、騎士同士の戦いで一番大事なのが攻撃ポイントの予測。およそ騎士の頂点であった男であったなら、アイシャの一撃を見切る事は出来たのであろうと…そう思います。ただ今後本格的に覚醒するんじゃないかなという気もするんですね。それにどうしてナオとして(それは恋ダウドもなんですけど)この時代に転生してきたのか?まだ謎が多すぎます。
追記:20190414
ナオが覚醒するのはある程度このXROSS JAMMERで確定しているとも言えるんですよね。彼のキャラシートで「セブンソード3ナオ」と書かれているしオートマチックフラワーズ、「零零」、彼女は令令謝でしょう。明言はされてないけどレレイスに秘密があるといってこれですから。あともう1体いるというマータ・マータはマージャ?(マからはじまるから。)と思ったんですがレレイスと同時期製作のファティマにハスノホルテというファティマがいるのでもしかするとそちらかも。まだまだ謎多きタイフォン型ですがつまりレレイスも…ダブルイプシロンってことですよね…。(ただダイオードもマンティックスタイルだから断定はできないけども。ダイオードはリチウム・バランス作品のためそこも考慮に入れるとYY型ではないかと。)
追記:20211021
アルゴン・プロミネンス
薔薇の剣聖マドラ・モイライとして、また元スキーン隊のエースでありミラージュ・レフトとしてのスパーク、ピッキング・ハリス。その正体はアルゴン・プロミネンスですがマドラの状態では全てのコントロールが効かないバーサーカー状態で、ジュノーのマネ地方で虐殺を起こしたとか、それを憂慮したバキンラカンの聖帝ミマスが詩女フンフト(その時はアトールの巫女)にマドラを預けて二つの人格に分けたのがスパークとマドラということだそうです。マドラが表に出てきたのは魔導大戦が始まり多くの血が流れたからとはスパークが以前に「あいつは多くの血が流れる時に出てくる」でしたがまさに時代が読んだ剣聖。そして今回ベルベットへと繋がるエピソードが描かれましたがまさかの…。なんというか力ずくの性行為というのは思ってもみなかったですが、思い返してみるとこの流れは予め予定されていたのだろうなと。元々デコースは面白ければそれでいいという考えの人物。あまり他人の想いやそういうものを斟酌しない人物として描かれてきました。初登場の時にはソープにも色目つかっていましたから性的志向は男性かという話もありましたがそこははっきりとしてませんでしたけどtonbori堂はバイセクシャルではないかなと思っています。
そんなデコースは好き勝手に出来たのも力があったから。だからそれ以上の力を持つ者が自分に向かってきたらそれはもうねじ伏せられるしかない。以前に剣聖カイエンがベイジ攻略で前線に出てきたら即撤退と言っていましたが、剣聖以外なら自分より強い騎士はいない…そんな自信も伺えます。(ジィッドはそれさえもないただの過信した騎士として対比的にあるように思うけれど…)だからこそマドラがやって来た時にああいう風になってしまう。力を頼むものはさらに上の力によってねじ伏せられる。ある意味超帝國剣聖の悲しき運命をもそれに近しいものがあります。
セブンソードもさらに高位の超帝國総帝に支配され、破壊兵器としてしか扱われない…悲しい業を背負っています。だからマドラの時の表の顔がああいう感じになってしまうのでしょう。デコースの上になっていた時の壊れた顏とそのあと浮かぶアルゴンの切ない顏が何とも印象に刻まれました。この後の展開は場面が変わりそうですがデコース…大丈夫なんでしょうかね。マドラに戻って首をねじ切られたり…ないとは思いますが(彼と決着を付けるのはやっぱりヨーンだと思うので。またそうでないと彼はミラージュに入らないそんな気が…)いろいろ衝撃の展開すぎました。
オージェ、アトール、コロッサス、ネプチューン
この中でまだキャラクターシートが出ていないのはアトールのみという話でしたが…ええ?ネプチューンって出てましたっけ?とは『XROSS JAMMER』の感想で書きましたけど…どこかに既に出てるんでしょうか?うーん謎だ。それはさておきオージェは『重戦機エルガイム』のヘビーメタル。アトールも同様にヘビーメタルにその名がありました。ちなみにアトールはバンドの名前から来てるとか。モータヘッド時代もそのままアトールとして使われていましたが現在はバーガ・ハリ、ラーンなど名称が変更され人物名となりました。
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コロッサスに関してはロードス島の巨像がすぐに思い浮かびますが今なら映画『デッドプール』に出てきたX-MENのメンバーもコロッサスが浮かびます。この名前、普通に彫像っていう意味なんですがその音感からけっこうにあちこちで使われているネーミングですよね。ネプチューンはクリスティンのV・サイレンがネプチューンと呼ばれていました。まあ元ネタは海の神様ですがこの辺り名前が剣聖に転生した(笑)のはなんか理由があるのかなと。オージェのキャラクターシートでは一部でオージェバインダーと呼ばれるシールドを装備している画がありますし、コロッサスも下の名前はバングですから超帝國から星団暦へとつなげていく考えがあるんだろうなと思っています。そうなるとますますアトールのお姿が…まさか…詩女様?…うーん謎ですね。
セブンソードと十曜の守護者
これF.S.Sファン界隈ではそうなんじゃないかなーって思ってる人多いと思うんですよね。いや当然tonbori堂もそう思っています。でもセブンソードは7人だしじゃあ残りは?ってなるんですがまあ一人はセブンソードに数えられないヘリオス騎士団団長スキーンズ。そして、ナ・イ・ン。これで9人。(かぶせた訳じゃないですよ(笑))最後の一人は…マキシ?でもただ彼はその後、タイカ宇宙に転生し、ファーンドゥームの星王となってしまうんですよね。なので現時点では十曜の一人としてちょっと疑問符が付きます。となればカイエンも亡く、非常に難しいところですが、その子デプレがその責を担うのかな…。彼はカイエン直系ですしマグダルとともにラーンを守護していくことになると思うので。その揃い踏みが見られるのはそう遠い話ではないかもしれません。
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かなり昔のことですが、十曜はタイカの10の惑星を意味しているって設定
返信削除とマキシが超帝國剣聖も超える最強の騎士って設定があったので、11巻で
ナインが言っていた騎士の頂点でもある十曜の守護者は将来タイカに行く
事になるマキシのはず。
しかし最近の設定ではマキシは超帝國剣聖に遥かに劣る事になったので
十曜の守護者=超帝國剣聖って予想が出てますね。
超帝國剣聖はセブンソードの他にスキーンズ、ヤーン、スバース。星団歴
以後も含めるとタワーもナインから超帝國剣聖の称号を与えられてるので
合計11人。十曜を人数と解釈した場合にナインやマキシを含めずとも問題
は無いですね。
Unnownさん>
削除スバースは既にいないのでその子孫筋がというのもあり得るのかなと。というのも超帝国剣聖でないログナーが剣客としてナインの傍にいてたというリッターピクトの解説。
そして彼が認めた戦士という者たち。となればまあ薄い可能性ではありますがルースでも「おっけい!」という(^^;あ、となればマロリーも有りなのか(^^;うーんやっぱり無いですかね(苦笑