2017年5月12日、とうとうヤツらが帰ってきます。ノリで銀河をすくっちゃう?のヤツら。そう『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の2作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が公開です。
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待たせたな!帰って来たぜ。
マーベル・シネマティック・ユニバースというマーベルの大きな映画世界の中でも宇宙をまたに掛けて大暴れしているのが、コイツら、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなわけですが、リーダーのスターロードをはじめ、どちらかというとはみ出し者、アウトローであり、ルーザー(負け犬)だった、彼らが宇宙を揺るがすオーブに秘められたインフニティストーンの一つを巡って強大な軍事星間国家クリーのロナン・ジ・アキューザーと戦う(かなりざっくりですけど)映画です。
ロナンにインフニティストーン探索を命じたのは、サノス。現在、撮影真っ最中の『アベンジャーズ:インフィニティウォー』の最大のヴィランになると言われている大ボスです。おいらはアメコミに明るくない人ですが、詳しい人に聞くとめちゃくちゃヤバイ(強い)ヴィランでインフニティストーンを集めてそれをはめ込んだ籠手、インフニティ・ガントレットで地球を吹っ飛ばすなど朝飯前の凶悪な敵だとか。その力はアベンジャーズの次作で披露されるんでしょうが、その前にガーディアンズの冒険が語られるのがこの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』なのです。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとは?
愛する母が今まさに亡くなった、その時に宇宙の傭兵集団ラヴェジャーズのボス、ヨンドゥ・ウドンタに8歳の頃に誘拐されたピーター・クイル。通称(自称)スターロードが主人公です。ちょっとだらしないところもあるけれど機転も利く小悪党なアウトロー。それがラヴェジャーズが依頼を受けたオーブ探索を、リーダーのヨンドゥより、いち早く動いて、先に奪取するところから始まります。(ヨンドゥがクイルを誘拐したのも実はある人物の依頼だったのですが、それはリミックスで語られそうです)
そのオーブを奪い取り、養父でもあるサノスへ復讐しようとしているのが彼に母星を滅ぼされ、彼の手駒として育てられたガモーラ。戦闘能力も高く各種の武器を扱え、格闘にも秀でているアサシン(暗殺者)です。オーブをガモーラに奪われそうになったピーターを彼にかかった賞金目当てで彼を捕らえようとするアライグマがロケット。見かけはアライグマですが武器の密売や賞金稼ぎをしている凶悪なアライグマです。そして彼のペットでボディガードの植物人間グルード。グルードは「i’amGroot」しかしゃべりませんが、それでコミュニケーションがとれる不思議な生き物です。
そしてなんだかんだでノヴァ軍に捕らえられた4人が放り込まれた刑務所で出会ったのがドラックス・ザ・デストロイヤー。妻子をロナンに殺され復讐に燃えた戦士です。ロナンにつながっているサノスの養女でもあるガモーラを殺そうとしますがピーターたちのとりなしで一緒に脱走することになります。そんな彼らがガーディアンズとなるのが1作目の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクライマックスでした。
マーベル・シネマティック・ユニバース
この『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をはじめとするマーベル・スタジオが製作しているアメコミヒーロー映画は同一の世界観を有しています。アメコミではよくクロスオーバーというイベントが起こりますが、それぞれのコミックで主役を張っているメンバーが他の作品に客演したり、時には強大なヴィランに一緒になって戦ったりするのですが、設定に矛盾が生じたり、こっちの作品では死んでいるけど、こっちでは生存してるという事が起こってしまったために、それぞれの世界は平行して存在しているという世界観を確立しました。いわゆる多元宇宙論です。
随分と都合のいい世界観ではありますが、おかげでクロスオーバーなどが盛んに行われ世界観も拡がったという功績もあります。マーベル・シネマティック・ユニバースはそのマーベルの実写映画のヒーローたちが一堂に会することができる世界観なわけです。といってもマーベルが映像化権を売却、もしくは貸している作品はその世界観とは違うので客演することは出来ません。例えば人気ヒーローモノである『X-MEN』シリーズがそうです。他にも『ファンタスティック・フォー』『スパイダーマン』も他社が映像化権を保有しています。
ただし「スパイダーマン」は配給元のソニーとの合意が得られて永続的ではないにせよ、先に公開された『キャプテン・アメリカ シビルウォー』にスパイダーマンが出演、コロムビアが製作しソニーが配給する『スパイダーマン ホームカミング』にアイアンマンが出演しています。また『アベンジャーズ インフィニティウォー』にもスパイダーマンの出演が決定しています。マーベル・シネマティック・ユニバース(以下M.C.U)の始まりは『アイアンマン』でした。人気コンテンツであるX-MENやファンタスティック・フォー、スパイダーマン以外のヒーローの認知度は正直アメリカ本国でも知られていませんでした。そこでマーベルは自社に残ったヒーローで自ら実写作品を作り一大フランチャイズを作るにはどうすればいいのか考えた挙句、最終目標をアベンジャーズ(アメコミヒーローのクロスオーバーでも大物が集まったチーム)を製作する事を最終目標として、その一歩になる作品に『アイアンマン』を選んだのです。
コミックスの『アベンジャーズ』の初期メンバーはアイアンマン、マイティ・ソー、ハルク、アントマン、ワスプ、ファンタスティック・フォーでした。この中でもアイアンマンを実写化に選んだのはテクノロジーが進み、パワードスーツも絵空事では無くなってきた事により、鋼鉄のスーツをまとう事によりヒーローになるという。普通の人がヒーローになりえる未来を提示することが出来るというマーベルの社風に沿ったものだと思われます。またファンタスティックフォーはFOXが映像化権を保有していることもありマーベル単独で映画化出来ないというのもあったと思います。
ですが『アイアンマン』を実写映画化するとしても、その企画開発には相当ハードルが高かったようです。以前『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』の公開を記念して放送されたドキュメンタリー番組『マーベル75年の軌跡 コミックからカルチャーへ!」でもその道は平坦ではなく、幾人もの映画関係者は、これは困難だとマーベル側に言ったそうです。監督も引き受けてくれる人がなかなか見つからず、『アイアンマン』を監督したジョン・ファヴローも最初は不安だったとか。でも脚本が素晴らしいので、これに賭けてみようと思ったそうです。
全てを司るキーマン。ケヴィン・ファイギ。
By Marvel Studios - http://www.wdsmediafile.com/media/DoctorStrange/writen-material/DoctorStrange58127fbf63d6c.pdf, page 23, Public Domain, Link画像はWikipediaより |
現在マーベル・スタジオを率いているのはケヴィン・ファイギ。ファイギはマーベル・コミックスのファンでありマニアであり、また優れたビジネスマンでもあります。その豊富な知識を買われX-MENの製作を皮切りに以降のマーベルの実写映画に関わり続け、マーベル・スタジオの立ち上げに参加し、『アイアンマン』を名物プロデューサーのアヴィ・アラド(『ゴースト・イン・ザ・シェル』のプロデューサーでもあります。)とともにプロデュース。その後も全てのM.C.U作品に携わり、まさに今後のM.C.Uを全ての司っていると言っても過言ではありません。
マーベルがディズニー傘下に収まった時に、ディズニー上層部に掛け合い、ディズニー直轄のマーベル・スタジオを独立スタジオとし一切の雑音をシャットアウトして監督、脚本家が、観客の観たいものを創れる環境を整備し、作品を成功に導ている男。それがケヴィン・ファイギなのです。そのファイギをして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は驚きをもたらすと語っています。
ソース|『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』ガーディアンズをヒットに導く二つの要素とは 〈Billboard JAPAN〉|dot.ドット 朝日新聞出版
1作目も『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』はマーベルでも忘れられたに近い存在でした。それを発掘してきたというのもやはりファイギ率いるマーベル・スタジオの功績といってもいいでしょう。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督を任されたのはジェームズ・ガン。ヴィジランティズムとバットマンなどに代表される生身のコスチュームヒーローを題材にしたブラックコメディ『スーパー!』を監督した人です。かなりマニアックな人選や思い切った起用もまたマーベル・スタジオの特徴で、最初は監督をしてくれる人がいなかったのでコミックヒーローに詳しいファヴローに白羽の矢が立ったのですが作品の成功後は、より大胆な起用や、自ら売り込みにかかる人など作品世界を、キャラクターを理解している人を起用しています。そういった冒険もまたマーベル・スタジオの強みとなっています。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
さらに加速するガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの世界。今回は直接的にアベンジャーズに絡んでくるようなファクターは無いと噂されていますが、既にシリーズ最高傑作の呼び声も高く、プレミアでの評判も上々で今から5月12日の公開が待ちきれないほどです。予告編では最後にカート・ラッセルが出てきてクリス・プラット演じるスターロードに驚きの言葉を発します。ええっ?そんなことを予告編で言っちゃっていいの?と思いましたが、それよりも凄い事が起こるとか。プレミアにはスライ隊長ことシルベスター・スタローンも登場。どのような役かは公表されませんでしたがプレミア時に役名が発表されました。名うてのアメコミファンなら知っているかもしれないですが、こちとら映画だけを追っかけてるファンとしては公開までのお楽しみとしておきます。
前回もオープニングからやられましたが、今回も『最強ミックス』のVol.2ってことでサントラも非常に期待が持てそうです。実は最初のサントラは日本では正規版としては発売されていなくて輸入扱いだったそうで(私、Amazonにて購入しました)今回、満を持してリミックスのサントラとともに同時発売されています。サントラというか使用楽曲のコンピレーションアルバムとしても素晴らしい選曲集です。こちらもまた是非ゲットしたい1枚です。
リンク|5/12発売!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』オリジナル・サウンドトラック|ニュース|ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス|マーベル公式
また動画配信サービスのHuluではM.C.U作品を一挙期間限定配信だとか。『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』はレギュラー配信なのでそれ以外の作品が一挙に観れるチャンスは嬉しいですね。まずは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観てテンションを上げてリミックスの公開に備えたいと思います。
ソース|Huluが『MARVEL』映画をSVOD独占配信 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を含む11作品を 4月26日(水)から期間限定で一挙配信
ちょっぴり訂正しました。2017.0514
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