M.C.Uの看板シリーズと言っても過言ではない『アベンジャーズ』シリーズ第3作、通算では19作目にあたる『インフィニティ・ウォー』早速観に行ってきました。
というのもやはりネタバレはしないでほしいというルッソ兄弟のハッシュタグ『#サノスは沈黙を求める』が出ていても、やはり時間が経つと情報は漏れ伝わってしまうもの。実際に既に公開初日から、ネタバレしている方もいらっしゃいます。その方がたがアカンとは言いません。実際tonbori堂がこれから語る事も作品を観たことを前提でのバレが含まれる感想ですから。文才があればバレ無しでも書けるのかもしれませんがこの衝撃はやはり難しい。だから観た人前提で書きたいと思います。
この文章には『インフィニティ・ウォー』【ネタバレ】が含まれています。ご注意ください。もし読まれる場合はその点をご了解したうえでよろしくお願いいたします。それと敢えて説明をしないで書いております。ですので出来れば先に作品をご覧になってからお読みいただければ幸いです。ルッソ兄弟監督が「#サノスは沈黙を求める」と言った意味はスクリーンでしか感じられません。よろしくお願いいたします。
最大の衝撃、インフィニティ・ウォー
【注意!】
ただ何時ものようなストーリー詳細は省きます。そこはスクリーンで味わってほしいからです。といってもこの物語は基本的にサノスという宇宙の生命体の半分を滅ぼす男がそのための手段としてインフィニティ・ストーンを集め、アベンジャーズとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとぶつかるという話です。そこだけ押さえておいてまずは劇場へ。
グランフロント大阪/「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」から10周年を記念したポスタービジュアル。 |
【ネタバレ】
冒頭は『マイティ・ソー/バトルロイヤル』のポストクレジットシーンの続きから始まっています。
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マッド・タイタン降臨
この作品の一番のヴィランであり、インフィニティ・ストーンを手中に収めこのユニバースの全ての生命体の半分を消し去ろうという野望を持つ男。それがサノスです。彼はこの宇宙に増え過ぎた生命体の均衡をとるのに、半分を滅ぼすことが一番理想的な解だと信じていて、最初は自分の故郷、優れた科学力を持ちながらも極大まで疲弊したシステムと増えた人口をささえきれなくなっていたタイタンという星の住人を半分虐殺しました。それが最善の道と説きながら。
はっきり言ってサイコパス傾向のある狂人ですが、彼には彼の信念があり、ガモーラに見せる情愛は歪んでいるけれど本物です。アメリカの犯罪捜査ドラマ『クリミナルマインド』などで時々そういう犯人いますよね。でもそれらのサイコパスも恐ろしいですが、サノスはさらに地球人以上の強靭な肉体と、全てを見通せるほどの天才的な頭脳をもった宇宙最強で最凶のサイコパスなのです。
バランサー
彼は自分の行いが善行と思っており、そこが恐ろしいところなんですが、部下にも慈悲深い人物です。そのため増え過ぎた生命でやがて宇宙は緩慢な終末を迎える。そうなる前に手を打つべく自らが悪人と呼ばれてもそれを断行しようとしてるわけなのですが、この増え過ぎたという部分に今作を観た多くのファンが今のマーベル・シネマティック・ユニバースの作品群になぞらえています。確かにその部分はあるでしょう、確かにこれまで18作にも渡る作品があり、これで19作目となるマーベル・シネマティック・ユニバースも極大までに肥大化し、バランスを欠いている。もしくは新たな道へという事もあるでしょう。
ただ、だからと言って本当にそれだけなのか?分かりませんがバランスを取ろうとするサノスに対し呆然と佇む残ったアベンジャーズたちはそのままなのか?何と言われようとも次の10年へのマイルストーンとして『アベンジャーズ4』でアベンジャーズは帰還するのではないかとも思うのです。当然最強ヴィランとしてサノスも戻ってくるのですが。その時に大きな代償を払う必要はあるかもしれませんが。そこは『鋼の錬金術師』でいうところの等価交換です。インフィニティ・ストーン最強の力を持つ、ソウルストーンもその力を我が物とするには愛する者を捧げねばならないという部分はそれを思い起こしました。サノスが戻ってくるとき、それは彼ら「アベンジャーズ」も戻ってくる時なのです。そしてその時どのような事が起こるのか?想像もつきません。
インフィニティ・ウォーの決着
このラストで決着が付いたのかといえばそれはノーです。ただ来年公開の『アベンジャーズ4』でつくのか?それはほぼ間違いないでしょう。あらゆる媒体でマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギが『アイアンマン』から語ってきたストーリーに一つの結論を出すという事を語っているからです。去年の今ごろは情報が出ないななんて言ってましたが、あっという間に『インフィニティ・ウォー』が公開された今、すぐにでも4が観たいと渇望している人たちは多いと思います。ですが来年までの約1年。『アントマン&ザ・ワスプ』『キャプテン・マーベル』を経てどのような結論が出るのか。楽しみでもあり、怖くもあり、ともかく期待感がとてつもなく膨れ上がったのは間違いありません。
アントマン&ワスプ
次のM.C.Uは20作目となる『アントマン&ワスプ』です。多分これとはまるでカラーが違ってくるでしょうが、描かれる出来事が『インフィニティ・ウォー』(IW)前か後かはかなり気になるファンが多いはず。
スコットとクリントは司法取引を受け入れたという台詞がありましたが、そこらへんが関係してくるのかなと。とすればまずはインフィニティ・ウォーが進行中もしくはその前の話というのは考えられます。宇宙全体の危機とは言え異星人の宇宙船がNYに現れたのはこれが最初ではないし、被害もかなり限定的なものだったので、政府は対応に大わらわな感じでしょうが。それでもIW後はどうなっているか。4にはホープ(ワスプ)役エヴァンジェリン・リリーも参加しているのでスコットともに参戦だとは思うんですが…(実際リーク写真にはスコットが映っている)もしかするとホープが…。公開が待ち遠しいものです。
ホークアイ
ホークアイことクリント・バートンは秘密の任務や彼の仕事をしているという話ですが、もともとS.H.I.E.L.Dのエージェントだったバートンは特殊任務についていた人物。キャップの依頼にも応じる義侠心もあるし、今回の事も思うところはあったでしょうが、家族との約束を優先したのかなと。
となれば当然彼がどうなったかも気になりますが撮影はしていたのは分かっているので彼の出番は4までお預けというところでしょうか。そもそも多すぎるキャラクターを今回、タイトにしかしちゃんと見せ場も作り、それぞれの作品のカラーも最大限壊さずにという事をやっているルッソ兄弟。ホークアイも4には必ず見せ場があるはずと信じています。
もう一人のキャプテン
そしてサノスの願望は成就してしまい、全生命体の半分が灰と化していきました。初期アベンジャーズとウォーマシンことローディが残りましたが、これが4へのクリフハンガーかと思いきや、ポストクレジットに、今回は呼ばれていないと言ったあの男が、副官と共に登場。しかし時すでに遅し、コードレッドといいながらも灰と化してしまいました、片目の彼は寸前にFワードを口にしつつ…中の人は『キングコング:髑髏島の巨神』でもそのネタやっていましたが、これは完全に中の人の持ちネタの一つになってる感があります(笑)
そして消える寸前いずこかへ緊急信号を発信したようですが、そのガジェットの小さなスクリーンには『キャプテン・マーベル』のコスチュームのマークが。ここで同じ回で観ていた外国の方から拍手が。Fワードに反応したのかキャプテンに反応したのか、多分両方かと思いますが(笑)
この『キャプテン・マーベル』この先のM.C.Uをブラックパンサーともにけん引していくことがほぼほぼ決まっているヒーロー。何故ならダイバーシティが叫ばれる中、これまで女性ヒーローはブラック・ウィドウやスカーレット・ウィッチがいたもののタイトルロールには至っていません。マーベルとしても女性ヒーローのタイトルを出すことは宿願だったはずです。それにライバルDCの『ワンダーウーマン』のヒットもありましたし、ここは慎重にかつ大胆に事を進めたかったはずです。だからこそ今回、ティ・チャラ陛下は灰と消えましたが、それを救う事になるのが『キャプテン・マーベル』というのはある種の必然ではないでしょうか。
衝撃度120%を超えて
『インフィニティ・ウォー』はそのラストはかなり衝撃です。サノスの野望は成就し地球を守るヒーローたちは壊滅状態。そしてサノスはどこかの惑星のあずまやで夕陽を見て涙を流す。これだけを観れば完全に彼がヒーローです。そしてトニーは目の前でピーター・パーカーが消滅するのを見せつけられました。彼はサノスに自分と同じ知識欲に囚われた人間だと言いましたが、同じく消滅してしまったストレンジがタイムストーンで見た、たった一つの勝利の鍵がもしかすると大きな衝撃を受けたトニーなのかもしれません。
そしてキャップもバッキーを目の間で灰と化し、ファルコン、そしてティ・チャラまで…。グルートもロケットの目の前で灰となり、しかもトニーはサノスの故郷タイタンにネビュラとともに放置状態。M.C.U始まって以来の最大の衝撃でした。ストーリー序盤や中盤でもロキが殺され、(ヘイムダルも)ガモーラは生贄に捧げられかなりの衝撃でしたが、ラストのこれには客席が本当に静寂に包まれました。楽しいシーンもあったし(ガーディアンズのシーンなんかは本当にガーディアンズのカラーだったのでジェームズ・ガン監督の協力の賜物だなあとか、ワカンダなど楽しいシーンも多くあったのですが…)
そしてピーター・パーカー、スパイダーマンは続編が決まっています。そして『ブラックパンサー』も続編あるだろうと言われているのですがとなればなんらからの手段で蘇るだろうと予測している人も多いでしょうが、さらに深読みしているファンは(tonbori堂もなんですが)つまり初期アベンジャーズメンバーの何人かがそれこそサノスがガモーラを生贄にしたように…4で命を落とすかもしれないという事です。契約上とか役からの卒業っていう事情があるにせよ、ここまで思い切ったクリフハンガーを仕掛けてきたという事は4はさらなる展開が待ち受けているのはほぼ間違いなくそれを考えるだけで頭がグルグルします。当然、新ヒーローであるキャプテン・マーベルの役割も4公開前の単独映画でのストーリーがどのように4につながるのか?
マーベル・シネマティック・ユニバースを『アイアンマン』から追っかけてきた人はこれは見逃せないし、観なくちゃいけないという声は本当にそうだと思います。観たいシーンはほぼあるし、ここはそうだよなとか、ああやっぱりこれですよってのはちゃんとあるんです。でもラストは…。そしてその後の展開を考えると、この衝撃で本当に頭がクラクラしています。これは『アベンジャーズ4』で霧が晴れるようになるのでしょうか…。ルッソ兄弟、本当によくぞここまでと思いました。来年の今ごろが本当に待ち遠しいです。
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返信削除
返信削除昨日2回目観覧しているうちに「まさか?!」と思いついたことがあります。
- ドクターがみた14百万65個の未来 : 並行世界ごとマルチバースのことでしょうね
- グゥイネス・パルトロさんがインスタで漏らしたアイアンウーマンネタ(モーションキャプチャー衣装姿)
- 陽子宇宙ネタのアントマンは今回出ていない
- 撮影場でリークされたと言う、白髪のトニーとニューヨーク事態の時のキャプテンが並んでいるショット。
消える寸前のドクターが、すまなそうな顔でトニーをみていましたけど、もしやこれは…まどかマギカ展開かも?と思ったんです。(おい)
散っていた14百万64人のトニー・スタークの因果をいま生き残っているトニーに集中させ、神格と昇華した彼が「全てのサノスに救援を」……とか(おいおい)
で、神格となってかの「リビング・トリビューナル」となったトニーの前に「あの老人」が現れ、「随分遅かったじゃないか、スタンクよ」と言うとか。(おいおいおい)
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すみません。誤字がありましたけど修正機能がなくて削除させていただいて書き直しなしたOTL
カンさん>
削除なかなか面白い推察です('◇')ゞ
私はストレンジのたった一つの勝ちパターン。それはトニーが生存していることだったのかなと思っていましたが、(ドマルムゥをへきえきさせたアレみたいに)確かにあのポイントが特異点となってマルチバースに分岐しているのはあり得ますね。
タイムストーンを奪取して逆行かなとかも思いましたが、それだと単純すぎるし、これはあり得るかも?ただトニーがそこまで言っちゃうのか?ソーがカギになりそうな気はしているんですが。いや待ち遠しいです。
まあ、待ったくの冗談ではありますが、タイタンに一人残っている(ネビュラもいる!)トニーがなんかの鍵を握っていそうな気がするのは確かです。タイムストーンをサノスに渡し、サノスが6つのストーンを揃えてパチン、と指を鳴らすまでタイタンに残っている一行が何をしていたかは全く説明されていなかったので、その間にドクターがトニーに何か言い残したのではないかと憶測しています。最後の視線が「全てを君一人に背負わせてすまない」と言っているようでしたしね。
削除いわばトニー・スタークごとロバート・ダウニーJr.はMCUの立役者とも言える存在でしょうね。全ては彼が製作にまで関わった「アイアンマン」から始まりましたわけですから、そんな彼に10年間(来年まで入れると11年)の一区切りを任せるのもありではないでしょうか。
(そんな意味で先の冗談を言ったわけですしねw スタン・リー翁がMCUの神様であるワン・アボーブ・オールなら、ダウニーJr.だってその次なる位置につく資格はあるのでは、と思いまして……いやいやつまらない冗談をしてしまいました。)
カンさん>
削除確かにトニーは重要になると思います。M.C.Uの一区切りに彼がなんらかの決着をつけてくれるというのはみんな期待していると思います('◇')ゞ
あとスティーブと和解できるかどうかも。