超豪華なB級プログラム|『バッドボーイズ2バッド』(2003公開|米)|tonbori堂映画語り-Web-tonbori堂アネックス

超豪華なB級プログラム|『バッドボーイズ2バッド』(2003公開|米)|tonbori堂映画語り

2011年8月21日日曜日

crime movie

X f B! P L

 豪華な特盛B級映画、これぞハリウッド超豪華大作!ってな作品で何にも残らないかわりに2時間手に汗握る大活劇をお約束って作品。

『バッドボーイズ2バッド』/ロゴはイメージです
『バッドボーイズ2バッド』/ロゴはイメージです

ヒットメーカー再び

 ハリウッドヒットメイカー、ジェリー・ブラッカイマーとマイケル・ベイのコンビで前作同様今回も同じ主人公コンビを復活。と、書くといかにも簡単そうだが内容に反してこの映画の製作には前作の「バッドボーイズ」から8年の歳月が流れている。なんせウィル・スミスはその後に「MIB」や「インディペンデンスデイ」、「アリ」といった作品に主演し売れっ子セレブスターになってしまったし、ローレンスは元々売れっ子スタンダップコメディアンでスケジュールがギッチリ。そして8年後にようやく二人がブッキングでき今作となったわけであるが、そこまでしてもこの2人ならゼニがとれるぜ(例え2人のギャラがとんでもなくとも!)ということなんだろう。

マイケル・ベイ

 元々、監督マイケル・ベイの出世作でもある前作の続編でもありベイはかなり気合がはいっていたようだ。カーチェイスシーンなどはセットではなく本当のマイアミのフリーウェイで撮影しド迫力なシーンを生み出しているし、おなじみの銃撃戦でもこれでもかというくらいの銃弾の嵐。どんぶりにいっぱいでげっぷがでるまで堪能できる。二人の掛け合いも健在でおとぼけとキツイジョーク(英語のスラングや掛け言葉が解らないと笑えないのもある)ますますヒートアップで過剰なんだけどイマイチのせてもらえなかったのは主人公たちが行動をサポートする人たちとともに敵地に乗り込みドンパチするくだり。いやそこだけ抽出すれば迫力あるシーンなんだけどどーも昨今のアメリカの行動とダぶってしまっってなんか引っかかる。


 悪党はとっても悪いし冷酷非情な同情の余地なしなんだけれど、これがアメリカ人だけで収まれば問題はないしかし現実にも麻薬ビジネスを取り仕切っているのは外国人(南米コネクションやキューバンマフィア他)なのでどうしても最後にそーいう展開にしてしまうところが・・・。実はTVドラマ『マイアミ・バイス』なんかでも描かれていたが一筋縄でいかない話をかなり乱暴に修めてしまっているのには、その周辺とかアメリカンポリスモノが好きな自分にとっては脳天気には楽しめなかった。


 そーいえば前回の敵もフレンチコネクションだしな。まーこんな能天気アクションまで9.11の影響があるのかと思うといろいろ考えさせられる。それでもカーチェイスシーンはもう一回書いとくけど必見!言い換えればそこだけは超豪華なB級アクションとしてオススメ出来る1本だが…そうだなーアクションシーンだけ抜き出してクリップした元ネタとすればいいんじゃないかというような映画デス(爆)

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MOVIEtonbori堂「バッドボーイズ2バッド」(リンク)

元記事を改稿加筆掲載

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