土曜日(2017年8月26日)の19時より、フジテレビ系で『昭和VS平成 アニメ&特撮&マンガ ヒーロー・ヒロインTOP20』という番組をしていました。ちょうど後半から観ていたのですが昭和のTOP1はドラゴンボールの孫悟空でした。まあそれは「フジテレビ系」だしですよねと。でもこの番組の括りで言うと昭和世代のtonbori堂はやはりウルトラマンじゃないかなと思ったのです。ちなみにウルトラマンは昭和世代が選ぶヒーローの第3位に入っていました。あともう1つ、平成生まれにはウルトラマン(平成ウルトラファミリー)が平成TOP20に入っていなかったのも、驚きました。
ウルトラ1800「ウルトラマン」/YouTubeより/ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD.
ちなみにランキングはTwitterでハッシュタグ #昭和vs平成 で調べていただくとして、仮面ライダーは昭和世代のヒーロー11位に仮面ライダー1号(本郷猛)が入っていたのを皮切りに平成世代では『仮面ライダー電王』が20位にランキング。8位に2017年8月27日に最終回を迎えたばかりの『仮面ライダーエグゼイド』が。こう考えると電王の凄さを改めて思うとともに、平成世代のウルトラマンは本当にライダーほどの影響力というか、ヒーローとしての認知度薄いのかとちょっと愕然としました。
ウルトラマンと仮面ライダー
放送中には、昭和、平成で1位をとった『ドラゴンボール』の悟空は長期連載だし、今も新作アニメ作られているし、先にも書いたけど「フジテレビ」ですよねって頷くところもあるんですが、よみうりテレビ系の『ルパン三世』も昭和、平成ともに食い込んでいるし、同じく『ルパン三世』から峰不二子が昭和はともかく平成にも上位に入っているのは凄いなとかって感じで見ていました。でもtonbori堂が子供の頃に観ていた特撮ヒーローがちょっと元気ないなあと気になり、番組終了後、10位以下のランキングを調べてみて平成ウルトラマンと平成仮面ライダーの差をちょっと痛感してしまったわけです。
※公開終了しているのでアーカイブとしてメモっておいたTOP10ランキングをここにアップしておきます。これは番組調べであり内容の公正さなどサンプル数などはメモっていなかったのでその辺りは若干分からないのですがあくまでもこの番組でのランキングということでご承知おきください。
昭和TOP10
- 孫悟空(ドラゴンボール)
- ルパン三世(ルパン三世)
- ウルトラマン(ウルトラマン)
- ドラえもん(ドラえもん)
- 矢吹丈(あしたのジョー)
- ケンシロウ(北斗の戦)
- アンパンマン(それいけ!アンパンマン)
- モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)
- 鉄腕アトム(鉄腕アトム)
- 冴羽獠(シティーハンター)
平成TOP10
- 孫悟空(ドラゴンボール)
- ドラえもん(ドラえもん)
- アンパンマン(それいけ!アンパンマン)
- モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)
- 江戸川コナン(名探偵コナン)
- 殺せんせー(暗殺教室)
- サイタマ(ワンパンマン)
- 仮面ライダーエグゼイド(ライダーエグゼイド)
- 野原しんのすけ(クレヨンしんちゃん)
- 坂田銀時(銀魂)
平成TOP10に『クレヨンしんちゃん』野原しんのすけことしんちゃんが入っているのが面白いですよね。普通の幼稚園児がヒーローとして認識されている。これだけでも1本書けそうなんですが今回はウルトラマンと仮面ライダーの話なので割愛いたします。ちなみに番組では20位までを紹介していましたがフジテレビの番組紹介ページには21位以下30位までのランキングが掲載されていました。
『昭和VS平成 アニメ&特撮&マンガ ヒーロー・ヒロインTOP20』|フジテレビ(既に公開終了)
昭和世代30位にウルトラマンタロウ、平成世代24位にウルトラマンが。えっ?セブンはとかいろいろ思うところはありますが何故こうなってしまったのだろうかと考えるとやはり番組がつづいていたか否か。どの期間だったかということと、サンプルとなった世代(昭和60年代生まれだと平成が長いとか)になるので若干昭和30年代40年代世代とは齟齬があると思います。
ということでtonbori堂の推し昭和ヒーローはなんといっても『ウルトラマン』なのですが、それとともに仮面ライダーも思い出深いヒーローです。特に『ウルトラマン』はM78星雲からやってきた光の巨人。もっとも当時は光の巨人という名称は使われてなかったように思いますが、今考えると光の巨人としかいいようがない造形ですよね。異邦人でありながら地球のために粉骨砕身してくれる、なんとも仏様のようなヒーロー。日本人的といってもいいと思います。そういう部分が多くの人に愛されたのではないかと。一方の仮面ライダーは異端児であり、反逆者。つまりは学生運動や高度経済成長への反発そういう風潮を引きずったヒーロー像だと思います。ではそれらヒーローについて詳しくちょっと書いてみようと思います。
『ウルトラマン』は空想科学特撮シリーズとして『ウルトラQ』の後を受け1966年7月に放送が開始。以降1967年10月より『ウルトラセブン』。1971年より『帰ってきたウルトラマン』が放送。人気を確立していきました。特に『ウルトラマン』『ウルトラセブン』は終了後にも再放送が幾度となく放送され、その人気によって新しいウルトラマンということで『帰ってきたウルトラマン』が製作されたと聞いています。その『ウルトラマンA』が'72年、翌'73年に昭和世代30位にランキングされた『ウルトラマンタロウ』が放送開始となっています。tonbori堂はAまではリアルタイムでよく観ていましたがタロウはあまり見ていませんでした。出てくる怪獣退治のチームの飛行機などのメカがあまりにも突飛なデザインすぎて幼稚さを感じてしまったからですが、今回の結果を見るとアンケートに答えたボリュームゾーンの人が強力に推していたのがウルトラマンでその後がタロウだったという結果なわけです。タロウは当時人気は高く、当時の低学年などの想定されたターゲット層には非常に人気の高いキャラクターであったことは間違いないことがアンケート調査の結果からも類推できるということになります。tonbori堂の好きな『ウルトラセブン』は放送後も評価の高い社会性のあるストーリーなど大人の鑑賞に耐えうる作品としても、やはりスカっと倒すヒーローとしては認知されていないのかなという事が少し見えた気がします。
一方でタロウ後のウルトラマンは'74年の『ウルトラマンレオ』で一旦途切れます。レオはこれまたトラウマ級のストーリーにスポ根(スポーツ根性もの)のテイストを持ち込んだウルトラマンで、男女が協力して変身するAのように新機軸を盛り込んだウルトラマンでした。今でもコアなファンがついているウルトラマンですが絶大なる人気を誇っているとは正直言い難い気がします。そして'79年から'80年にかけてアニメで『ザ☆ウルトラマン』が製作されたのち『ウルトラマン80』が80年に放送。80は主人公が学校の先生という斬新な設定ではありましたが、視聴率が伸び悩み結局ウルトラマンシリーズはこの後1996年の『ウルトラマンティガ』までTVシリーズの新作が製作されませんでした。
この事が影響しているかどうかははっきりとは分かりませんが、平成ウルトラマンはこの後前作までのカラーを引きつかず新たな光の巨人として『ティガ』、『ダイナ』、『ガイア』と続き、間に休止をはさみつつも2000年以降も新作が作られていますが、途中円谷プロの問題も表面化しつつもウルトラマンシリーズは存続しています。今後の10年で子供たちの心になんらかの形で残るヒーローを作り出して欲しいのですが、最近のウルトラマンオーブ、ウルトラマンジードはその再起動になりそうな予感があります。今回のアンケート調査には浮かび上がってこなかったけれど今後シリーズを堅調に続ければいずれ新ウルトラマン、2010年代のウルトラマンシリーズとしてでてくる事も夢じゃない気がします。
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仮面ライダーシリーズ
tonbori堂はガチで技の1号、力の2号世代でガッツリ観ていたのはギリギリでストロンガーあたりでしたでしょうか。Xは割と好きなライダーでしたね。あとV3も。怪人が凄かった。と、まあそんな思い出のある世代なんですが、実は平成ライダーはその端緒となり今でも評価の高い『クウガ』は放送当時は観ていなかったりします。
Bloggerでブログをする前、エキサイトブログでブログ始めたころに、エキサイトブログ内での交流があり(今でも続いている方もいらっしゃいます)そこでよく懐かしのアニメネタや特撮ネタを話していたものだから今のライダー知っていますか?という話が。『555』くらいはとびとびで観ていたんですが、これ子どもの時間にやるもんなん?みたいな感じはもっていました。ですが最初から追っていたわけでもなくずっと連続視聴はしてはいなかったのです。
ですがある方が『響鬼』というのは面白いですよ、是非ご覧になってくださいという話が出てきたので、まだ始まって間もないし観てみようかと、観たらこれはなんか凄いな、新しい事をやってるなと今更ながらにはまってしまったのです。弟子を取るライダーとか、音で倒すとか、太鼓のばちとかギター、トランペットなど。あと式神を科学的にしたようなディスクアニマルなどガジェットや猛士というライダーをサポートする組織など伝奇モノや時代を感じさせる設定など今でも面白い設定だなと。敵も日本古来のまつろわぬ者どものような怪異、魔化魍、それを陰から操る童子と姫という存在など不思議な魅力がありました。
ちなみにクウガのプロデューサー高寺成紀さんが担当なされていたころでした。その後突然後半から路線変更というかカラーが替わってしまい、プロデューサーが白倉伸一郎さんに変更になり、いろいろ思うところがありましたが以後つかず離れずでいわゆる平成ライダーシリーズを観ることになり今に至っています。ちなみにtonbori堂が最近で一番好きだった仮面ライダーは『仮面ライダーW』です。これが入らず『仮面ライダー電王』がランクインしている部分に『電王』のポテンシャルは相当なものだったんだなと今更ながらに感じる事があります。
ここが凄いよ『仮面ライダー電王』
『電王』はイマジンという時を越えてやってくる思念が形をとったもの達が時間の改変を目論んで暗躍、それを時の流れの中で運行する電車デンライナーに搭乗して時を行き来しイマジンの目論みを打ち砕く仮面ライダー電王との闘いを描いています。
主人公の野上良太郎には佐藤健。電王は3人のイマジンに憑依によりタイプチェンジするのですが(昔話モチーフの乱暴者モモタロス、口先三寸知恵者ウラタロス、力自慢脳みそ筋肉キンタロス)、変身前でも彼らが良太郎に憑依。その演じ分けがとても新人には思えず上手いため驚いたものです。また身体能力も高く、その後数々のアクションを見せることになる『るろうに剣心』の実写版での活躍などは『電王』を観ている身からすれば当然でしょというところがありました。ただまさかここまでのスターになるとは予想だにしていませんでしたが、今後の活躍にも大期待のスターを輩出したというのは大きいでしょう。
そしてライダー映画としては異例の8本のオリジナル作品が製作され(基本平成ライダー映画は各1本か2本、ディケイド以降でも夏映画と春映画(MOVEI大戦などの特別枠)というのが定例化している中で特に異色さをはなっています。ヒロインの途中交代(役は変わっていないけれど配役が子どもになった)ということもありましたがひねりの利いた脚本を戦隊モノやライダーなどの特撮を多く手掛ける小林靖子さんが手がけ、2号ライダーのゼロノス泣ける秘密を加えて話を締めた手腕も高い評価が送られています。そうそう、イマジンを操るラスボスポジションで後半から登場のカイを演じたのは石黒英雄。後に風来坊のウルトラマンオーブ、クレナイガイを演じることになる彼が出演しているのも見逃せません。
特撮ヒーローの両雄。
両雄並び立たずとは言いますが、tonbori堂としてはどちらも末永く子どもから大人まで愛される日本発のヒーローとして活躍して欲しいなあと思っています。またどちらもそのポテンシャルを秘めていて、それこそ『電王』のように爆発力を秘めた作品になったり『クウガ』『アギト』のように長く語り継がれたり『ディケイド』のように賛否両論巻き起こしたり、『W』のように愛されたり。ウルトラマンはM78星雲から全てのユニバースをつなげれれるノアの存在でM78ユニバースからマルチバース(多元宇宙)ともいうべき大きな拡がりを見せるようになりました。両者が並び立つ日ももしかしたら…そう遠くないかもしれませんね。
あ、今回戦隊に関してはちょっと割愛しました何せ全部は追っかけていないうえいろいろシリーズ横断できるほどの見識の分量がないもので。でも好きな戦隊は幾つかあるのでそれについてもまたお話しできればなと思っています。
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