敵はコンボイ司令官?|『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017公開|米)|byAmazonPrimeビデオ|tonbori堂映画語り【ネタバレ注意】-Web-tonbori堂アネックス

敵はコンボイ司令官?|『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017公開|米)|byAmazonPrimeビデオ|tonbori堂映画語り【ネタバレ注意】

2018年5月27日日曜日

movie ROBOT

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 AmazonPrimeビデオのプライム会員見放題にトランスフォーマーの最新作である「最後の騎士王」が加わっていましたので早速視聴しました。でもこのシリーズ既に10年を経過しているんですね。M.C.U1作目『アイアンマン」が翌年ですが世界観が変わるスピンオフが出来るでもなく(バンブルビーのスピンオフはどうなってるんでしょうか)、TFだけで人間のキャストが変わったりして10年、ご苦労様ですとしか(笑)


動画はYouTubeより|『トランスフォーマー/最後の騎士王』 | Trailer #1|パラマウント・ピクチャーズ

 で早速観てみましたが、うん画は何時ものマイケル・ベイでしたね。脚本にかんしては歴史が加わったけど基本的に何時ものでした(ヲイ。だいたい1作目でも3作目でもサムの先祖が絡んで4作目で過去にとかなってましたから(恐竜タイプのトランスフォーマーも出てきましたし)あと、サイバトロン星って一度地球に接近してませんでしたっけ?星ごとやってくるのは1回かなと思ったらさらにまたとか。メデューサみたいな敵がでてきたり。この辺りダークサイド・ムーンのやり直し感があるんですよね。ってことでちょこっとストーリーを語ってみます。

ストーリー

トランスフォーマー狩り

 地球で起こったサイバトロン星の金属知性体、トランスフォーマーたちの戦いは地球に大きな傷跡を残したがオプティマスプライムらオートボットの働きにより地球の滅亡は防がれた。そのため人類はトランスフォーマーを敵視し、彼らを狩り、自らの手で対抗するトランスフォーマーを作りだしたがそれは結果的にディセプティコンの復活を呼び、再び混乱が巻き起こる。ケイド・イェーガーに発見され再起動されたオプティマスはらの活躍により再び地球は守られたが過去に地球にやってきたサイバトロンの創造主のシードにより宇宙に旅立つオプティマスに代わりバンブルビーがオートボッツを率いる事になった。


 しかし人類は再びトランスフォーマーたちを敵視し、対抗し捕獲するべくTRFを組織。オートボッツ、ディセプティコンに関係なく彼らを狩り出すようになっていた。シードの争奪戦に加わっていたケイドはトランスフォーマーを匿う犯罪人としてTRFから指名手配を受けて行方をくらましていた。シカゴの惨劇と呼ばれるオートボッツとディセプティコンの戦いで荒廃したシカゴの立ち入り禁止地区に入り込んだ子供たち。TRFの哨戒ロボットが子供たちを発見し彼らを不審者として処理しようとしたところを助けた少女がいた。彼女はシカゴの惨劇を生き延び、TRFの目をかいぐぐりながらオートボッツのキャノピーとスクィークスと暮らしていた。しかし子供たちを助けた事によりキャノピーがTRFに発見され攻撃を受けてしまう。少女の目の前で息絶えてしまうキャノピー。絶体絶命なところに現れたのは逃亡犯であるケイドだった。ケイドは子供たちと少女を助け出すと、そのまま立ち去った。

サイバトロン胎動

 シードに導かれサイバトロン星に帰還したオプティマス。母星のさらなる荒廃に驚くが、そこに彼を読んだクインテッサが現れた。太古の地球をシードにより恐竜を滅ぼし、ダイノボットを産み出した金属生命体の母ともいうべき存在。彼女の真の目的は、サイバトロン星の復活。そのためには地球の正体であるユニクロンからエネルギーを吸収することを目論んでいたのだ。折しも地球ではサイバトロンの接近を察知して地球上に大きな角のような金属製の構造物が出現した。それを見た、ある老人はつぶやく、「とうとうこの日が来た」と。彼は一風変わった執事のようなロボットにそう告げる。クインテッサに捕らわれたオプティマスはサイバトロンが蘇るためには地球からエネルギーをあつめるための鍵、杖を入手せよとオプティマスに吹き込む。やがてクインテッサの力でオプティマスは取り込まれネメシス・プライムとしてサイバトロン星ごと地球へ向かう。

円卓の騎士

 老人はウィトウィック騎士団の最後の一人であるエドモンド・バートン・フォルガン伯爵。遥か昔からトランスフォーマーの存在を知り、歴史の裏で彼らを助け、また助けてもらっていたウィトウィック騎士団は、何故彼らが地球に飛来するのかその謎を知っていた。彼はその時が来たと、執事を務めるトランスフォーマー、コグマンとともに行動を開始する。一方ケイドはサウスダコタのインディアン居留地の奥にあるうらぶれた廃品置き場で身を潜めていた。シカゴに向かったのはシカゴの惨劇で墜落したトランスフォーマーの部品を匿っているオートボッツの修理や交換部品とするために赴いたのであった。


 その時、古いトランスフォーマーを発見し彼から騎士の証であるタリスマンを渡される。一度は拒否したケイドだったがタリスマンは意思をもってケイドの車に忍び込む。その中にはあの少女もいた。少女はイザベルといい、あの惨劇で両親を失ってからキャノピーとスクィークスとともに暮らしていた。イザベルは半ば強引にケイドの隠れ家に入り込み、根負けしたケイドはいる事を許す。一方、ディセプティコンの首領メガトロンは地球人に取引を持ち掛ける。ある兵器を探しており、それを見つけたら地球を去るというのだ。米軍のモーシャワー将軍はメガトロンに武器を探させて、その後にメガトロンを掃討するように元NESTの司令官、レノックスに命じる。


 TRFの指揮官サントスとともに作戦につくレノックス。武器の手がかりであるタリスマンを持っているケイドの居場所を彼らに教える事になる。TRFと取引して配下を釈放させたメガトロンは早速ケイドの根城を襲撃する。襲われたケイドは計画通りに近くの廃棄された街へ逃げてメガトロンを待ち伏せする。なんとか撃退に成功するものの、今度は手がかりをもとめてやってきたTRFのドローンに囲まれることに。特にサントスはオートボッツに肩入れするケイドは何人もの部下がやられたためにレノックスの制止を振り切りケイドへ攻撃を命じる。


 機転を利かせてなんとかドローンを撃退すると、今度はあのコグマンが現れた。突如現れタリスマンの秘密を教えるからついてこいという。どうもディセプティコンもTRFもタリスマンを狙っている事に気が付いたケイドは秘密を知るためと、イザベルたちの安全を守るためバンブルビーとともに別れて行動する事に。家族となったからには必ず戻るから待つようにイザベルに伝えてドーバー海峡を越えイギリスへと向かう。向かった先は大きな古い城で旧型戦車に偽装しているトランスフォーマーとともに老人が出迎えた。彼はフォルガン伯爵と名乗り、もう一人のゲストを待っていると告げる。


 オックスフォード大学で研究者をしているヴィヴィアン・ウェンブリーが自宅からでかけようとすると愛車のシトロエンが突然しゃべりだして運転不能になり暴走しはじめた。助けを求めるが高速道路を爆走するシトロエンは並走したランボルギーニに突如変形してさらに爆走しフォルガン城に到着する。何故ここに集められたか分からない2人にフォルガン伯爵が説明を始める。伝説を思われていたアーサー王。彼は実在し、実はブリテンを統一ならさしめ、サクソン人の侵攻を撃退した裏にはマーリンの活躍があったと伝える。マーリンは魔法使いではなかった。ペテン師で大酒のみの飲んだくれだったが、人生に一回だけでいいから正しい事をしたかったとアイアコンンの騎士に伝え古きトランスフォーマーたちの助力を請うたのである。その時に遣わされた「杖」。それはクインテッサのもので地球のエネルギーを吸い取るものであった。タリスマンに選ばれた騎士ケイドはそれを護り、マーリンの子孫であるヴィヴィアンだけがそれを使う事が出来る。


 亡くなったヴィヴィアンの父は元はウィトウィック騎士団のメンバーでマーリンの杖の継承者だった。彼は生前ヴィヴィアンに秘密を打ち明けたかったがその前に死去してしまった。だが手がかりを残しているはず。さっそくケイドと共に亡父の書斎で手がかりを探すヴィヴィアン。幼い頃に父が見せてくれた飛び出す絵本。その中にヒントが隠されていた。棺の行方は海軍博物館の潜水艦にあり。それが分かったところにケイドの動きをモニターしていたTRFがスコットランドヤードとともに踏み込んできた。寸前で脱出する2人。


 一方フォルガン伯爵は今はキューバに潜伏中の元セクター7の調査員シモンズより、重大な情報を受け取る。その情報の手がかりは図書館に隠されているという。目当ての古文書により構造物とディセプティコンたちの目的地が判明した。その場所はストーンヘンジだった。追手を振り切り王立海軍博物館に到着したケイドたち、潜水艦アライアンス号に搭乗しヴィヴィアンが手を触れるとアライアンスは目覚めた。フォルガン伯爵はこの先は2人で使命を果たすように言ってアライアンスから降りる。そしてダウニング街へと向かう。


 目覚めたアライアンス号を追跡するTRFとレノックスたちは海軍の力を借り潜水艦を追跡する。アライアンス号は海底深くに沈む大きな宇宙船のドッグへと入っていく。艦を降りて先に進むケイドたちだがそこには朽ちたトランスフォーマーたちが眠っていた。しかし彼らは朽ちてはいなかった。別の入り口から特殊潜航艇で潜入したレノックスたち、サントスの持つセンサーでは体内に熱反応が見られた。彼らは杖を守る守護者だったのだ。ヴィヴィアンが床に触れると棺がせり出してくる。マーリンの死骸が抱いていたのは木の杖だった。こんなただの木を取りに来るためにここに来たんじゃないと杖を投げ出すケイド。そこに守護者が目覚め杖泥棒と思いケイドたちを攻撃してくる。


 そこにレノックスたちも加わりたちまち大乱戦の様相を呈するが、ヴィヴィアンが杖を持ちあげると杖はたちまち元の姿に戻り力を使って守護者を吹き飛ばした。そこにクインテッサに堕とされたオプティマスプライム、ネメシスプライムが現れ杖を奪い去る。すると宇宙船は起動し海底から浮上を始めた。ネメシスを追うケイドたち。宇宙船のデッキ上でバンブルビーがネメシスにくらいつき、説得するが聞く耳を持たずに攻撃してくる。そこにケイドも加わるが攻撃を止めないネメシスに発声できないはずのバンブルビーがネメシスの中のオプティマスに戦友だろと語りかける。


 寸前のところでネメシスからオプティマスへ正気を取り戻すがそこにメガトロンが現れ杖を奪い去っていくのであった。杖の守護者であるアイアコンの騎士たちに取り囲まれ断罪を受けるオプティマス。地球滅亡に手を貸してしまった彼は騎士たちに討たれようとするがそれを止めたのはケイドだった。ケイドのタリスマンが剣に姿を変えアイアコンの騎士たちは彼を円卓の騎士と認めた。

決戦!ストーンヘンジ

 サイバトロン星は地球を破壊できる距離まで接近し、ユニトロンからエネルギーを奪い去るキーとして杖をチャンバーと呼ばれる部屋に設置する。トランスフォーマー、オートボッツ軍とアイアコンの騎士たち、そして米軍、TRFは合同部隊を編成。残っていたオートボッツたちもイザベラとともにケイドと合流した。


 作戦はハウンドたちが乗ってきたトランスフォーマーの宇宙船からオスプレイを発進させチャンバーを急襲しヴィヴィアンが杖を停止させるというもの。チャンバーの高度が高いため地上から発進してはその高度に上がる事は不可能。宇宙船を母艦としての一発勝負な作戦であった。一方浮上したマーリンの墓のある宇宙船はストーンヘンジの直上にやってきた。そしてメガトロンたちが杖を使いエネルギーを取り出す準備を行っている。そこに英国首相を説得し、英軍を配置させていたフォルガン伯爵がメガトロンに仕込み銃を放つ。それを火ぶたに総攻撃が始まった。フォルガン伯爵エドモンド・バートンはこの攻撃でメガトロンに吹き飛ばされコグマンに看取られながら役目を果たしたと満足げに逝った。メガトロンはクインテッサに杖を渡し、チャンバーにセットされた杖はその力でエネルギーを吸い上げ始めた。このままでは地球はエネルギーを失い人類は滅亡してしまう。オプティマスたちは間に合うのか?

トランスフォーマー全部盛り

 今回の映画は、実はトランスフォーマーは昔から地球に来ていました…ってアレ?これ前にも聞いたような。トランスフォーマー映画ユニバース的にはオプティマスがやってきたのは結構昔というのは1作目の主人公、サムの曾曾祖父が1887年に氷漬けのメガトロンと接触していることから明らかですが、実は人類史にも深くかかわっていたという風にさらに盛ってきたわけです。1作目はオールスパークがキーとなっていましたが、2作目リベンジではエネルゴンというアイテムのために戦いが。そして3作目ダークサイド・ムーンではサイバトロン星復興のため跳躍装置、スペースブリッジを起動させるなど、いったいどれほどのアイテムが地球に眠っているのかと思えば、今回とうとう地球本体がユニクロンという巨大な金属生命体であるという設定がでてきました。


 トイ、アニメでは既に語られている設定を持ってくるのは大変なんでしょうけど、結果地球の大ピンチはまたまた謎のアイテム、しかも過去からのというトランスフォーマー3作品の焼き直し感が強いとはいえ前作ロスト・エイジから続く物語にはなっています。その割にはケイドが単独行動する必要から指名手配犯ってのはちとやりすぎかと。あれだけ苦労して、最後は功労者とも言うべきほどの活躍をみせたのに娘とは会えずひっそりとオートボッツを助けて回るお助けマンになっているとか…。正直ケイドとレノックス以外の人間キャラってあまり印象が薄いし、エドモンドとヴィヴィアンに至っては説明役と今作のヒロインでございっていう感じが半端ないわけです。まあアンソニー・ホプキンスはさすがに名優だし、こういう仕事でもちゃんとやっておられますけどね(笑)というかエドモンドをホプキンスが演じたからある程度の格というか説得力があるけれど…それでもやっぱり先の3部作からの焼き直し感がぱねぇって感じは拭えません。


 それでも最新軍事技術をバンバン入れ込んでくるベイ監督は、本当にこういう「状況」を描くのが大好きなんだろうなと思うし、CG技術の発達は毎度舌をまくほどすごいものです。でも次も(ラストにそれは示唆されていますが)地球が舞台となりそうなんですが(しかもユニクロン起動とかなったら地球はただでは済まないはず、どうするんだ?)願わくばそろそろ宇宙でやってみては如何と。サイバトロン星で戦うとか、地球で戦うのもありなんでしょうけどね、正直この絵面は5作もやったらお腹いっぱいです。ダークサイド・ムーンも月で決戦か?とか思っていたらシカゴでめっちゃ地球やん!ってなりましたし(笑)かなり飽和状態なトランスフォーマーシリーズ。次は地球そのものと言われるユニクロンが絡んでくるのは間違いないでしょうからどうやって話を組み立てるのか?他人事ながら心配です(笑)


 ちなみにトランスフォーマーシリーズは現在(20180527)全てAmazonプライムにて会員特典見放題配信中です。tonbori堂のおすすめはやはりダークサイド・ムーンまでの初期3部作ですかね。基本的にはリベンジまでがおススメです。ちなみにリベンジ評判凄く悪いんですがベイの状況好きがさく裂してて巡洋艦に試験的に搭載されているレーザー砲を発射とかもうノリノリです。ちなみにレーザー砲はマジで考えられてるそうですがまだ実用段階ではなく実用実験段階だそうですよ。

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