今週のCRiSiS(番組のタイトル表示を見るとアイが小文字なんですよ。でもWebでの検索はこっちだしCRISISで登録しちゃったからこっちでいきます。)1話にも出てきた謎のテログループ、平成維新軍、プロレスにも似た名前のグループがあって、もうちょっと名前なんとかならなかったのかというご意見も散見しますが、かといってブラックバードとか中二病か?ってなるし、革命なんとかっていうのもなあっていうのもありネーミングって難しいですね。
CRISIS公安機動捜査隊特捜班/ロゴはイメージです |
CRiSiS第3話の気になる所。
ではさくっと気になるところいってみましょう。まずは平成維新軍の正体から。
平成維新軍の正体
今回の実行犯は少年院でリクルートされたと劇中で設定されており、稲見が説明したようにいわゆるIS、またはダーイシュやアルカイダ、その他のテログループではよくある手段です。これは他の犯罪組織などでも行われてる古典的手段の一つで、目的の無い若者に動機と目的を与えてやるというものだと推察されます。その平成維新軍が特捜班のサイバー担当、怜がハッカーをしていた頃に電脳空間だけのグループ、トゥルース・トゥルーパーズ(T・T、こっちも中二病っぽいけどこちらの方が今風な気がします)のメンバーではないのかという疑惑が持ち上がります。
今回テロを実行している実行犯の兄弟。父親が元議員秘書で不正疑惑に関して謎の自殺をしており、テロのターゲットになり射殺された政治家を含めた疑惑を怜たち、T・Tがその事件について調べていたからだとか。それぞれのハンドルネームは明治維新の英傑たちの名前を名乗っていたということで、今回その一人坂本も姿も判明。明らかに普通の少年という意外性もありましたが、サイバースペースでは姿が見えないという事で実は糸を引いているのは子どもっていうのは漫画、小説の世界ではよく見られる構図です。また、そういう少年を使ってさらに糸を引く知能犯がいるっていうのもありがちな展開ですが、そうなるかどうかは今後の展開次第でしょうね。
少年兵
テロリストが少年っていうのは珍しい話ではなく少年兵の問題というのは世界的に広がっています。アフリカでは攫ってきた敵の部族、氏族の子どもを兵士として攻撃させるという非道なやり方も横行しており大きな問題となっています。ドラマでは動機付けにこの世の中に対する不満を動機付けに利用しているふしがありますが、世界では世の中の不満が即、明日の食べるものにも困る、生存の危機に直結している地域もありますからまだまだ日本は甘いという人もいるかもしれません。またここに移民の犯罪も絡んできていないのでその辺りの描写がどうなるかというのも今後の展開を注視していきたいポイントではあります。
上の画像は戦争の内幕に迫ったドキュメンタリーのテキスト本。良書です。平成維新軍の子供たちもこれを読んでかぶれてしまったのかも?
少年兵といえば機動戦士ガンダムシリーズでも主人公のパイロットが少年ですが、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』はさらに踏み込んだ内容になっており現在の世界の情勢に呼応した作品になっています。
疑獄事件
疑獄、不正疑惑、謎のお金の動きとなると不自然な死亡事件、自殺というのは金城さんの前作『SP』でもありました。『SP』ではリバプール・クリーニングというネームの入った掃除屋(スイーパー)が出てきて不利な証人や証拠を消していくというのがありました。CRISISでもそういう掃除人とやりあう事になるかもしれません。
こういった疑獄事件で一番大きいのはロッキード事件でしょう。また関係者の相次ぐ死亡も大いに疑惑を呼びました。事件関係者の児玉誉士夫の通訳の方の死亡は、それ以前より体を壊して入院していたという事実は見逃されがちですが、それでも死亡事故や秘書の自殺といった関係者の不可解な死は、この手の事件の疑惑を高めことになっています。
NHKスペシャルの「未解決事件」シリーズで取り上げられた『ロッキード事件』は再現ドラマとドキュメンタリーでじっくりと事件を追う事が出来ました。多分この事件の残したものは「総理の犯罪」というもの以上に大きいものがあると思います。実際にこのような事が日本で起こり得るのかというと、戦国時代や江戸時代、明治維新と割と殺し合いに暗殺、内乱やってたわけですから、無いとは言えません。また終戦直前の宮城事件というのもあったわけですから。(宮城事件については『日本のいちばん長い日』をご覧いただくかググってください。長くなりますので(^^;)
岡本喜八監督版(東宝)と原田眞人監督版がAmazonビデオで配信中。原田監督版はプライムなら見放題です。出来れば岡本喜八監督版も観て頂きたいですが。アメリカなどでは犯罪組織、特に麻薬絡みやマフィア絡みだと不利な証言をする証人を殺すという事案があるようで、たびたびドラマや映画の題材になっています。またそういった承認を保護し、場合によっては新しい名前と生活を送れるようにする証人保護プログラムというものがありそちらも映画やドラマの題材になっています。CRISISでも次回は身辺警護のお話なので、そういった事案が取り上げられるかもしれませんね。
グロックとSIGH&K USP
第3話ではじめて拳銃を抜くシーンが出てきました。刑事ドラマと言えばカッコいい銃撃戦ですが、CRISISはリアル路線なため、西部警察のように市街地でバンバンとは撃ちません。またハリウッド映画でもド派手なアクションよりはシリアスな警察ドラマの感じの銃の扱い方をしていました。
プラスチックを多用し、グリップ。フレーム、トリガーを強化プラスチックにするなど強度が必要とされないところへ大胆に取り入れた革新的な拳銃です。トリガー(引き金)に特殊なセフティを導入して暴発を防ぐようにしています。とは言え普通の拳銃に比べて引き金が軽く暴発事故もしばしば起こっているとか。また数多くのバリエーションが存在し口径も基本の9ミリから40口径まで幅広く、そういう部分もガンマニアには人気があります。対する特捜班のメンバーはSIGのセミオートマチック拳銃を使用していました。たぶん形状からするとSIGのP226でしょうか。
Twitterでご教示いただきました。
@tonbori チャカはUSPでしたよ pic.twitter.com/GfIni4oklo— ソニー・クロケット (@DAYTONASPYDER) 2017年4月27日
ドイツの銃器メーカー、ヘッケラー&コックのセミオートマチックピストル、USPでした。いやお恥ずかしい。しかも録画してないのでチェックできなかったとか、ダメダメですね自分。先ほどいろいろ調べると東京マルイさんのこんなツイートが。
【お知らせ】タイアップ情報に、4月11日からスタートする新ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」を追加しました!89式(固定&折り曲げ銃床)とUSPが登場するとのこと♪予告ムビーにてチラッとUSPが出てきますね! https://t.co/pwrhBQx35a— 東京マルイ@AirsoftGun (@TM_Airsoft) 2017年4月6日
これは小栗旬演じる稲見の回想シーンで出てきたサイレンサー付きですが、USPでまちがいないようです。USPは現在のドイツ連邦軍でP8という名称で正式採用されている拳銃です。口径はセミオートマチックピストルのスタンダードとも言える9ミリ。もっとも最初は更に上の口径.40口径の.40S&Wを使用するように設計されており、スライド、銃身などの交換で使用弾薬の変更が可能。コルト・ガバメントの.45ACPも使用出来るキットも用意されているとか。
H&Kは以前にもPPKのような小型オートで同じようにコンバージョンキットを出していました。また同社のベストセラーサブマシンガン、MP5もモジュラー化して、短銃身タイプや、サイレンサー(サプレッサー)タイプなどをバリエーション展開していたり、ドイツ人らしい合理的な一つで幾つかの要件を満たすようなシステムを構築しています。ちなみにSATはP226のみならずUSPも導入しているとか。日本の警察もしかしてお金持ち?なのか?
第4話は
小市慢太郎さんが何かの教授で命を狙われているので身辺警護をする話のようです。身辺警護と言えば、それこそSPの出番?と思われそうですが基本SPは政府要人などの警護が専門なので特殊な案件ということで特捜班の出番となったのでしょう。爆弾ネタもあるので1話に続き野間口さんが演じる元爆弾処理班の樫井の出番がありそうですね。第4話も楽しみです。
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