「ターニングポイント」|ファイブスター物語/FSS|第6話時の詩女アクト4『スプラウト・ソング』|NT2018.9月号連載分:感想/考察|【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

「ターニングポイント」|ファイブスター物語/FSS|第6話時の詩女アクト4『スプラウト・ソング』|NT2018.9月号連載分:感想/考察|【ネタバレ注意!】

2018年8月10日金曜日

FSS manga ROBOT

X f B! P L

【月刊ニュータイプ2018年9月号『ファイブスター物語/FSS』の内容についてネタバレしています。】

 さて今回、扉はロッゾ・ウーグラ騎士団のアシリア・セパレートとマドリガルでした。クリス(永野護)とうとう、ネタが尽きたんで『クロス・ジャマ―』からのイラストという話ですが、先のネタも『クロス・ジャマ―』のネタではないのですかー!というツッコミは置いといて、時節柄の西日本豪雨にも触れています。クリスの地元である京都府は由良川流域近くでご親戚も毎年避難されているとか、なのでやはり敏感になっていると思われます。という事で今回は先週に引き続き『嵐の前の静けさ』インターミッション回ではあるんですが、けっこう重要な話がなされていたように思います。

月刊ニュータイプ連載ファイブスター物語/ロゴはイメージです
月刊ニュータイプ連載ファイブスター物語/ロゴはイメージです




シーゾス国境付近にて

 待機中のマウザーたちは、なんとホルダ31K型をデモールのサポートに持ち込んでいましたが、当然モンキーモデル(他国に輸出するため意図的にデチューンされた戦闘機などを指す軍事用語)な訳ですが、星団屈指のガーランドであるマウザーの手によって当然チューンされているとのことで本国A型並みになっているとか。つまりガワ(ボディ)はスカイラインGTでも中身はRですという事でしょうか(分かりにくい)つまりK型だと舐めてかかるとボコられる可能性が…もっとも腕のたつ騎士ならばオンボロGTMでもバーガ・ハリ相手でも奮戦できるはず…MH時代にアパッチというオンボロでオージェ・アルスキュルを撃破したブラフォードのように。


 ここでは全く関係ないですがアパッチってGTM改変では何になるんでしょうね?ボルドックス系のGTM?アパッチは元はデヴォンシャ、バルンシャのフォーマットを使用しているっぽいので(勝手な推測ですが)これらは青騎士のフォーマットを使用しているという話です。青騎士はボルドックス系いわゆるX(カリギュラ)系列ということになったので、ボルドックス系列のGTMだとは思うんですけど…。と、まあこれは余談です。(そういえば背景にX-3ボルドックス・ジェームがいました。これでDESIGNS4で発表されてるボルドックスは全部出たことになりますね。)デヴォンシャ相当のGTMもみたいものです。


 余談ついでに、ボルドックスはマウザーの設計っていうかマウザーの別名にもしかしたらパラベラム・スターム公もあるかもしれないなと思ったんですがどうでしょう?でもデヴォンシャ系列のMHはパテントが公開されていて、あれが作られてもスターム公には入らない=マウザーには一銭も入らないのでこれは無いのかな。なんせ未だにボルドックスや他のGTMのエンジン、フレームのパテント料とか一体どういう契約になってるのか。まあそこは星団のブラックボックスなんでしょうね(笑)ちなみにドクター・ビリジアンもアシリア繊維?(ヘリオス生地ではなかったかというのはまあ何時ものポカかな?)GTMの制御システムでパテント料がごっそりだとか。ちなみにファティマとエトラルムも手掛けているとかで今回ドクターのエトラルムが出てきましたが普通のファティマも出てくるんでしょうか?

ドクター・ビリジアン

 しかしドクター・ビリジアン、今回重要な発言をしています。

  1. ファティマの欠点。騎士と同数のファティマが作られても同数が騎士に行きわたらない。何故ならファティマとの相性を見ることが必須となったから。製作に20年以上もかかり「兵器」としては効率が悪い。
  2. そのため戦争の勝敗を決するGTMが魔導大戦の緒戦において双方ともに消耗したため暫く(ファティマの生成にかかる時間20年)は大規模戦闘は無いだろう。
  3. そのため、次世代をにらんでのエトラルム専用GTMであるデモールが次の決戦兵器となる可能性を確かめるためカリギュラ、ドクターとマウザーは協力している。いやマウザーは面白がってるだけかもしれないけれど

 他にもGTMとファティマの信号会話には輪波理論はシン・ファイアに近いエトラルムの方が処理が速いとか(そういえばガス生命体シン・ファイアって考えたら凄いですよね。不定形でかつ高性能演算機だなんて)。ファティマが有利なのはようするに相性による直感、これはAIに実装できないという事がよく論議のネタになったりしますが、神林長平のSF小説『戦闘妖精・雪風』では登場人物の一人、ブッカー少佐がこんなことを言っています。

『人間の直観は、精密ではないが正確だよ、めったに故障しない』|ブッカー少佐の台詞

※『戦闘妖精・雪風』|神林長平著|早川書房(リンクはAmazon)

 直感と直観、実は意味は違うんですが…(^^;この直観を直感と置き換えても意味が通るというか、つまり相性によるこの直感の選択反応はめったに故障もしないし圧倒的にGTMのコントロールに有利であるという事であると。だから、騎士の感情を伝えるコンバーターをデモールに装備しその直感を補いエトラルムの可能性を拡げればGTM用兵や戦術がまた転換するとビリジアンは思っているという事を感じました。もっともマウザーとはホント漫才コンビのようで、ここにツバンツヒ姐さんが入ればトリオ漫才できるんじゃないですか?(笑)是非お願いしたいところです。

フローレスとは

 えーっと前のフローレスに関してのエントリでは、「ラ」がつくファティマは全てフローレスならアルセニックの風のファティマたちは全員そうということは…って書きましたけど、そもそもラの付かないオーハイネもぶっ飛びだし、フローレス・ファティマはもしかするとブッ飛びファティマではないかと(笑)

定冠詞「ラ」がつくファティマたち|ファイブスター物語【ネタバレ】|Web-tonbori堂アネックス

 となればパルテノとかでもとなりそうですが彼女はとはいっても実は繊細で壊れやすいガラスのハートなので、鉄の心臓が必要ではないのかとか(笑)しかしベルダとマウザーとのやりとり見てるとティンとはどういうやりとりしてたんだろうなあと…。ちょっとしんみりもします。


 そして禁断のスイーツは雪花氷(シェーファーピン)いわゆる台湾かき氷。大阪では3年か4年前に期限付きで地下街で店舗があったんですが今じゃあちこちに出す店舗が。デザインズ5の頃にバラされてても多分、ウン、知ってたとなったと思います(苦笑)でも実はtonbori堂は未だ食したことはございません(笑)でもいい機会なのでこの夏どこかで食してみたいと思います。

マエッセン・リターンズ

 いや実はこのエピソードの前にツラック隊でアイシャに報告に来てた騎士?だったかな、彼がちょっとマエッセンっぽいのではという話があったんですが…違ったようですね。今回髭を生やしてプーウラーとともに登場です。つまりこの先カリギュラ、ザームラント+コーネラ帝国エレクトロナイツ、ラカン騎士団、スクリティにスバース隊、そして状況によっては破裂の人形にミラージュという、思った以上に大事になりそうな。しかもシーゾス、ギーレル、ミノグシア連合の思惑も絡んでくるという感じでまだまだ今は地ならしなエピソードが続くのではないかと。でもこのストーリー、そこにショウメが絡んでくるわけですし争奪戦とまで言われています。今後の展開も要注目です。

 そうそう、マエッセンに指示というかA.K.Dからの指令を伝えているのはジークと同じ典星舎の従三位、中納言メレトレのようですね。典星舎はA.K.Dの情報、諜報機関の役割もありますからそこらへんは当然というべきでしょう。にしてもメレトレ”ちゃん”ってのはマエッセンらしいですね。いや”エイブ・ロゥ”ですか。この名で呼ばれるのかな?来月号に期待です。

20180810追記:

黒電話

 そうそうマウザー、黒電話だしてきていましたね(笑)うちにも昔ありました。色が白い(というかクリーム色)のもありまして懐かしい。あの電話でだいたい年代分かりますよね(笑)60年代から70年代、80年代初頭の漫画、アニメは言うに及ばず映画、ドラマでも度々お目にかかる代物です。それがますます喜劇というか吉本新喜劇、松竹新喜劇っぽさを醸していましたね(笑)マウザーとビリジアンの漫才コンビにツッコミいれてボケもできるベルタちゃんのトリオ。まだまだ笑いのネタ隠し持っていそうです(ヲイヲイ

カイゼリン

 それと『花の詩女 ゴティックメード』に関して衝撃の発言が。まあベリンが言う「なんて美しい…ロボット」は伊達ではないという事ですよね。実際ツバンツヒ姐さんもカイゼリンの名前が出てくると天照とは違った意味でポッとしてましたから。それだけブラウニー・ライド、凄いガーランドってことですね。既に故人であるのに永遠に近い命を得た2人に未だに影響を及ぼしているのだから。


ファイブスター物語/F.S.S第17巻絶賛発売中

ファイブスター物語 17

ファイブスター物語/F.S.S DESIGNS7 ASH DECORATION

F.S.S. DESIGNS 7 ASH DECORATIONリンクはAmazon

このブログを検索

アーカイブ

QooQ