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ボーイ・ミーツ・ガール|『交響詩篇エウレカセブン』|tonbori堂アニメ語り

2011年4月18日月曜日

anime ROBOT SF

X f B! P L

 なんというか「エヴァンゲリオン」の残滓が感じられる世情に、それなりの決着を付けてみるという周りの空気感が強くなっているけれど、そこにガンダムの方法論や音楽ネタにスタンドアローンコンプレックスな(by攻殻機動隊)現象を見ている人もいるようで。(ユリイカの攻殻特集で上野俊哉氏が言及していた)とりあえずはこのロボットアニメはいったいどこに着地するのか注視していた。

TVシリーズ「交響詩篇エウレカセブン」DVD&Blu-ray-BOX 発売CM/YouTube

ボーイ・ミーツ・ガール

 交響詩篇エウレカセブンというアニメは全50話の長丁場を朝7時から放送するというのも凄かったし、全くの異世界のようなでも地球に近いような、別の惑星のような不思議な世界観を構築し、初回には主人公とヒロインの出会いを鮮やかに決めて見せた。多分その後見続けることになったのはこれが決め手だったように思う。

ニューオーダー

 最初の頃からレントンがコンパクドライブでニルヴァーシュを操り憧れのリフボーダーであるホランドたちに揉まれつつ成長する物語でもあるのかと思ったら、ジェノサイドシーンとかあったりかなり痛いこともやっておりそれとともにエヴァなシーンが出てくるたびにそこにどっぷり浸かった者達からの反発を受けつつストレートにぶつけたりとかなりようやっているなという感じはしている。

 だがこれは『エヴァンゲリオン』もその中に内包している『機動戦士ガンダム』(ファーストと呼ばれる最初のガンダム)でもあるのだなという事も分かってくる。衝撃を受けたレントンが敵であるビームス夫妻のやっかいになったり、家出の末に戻ってくるとか、どう考えてもファーストガンダムです。それ以外にも人の意識が通じる部分とかはニュータイプ論にも通じる部分があり、やはりファーストガンダムっていろいろなところでロボットアニメを変えたエポックメーカーであったなということをエウレカセブンで再認識することになった。

ローリングストーン

 めざしたところは決してファーストガンダムではないとは思うのだけれどローリングストーンなのかジャンピングジャックなのか?たぶん転がり続ける石のように、でも飛び跳ね回る男のように、精一杯な部分は好ましいと思う。ファーストガンダムは少年アムロと好敵手シャアとの対比でそれを見せて言ったがヒロインがセイラから、ララァ・スンという別世界の少女に一部スライドした。その事をこちらは王道と言わんばかりに少年レントンと青年ホランドの対比とともにエウレカを軸に描き切った。具体的にはうまく言えないけどもよくぞ50話の長きに渡ってレントンをいう少年をおっかけていったなというのは感嘆に値する。そしてツイストのように見せてラストはしっかりエウレカとのボーイ・ミーツ・ガールの物語に着地させたことも。エウレカセブン、いろいろ思い出の深いロボットアニメになったと思う。

 ちなみにエキサイトブログで

『アニメの主題歌が802のヘビーローテーションっぽくなっている件について』

というエントリをあげているので興味のある方はどうぞ。さらにちょっと考察をしている

今週のエウレカセブンを観て : web-tonbori堂ブログ

タグでまとめているのでそちらもよければ< “タグ:エウレカ”

20170813 追記:

 文章再構築してちょっと書き足ししました。まさに思い出深いアニメです。そしてなぜか今、再編集して再構築されたエウレカセブンが映画としてよみがえるそうです。レントンのお父さん、アドロックの事とファースト・サマー・オブ・ラブも描かれるとの事。アドロックの声は古谷徹が担当と言うのもちょっと気になるニュースです。新しいタイトルは『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』

 「ハイエボリューション」まったく新しい話になりそうな予感がします。実はこの再構築されたっていうのは新規映像を含めて一度劇場映画になっています。『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』です。これも同じキャラクターで違った物語を再度語り直すという事をしていました。

 ちなみに『ポケットが虹でいっぱい』っていうのはYMOが散開後再結成ライブをしたときにリリースしたシングルのタイトルでした。「ハイエボリューション」はそれとも違う物語をオリジンとは違った角度でオリジンを語る感じに(なんか書いてて自分でも訳が分かりませんが(苦笑)なるんでしょうか。

映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』予告編/YouTube


 そう言えばエウレカセブンは続編『エウレカセブンAO』という作品もありました。レントンとエウレカの子どもが主人公というのもちょっと衝撃でしたがその展開にも驚きました。ちょっとついていけない人が続出したようですが、ラストなどセンス・オブ・ワンダーだなと。パチンコのエウレカセブンAOでラストと時間の流れの間であった出来事が描かれていましたが少し前にyoutubeで期間限定で公開されたのも記憶に新しいところです。

 ハイエボリューションはどんな話を紡ぐのか?再構築されたレントンとエウレカの新たなるストーリー、ちょっと楽しみです。

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続編というより、その後の世界の話をしようという感じの。|Amazon.co.jp: エウレカセブンAOを観る | Prime Video 

新たに再構築された総集編とは違う劇場版|Amazon.co.jp: 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱいを観る | Prime Video 

※追記20240204:そしてさら新たに構築されたハイエボリューション3部作

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