映像に出てきた変わり種銃。

珍銃ハンターってわけじゃないですが…

以前に『映像に出てきた変わり種ピストル。』というエントリを上げたんですが今回はその流れでピストルに限らずアレやこれやもあげてみようかなと(笑)

というのもTwitterからネタを拾っていることも多いtonbori堂ですが今回はこのタグが発端でした。
ハッシュタグ #欲しいけどたぶんエアガンでもモデルガンでも出ない選手権
tonbori堂はこの2つを上げています。






この両方とも映像作品に出てきた銃でそれらも含めて珍しいいわゆる映像作品に出てきた珍銃ついてまたちょっと書いてみようかと思います。



スタームルガー・ホークアイ

「殺し屋映画列伝」でご紹介した加山雄三主演の『狙撃』で主人公の松下が敵の殺し屋と対決するために用意した拳銃です。今に至るまでこの銃を使った作品をtonbori堂は知りません。というよりこの拳銃、商業的には失敗したため僅かしか生産されておらす米国人でもその存在を知っている人間は少ないのではないでしょうか?
Ruger Hawkeye - Wikipedia

Flickr - ~Steve Z~ - Ruger Hawkeye (7).jpg
画像はWikipediaより|ルガー・ホークアイ

昔持っていた拳銃図鑑のような本には何故か掲載されていたのは珍しいからだと思います。拳銃なのに1発しか装填できず、護身用に隠し持つには大きすぎ射撃競技か、狩猟用にしか用途が無いために商業的にもヒットしなかったのではないかと思われます。実はこういった銃は幾つかあってだいたい、珍しい弾薬を新開発して使用するモノはよく失敗しているように思います。

レミントンのXP100やトンプソンアームズセンターコンテンダーは薬室や銃身の換装により多様性を持たせて生き残ったものもありますが、これはさすがにそういう事が難しい。

このホークアイも.256ウィンチェスターマグナムという珍しいカートリッジを使用しています。目的は狩猟用(主に小動物)、または害獣駆除が考えられていました。小さな害獣、プレーリードッグなどは気配を感じると巣穴にすぐに隠れてしまうので、拳銃弾より遠くから狙える、高速弾が必要とされた訳です。もっともその使用目的で言うと拳銃だとどうしても狙いが付けにくく、なら.22口径のカービン銃(短いライフル銃)でいいんじゃないかという事で結局人気が出なくなってしまったのかなと勝手に推察しています。

とは言え一発必中、ワンショット・ワンキルという魔法の文言に弱いのでこう唱えられるとやっぱりカッコいいとなってしまうのですね。しかしよくもまあこんな珍しい拳銃をチョイス出来たなと思いますが、これには拳銃殺陣師としてウェスタンアームズ社長の国本圭一氏が関わってたからでしょう。国本氏は田宮二郎の『拳銃犬』などの犬シリーズをリアル拳銃使いとして殺陣をつけたことから数々の作品に関わっておられます。

アメリカに渡って早撃ち武者修行をし、セル・”マーク”・リードをいう高名な早撃ちシューターとも友人で日本に米の銃を紹介するプレゼンターのような事もしていた国本氏がその腕を見込まれて映像での指導をするのは自然の成り行きだったようです(セル・リードもそういう仕事をされているようです)そんな国本氏だからこそホークアイというような言わば珍銃に分類されそうなレアな銃はどうかと提案できたのかもしれません。

この映画のクライマックスでの加山雄三のショルダーホルスターからのクィックドロウはその抜き方も非常に特徴的で国本氏の指導の下に行われたとか。相手のモーゼルミリタリーの早撃ちも凄いのですが、この射撃対決は是非映像でご覧になっていただきたいですね。

M1941ジョンソンライフル

アメリカのメルヴィン・ジョンソンJrが開発した自動小銃です。1941は年号で日本が太平洋戦争に突入した年です。既に欧州などでは戦端が開かれ、日本は大陸で戦端を開いていたきな臭い時代。米軍の制式小銃として売り込まれましたが、政府が既にM1ガーランド小銃を採用すると決まっていたため、高い性能を持ちながらも少数のみが海兵隊に使用された軍用ライフルです。
M1941.jpg
By Curiosandrelics - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
画像はWikipediaより|M1941ジョンソン自動小銃|
その特徴的なフォルムは一度見たらなかなか忘れられないものなのですが、この銃の名前を知ったのは『刑事マルティン・ベック』という映画でした。日曜洋画劇場で淀川長治先生がまだご健在だった頃に放送された刑事モノの映画だったのですが、この作品アメリカの作品ではなくスウェーデンの映画で、元は有名な小説です。マイ・シューヴァルとペール・ヴァールーの夫婦作家によるシリーズもので、映画はその中の『唾棄すべき男』を映像化したものです。

連続警官殺人の犯人が使用するのがこの見慣れないライフル銃で月刊Gunか何かでこのライフルがジョンソン・ライフルだと知ったのでした。ボルトアクションではなくオートマチックリローディング(自動装てん)のため途切れなく射撃できる小銃の恐ろしさをよく描写しており、ハリウッドのアクション映画にもまけないストックホルムを舞台にした屋上から警官隊に発砲する犯人との銃撃戦がクライマックスでした。

でもなぜかジョンソンライフルだと思っていたのですが一応確認のためにぐぐったらこれがなんと実はM1941ライフルをベースとして開発されたジョンソンM1941軽機関銃だったということが判明したわけで(手持ちの画像がライフルしかなかったんでTwitterではライフルを貼りました)
JOHNSONMG1.jpg
By オリジナルのアップロード者はポルトガル語版ウィキペディアFab-peさん -
pt.wikipedia からコモンズに移動されました。, パブリック・ドメイン, Link
画像はWikipediaより|M1941軽機関銃

それとTwitterで教えてもらったんですが、『刑事マルティン・ベック』でつかわれてたのはそれに似せたFAL改造銃だったことと、いやそれは一見ではわかりませんでした。ありがとうございます<(_ _)>でした。
蔵臼 金助さんのツイート: "@tonbori 映画ではFALを改造したプロップだったみたいです。 https://t.co/byKe8BOtEK"

そしてウィンターソルジャーになる男、バッキーが狙撃につかっていた!いやこれは完全に忘れていましたね(^^;言い訳すると、実銃ではなくスペシャルな第二次世界大戦に登場しそうなレトロフューチャーなカスタムスナイパーライフルと勝手に思い込んでいた…みたいな(苦笑)
パルンタ砂漠の突風さんのツイート: "@tonbori 最近の作品なら映画「キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アヴェンジャー」でバッキー・バーンズが使ってます。 https://t.co/ZDVdMXXKaf"

しかしTwitterは凄い。いろいろ情報が集まってくるものですね。

アパッチリボルバー(ナックルダスターピストル)

これも拳銃図鑑などの本には『変わり種、珍銃』のカテゴリーでよく載っている拳銃です。銃身が無いペッパーボックスといわれるタイプの回転式拳銃に、拳に握り込んでつかう打突武器であるナックルダスターを組み合わせ、しかも飛び出しナイフをも備えるという、いかにもギャングが好みそうな武器です。

拳銃としてはほぼ弾倉が銃身を兼ねているため命中率は悪く実際には近距離での戦闘にしか役に立たないものです。ただ接近すれば絶対に当たりますし、格闘戦に使うと非常に危険な武器となります。

映像に出てきてもおかしくなさそうですがあまりにもレアすぎるのか、使いどころが難しいのか殆ど無いと言い切ってもいいでしょう。でTwitterで上のタグで見かけたのですが、その数少ない作品がこれだそうです。

西部決闘史
画像はamazonより|『西部決闘史』|リー・ヴァン・クリーフ (出演),‎ ライナー・ショーン (出演)|

tonbori堂はこの『西部決闘史』は観た事が無いんですがリー・ヴァン・クリーフのサバタサーガの3作目の作品だそうです。
灰田蘆憲さんのツイート: "#欲しいけどたぶんエアガンでもモデルガンでも出ない選手権 ナックルダスターリボルバー。へんてこ鉄砲せいぞろい映画『西部決闘史』以外で見たことない。 https://t.co/SKM1rD7Vw9"

で、思い出したんですが、これも大分、昔になるんですが鶴田浩二の主演の映画『黄金の犬』をTVで放送してたことがありまして、その時に鑑賞し、地井武男がチイチイとかちい散歩などでの柔和なおじさんではなくギラついた情け容赦のない殺し屋を演じていたのです。S&WのM29のようなリボルバーも使っていたんですが街中や接近しての殺しはアパッチリボルバーを使っていました。
画像はWikipediaより

これ割と小道具の出来が良くて、すぐに拳銃図鑑にのってたアレだ!となりましてけっこう興奮した思い出があります。まあそれぐらいしか覚えてないんですが(苦笑)実は『犬笛』だったか『黄金の犬』だったかもと記憶がごっちゃになっておりまして。実はどちらも狩猟犬が重要なポイントになっています。

オートマグ

セミオートマチックでマグナム弾を発射するというのは、その威力から難しいとされていましたが、それに成功した世界で最初のマグナム弾を発射するセミオートマチックピストルがこのオートマグです。日本では人気のあった漫画『ドーベルマン刑事』の登場人物、新宿署、暴力団担当の刑事、宮武が使用していることから、彼の使うスペシャル30連マガジンとともに知られています。
Automag 44amp.jpg
By Dr.mike - 投稿者自身による作品, CC0, Link
画像はWikipediaより|[[File:Automag 44amp.jpg|thumb|Automag 44amp|alt=Automag 44amp.jpg]]
オートマグはそのスタイルからさぞ映像に引っ張りだこと思われがちですが実は印象的に使われたことは少なく後発のイスラエルのデザートイーグルに完全にお株を奪われた格好になっています。

そんなオートマグが映画で輝いたのは『ダーティハリー』シリーズの第4作『ダーティハリー4』(原題名『Sudden Impact』)です。この映画でトレードマークのS&W M29をオートマグに持ち替え敵と対決するのがクライマックスになっているのですが、なんでもこのオートマグはカスタム品でイーストウッドに贈られたと聞いています。『CLINT-1』という刻印が打たれたもので当時、月刊Gunに特集記事が載っていたように思います。(当時のGun誌を処分してしまったため確認できず)実際に作品に使われたのは撮影用のプロップガンである『CLINT-2』です。

で、実はオートマグは以前MGCからモデルガンが。現在はマルシンからエアソフトガンがモデルアップされていたのですが現在市場にでているのはブラックモデルだけのようですね。実際にはステンレス鋼でつくられているのでシルバーの輝きが美しい拳銃です。

画像はamazonより|マルシン工業製44オートマグ クリント1 8mm ブローバック ブラック ABS
ちなみに邦画『化石の荒野』でも主人公がオートマグを使用していました。何の因果か『黄金の犬』と同じ西村寿行原作。大藪春彦とならんで西村寿行作品も銃にはこだわっているとか(西村寿行作品はほとんど読んでいないのですが)ご両人ともに狩猟をやってらしたというのも影響あるのかもしれませんね。

ポドヴィリン

これはなんというか、いや変わり種というより架空銃なのです(笑)、映画『レッドブル』(原題名『Red Heat』)に出てきた主人公イワン・ダンコーが使用するソ連の最強拳銃で設定上M29よりも強力(笑)とされていたように思います。

デザインはデザートイーグルを基本に、ワルサーP38のグリップを装着、バレルを延長し延長バレルの上にサイトをつけています。デザイン的には大型化したワルサーP38というイメージなのでしょうね。これもTwitterのタグでなんと自作したという人が。
らいあさんのツイート: "なので作った  #欲しいけどたぶんエアガンでもモデルガンでも出ない選手権 https://t.co/MJtrYmpKUC"
いや本当に『ネットは広大だわ』というしかありません。ちなみに画像が無いとどんなのか分かりにくいってことでこちらのリンクを貼っておきます。「レッドブル」のロシア語版Wikipediaに画像がのっておりましたのでそこのリンクです。
Red Heat gun - Красная жара (фильм, 1988) — Википедия

ということで…

5丁を紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。めったに観ないっていうところで選んでみたのですがジョンソンライフルを入れるために拳銃しばりは解除しました(^^;
どうしてもガンマニアはヘンな銃が出ると?ってなる種族なのです。『キングコング髑髏島の巨神』でサミュエル・L・ジャクソンがガバメントのようなでもちょっと違うオートマチックピストルを構えていると、あれはM1902か?となるのです(笑)まあ因業な性質だなとは思いますが、これからもそういう細かいところを掬っていきたいな思っていますが、いやそれとともにマニアたくさんいっぱいいらっしゃるなと感じました。これからもタグ関係からネタを拾わせていただくかも?





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