本日(2017年4月18日)に第2回が放送された『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』。
基本的にダーティハリー主義者としてはサスペンス、ミステリーよりはアクションということで月9の『貴族探偵』には目もくれず、このドラマと『小さな巨人』をチェックしてます。(テレ朝の刑事ドラマは別腹です(笑))
CRISIS公安機動捜査隊特捜班/ロゴはイメージです |
新ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』とは?
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(以下CRISIS)は直木賞作家の金城一紀の原案、脚本で、以前に同じように手掛けた『BORDER』でも組んだ小栗旬が主演であることと、これも金城さんが脚本を担当した『SP 警視庁警備部警護課第4係』でお馴染みの公安田中こと野間口徹が出演。
そしてW主演のもう一人として『MOZU』でも公安のエース刑事を演じた西島秀俊、数々の刑事ドラマに出演、このクールでも天海祐希主演の『緊急取調室』にも出演している田中哲司。紅一点に新木優子がキャスティングされています。またこの特捜班を組織した警察庁警備局長役で長塚京三、その部下をこれまた『SP』にも出演し刑事ドラマにも刑事から犯人。被害者などで数多く出演している飯田基佑という布陣。この中で正直見慣れないのは紅一点の新木優子だけで、他のメンバーは刑事ドラマで刑事役や犯人役まで幅広くこなしているメンツ。また主演の2人も刑事役は経験済みということでまずは期待値も上がっていました。
掴みは?
まあオッケイといえば、オッケイ?という出だしでした。まずある宗教団体の大臣の暗殺計画が公安のエス(スパイ)からもたらされ、それを隠密裏に阻止するために警備局長が特捜班を動かすところから始まります。移動中の新幹線でのテロリストの捕捉から制圧、緩急を付けたアクションで、新幹線の車内セットなど力が入ってるなと思わせるシーンでした。その後、爆弾テロを強引ながらも解決した特捜班に下った新たな命令は、ある政治家の息子がテロリストに誘拐、首輪爆弾を付けて広場にてその父親がニュースで息子のしでかした不祥事のもみ消しを懺悔するように要求する事件のタイムリミットまでの速やかな解決でした。テロリストのネーミング(『平成維新軍』)が若干古臭いなと感じたけれど1週間が過ぎて、これ色々ニーミングもあるかもなと。でもやっぱり維新軍って時代遅れ感ちっとあるかなあっていう。そこと細かい部分でのもたつきはあったけどまずまずの出来栄えで今週も視聴しようと決めたわけですが…さて今週は?
いきなりぶっこんできた!
なんとも、いったいどういう事件が展開されるのかと思ったら、アバンタイトルではなんとなく政治家のスキャンダルめいたものだろうなとは予測が付きましたが、ビルから、ある家にやってきた政治家を盗撮していたのはジャーナリスト。そして特捜班の田丸(西島秀俊)の旧知の記者でした。彼に呼び出された田丸の目の前で彼は突然苦しみだして死亡。実はこれはあるスキャンダルの氷山の一角でしかなかったという展開でした。なんというかTwitterのTLでは昔あった事件を彷彿させるよなっていうツイートがちらほらとあって、事件のディテールは違うけれどこれはちょっとネタバレになるけれど、CSI:マイアミならホレイショがぶち切れるタイプの事件です。気になるなら #CRISIS でTwitter検索すれば分かると思います。2回目にしてえらいすれすれのを投げ込んできたけど、まだまだこれは序の口らしいというスタッフ、キャストの証言もあるので3回以降も楽しみです。
新たな刑事ドラマになり得るか?
実のところ、それに関しては、こういうコンセプトのドラマは昔もありました。『特捜最前線』もみんな、割と人情味溢れるとか普通の刑事ドラマっぽく思ってる方も多いでしょうけど(実際普通の刑事ドラマにあるような事件の捜査も多かった)一応特命捜査係っていう特別な部署で、凶悪化する犯罪に対抗するために新設されたヘリコプターもつかった空中機動力を持つ捜査係だそうです。といっても記憶では藤岡弘さんがヘリコプターから飛び降りるシーンくらいしか思い出さないんですが😅また規格外のメンバーといえば、少し前に映画になった『ワイルド7』もそういう系譜ですね。これもドラマ版があります。30分の明らかに子供向けを意識しているのに内容はけっこうハードなマシンガンをぶっ放す荒っぽいけどカッコいいドラマでした。
そういう意味では新機軸というより金城さんの『SP』、『BORDER』に続くトリロジーと見る方がいいかもしれません。お話が連続しているというのではなく、「革命」「闇」「権力」「越境」というキーワードが垣間見えるそんな刑事ドラマになるのではと思っています。特に前作『BORDER』はかなり衝撃的でしたから、今回はどういった着地点を見せてくれるのか?期待しています。
とまだ語りたいことがあるのですが、それは次の機会に。
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