昨日はCRISISについてだいたいの概略と期待しているってことをブログエントリ(記事)としてまとめてみたのですが今日は昨日の2話の件でもうちょっと突っ込んで書いてみる事にします。
CRISIS公安機動捜査隊特捜班/ロゴはイメージです |
CRISIS第2話で気になったところ。
以下気になったところをポイント毎に考察してみたいと思います。
登場人物の名前に隠された謎。
冒頭に殺されたジャーナリストが口にした最後の言葉『アリス』土地の名前?か何かかという事からと、ジャーナリストが遺した手がかりの両面からの捜査を始める特捜班でしたが、遺した方の手がかりから端緒を掴み事件の深奥に迫っていきます。でも『アリス』の意味は分かりません。その謎が分かるのは彼らが手がかりを追ってある病院にたどり着き、そこで2人の少女とあった時でした。一人は意識不明でベットに人工呼吸器につながれて寝かされていました。そこの戻ってきた少女は脱兎のごとく逃げ出しますが稲見に腕を掴まれて「殺さないで」と懇願します。そこから彼女たちが政治家や大企業のトップ相手の高級エスコート・サービスのホステスと言えば聞こえはいいですがつまり売春婦であるということが分かりました。
逃げた彼女は『ドロレス』、そして眠っている少女は名前を『アリス』というのです。そうです、ジャーナリストが口にしたのは少女の源氏名だったのです。Twitterのタイムラインでもあがっていましたが、実はこのネーミングにも意味があるのです。アリスと言えば、『不思議の国のアリス』が有名です。少女についての著作が多い作者のルイス・キャロルは小児性愛者とも言われています(これには諸説あります)。またドロレスという名前はウラジーミル・ナボコフの『ロリータ』の登場人物で主人公を惑わしていく少女ドロレスからとられていると考えるのが妥当でしょう。ゲストキャラのなんてことはないネーミングにもこだわりが見えます。
ロリータ-Wikipediaルイス・キャロル-Wikipedia
高級エスコートサービスという題材
ここで言うエスコートサービスはぶっちゃけ風俗の事です。とは言えドラマで描かれているのは完全に法律に触れている類のもので、そこにいる少女達も行き場所の無いと描写されています。そこでそういう少女たちを使って(最終的には誘拐めいた監禁までしてしまったのですが)デリヘルなど管理売春をしていたのがプチエンジェルです。プチエンジェルは運営していた首謀者は結局自殺してしまって名簿などは闇から闇へ。そのため顧客に政治家などがいたと今もまことしやかに言われている一件です。少女を使った管理売春を描いているためTwitterのタイムラインでもそれを指摘している声がありました。
ソース|闇に葬られた「プチエンジェル事件」の一端明らかに-東スポWeb
現実とフィクションの狭間
このような割とスキャンダラスかつ謎が多いまま幕引きされた事件を思い出すかのような題材を持ち込んできたことに昨日は「ブッ込んできたな」と表現したのですが、テレ朝の看板刑事ドラマ『相棒』も割と世間を騒がした題材を扱う事がありますね。例えばある家電メーカーの暖房機の不良隠ぺいとか、雇用問題など社会の底辺での悲劇などを意欲的に題材にしたりしていました。
『相棒』と『CRISIS』の違いは何かといえばアクションでしょう。『相棒』でもアクションシーンは無いこともありませんがウェイトはそれほどでもありません。対して『CRISIS』はリアルなアクションシーンが売りの一つになっています。『SP』でもそうでしたが、『相棒』はどちらかと言えば頭脳派、対して『CRISIS』は体育会系と言えるかもしれません。ちょっと乱暴な分類ですけど。今後も若い鬱屈した世代を扇動するテロリストや権力者の後ろ暗い部分などなど、どこまで突っ込んでいけるか、期待したいところです。
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