なんだか薄味|「ターミネーター3」(2003公開|米)|tonbori堂映画語り-Web-tonbori堂アネックス

なんだか薄味|「ターミネーター3」(2003公開|米)|tonbori堂映画語り

2011年8月15日月曜日

movie SF

X f B! P L

 さてさて大人気シリーズにして「タイタニック」のキャメロンの出世作ターミネーターの3作目。今回はシュワルェネッガーとカサールとヴァイナのプロデューサーコンビのほうが御執心だったようで、キャメロン自身は殆ど興味を示していなかったとも聞くが果たして?

ターミネーター3/ロゴはイメージです
ターミネーター3/ロゴはイメージです



 バトンを渡されたのが良質な戦争アクション「U-571」を撮ったモストウ監督だったわけだが、結論から言うと総てがスケールアップしているのに何故か盛り上がりに欠けるのは突飛な事が出来ないシリーズものの弱点がでてしまったかな?と思う。だが一番の問題点はジョンが2からは別人というのが…大きいのかな?(笑)

スカイネットの審判の日は回避できないのか?

 まあここらへんは『宇宙戦艦ヤマト』と同じジレンマをかかえている。そして構想はあっても実現できるかどうかも分からない。でも決まってしまったら人類は滅びそうになってもらわないと困るみたいな…。それにキャストも前と同じ人がでてくれるか。シュワルツェネッガーは出てくれているけれど…。

お約束は守る

 ターミネーターの出現シーンは大きな球電が発生して回りを抉り取るようにして中からターミネーターが現れる(全裸で(笑))いやそれはいいんだけど予定調和というかお約束事を見せられている気になってしまうし、あとケイトとジョンの逃避行もどうしても前作を思い起こすけれどT-1ほどの衝撃が薄いのもT-1を諸に見ている世代だしなんか全体的に薄味すぎる。次にこう何が起こるんだ?というサプライズがこの映画からは感じられない。こういった作品は個人の思い入れもあるだろうけれどどうしても前作とは比べらるのは仕方が無い。


 それを全てスケールアップでしてみましたと言う印象がぬぐえなかった。ただ最後のオチだけはおっとと思わされたけれどよく考えればアレは○○の惑星ですよね~(笑)ということは続、新としきて最後のがくるんかなぁ?それよりはモストウ監督がほんとに撮りたかったのは大人のジョンが指揮するスカイネットとの未来戦争なんではなかろうか?もっともそれは密かに日本のアニメでその魂(スピリッツ)が受け継がれたOVAが製作されているがそれはまた別のお話。興味のある人は「ガルフォース」で検索してみよー(爆)


 で今回目玉のT-Xことクリスタナ・ローケンだが、彼女はかなり良かった(笑)しかしロバートT-1000パトリックには及ばないんだよなぁ・・それだけ衝撃的だったんですがかなりのクールビューティぶりをはっきしていて好感がもてた。ただ前作を越えていないと思わされた作品だった。

余談

 シュワちゃんのカリフォルニア州知事選出馬もかなり無理があるけれど彼実際苦労人だし移民なんでそりゃ口にはできない苦労もあったろう。事実キャメロンと組んだターミネーターがあたんなければ肉体派のB級スターで終わっていた人だったのだ。だからこその成り上がり人生の上がりとして政治家を最終到達点に定めたのかもしれないが永遠のヒーローが最後は地に落ちるというのは見たくない。出来れば活躍は銀幕だけでお願いしたいものだ。


2011.08.15追記それでも4よりはシュワちゃんが出た最後のターミネーターとしてはカムバックした彼が新しいターミネーターをするまでは重宝…されていいのかな?まあ個人的には4嫌いじゃないんだよなあ。3よりは全然いいと思うんだけど。

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ムービーtonbori堂「ターミネーター3」

元記事を改稿掲載

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