「傷ついた小鳥たち」|ファイブスター物語/FSS第6話時の詩女アクト4-8『パルスエット~二羽の小鳥』月刊NT2018年4月号連載分:感想|【ネタバレ注意】-Web-tonbori堂アネックス

「傷ついた小鳥たち」|ファイブスター物語/FSS第6話時の詩女アクト4-8『パルスエット~二羽の小鳥』月刊NT2018年4月号連載分:感想|【ネタバレ注意】

2018年3月10日土曜日

FSS manga

X f B! P L

 今月号もまた盛りだくさんなためいろいろ気になったところを抜き出して書いております。では早速いってみましょうか。特に前回からの登場人物には驚かされっぱなしです。



※【月刊ニュータイプ2018年4月号『ファイブスター物語/FSS』の内容についてネタバレしています。】

古の血統

 今月号、扉はリリの解説で、前ブラウ王(リリの父親)は早くに亡くなったという記述があり、筆頭騎士として王家を盛り返すべく修行していたとの事。その時に数々の剣聖剣技やフィルモアの技を習得していったのでしょう。教授した師の名前にはヒトーサイ以外にも黒騎士ロードス・ドラクーン、ヘリデ・サヤステの名もありました。フィルモアは軍事国家としてたっている部分も多いのでリリも筆頭王家としてのブラウ家の家名のためそういう行動をとったのかなと。そして本編ではフィルモアのアルケインに場面が移り、アラン・リーが謁見している女王様が。この漫画、女王陛下がむちゃくちゃいっぱい出てくるのですが新たな女王陛下はいったいだれなのか?


 幸いDESIGNS4にフィルモアの系図があるので開いてみるとドナウ帝国と統合した大国、太陽王国(スバースをスパチュラに送り込んだ国ですね)の流れを継ぐボルガ・レーダー・フィルモア王家のジェイン・ボルガ・フィルモア女王陛下ではないかと。そう思ったのは背後にある双頭竜とウォータークラウンの統合マークからです。ウォータークラウンはボルガ・フィルモア系統の紋章と明言されていますので。ちなみにジェインの父親はあの蛸入道ことバシル大王です。

『F.S.S DESIGNS4覇者の贈り物』/フィルモアの系図はこちらが詳しいです。(リンクはAmazon)


 ひょっとするとアラン・リーが通信で話していたのも…。そしてアラン・リーもケンタウリ家の血を引く者であったことが示されました。いや顔全然ラルゴの面影ないよ、女王陛下の方が血を感じるよって思いましたけど思えばケンタウリ家もボルガ・フィルモアの血統ですから当然といえば当然なんですが。ですがアラン・リーがケンタウリの名ではないというのもアトキ戦以後のケンタウリ家の凋落を感じさせます。


 もう一つ、ジェインからは気になる人名が。カモン殿って…どなたでしょうか?古強者なファンは『重戦機エルガイム』の主人公ダバの真名、カモン・マイロードを思い出して、ここにそんな名前が来たか!となりましたがブラウ王家のヨミ・ルーカの名前も出てきてあらためてフィルモアの血の古さを感じさせる挿話でした。

二羽の小鳥

 そして茄里の元にはトホホの詩女様が(笑)。詩女様は時間も空間もあまり関係ないご様子。でもこのシーン、『花の詩女 ゴティックメード』にもつながってるんですよね。むかしむかしのむか~~~しのおともだち、そういう事です。そう考えると今のエピソードの全てに『花の詩女 ゴティックメード』が横たわっていてベリンがユニオⅤなのもそういう事なのかもしれないなと思いました。しかし二羽の小鳥はショー・カムとこいつさんの事かと思っていましたがまさかクリスティンと茄里とは。意外な人がっていうのはそういう事なのかもしれません。比翼の鳥をちょっと思い出しました。実は双頭竜の紋章も見方によると比翼の鳥に見えなくもないですね。


 そして傷ついた小鳥というのはベリンとトリハロンでもあるんですよね。あの作品での2人は。大きな流れに巻き込まれて翻弄され傷つく2人ですが、心を通わせ、添い遂げることは出来なくとも、この後会うことも無いとしても心の支えとして生きていく。詩女はそのことをずっと受け継いでいっている。だからこそこのエピソードをやる前に発表するべき話を、アニメでやってくれてありがとうという感じです。そしてラーン聖導学院でのエピソードに。ショー・カムさんとこいつさんの出会いはまあ最悪というのは恋愛映画のセオリー通りではありますが、病気が神経が反応しなくなる病気であると明かされました。最後のコマにフンフト様が登場でこの後の展開が激しく気になります。


 あとショー・カムさんってばリッターピクトでは「寡黙」と書かれていましたが、無茶苦茶悪態ついています。これはやっぱりあれですかね。べたに気になる子にいじわるするアレでしょうかね。もっとも相手が騎士だとシャレにならない事になるんですが。ともかくまた来月号が待ち遠しくなる引きでした。

『DESIGNS6クロス・ジャマ―』

 扉に近況報告がありましたが絶賛制作中とのこと。そして『アクト5』の予告めいたことも。タイトルは『スプラウト・ソング』詳しくは今月号の扉をご覧いただきたいんですが、ユーゾッタの戦いが描かれるのはちょっと注目したいですね。彼女、クリスティンとともにカイエンの印を受けた騎士ですので、初登場のぽやーんとしたイメージのまま終わりそうな感じもあったんですが、本当の騎士の戦い、そして国を背負うということの重圧などが描かれるのか?はたまたお笑い組なのか?予想がつかないので楽しみです。


 またコーネラのデモールやマドラとデコのエピソードとか待ちきれないよ!ってなる人も多そうだけど、絵のクオリティが下がりそうと感じたら短い休みを取りたいとのこと。それはもういいから無理するなよクリス(永野護)って言いたいですね。でも一刻も早く『クロス・ジャマー』読みたいですが(ヲイ(゚Д゚)ノまあ、あわてず、急いで正確にお願いしたいですね。

おまけ

 付録のカレンダーに収録されてた画は先月号と同じマグナパレスでした。新規イラストではないんですが、てんてこ舞いなクリスに以上を求めるのは酷かなとも。まあファンとしては新規を望んでいたでしょうけど、先月の表紙はかなりの力作でしたし、次はクロス・ジャマーまでとっておくか、扉でリリース?あるかもしれませんね。


 そんでもってカレンダーの絵師さんたちにインタビュー企画でクリスも登場。ほぼ殆どの絵師さんたちは絵が好きで書くのが楽しいとある中、一人、絵を描くのは嫌いと(笑)とはいえデザインとかそういう事は好きなんですよね。ここは前から変わらないところ。単行本の判型が変形サイズなのもLPレコードのジャケットという話も。


 余談ですがLPレコードのジャケットって本当に様々なものがあって、ジャケットだけを見て買う「ジャケ買い」なる言葉もあったほどです。今の人がどれだけ知っているかは分かりませんが、内容分からなくともこのジャケットカッコいい!となって買う人もいたわけです。単行本のLPレコード大のジャケットイラストボードが出たらちょっと欲しいと思っています(真顔)それとイラストレーターではなくやはりデザイナーなんだなと思う発言で今月号もクリス節って感じのインタビュー記事でした。

追記:※お館様については再考してみました。こちらのエントリにまとめています。

双頭竜の旗のもとに。|ジーク、サイレン、フィルモア帝国の血統。ファイブスター物語【ネタバレ】|Web-tonbori堂アネックス

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