闘うヒロインは美しい｜『クローサー』（2002公開｜香港/米）｜tonbori堂映画語り

　闘う女性はカッコイイ。この作品についてはそれにつきる。

クローサー/ロゴはイメージです

クローサー

　なんて言うか（＾＾；その「映画秘宝」って本があるのさ。それのいつかの号かの表紙が３人の女優さんだったのさ（笑）トラックスーツ（ブルース・リーが死亡遊技で着ていたあれッス）を着て笑っていたのさ。で記事を読んだら面白そうだと思って観たのさ。

この号の表紙です。（リンク先に書影あり）｜Amazon.co.jp: 映画秘宝　2003年3月号　特集：この映画をみろ! 2003年版 : 本 

香港映画の才能が集結

　監督は出演者の一人スー・チーも出演している「トランスポーター」も監督している香港のアクションコレオグラファーとしても高名なコーリー・ユン。出だしのアクションは素晴らしいの一言に尽きる。いきなり冒頭から美しい女性が華麗に舞うんだから。これだけのアクションは残念ながら日本、いやハリウッド謹製でも滅多にお目にかかれない。それだけアクションのキレっていうのはすごく先を行っていると思う。

香港映画のお約束

　ただ冒頭のターゲットになる会社の描写が・・・・？？（苦笑）いやたぶん香港もネットは普及しているだろうしあれはちょっととか思ってんじゃないんだろうかな？でも結構映画ではありえないぐらいケレン味を加えるのが香港流だしなー。そう思えばこれが香港電影の流儀ということか。それ以外には主人公のアサシン姉妹が無き父の残したハッキング監視システムを使う描写はたしかに「エネミーオブアメリカ」とか「ＭＩ：２」「007シリーズ」的だけどそういった道具立ては彼女達がその仕事を2人でしている事に対する保険みたいなもんだしそれがあるから後半のカーチェイス＆アジト（というか家）での銃撃戦が生きてくる。ここまでくるとそこらへんは突っ込むだけ無駄なんである。

妥協の無い画づくり

　向こうのアクションって妥協がないしアイデアが凄い。空間を使う能力はちょっと他の追従を許しませんな。途中のメロドラマもいいアクセントになっているところが凄い。普通アクションのあーゆうシーンはだれるのですが、シーンをうまく切っている、というかほったらかし！でもどうしても彼の扱いが中途半端なのは仕方がないところでしょうか。

　でもアレがないとスー・チーの葛藤とヴィッキーのあとの行動の必然性がないもんなー。それとコン役のカレン・モク。彼女はっきり言って美人というにはお顔立ちが個性的。でも全然ダメってわけでもない。非常に個性的なお顔立ちは個人的には好みです。強いおねいさんって感じですごくいい。出来る人って感じで。ニヤリと笑うとことか本当に決まってて良かった。

　でもスー・チーが一番美味しかったよね、この映画では。あとヴィッキーも今後ブレイクしそうです、正直けっこう彼女の目にはきちゃいました。あとマスター倉田（爆）いやドラゴンの勇姿をまた見ることが出来て嬉しい。本当に倉田さん衰えないですな。闘うヒロインをげっぷが出るほど堪能できる1本です。おススメ。

｜Amazon.co.jp: クローサー (字幕版)を観る | Prime Video