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動物には罪はない|ドラマ『警視庁いきもの係』最終回を終えて。【ネタバレ】|tonbori堂ドラマ語り

2017年9月11日月曜日

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警視庁いきもの係/ロゴはイメージです
警視庁いきもの係/ロゴはイメージです

 当然な事を10回に渡って延々と説き続けたコントドラマでした。悪ふざけやオヤジギャグが少々行き過ぎた感ありましたが無事に大団円を迎えました『警視庁いきもの係』。なにより演者の人がいろいろ思うところあってもニコニコしていたのが良かったですね。

 ドラマ公式Twitterアカウントのツイートより。最終回を和気あいあいと視聴している風景をツイートされています。日曜劇場の方は今回全力スルーなんで分からないんですが数字的にも結局は有終の美を飾れたとは言い難いと思うんですが、それでもまあ日曜の夜にそんなに暗くなる感じでもなく、薄巡査を演じた橋本環奈ちゃんの笑顔をおがめるってのは良かったんじゃないでしょうか(笑)

警視庁総務部総務課動植物管理係

 長ったらしい名前ですが通称『警視庁いきもの係』といっても警視庁内に設置されておらず、外部にある警察博物館に設置された番外地的な部署でまあ架空の部署です。架空の部署と言えば、『大追跡』の遊撃捜査班をすぐに思い浮かべるおっさんなtonbori堂ですが、最近では『スニッファー嗅覚捜査官』で特別捜査支援室とか『緊急取調室』の緊急事案対応取調班がありますね。こちらはどちらも捜査支援というか刑事事件の捜査活動を主眼にした部署でありますが、いきもの係は容疑者の飼っていたペットや植物の世話をするという部署というのは珍しい部署だと言えます。


 なぜこんな部署が設置されていたのかは最終回にてはっきりするのですが、実際のところどうしているんでしょうかね。OPナレーションではペットの殺処分が一万匹とかちょっとマジですかとなるんですが、薄巡査のしばしば言う台詞、ペットに罪はないので、外部委託でそういう、いきもの係を作ってもいいんじゃないでしょうかね。なんてことを観ていて思いました。あと飼いっぱなしとか、手に負えなくて放棄とかそういうのはダメ、絶対です。飼ったら飼い主の自由と嘯く輩もいますが責任が負えないならまず最初から飼うべきではありません。そこは始まりから終わりまでしっかりと主張していましたね。

エンディングダンス

 これはエンディングで動物園にてエンディングテーマ曲に合わせてキャストがダンスするというものでしたけど、エンディングテーマ曲でダンスと言えば『逃げるは恥だが役に立つ』の恋ダンスを参考にしたんでしょうか…。

 これは、恋ダンスでも思ったんですが(あんまり指摘している声を見た事無いけど検索したら出てくるのかな?)最近の日アサヒーロータイムの戦隊エンディングテーマ曲のダンスから来てるんじゃないでしょうか?確かここ最近のニンニンジャーは割と盛り上がっていたように記憶しています。ちなみにダンスを取り入れたのは割と古くからだそうですがやったりやらなかったりとかだそうで。あとこの枠だと「マルモのおきて」マルモリダンスってのありましたよね。こういうダンスをエンディングに取り入れること自体が割と年齢層低め狙ってんじゃないのと思うんですが、ならば時間帯はNHK大河を張り合わせるってのもありだったかも。ただし午後8時代は日テレ『世界の果てまでイッテQ』という強力なライバルがいますから厳しいと言えば厳しい時間帯です。日曜って午後8時~9時は競合する時間帯なのでよほど安全パイな企画かぶっとんでいるものか難しい時間帯だと思います。


 薄巡査演じる橋本環奈ちゃんはさすが元アイドルグループ出身でさすが踊りが上手いんですが、四十万巡査役の元「うたのおにいさん」横山だいすけ君はキレのいいダンスを披露していましたね。三浦翔平くんや石川恋ちゃんなどもさすが若い人は動きにキレがありますが、渡部篤郎さんや浅野温子さん、でんでんさんも特徴的な動きやツボをおさえて楽し気に踊っていました。ああいうのはホッとします。最終回はそのままエンディングダンスシーンに突入で定番のやり方ではありますがバンク(同じ録画)を使わなかったのも良かったですね。

トリビア

 どうしても浅野温子さんが演じてた事務員の田丸さん、最後警察手帳見せてたから事務員かと思ったら普通に警察官だったの?ってなりましたけど、警察事務職員?いやそれにしたって?というぶっとんだ事務員さんなんですが、かつて浅野さんが演じた『あぶない刑事』の真山薫が現場から退いて事務員としてという設定ならめちゃくちゃしっくりくるなと思って、最終回の警察手帳シーンもそれで納得しました(笑)


 そういえば薫も『さらば あぶない刑事』では重要物保管所所長という役職で一線からは退いていましたね。階級も警部まで昇進していたから『さらば』ではもしかすると警視になってたかも?実は田丸さんも……それは無いか。あの手帳の文字一瞬だったから録画して確認しておけば良かったですね。その真山薫から名前が付けられたという渡部篤郎さんが出演した『ケイゾク』での役柄が真山徹。そんなわけでW真山共演作だったわけですが、ドラマ『ケイゾク』の最大の敵役「朝倉」に反応する須藤警部補というシーンを入れてきた小ネタにはさすがに大笑いをせざるを得ませんでした。

 放送時に思わずtonbori堂がつっこんでしまったツイートです。

 さがせば小ネタいっぱいありますが石松役三浦翔平君が同クールの『僕たちがやりました』の刑事を彷彿させる髪型で最終回に出てたとか、OPナレーションやCDプレゼントを強力わかもとこと、若本規夫さん風にアテたりとか。でんでんさんに熱帯魚は得意と言わせたりとか(でんでんさんが連続殺人鬼を演じた『冷たい熱帯魚』)いろいろ暴走していましたが、数字を気にせずキャストがストレスフリーで演じてたようなのでそこはまあそれでいいかと(笑)

 あと最初にこのドラマの事を書いた時に『福家警部補』シリーズの原作者さんの話ですと書きましたが、福家の石松とこのドラマの石松は…同じ人物だったそうで、壇れいさんの『福家警部補』シリーズで石松を演じたのは元SMAP稲垣吾郎くんでしたね。いやいろいろ思うところありますね。無理やりつなげる気は無いけれどフジはユニバース作りとかしないのが本当にもったいない。まあ事務所やなんやかんやで難しいんでしょうけどね。

石松の件|ソースはWikipediaより 警視庁いきもの係

最後に

 結局はこれにつきると思います。

 最終回後につぶやいたものですが、まあコントは言い過ぎかもしれませんが、コメディタッチの軽いドラマとしてはほどよく説教もはいりつつ皆ニコニコで良かったかなと。いやシリアスを引っ張ってた部分もありましたけども。いやスタートからそういうカラーだからっていうのもあったしシリアスを期待していたわけでも無いので全然これはこれで有りだったと思います。ただ残念なのはこの時間のドラマ枠は廃枠となるわけで、やはり反する路線で対抗していくってのは有りだったんじゃないかなと思ったのですが(ファミリー路線、コメディー路線)まあ最終回までニコニコだったのでそれで良しということで〆たいと思います。

原作小説|Amazon.co.jp: 小鳥を愛した容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫) 電子書籍: 大倉崇裕: Kindleストア 

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20170915 追記:【訂正】タイトルを「迎えて」から「終えて」に変更しました。

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