プログラムピクチャー的ダークファンタジー|『アンダーワールド』(2003公開|米/独/洪/英)|tonbori堂映画語り-Web-tonbori堂アネックス

プログラムピクチャー的ダークファンタジー|『アンダーワールド』(2003公開|米/独/洪/英)|tonbori堂映画語り

2011年8月21日日曜日

movie SF

X f B! P L

 さしずめ「スタイリッシュホラーアクション」というジャンルに分類されるのだろう、マトリックス以降メジャーになった感のある黒いレザーのボンデージファッションに身を包んだ主人公がバタバタ敵をなぎ倒す吸血鬼映画(笑)

アンダーワールド/ロゴはイメージです
アンダーワールド/ロゴはイメージです

ヴァンパイアvs狼男

 と、書くとそんじゃウェズリーの「ブレイド」みたいなもの?と思う人もいるだろう。大方間違ってはいない(核爆)違うのはムキムキ俺様のウェズリーくんより見目麗しいお嬢様俳優ケイト・ベッキンセール嬢が主演ということだ。んまあ、そういう需要がこの当時にはあったということだ。


 お話自体は富士見ファンタジア文庫や朝日ソノラマ、メディアワークスの電撃文庫あたりの熱心な読者ならすぐに入り込める世界観でこの監督レン・ワイズマンはそうとうなオタクだとか。クエンティンが切り開きウォシャウスキーがメジャーにして、ピーター・ジャクソンがその地位を決定的にしたと思うけれどワイズマンはそこまで登りつめれるか?というとちょっと疑問。何故ならちょっとお上品だし圧倒的なパワーは画面から感じられない。それでも吸血鬼モノと流行りのVFXアクションとガンカタ(笑)を組み合わせはこの映画から先達たちの偉大さが改めて受け取れる(苦笑)

それでも人気のあるジャンル

 とりあえずは続編も決まったようでしかもワイズマンが主演のベッキンセール嬢と婚約。しかも彼女共演している助演のマイケル。シーンとは結婚してたが一女をもうけたあと離婚しているという裏側のセレブゴシップもにぎやかである(笑)アクションシーンはマトリックスからの流れを受け継いでおり目新しさはないし情景も雨のシーンを使っているところもこれまでのそういった作品の流れを汲んでいるがそれだけに解りやすい。狼男族と吸血鬼族の戦いに焦点を絞り許されぬ恋を描くあたりは定番。とりあえず好きな人向けな映画。

 クールな女性主人公というだけでその方面が好きな人(笑)にはプラス要素だと思われる。映像が綺麗なのはMTV出身監督らしい。言ってしまえばダークファンタジーを綺麗に作ったプログラムピクチャーですねということか。

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MOVIEtonbori堂「アンダーワールド」

元記事を改稿加筆掲載

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