「ブリッツとショウメ」｜ファイブスター物語/FSS｜アクト4『スプラウト・ソング～ショウメ』｜月刊ニュータイプ2018.7月号連載分：感想｜【ネタバレ注意！】

　本誌でのサブタイトルが長い！長すぎます(笑)いや些末なことかもしれませんが。ってことで今回は初の2回に分けての感想エントリとなりました。

　とうとう始まりました『スプラウト・ソング』、前段の『パルスエット～プロローグ』が登場人物多めで台詞も多めに対し、こちらはイメージ的な感じで時も空間も超えていくような、そんな感じを受けます。

時に星団歴3036年

ドラゴンドロップとブリッツ

　ギーレルにいる静（クバルカンはギーレルに展開中なのはご存知の通り）の胸に輝くドラゴンドロップの輝きが冷たく消えていくところから始まります。静のドラゴンドロップはカステポーでの人の戯れ事の決着を付けるべく静がブリッツ（当時はサンダードラゴン）に願って、イラーとミューズがホウライ・プロトタイプ（MHアシュラ・テンプル）と破裂の人形に置いて一騎打ちを行い決着を付けた事から（メヨーヨのデータ解析船はブリッツ（当時はサンダードラゴン）が吹き飛ばしましたが）貰ったものです。言わば彼の分身のようなもの？と考えられます。それがブリッツの消滅に反応するのは当然という事でしょう。そして見開きのブリッツ。これは『花の詩女 ゴティックメード』のあのシーンを思い出します。

　そしてブリッツの消失にはラーンのフンフトも、そしてパルサーも、マグマも反応しています。そしてあのカステポー旧北部マグダル跡…ここもあのベリンが禊を行った場所ではないでしょうか…。そこに居るアトロポスとすえぞうにも、そしてライブによって分けられたセントリーの因子を持つクーンの姿が…その姿に何故かウォータードラゴン…それを思い出しました。（キャラクターズをお持ちの方なら分かると思います。）ドラゴンドロップと普通に書いていましたが…これセントリードロップですよね。ヘアードの首に今あるセントリードロップは五つのセントリーのものですが、静のもらったものはブリッツのもの。そして天照がすえぞう（ライブ）から貰ったものは割れ、ラキシスと天照がもっています。

ウォータードラゴン

　トイズプレスから発行されていたファイブスター物語/FSS関連書籍の一つで今のDESIGNSの前身にあたるCHARACTERS、そのCHARACTERS３「Water Dragon」。実はこのCHARACTERS、１はミラージュ、２はコーラスと設定資料主体の感じだったものが、雑誌的なディズニーランドを永野護がゆくとか、永野護がアイドル歌手にインタビューとか海洋堂のソフビ、L.E.Dミラージュ、小田雅弘さんのコラムとかencyclopedia(のちのクロニクルになるひな形）があり、その中に収められたのが、「Water Dragon」です。

画像はtonbori堂撮影｜CHARACTERS３Water Dragon｜TOYS PRESS(C)

　ある種族（彼らはその姿がサタンらの上位、オピクルのようにも見えます。）全てが枯渇した絶望の地を離れる？そういった姿が描かれ、最後に残された地に「水の女王」が産まれるというものです。この『Water Dragon』の刊行は1988年。この「水の女王」がショウメという噂をどこかで聞いたのですが…まさにそれを実に30年越しに目にすることになるとは。CHARACTERSは絶版だと思われるため、現在入手が困難かもしれませんがもし手に入るならば一度ご覧になっていただきたいと思いますが…もしかすると今後どこかへ収蔵される…のかな？ちなみにクロニクル初期版にも収蔵されております。出来れば今後のDESIGNSなどで再録されればいのですが。（表紙はドラゴン（セントリー）の因子を持つクーン。この頃は一体何者なのだと思っていました。）

　またウォータードラゴンは高位神スイレー（セントリーを統べる神）の名でもあり、現在ででは正しくはスイレィと言うようです。そしてシュペルターの別名もウォータードラゴンであったはず。現在はデムザンバラで名前は隠されたままになっていますが、ホワイト・モルフォではないかという事と、さらにもう１つの名前があるとすればそれはウォータードラゴンかもしれません。

ショウメとタワー

　ショウメはブリッツの幼生であり、彼女も命の水を持っています。そしてその水を使って産み出すようにムグミカの託宣を受けたのがモラード。そして彼が作る事になる、やがてミラージュ騎士となるファティマがタワーです。もっともその力は人知を超え、ラキシスなどど並んでこの世界では力をふるうことは無いと言われていますが、彼女が産まれるまでの話がこのスプラウト・ソングなのかも。もっともこのエピソードはユーゾッタのエピソードとも言われているのでショウメに関してはカリギュラも動き出しそうですし（ボスヤスフォートの一件で命の水は天照に対抗し得る手段として認識されているはず）ショウメ争奪戦にはあちこちが参戦してきそうです。

　今回はオープニングという事で本格的に話が動き出すのは次回以降となるでしょうが今後、ホウザイロをはじめとした新しいラインをもったGTMも出てきそうなのでGTMが出なかったエピソードが続きましたが、久々にGTM祭りになりそうな感じです(笑)ちなみにそうなると『DESIGNS６Xross Jammer』は何時になるのかという話には巻頭特集で、構成は出来てるけれど…絵がまだ出来てないそうです（ギャフン）まあまだちょっとかかるということで来年以降でしょうね(笑)いやもう連載止めてないだけでtonbori堂をはじめとする星団民（ファン）はいやもうちょっと休んでもいいから(笑)でも『Xross Jammer』は一刻も早くという（爆笑）そんなところでしょうか。

appendix（巻頭特集）

　ちなみに巻頭特集はWebアンケート結果を基に構成されていましたが14巻で心に残ったGTM、キャラクター、ファティマという設問でした。GTMは表紙にもなったツァラトラ（作者本人による略称）ことツァラトゥストラ・アプター・ブリンガーが1位。tonbori堂の推しGTMマーク2は惜しくも2位でした。でもクリス（永野護）によると実質1位はフォクスではないかと。確かにアイシャがあれを駆って登場した時は、真打ち登場ってなもんでしたからね。そうなるとちょっとハロガロは伸び悩んだ感もありますよね。

　キャラクターに関してはエルディアイ・ツバンツヒ。『ツラック隊』はツバンツヒ姐さんのエピソードでもあったとも言えますからね。2位のナルミとともに物語の中心であったと思います。ちなみにツバンツヒ姐さん推しですが好きなのはナルミ姐さんです（ヲイ）あとデコースとカイエンってのも。カイエンはエピソードがあったからともかくデコ助は物語のメインでもないのに。やはりなんだかんだで人気あるなと。ジィッド君が圏外なのでその辺りやっぱり格が違うなと感じましたね。

　ファティマに関しては令令謝（レレイスホト）が1位、実は腹黒猫娘(笑)いやナオよりもある意味目立ってたし。でも復活した京も見せつけてましたけどね。残念ながら彼女は5位です。tonbori堂の推しAF。オーハイネは4位。最後のオチが良かったんで関西人はオチが上手くないとね(笑)、ちなみにクリスは何故レレイスホトが1位なんだよと、そして永遠の2位ラキというのは少し噴きました。（ちなみにちゃんとした順位などはNT7月号をお買い求めて確認してください）

　そして九谷焼コラボ、長皿、サンマの塩焼きや青魚の焼き物を乗せると映えるタイプで絵付けはツァラトラ。なかなかの一品にしあがってるそうでこれも楽しみですね。とは言え値段ちょっと高めですがなんせ九谷焼ですから。興味のある方は是非とも。

KUTANI meets The Five Star Stories Second edition｜ミッドストア シュハリ