そろそろ得意?分野であるアニメでもいっておこうかと思うが気がつくと家にあるのは「ルパン3世カリオストロの城」に「AKIRA」「GHOSTinTHESHELL」やないの。となるともう「カリオストロの城」っきゃないなあとなるがあえてここは「AKIRA」を推しておきたい。というのもジブリブランドというのもは完全に確立されており確かに通年通して観ている人も多いだろうしまた別の機会にでも取上げたいと思っているからだ。そしてこの「AKIRA」はあらゆる意味で先駆者でもあったアニメーション映画であり今のCGとの融合が始まる前にある意味ジブリとは違う地平からリミテッドを極めた作品とも言えるからだ。
AKIRA/あらすじ
2019年、第三次世界大戦から復興したネオ東京から始まる。東京で炸裂した新型爆弾により廃墟とかした旧首都からその機能を移管された東京湾上に建設されたネオ東京。その繁栄の裏で最高機密「アキラ」を巡り反政府ゲリラとアーミーの熾烈な戦いが繰り広げられていた。そこに健康不良少年、金田と金田を追いかける少年鉄雄がその戦いに巻き込まれていくことになる。
雑感
とにかく漫画の情報量も半端じゃなかったがそれを全てフィルムに移そうとした大友克洋には恐れ入る。全ての映像がライブ感に溢れまさに映像の洪水というべき密度を有し観る者に訴えかけてくる。今でこそ珍しくない映像ではあるが88年当時に既にそこまで到達していたわけだからそれを考えると他のアニメはどうなってるんだという感じもする。映像的には既にこの時点で到達していたのだ。そしてそれを自らの手でつくり上げた大友は昨年「スチームボーイ」を撮り上げたがこの自身の出世作を残念ながら越えることは出来なかった。
何故なら映像的には確かにさらに高密度になったが全体的なグルーヴ感が失われていたのだ。つまり作り手の妄執にも似た質感がさらに叩きつけられた先が画像の方でストーリーがさらにブラッシュアップされていなかったのだ。時代とのシンクロとでも言うべきものだろうか?それが我々に更なるものを要求してしまいそれが達成されなかったのだ。もし「AKIRA」のあと時間が空いていなければ「スチームボーイ」は相当な傑作になったと思う。そういう歴史的背景からもこの作品は今のアニメーションの一方の雄として(ガンダムブランド、ジブリブランド、押井IG関連に比肩するものとして)観ておいて欲しい作品である。現在HDニューテレシネ&192kHz 24bitオーディオでBlu-rayが発売中。(リンク先はAmazon)
もひとつ付け加えるならば、芸能山城組の起用が挙げられる。公開時やビデオでは分からなかったが、5.1chになってからのサウンドは、ある意味夢に見そうなくらいすごい。
返信削除「ウッ、ハー」だもん。
森と海殿>
返信削除そういやそうでした。なんだっけ?ジャワかあちらの方のスタイルだったと思うんだけど思い出せない。
去年の年越しは『イノセンス』を観ながらでした。妙に「和」という感じでよかったです。
返信削除tonboriさんは映画の星取り評価否定派なんですね。本館の文章を拝読して、けっこう迷いましたが、私は自分にもわかりやすいように(笑)星取りは続けていきます。
cardhuさん>
返信削除「イノセンス」も個人的ヘビーローテーションで入れるかどうか迷いましたがまた今度にするつもりで今回は外しました。また機会を見てアップしたいネタですねえ。
星取りに関してはあくまで個人的見解なんでそれに対してやっている人にヤメレとかそういうのは全く無いです(笑)それにあんなこと書いてますけれど通信簿スタイルのマイ星評価はやっぱりどこか(脳内)にあるし、ただその点数の裏とかそういうトコにも気が行くんでということなんで全然OKですよ(^^)b