言わずと知れたカプコンの大ヒットゲーム『バイオハザード』(ちなみに『2』まではやっている)を下敷きに作られたアクションホラー映画。
ゲーム実写化の難しさ
大体ゲームの映画化は失敗というジンクスがある。(ヒットするしないは別に)これは『トゥーム・レイダー』の時にも触れた、カプコンもドル箱シリーズ『ストリートファイター』の映画化の際の話で今観ても相当に無理があって、ジャン・クロード・ヴァンダムが主演だったけど漫画チックすぎてて、それが上手く出来ていればよかったんだけど陳腐かつ安いので、だったらアニメでいいじゃんっていう出来だった。しかし「バイオハザード」はまだ出来は良い方である。ホラー映画の定石の驚かし、劇伴(BGM)で盛り上げてドンというあれもしっかりあったし、劇中のトーンも統一感があり装備などの小道具にもリアリティが感じられる。その部分を含め監督ポール・アンダーソンは自らゲームオタクと表明し、その言に違わぬように、かなり頑張っている。
ゾンビ(アンデッド)映画の影響
結構アンデッド映画の韻を踏んでいるところも多く、噛まれたものがやがてアンデッドになるくだりは「ゾンビ」(原題もたしかデイオブザデッドといったはず?)からの引用だと思うし、久々にゾンビ映画のとしてもうまく出来てるなと感心。しかもゲームからの引用もかなり直球なのにすんなり入り込めるのはツボをふまえているからかも。この辺りはゲームオタクのアンダーソン監督の面目躍如というべきか。それで納得だが館の調度品がかなりゲーム1作目に影響を受けているのは間違いなし。
それと地下研究所『ハイブ』もあちこちにその影響が見て取れる。普通ならオイオイってなるところもリアリティを重視してうまくさじ加減をとっているのが成功した要因だろう。
キャスト
主演のミラ・ジョヴォが謎めいたというよりは強い女性って感じだったが(笑)これはかなりはまり役ではないかと。強い役を演じるねえちゃんがここにまた一人(笑)そしてアンブレラ特殊部隊の紅一点といっていいのかのミシェル・ロドリゲス。『ガール・ファイト』の女ボクサー役でデビューの俊英らしいけど『エイリアン2』のバスケスを思い出したのはおいらだけ?(笑)でもミラとの対比もあって良かった。ただラストは完全に続編やったるぜノリなのでそこだけ注意(笑)
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